朝松健
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朝松 健(あさまつ けん、1956年4月10日 – )は、北海道札幌市生まれの小説家、怪奇小説家。ペンネームの由来は作家アーサー・マッケンから。
密教立川流と室町時代をベースにした小説を精力的に発表している。またクトゥルフ神話についてのアンソロジー編纂についても内外から高い評価を得ている。
来歴
北海道札幌月寒高等学校、東洋大学文学部仏教学科卒業。
1972年、幻想怪奇小説の同人「黒魔団」を結成。1981年に国書刊行会に入社し、怪奇小説の翻訳出版に従事しながら、西洋魔術関係の記事・著作を多数発表。西洋魔術についての知識を日本に体系的に紹介したのは彼をもって嚆矢とする。最近の小説やゲームで頻出する魔術関係の単語(例えば召喚魔術の「召喚」など)は彼が原典から邦訳・造語したものである。
1995年、脳膿瘍で緊急入院し、一時は生死の境を彷徨うも、1996年奇跡的な復帰をとげて執筆を再開。
1999年には、自身の恐怖体験をJETがマンガ化した『KEN & JETの魔界召喚』(朝日ソノラマコミック)が刊行されている。
2006年、室町ものの短編『東山殿御庭』が第58回日本推理作家協会賞短篇部門の候補に選ばれた。
なお、高橋葉介の『黒子 KUROKO』の作中に「オカルト作家 荒松健太郎」として登場している。
作品リスト
逆宇宙シリーズ
- 逆宇宙ハンターズ
- 魔教の幻影
- 魔霊の剣
- 黄金鬼の城
- 虚空聖山
- 暗黒の夜明け
- ベルバランの鬼火
- 逆宇宙レイザース
- 赫い妖霊星
- 白の照魔宮
- 青き怪魔洞
- 黄泉の摩天楼
- 黒衣の妖巫王
- 玆き炎の仮面
- 比良坂ファイル 幻の女(ファム・ファタル)
- 修羅鏡 白凰坊伝綺帖
魔術戦士(マジカル・ウォーリアー)
五巻まで刊行後に出版社の倒産で中断。その後、版元を替えて完結。
- 蛇神召喚
- 妖蛆召喚
- 牧神召喚
- 星辰召喚
- 白魔召喚
- 冥府召喚
- 魔王召喚
私闘学園
ソノラマ文庫から1987年から1993年にかけて刊行された。SF・ファンタジー小説誌『獅子王』での連載もあった。
表紙および挿絵は島本和彦。
- 概要
- 北関東のS県先負市の誠新学園に通う、5人の高校生達が結成した『格闘技同好会』とその顧問を主人公にしたドタバタ熱血青春格闘技小説。
- 各巻タイトル
- 私闘学園
- 続・私闘学園
- 新・私闘学園
- 私闘学園の逆襲
- 私闘学園V(サンク)
- 帰ってきた私闘学園
- 哀愁の私闘学園
- 私闘学園[完結篇?]
- その後の私闘学園
民遺監シリーズ
- 凶獣幻野
- 天外魔艦
- 屍食回廊
瀬田寒シリーズ
- 魔犬召喚
- 碧い眼の封印
虹のマジカル・レッド
- 白仮面(ペールフェイス)と赤い魔女
- 妖夢街(ブリガドーン)の影男
旋風伝 レラ=シウ (旧題「ノーザン・トレイル」)
以下の二冊が刊行した後中断していたが、改題して完結。
- 魔犬(ウェン・セタ)街道
- 神々(カムイ・ウタラ)の砦
「武死道」のタイトルでヒロモト森一によって漫画化。
元禄霊異伝
- 元禄霊異伝
- 元禄百足盗
- 妖臣蔵
一休シリーズ
- 一休暗夜行
- 一休闇物語
- 一休虚月行
- 一休破軍行
- 一休魔仏行
- 暁けの蛍
- 東山殿御庭:アンソロジー「異形コレクション」シリーズのために書き下ろされた作品を集めた短編集
- ぬばたま一休:アンソロジー「異形コレクション」シリーズのために書き下ろされた作品を集めた短編集。書き下ろし一編を含む。
室町伝記集
- 百怪祭
- 百怪祭2-闇絢爛
真田十勇士シリーズ
- 妖戦十勇士(1) 真田秘戦記
- 妖戦十勇士(2) 諏訪流妖術vs大食流妖術
未完。改題・再構成したモノが下記三部作。
- 真田三妖伝
- 忍・真田幻妖伝
- 闘・真田神妖伝
歌舞伎ファンタジー
- 妖術先代萩
- 妖術太閤殺し →改題・文庫化 * 五右衛門妖戦記