井出竜也
テンプレート:Infobox baseball player 井出 竜也（いで たつや、1971年4月19日 - ）は、山梨県南都留郡河口湖町出身の元プロ野球選手（外野手）。テンプレート:Byより福岡ソフトバンクホークス外野守備走塁コーチを務めている。
目次
経歴
アマチュア時代
河口湖南中学から吉田高校に進み、エースとして3年夏に選手権大会に出場。1回戦では小松島西[1]、2回戦では前田智徳を擁する熊本工[2]をそれぞれ完投で破っている。高校卒業後は社会人野球の日本通運に進み、外野手に転向。3年目のテンプレート:Byには都市対抗の初戦で中堅手としてスタメン出場し、先制本塁打を放っている[3]。
テンプレート:Byはアジア選手権の日本代表に選ばれ[4]、社会人No.1野手という評価を得て[5]西武、ヤクルト、巨人の3球団を希望し[6]、特に西武とは一時ほぼ合意に達したと見られていた[5]。しかし指名の確約に至らなかった事から2位指名という条件で強く誘ってきた日本ハムを逆指名した[6]。同年のドラフト会議において日本ハムに2位指名され、契約金と年俸それぞれ1億3,000万円、1,200万円（いずれも推定）で入団契約を結んでいる[7]。
プロ野球選手時代
走力と強肩は入団前からプロでも1線級のレベルにあると言われ[8]、2年目のテンプレート:Byには129試合に出場し中堅手の定位置を確保した。テンプレート:Byはオールスターに初めて選ばれ、第2戦に先発出場している。同年はゴールデングラブ賞を初めて受賞した。テンプレート:Byは4月1日の開幕戦で守備の際にチームメートと交錯して首の捻挫で1ヶ月半に渡って休んだが、自己最高となる13本塁打、56打点を上げている[9]。テンプレート:Byはパンチ力があって走れるトップバッターとして大島康徳監督から期待をかけられたが、開幕直前に持病の腰痛を発症して一軍復帰は4月下旬となった[6]。5月1日の大阪ドームにおける対近鉄6回戦で一番・中堅手として先発出場し、プレイボール直後の高村祐が投じた初球を本塁打にした。その後両チームとも得点できず、日本ハムがプロ野球史上初の初球本塁打による1-0の勝利を達成している[6][10]。
テンプレート:By8月24日の対近鉄19回戦では6回に代打で出場し、ジェレミー・パウエルから右前へ安打を放った。これを鷹野史寿が後逸した間に一気に生還し、高沢秀昭以来11年ぶりとなる代打でのランニングホームランを記録している[6]。同年は規定打席にはわずかに到達しなかったが、2度目のゴールデングラブ賞に選ばれた。オフには700万円減の年俸6,100万円（推定）で契約を更改している[11]。テンプレート:Byは故障もなくシーズンを迎えたが、新監督のトレイ・ヒルマンからはオープン戦で一度も起用されず開幕から2ヶ月間にわたって二軍生活が続き、処遇に納得できなかったという[12]。同年オフに入来祐作との交換トレードで巨人に移籍。
テンプレート:Byの巨人にはタフィ・ローズや清水隆行、高橋由伸らがいたが、貴重な右打ちの外野手として守備力と長打力を評価され、アテネ五輪で高橋がチームを離れる際の右翼手としても期待されていた[12]。シーズンに入ると守備要員として起用されたが、打撃の方は打率.043と振るわず、わずか1年で自由契約となった。同年12月にダイエーへ移籍し、年俸2,200万円（推定）で契約を結んでいる[13]。移籍1年目のテンプレート:Byは守備固めや、対左投手の先発としても起用されたが、翌テンプレート:Byは一軍出場無しに終わり、この年のオフに現役引退を表明した。
現役引退後
同年10月18日にソフトバンクの二軍外野守備走塁コーチに就任することが発表されたが、その1ヶ月後の同年11月26日に五十嵐章人が招聘されて二軍外野守備走塁コーチを務めることが決定したため、一軍外野守備走塁コーチへの昇格が発表された。2013年は3軍外野守備走塁コーチ、2014年は2軍外野走塁コーチを務める。
エピソード・人物など
