安徽省
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安徽省(あんきしょう、中国語:安徽省、英語:Anhui)は、中華人民共和国の省。名称は安慶の安、徽州(現黄山市)の徽による。省都は合肥市。略称は皖。
地理
華東東北部に位置する内陸省である。省南部は長江、省北部は淮河が貫流し、昔から江淮の間と呼ばれる平原地帯であった。省中央部に巣湖が浮かぶ。また南部では長江の右支流・青弋江が流れている。
北東部は江蘇省、南東部は浙江省、南部は江西省、西南部は湖北省、西北部は河南省と接する。
歴史
1667年(康熙6年)、清朝が江南省を分割し安徽省及び江蘇省を設置したのが初めである。安徽の名称は管轄する安慶、徽州、寧国、池州、太平、廬州、鳳陽の7府及び滁州、和州、広州(徳州とも)の3州を管轄した江南左布政使司が文書で「安徽寧池太廬鳳滁和広等処承宣布政使司」の名称を使用したのが初見であり、その後「安徽布政使司」と改称、ついに安州と徽州の2州の名称より「安徽」という行政区画名が誕生した。
1949年、中華人民共和国建国当初は皖北、皖南地区に二分されていたが、1953年に安徽省が再設置された。
行政区画
下部に16地級市を管轄する。詳細については下部データボックスを参照。
経済
省内の両淮炭鉱は重要なエネルギー基地であり、馬鞍山は鉄鋼、銅陵は有色冶金で全国首位となっている。また長江と淮河の水運が発達しており、安慶、蕪湖は重要な河港である。
黄山市祁門県は、世界三大銘茶に数えられる祁門紅茶(キーマン紅茶、キームン紅茶)の産地であり、主に日本や英国などで珍重されている。省内には奇瑞汽車本社が位置している。
辛亥革命前に活躍した新安商人と総称される商人集団が籍を置いた徽州府(歙県を中心とする)は、大部分現在の安徽省に属する。
交通
教育
- 合肥
- 蚌埠
- 蕪湖
- 馬鞍山
- 劼州師範専科学校
世界遺産
安徽省出身の著名人
- 管仲 - 春秋時代における斉の政治家である。桓公に仕え、覇者に押し上げた。
- 荘子 - 戦国時代の宋国の道家
- 華佗 - 後漢末期の薬学・鍼灸に非凡な才能を持つ伝説的な名医
- 曹操 - 後漢の丞相・魏王で、三国魏の基礎を作った。魏の武帝、魏武とも呼ばれる。
- 曹植 - 曹操の子、唐の李白・杜甫以前における中国を代表する文学者。
- 周瑜 - 孫呉の大督として赤壁の戦いを指揮した
- 魯粛 - 周瑜の後任として孫呉の大督
- 呂蒙 - 魯粛の後任として孫呉の大督
- 嵆康 - 竹林の七賢の一人
- 包拯 - 北宋仁宗期の著名な大臣、清廉を以て名を残した。包公、包青天とも呼ばれる。
- 李公麟 - 北宋の画家
- 朱元璋 - 明朝の創始者であり、初代皇帝である。洪武帝とも呼ばれる。
- 弘仁 - 明末から清初にかけて活躍した画僧
- 呉敬梓 - 清の作家、『儒林外史』の著者
- 戴震 - 清代考証学の代表者
- 胡雪巌 - 清末期の実業家、「紅頂商人」とも呼ばれる
- 李鴻章 - 清末の政治家。淮軍の軍事力を背景に大きな力を持ち、洋務運動を推進した。
- 段祺瑞 - 清末民初の軍人・政治家。北洋新軍の三傑の1人。安徽派の指導者。北京政府国務総理。
- 馮玉祥 - 中華民国の軍人。北京政府に属し、当初は直隷派であったが、後に国民軍を組織し、その指導者となった。
- 陳独秀 - 「五四運動」の主導者の一人で、中国共産党の創始者の一人として最初期に活躍した。
- 胡適 - 中華民国の学者・思想家・外交官。「新文化運動」の中心の一人。
- 方東美 - 新儒家
- 黄賓虹 - 中国の近代山水画家
- 楊振寧 - 米国籍華人物理学者、1957年ノーベル物理学賞受賞
- 胡錦濤 - 元中国共産党総書記、中国国家主席
- 呉邦国 - 元全国人民代表大会常務委員長、中央政治局常務委員会委員
- 李克強 - 国務院総理、国家安全委員会副議長、中央政治局常務委員会委員