伊納駅
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伊納駅(いのうえき)は、北海道旭川市江丹別町春日にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。駅番号はA26。電報略号はイノ。
駅構造
上下方向別単式ホーム2面2線を有する地上駅。ホームは2面とも線路の東側(旭川方面に向かって右手側)に存在する。互いのホームは跨線橋で連絡しており、2番線(下り)に行くためには跨線橋を渡る必要がある。ホームは高台に設置されており、地平へは階段を降りる形となる。
無人駅となっている。有人駅時代の駅舎は改築され、白一色に塗られた車掌車改造の貨車駅舎が2両分横に、間隔を空けて向かい合った形で並べられて設置されている[1]。尚、塗色は1985年(昭和60年)時点は白地に青帯であったが[1]、その後現在の色に変わっている。
駅舎の南を通っているサイクリングロードは単線時代の旧線跡を利用した物で、旧駅舎はその南側にあった。旧ホームの一部は2010年現在も残存している[2]。また、1番線の南側には本線と全くつながっていない側線があり、保線作業の訓練等に使用されている。この側線には架線が張られており、転轍機も2箇所設けられている[2]。
駅名の由来
当駅近辺の地名より。地名はアイヌ語の「イヌン・オ・ペッ」(鮭を獲るための小屋がいくつもある川)に由来する。
利用状況
- 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は412人[3]。
駅周辺
周囲は農家が数軒あるのみ。やや離れたところに住宅地が見えるが、住宅地の住民は国道を走るバスを利用するため、駅の利用者は北都商業高校の生徒による通学利用が大半であった。その北都商業高校も2011年に閉校となり、利用者数は激減した。
- 国道12号 - 石狩川を挟んだ対岸を通っている。
- 伊納大橋 - 国道12号と当駅付近との間を結んでいる。
- 旭川サイクリングロード
- 旭川市春日青少年の家
- 旭川メモリアルカントリークラブ
- 道北バス・沿岸バス・空知中央バス・北海道中央バス「台場2条1丁目」停留所 - 国道12号線沿い。
歴史
- 1898年(明治31年)7月16日 - 北海道官設鉄道上川線空知太駅 - 旭川駅間開通に伴い伊納信号停車場として開業。
- 1900年(明治33年)5月11日 - 旅客貨物の取扱い開始。同時に駅に昇格。伊納駅となる。
- 1905年(明治38年)4月1日 - 鉄道作業局(国有鉄道)に移管、それに伴い同鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名を函館本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1969年(昭和44年)
- 1985年(昭和60年) - 駅舎改築。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 函館本線
脚注
関連項目
外部リンク
- 伊納駅(JR北海道旭川支社)
- 1962年(昭和37年)撮影航空写真 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス。単線時代の旧駅。