ジャングルはいつもハレのちグゥ
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/OVA テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『ジャングルはいつもハレのちグゥ』(以下、「ハレのちグゥ」)は、金田一蓮十郎による日本の漫画作品。また、これを原作にしたアニメ作品。1996年から2003年まで『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載された。原作漫画は100話をもって一区切りとし、新たに『ハレグゥ』と改題した上で、同じく『月刊少年ガンガン』にて2003年2月号から2009年10月号まで連載した。
概要
ジャングルに住む主人公の少年「ハレ」が、友人・家族たちの奇行に振り回されるギャグ漫画。全体的に明るいノリだが、登場キャラクターたちにはシビアな過去を持つ者が多く、ストーリー自体はシリアスな展開のものも多い。
作品の第一部にあたる『ジャングルはいつもハレのちグゥ』はエニックスの漫画雑誌『月刊少年ガンガン』の1997年の第4号から2003年の1月号まで連載された。全100話。単行本は全10巻。2001年にはテレビ東京系列全9局ネットでアニメ化された。OVAも2作作られた(詳細は#アニメを参考)。
直接的な続編にあたる『ハレグゥ』は同雑誌にて2003年2月号から2009年10月号まで連載された。全81話。単行本は全10巻。ここまでの累計発行部数は390万部を数える[1]。「ハレグゥ」に改名した理由としては、作者いわく「ジャングルにこだわる必要がなくなったから」らしい。以後、本記事のコミックス巻数を示す記述で「新○巻」と表記されていた場合、この『ハレグゥ』の巻数を表すとする。
キャラクターの会話に大阪弁が多用されている。
あらすじ
ジャングルはいつもハレのちグゥ
ハレとグゥとその周辺のジャングルでのお話。ただし、第37話から第58話では、ウェダ(ハレの母)の実家のある都会に話の舞台を移す(「コンクリートジャングル」という意味合いもある)。
ある晩、ウェダが村の集会に行き、孤児のグゥを連れて帰ってくるところから第1話が始まる。
ハレグゥ
「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の最終回直後から続く。
父親の遺産相続を巡って命を狙われるウェダは、一連の騒動の決着をつけるべく再び実家に出向く。ジャングルの子供たちも同行し、そこで現地の学校に通うことになる。
主な登場人物
主人公
- ハレ
- 声 - 愛河里花子
- 本作の主人公。ジャングルに住む少年。作中におけるほぼ唯一と言っていいツッコミ役。初登場時10歳。「ハレグゥ」7巻時点では14歳。
- グゥなどの周囲の人間関係が原因で、幼くして「三十路前の青年のようだ」と言われるなど子供らしからぬ性格を持ち、変な奴を見ると被害妄想的なツッコミをしてしまう。グゥをはじめとする周囲の人間の言動に振り回されるけなげな少年。かなりのゲームオタクで、ハードはほぼすべて所有している。
- 母親のウェダのだらしなさに不満を抱きながらも、女手一つで自分を育ててくれた母には深い愛情を持っている(グゥにはマザコンと言われている)。逆に自分の実父・クライヴとは相性が悪い上に、約10年面識が無かったためか仲が悪い。弟であるアメが生まれるときに一度だけ仲良くなったが、数コマ足らずでストレスから胃に穴が開き、血を吐いた。
- 女性にはもてる。フェミニストの気があり、女性相手には強い立場に出られない性格。女性キャラ達の中ではマリィとキスしたことがあるが、彼女の恋愛妄想癖には少々困惑気味。
- 酒癖が悪く酔うとオヤジ化し大暴れする。グゥの腹の中に何度も入ったせいで、外国語でも相手の伝えたいことが分かる。
- 『ハレグゥ』第80話でグゥが姿を消した際、彼女の存在を唯一覚えており、彼女がいなくなったことを悲しんだ。それから6年後の第81話(最終回)ではマリィと結婚、顔がグゥそっくりの子供を得た。定職には就いていないようだが、ジャングルの学校で教師の手伝いをしている。