- 2001年5月29日の大阪近鉄バファローズ戦（東京ドーム）では、1アウト一塁の場面で井出の打球をライトの礒部公一がクッションボールの処理に手間取り、その後ホームへの返球をキャッチャー的山哲也が捕れず、一塁ランナーの小笠原道大がホームイン。更にそのボールをバックアップしたピッチャー高村祐がサードへ悪送球をしてしまい、その間に井出は一気にホームインした。記録はランニングホームランにはならなかったが、ワンプレーの間に相手守備が3つも失策を重ねるという珍しいプレーであった。
- タレント井手らっきょと同じ苗字（漢字は違う）かららっきょの愛称で親しまれた。
詳細情報
年度別打撃成績
| テンプレート:By2 | 日本ハム | 129 | 475 | 421 | 45 | 96 | 14 | 2 | 9 | 141 | 46 | 12 | 5 | 16 | 4 | 33 | 0 | 1 | 109 | 2 | .228 | .283 | .335 | .618 |
| テンプレート:By2 | 122 | 472 | 414 | 44 | 105 | 13 | 5 | 7 | 149 | 38 | 11 | 10 | 20 | 2 | 34 | 3 | 2 | 85 | 7 | .254 | .312 | .360 | .672 | |
| テンプレート:By2 | 135 | 590 | 521 | 75 | 148 | 27 | 5 | 8 | 209 | 45 | 27 | 10 | 5 | 3 | 59 | 1 | 2 | 101 | 12 | .284 | .357 | .401 | .758 | |
| テンプレート:By2 | 135 | 334 | 296 | 38 | 64 | 11 | 2 | 6 | 97 | 28 | 10 | 5 | 15 | 3 | 20 | 0 | 0 | 56 | 4 | .216 | .263 | .328 | .591 | |
| テンプレート:By2 | 60 | 211 | 179 | 34 | 46 | 8 | 2 | 7 | 79 | 26 | 8 | 2 | 9 | 2 | 21 | 0 | 0 | 27 | 2 | .257 | .332 | .441 | .773 | |
| テンプレート:By2 | 103 | 447 | 378 | 71 | 101 | 15 | 6 | 13 | 167 | 56 | 14 | 5 | 15 | 3 | 50 | 2 | 1 | 71 | 7 | .267 | .352 | .442 | .794 | |
| テンプレート:By2 | 109 | 488 | 427 | 66 | 123 | 20 | 2 | 11 | 180 | 35 | 14 | 6 | 7 | 5 | 46 | 1 | 3 | 89 | 6 | .288 | .358 | .422 | .780 | |
| テンプレート:By2 | 120 | 421 | 376 | 44 | 85 | 22 | 1 | 13 | 148 | 38 | 5 | 3 | 4 | 5 | 30 | 3 | 6 | 94 | 6 | .226 | .290 | .394 | .684 | |
| テンプレート:By2 | 82 | 210 | 189 | 26 | 49 | 14 | 0 | 4 | 75 | 20 | 3 | 0 | 0 | 0 | 21 | 1 | 0 | 46 | 1 | .259 | .333 | .397 | .730 | |
| テンプレート:By2 | 巨人 | 41 | 27 | 23 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 14 | 1 | .043 | .185 | .087 | .272 |
| テンプレート:By2 | ソフトバンク | 77 | 63 | 55 | 4 | 10 | 4 | 0 | 1 | 17 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 | 7 | 1 | 0 | 17 | 1 | .182 | .274 | .309 | .583 |
| 通算：11年 | 1108 | 3738 | 3279 | 450 | 828 | 149 | 25 | 79 | 1264 | 336 | 105 | 46 | 92 | 27 | 325 | 12 | 15 | 709 | 49 | .253 | .320 | .385 | .705 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
