近文駅

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ファイル:Chikabumi eki.jpg
1977年の近文駅と周囲1km範囲。右下が旭川方面(下)、および旭川大町方面(上)。カーブ状の島式ホーム1面2線を旅客用に持ち、下り側3本、上り側2本の退避および留置用副本線を有している。このため駅舎とホーム間が広く、連絡用跨線橋が設けられている。滝川側駅表からは左を流れる用水状のウッペツ川手前でスイッチバック状に折り返し、上端中央に見える農協倉庫(現・イオンモール旭川西)へ向かう専用線が敷かれている。この折り返し線はかつてはウッペツ川を越えてさらに長く伸びていたが、扱う貨物量が減った所為か、手前までに短縮されている。駅裏には油槽所があり、そこへも引込み線が伸びる。旭川側駅表からはこの駅が発祥する要因となったかつての師団専用線が、貨物支線となって分岐している。その分岐点から少し駅寄りに、駅裏の旭川側にあった木工場土場へ向けて分岐していた専用線の跡が残されている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

近文駅(ちかぶみえき)は、北海道旭川市近文町20丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)函館本線JR北海道の駅番号A27

歴史

ロシアの南下政策に危機感を抱いていた明治政府は、明治32年6月から第7師団を札幌から旭川へ移動。これに併せ、兵営地建設のための軍用引込線4.6kmを設けるに当たり当駅を開設した。

師団専用線、または師団の置かれた鷹栖村から鷹栖専用線と呼ばれたこの引込線は、その後、大正年間から周囲に多くの木工場や道立林業指導所が設置されて、軍用よりもその木材貨物専用線としての性格が既に大きくなっていたが、戦後になって師団跡地手前までの2.9kmが残され、貨物駅の旭川大町駅が新設されて、石炭や木材資源等の貨物支線として利用されるようになった。

年表

駅構造

1面2線の島式ホームを有する地上駅。ホーム上には明治後期に建てられたとされる古い木造の待合室がある。駅舎は構内北側にあり、ホームとの間に側線があるため跨線橋が設置されている。跨線橋は駅舎反対側の構内南側にもつながっている。

駅舎内には自動券売機や男女共用の水洗式便所がある。元々は信号扱いがあったため駅長や駅員が終日配置されていたが、簡易委託駅を経て、現在は旭川駅管理の無人駅となっている。

平日・土曜の朝には当駅始発着の列車があり、到着便は旭川明成高等学校の学生や旭川運転免許試験場利用者らが、始発便は旭川市内中心部への通勤・通学客が主に利用している。

貨物取扱

現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっている。貨物列車の発着はなく、貨物設備や接続する専用線もない。

かつては、駅構内からホクレンくみあい飼料旭川工場やシェル石油の油槽所、化学薬品販売業者などへ続く専用線が存在していた。これらは1996年までに全廃されている。 テンプレート:節stub

駅名の由来

アイヌ語の「チカプ、ウニ」(鷹の巣)の語音に当て字をしたもの。北に隣接して当駅から軍用線(後に貨物支線)が向かっていた鷹栖町の地名もこれより採られている。

駅周辺

バス

利用状況

  • 2005年度の1日平均乗車人員は57人である。
乗車人員推移
年度 1日平均人数
2005 57


隣の駅

北海道旅客鉄道
函館本線
伊納駅 (A26) - 近文駅 (A27) - 旭川駅 (A28)

脚注

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関連項目

外部リンク

テンプレート:Navbox テンプレート:函館本線貨物支線

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  1. 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社)90ページより。