- グゥ
- 声 - 渡辺菜生子 / 小林沙苗(大人)
- 本作のヒロイン。親がおらず、ハレと同い年という設定で、ハレ一家の居候となり同じ学校に通うことになった正体不明の少女でその出自は最後まで明らかにされなかった[2]。作者曰く「「何でもあり」というある意味ぞんざいな設定のもと好き勝手に動くキャラ」。同世代と比べるとやや小柄な体格をしている。髪の毛は白髪に近いピンクブロンドで(耳は常に隠れているために不明)、おかっぱ頭の少女の姿をしているが、とても人間とは思えない奇怪な行動をとる。魔法や超能力といってもさしつかえないほどの不思議な能力を多数持つ。作中でもっとも謎めいた存在であるが、ハレ以外の人間たちは彼女の奇怪さを認識していない(グゥが起こした超常現象を目撃しても、それがグゥが原因とは考えない)。
- 初対面では愛想が良く、年相応の少女らしい振る舞いを見せるが、以降は三白眼となり、無表情かつ無愛想で、妙にシニカルな態度となる(ウェダに「最初のイメージがよければいい」とアドバイスされたためだと作品中で自ら語っている)。凡人であるハレをいたぶるのが好きで、作中での代表的なトラブルメーカーであり、(意識的にせよ無意識的にせよ)彼女が発端となる事件・出来事は多い。
- 2度に渡って長老の胸毛をむしり取り、長老に以降消えることのないトラウマを植え付けた張本人。
- また、ちんちくりんステッキという、登場するたびに外見が変わる(バット、筆ペン、スキンヘッドの大男クインシー・ポーターなど)ステッキを使用し、タイムトラベルなどの魔法を使う魔女っ子に変身できる。
- あらゆる物を飲み込むことができ、大量の海水を吸い込むこともできる。飲み込んだ人物などは体内から直接出ることも可能だが実際に出た例は少ない。また体内に人間や謎の生物が生息している広大な四次元空間を持っているが入口は口のようである。彼女を取り巻く外界の影響で中の様子が変わり、調子によってはゲームのような空間にも変化する。グゥの体内にいるものは、言葉がわからなくても相手の伝えたいことがわかるらしく、ともよ、誠一、ひろこ、ハレには長らくグゥの体内にいたためその能力が体の外でも発揮される。
- 巨大化したり、顔を美少女に変えたり、大人の姿になったりすることもできいずれも赤い瞳が特徴である。大人になったときには、美少女化した時のグゥと同じ目になり、とても冷静な顔つきになる。
- 銃の腕はロバートもしのぐ(ただしアニメ版では右腕が開いた状態からガトリング砲のような物が見えていた)。
- 『ハレグゥ』第80話で突如姿を消し、ハレ以外の記憶から消滅、ちんちくりんステッキの効力も消え、体内で暮らしていた住人達も記憶喪失の状態で発見された。その後、ハレとマリィが生んだ子どもはグゥそっくりな顔であった。
ハレとグゥを取り巻く人たち
- ウェダ
- 声 - 茂呂田かおる
- ハレの母親。開始当初25歳。狩りが得意である。身長168cm B90・W56・H88のFカップ。私生活では家事を息子に任せっきりにしたり、下着姿で部屋をうろついたり、酒を飲んだくれたりなどのだらしない面が目につく。しかし、息子に対する愛情は深い。
- 都会の良家のお嬢様であるが、14歳でハレを妊娠し、父親に勘当されジャングルにやってきた。兄と姉が1人ずついる。子供のころは病気がちで自分の感情を押し殺す内気な少女だったが、ジャングルで暮らすうちにプラス思考で強気のイケイケ気質へと変貌を遂げた。アメを妊娠後にクライヴと結婚。アメの出産以降、性格や振る舞いも落ち着き気味である。
- なお、ロバートの気持ちには気づいている様子。
- レベッカ
- 声 - 中村尚子
- ハレの家のお隣さん。初登場時27歳。ウェダと仲がよい。幼い時に母親とともに川を渡ろうとしたところ、事故によって行方不明になったが、その後ポクテに育てられているところを発見された。村では有名な話のようだが、本人にはポクテに育てられた記憶はない。いまだにポクテに世話され、常に守られているが、本人は気づいていない。レジィと付き合っており、のちに結婚。