| 年 度 |
外野 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | |
| テンプレート:By2 | 129 | 268 | 9 | 3 | 2 | .989 |
| テンプレート:By2 | 120 | 271 | 8 | 1 | 3 | .996 |
| テンプレート:By2 | 135 | 313 | 12 | 3 | 1 | .991 |
| テンプレート:By2 | 121 | 231 | 2 | 4 | 1 | .983 |
| テンプレート:By2 | 56 | 102 | 7 | 1 | 2 | .991 |
| テンプレート:By2 | 103 | 241 | 5 | 3 | 2 | .988 |
| テンプレート:By2 | 103 | 223 | 5 | 0 | 2 | 1.000 |
| テンプレート:By2 | 119 | 248 | 8 | 1 | 3 | .996 |
| テンプレート:By2 | 78 | 97 | 3 | 1 | 2 | .990 |
| テンプレート:By2 | 29 | 21 | 0 | 1 | 0 | .955 |
| テンプレート:By2 | 17 | 18 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
| 通算 | 1010 | 2033 | 60 | 18 | 18 | .991 |
表彰
- ゴールデングラブ賞：2回 （1997年、2002年）
- JA全農Go・Go賞：1回 （強肩賞：2002年9月）
記録
- 初出場・初先発出場：1995年4月1日、対近鉄バファローズ1回戦（藤井寺球場）、1番・左翼手として先発出場
- 初安打：1995年4月2日、対近鉄バファローズ2回戦（藤井寺球場）、3回表にデニス・パウエルから右前安打
- 初本塁打・初打点：1995年4月11日、対福岡ダイエーホークス1回戦（東京ドーム）、5回裏に渡辺秀一から
- 初盗塁：1995年4月13日、対福岡ダイエーホークス3回戦（東京ドーム）、3回裏に二盗（投手：吉武真太郎、捕手：吉永幸一郎）
- 1000試合出場：2004年4月22日、対横浜ベイスターズ3回戦（東京ドーム）、8回裏に桑田真澄の代打で出場 ※史上392人目
- オールスターゲーム出場：2回 （1997年、2001年）
背番号
脚注
関連項目
テンプレート:福岡ソフトバンクホークス テンプレート:パシフィック・リーグ ゴールデングラブ (外野手)
テンプレート:日本ハムファイターズ1993年ドラフト指名選手- ↑ asahi.com 第71回全国高校野球選手権大会 吉田 対 小松島西
- ↑ asahi.com 第71回全国高校野球選手権大会 吉田 対 熊本工
- ↑ 毎日新聞、1992年9月4日付朝刊、P.21
- ↑ 毎日新聞、1992年12月3日付朝刊、P.21
- ↑ 5.0 5.1 毎日新聞、1993年11月6日付朝刊、P.21
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 スポニチ 日めくりプロ野球 【5月1日】2001年 井出竜也 初球先頭打者本塁打で史上初の“スミ1球”勝利
- ↑ 毎日新聞、1993年11月23日付朝刊、P.21
- ↑ 毎日新聞、1993年11月13日付朝刊、P.20
- ↑ 毎日新聞、2001年1月13日付朝刊、山梨地方面
- ↑ なお、初回表先頭打者本塁打による1-0の試合はテンプレート:Byまでにセ・パ両リーグ合わせて5例ある
- ↑ 毎日新聞、2002年12月6日付朝刊、P.17
- ↑ 12.0 12.1 読売新聞、2004年3月20日付朝刊、山梨地方面
- ↑ 読売新聞、2004年12月11日付朝刊、P.20
- ↑ 14.0 14.1 ソフトバンクには一軍監督・コーチの背番号を80～89、二軍監督・コーチの背番号を70～79で統一するという慣習があるため。