- レジィ
- 声 - 井上和彦
- ハレの通う学校の先生。初登場時27歳。マリィの兄。深夜放送の懐かしのアニメを見ているため(一時期はポクテに睡眠を妨害されていたため)、日中は眠そうにしていることが多い。自分が眠い、という理由で授業を「昼寝の時間」や「自習」に変更することがしばしばある。だが、深夜枠を萌えアニメが埋める様になってから普通に眠る様になり、授業を真面目に行う様になる。教師であった両親を同時に失い、まだ幼いマリィを育てることになり途方に暮れていたころ、ジャングルにやってきてハレを出産したウェダと親しくなり、一緒に協力し合って子育て生活を共にした過去がある。ウェダに恋心を抱いた時期もあったようだが、ウェダの酒癖の悪さが別れた原因とのこと。レベッカと付き合っているためにポクテたちに恨まれていたが、ポクテの長に挨拶に行くとおさまった。その後、「人類初のポクテの長」となる。
- ボーア
- 声 - 玄田哲章
- 村の長老(兼村長)。モジャモジャの胸毛が特徴。開始当初89歳。胸毛はむしられてもすぐに再生する。グゥに2回むしられた後は生えてこなくなってしまい、胸毛のヅラで誤魔化していたが、その胸毛のスランプが原因で夢の中の世界へ逃避してしまう。しかしその後たまっていた分の増毛力が一気に目覚め、彼の胸毛は家を覆うほど成長した。現在は落ち着いたものの、体中が毛玉状態になっている。その後世代交代により長老の座から退く。トポステの曾祖父にあたる。彼の抜けた胸毛の塊と彼本体の胸毛は、ワープゾーンとしてつながっている。胸毛の一件もあり、グゥのことを恐れている。ちなみにグゥは大人状態で胸毛を刈ったようであるが、大人グゥ=グゥ(小)であるとわかっている模様。
- クライヴ
- 声 - 真殿光昭 / 大本眞基子(子供時代)
- 都会からジャングルの学校にやってきた保健医。初登場時29歳。ウェダの元主治医であり、ジャングルで彼女と約10年ぶりに再会し、自分がハレの父親であることを知る。息子であるハレとは犬猿の仲。
- 医者としては優秀だが、女たらしでかつ人間性に問題があり、ウェダがハレに父親の人格を尋ねられた際「性格破綻者」と形容したほど。しかし、ウェダがハレを妊娠したことで実家から勘当されたという事実を知り、軽い気持ちで彼女に手を出したことを内心悔やんでいた。後にウェダの二度目の妊娠の際には、腹をくくって彼女にプロポーズ、名実共に夫婦となる。
- クライヴの母親は「男好きで節操のない女」であり、幼少期を疎まれて過ごした。ウェダの主治医だった時10代後半であったことからも分かるように、かなりの秀才だったようである。酒に弱くほとんど飲まない。酒に酔うと子供っぽく人に甘える振る舞いをする。白髪なのは染めているからで、もとは黒髪。しかし白髪だとダマに死んだ夫と見なされて追撃されるため(その為一時はかなりのトラウマになっていた)、ハレの進言で髪を染め直した。
- 『ハレグゥ』からは登場する回数が大きく減っている。
- アメ
- 声 - 白鳥由里
- クライヴとウェダの間にできた2人目の子供(これを契機に2人は結婚する)。ハレが12歳のときに誕生した弟。名前はグゥと過去へ行った際ハレが過去のウェダに「アメ」と名乗ったことに起因。よくグゥに飲まれる。作者の「いかに楽するか」のコンセプトのもと、簡略化が進まれていく。『ハレグゥ』最終回では本編のハレそっくりに成長していた。
- チェット
- 声 - 吉水孝宏
- 通称バカップル(男)。イギリス上流階級の出で遺跡の研究のためジャングルに赴いたのだが、アディに一目惚れし、そのまま住み付く。いつもアディといちゃついており、登場する度に表現規制がかかるくらいに度を越したイチャつきぶりを見せる。アディと共にグゥに飲まれ、腹の中に駐在することになり、「ハレグゥ」第80話で記憶喪失になり発見された。
- アディ
- 声 - 宇和川恵美
- 通称バカップル(女)。ジャングルのガイドであったときにチェットと出会った。いつもチェットとイチャついているためハレたちにはウザがられている。チェットと共にグゥに飲まれ、腹の中に駐在し、その後記憶喪失となり発見された。
- ダマ
- 声 - 神代知衣 / 弥永和子 / 小山茉美
- 隣村に住む散髪屋のお婆さん。白髪の男性(=クライヴ)を亡き夫の姿と重ね合わせて追い掛け回し(そのストーカーぶりは、夜の校舎でクライヴを追い回すためにナイトビジョンまで持ち出す程)、それがエスカレートして狂戦士(バーサーカー)にまでなり、ハレたちを戦慄させた。
- 後に、ハレを人質にウェダを襲った銀行強盗(後の夫)と死闘を繰り広げ、ジャングルの人々から英雄的な扱いを受けたり、女性を手駒として使う殺し屋に騙されウェダの命を狙うなど、かなりの変貌を遂げたキャラクター。シーンによっては声までもが変貌する。グゥに強くなりたいと頼み指南し、ベルや山田、ユミ先生とやりあった。
- ユミ
- 声 - 皆川純子
- レジィが風邪をひいた際に代理で隣村から来た教師。美人だが性格に問題がある。惚れっぽい性格で、当初はレジィが好きだったようだがクライヴやハレに想いを寄せていたことも。その後トポステをストーキングするようになる。またキレやすく、レジィを椅子で殴ったりハレの家を破壊するなど、暴力的な面も目立つ。また変わり身の早さが尋常でない。新シリーズ5巻で、トポステと両想いに。
- トム
- 声 - 藤原啓治
- 銀行強盗。都会にてウェダの活躍で強盗に失敗したことを恨み、復讐のためジャングルにやって来るがダマに倒される。その後ダマと結婚。ハレと語れるほどのゲームオタクで断然ROM派らしい。
- ジャガー(仮)
- ボーアが密かに育てていた『な〜ん』と鳴く猫。顔がボーアと酷似している。その後ハレの家の飼い猫になる。
- アレ兄妹
- 声 - 兄:櫻井孝宏 / 妹:矢島晶子
- アレがちんちくりんステッキによって人間化した姿。兄妹共に前髪で片目を隠し、黒を基調とした服を着ている。性格は極端に暗くネガティブで、黙々と物事を語る。
- 最初はハレの家に住み着いていた(その時は自分達を含めた65匹の兄弟がいた。)が、ウェダが大掃除をしたことによってハレの家を追われたため、グプタの家で生活していたが、グプタが他のメンバーと都会に出てきた際に鞄に忍び込んでウェダの実家に移り住み、大繁殖した。
- その後どちらかの娘が一匹ジャングルに来ており、ボーアの中で死にかけていた別のオスと共にグプタの家に住んでいる。
ハレのクラスメイト
- マリィ
- 声 - 松岡由貴
- レジィの妹。初登場時8歳。ハレに恋心を抱いている。その恋愛感情の激しさゆえに暴走することがよくある。また、他人の恋愛沙汰も大好きで、その手の話になると暴走することが多々ある。物語前半、ハレと違ってウェダとクライヴが復縁する事を強く望んでいた。
- ハレはマリィの恋心に気づいてはいるものの、ハレの優柔不断な性格から2人の仲の進展は非常にゆっくりである。しかし、連載が続くにつれ、告白やキスなど、恋人らしい関係を築くようになっていった。そして最終回では結婚しており、子宝にも恵まれる。
- 手先が器用で洋服は自作しているが、料理の味はイマイチ(まずくもおいしくもないらしい)。誕生後すぐに両親が亡くなったため、物心つくまでは兄だけでなくウェダにも育てられており、彼女に非常に懐いている。ハレへの愛情は時が経つにつれて深まり、新5巻ではついにハレに「いつかマリィに殺される」と恐怖を抱かせるまでに至った。軽い顔で恐ろしいことをよく言う。
- トポステ
- 声 - 前田このみ
- ボーアの曾孫で大阪弁でしゃべる。ポクテが好物。後に胸毛が生えてくるようになり、長老と同様に胸毛への思い入れが強い。ポクテをしばらく食べないと、胸毛が最後の力で異常発生し性格が変わる。一時期は胸毛に洗脳され、都会の学校でクラスの長となっていた。『ハレグゥ』ではMに目覚め、ユミ先生と結ばれる。最終回では町で働いているとのこと。
- グプタ
- 声 - 保志総一朗
- お調子者の青年。気が強いが、飛行機や怪談などに弱い。だらしない性格で学業にはあまり熱心ではない。部屋が汚く、そのせいで、都会へ行ったときにアレ兄妹を連れてきてしまった。本人はばれていないつもりだったが、ラヴェンナに片想いしていることにはラヴェンナ以外の全員が気づいていた。彼女への告白に失敗した時の言葉のあやからスワヒリ語を学ぶことになったが、今ではそれにさらに3言語が加わっていて、マルチな翻訳家になることが夢ということになっており、もはや後には引けないレベルの嘘になっている。しかしその後にしっかりラヴェンナに告白し、見事カップルとなった。
- ハレに「こんな可哀想な人見たことない」と思われるなど、作品中の不幸度はハレに負けていない。
- 『ハレグゥ』62話から63話で、グゥ(ちんちくりんステッキ)の力で世界中の性別が入れ替わった時、恋に恋する乙女キャラクターとして生まれ変わる。あまりに原型をとどめてない変身ゆえに、ハレには「グプタとウイグルは女子に生まれたほうが良かったんじゃないか?」と言われた。キャラクターの性別転換が元に戻った後もグプタだけは性別が入れ替わった状態が79話まで継続した(連載期間では約1年半)。女性状態のグプタはステッキの弟であるサムに想いを寄せられている。グゥの消失に伴い性別が戻り、6年後ではジャングルの学校で教師として働いている。
- ウイグル
- 声 - 岩永哲哉
- クラスメート中では最年長の青年(ハレより6歳上)。ウェダに恋心を抱いていた。ウェダの結婚に動揺し暴走したがその後も密かに想いを寄せているようである。趣味は人妻萌えとなっていたが、この趣味は新2巻でなくなっていることに気づき、キャラとしての個性を皆で考えたが、見つからなかった。次第に影の薄さに拍車がかかり、一時期はハレすらも彼の顔を忘れてしまった。たれ目設定である。
- いったん落ち込むとどん底まで落ちる。作中で2回自殺を試みたことがある。
- 新5巻では都会に残り、大学で学ぶためウェダの実家に留まることとなる。新8巻では大学の友人達とルームシェアをしながら生活することになった。教師を目指しており、最終回(80話から6年後)では大学に残って教授の助手をしている。
- ラヴェンナ
- 声 - 白鳥由里
- マイペースな天然キャラ。度を越えて忘れっぽい性格。また非常に鈍感。『ジャングルはいつもハレのちグゥ』では「特徴がないことが特徴」と言われるほど地味キャラだった。グプタから告白され、カップルに。看護師を目指して日々勉強している(『ハレグゥ』最終回ではきちんと看護師になれたことが語られている)。同じく夢のため努力しているウイグルをライバル視する場面もある。
- ワジ
- 声 - 岸尾大輔
- いつも満面の笑みで笑っている。大声で笑っては、時折グゥにしばき倒されることもあった。性別不明。『ジャングルはいつでもハレのちグゥ』10巻のあとがき4コマでは、作者に「(男でも女でも)どっちでもいいと思っている」と言われているが、アニメでの声優が男性なので男の子かなとアバウトな扱いを受けている。健康診断の描写では男性として扱われていた。また、ダマの水浴びを目撃としたと語った時、ハレを始めとする男性陣が吐き気を催す中、平然としていた。
- キャラクター人気ランキングでのショートネタ以来、父親に虐待されている裏設定が時折見受けられる。トポステ同様、『ハレグゥ』最終回では町で働いていることが語られている。
- サギン
- 声 - 石川静
- 無口な少年。モブ。ラーヤとよく一緒にいる。
- ラーヤ
- 声 - 倉田雅世
- 無口な少女。モブ。病気がちでのんびり屋。マリィと同級生で、仲良し(アニメではグゥとも仲が良い)。
ジャングルの学校では年齢に関わらず全員が一つのクラスで学ぶが、新2巻において都会の学校に通うにあたり、以下のような学年(年齢)差が設定された。
学年差 | キャラ(誕生月) |
---|---|
+6 | ウイグル(6) |
+4 | グプタ(5)、ラヴェンナ(4) |
+3 | ワジ(7) |
0(基準) | ハレ(1)、トポステ(12)、サギン(5)、グゥ(?) |
-2 | マリィ(8)、ラーヤ(10) |
ジャングルの生物
- ポクテ
- 正式名は『のんでポクテ』。このジャングルだけに生息している、ウサギの一種。聖獣として崇められているが、食用にもされる。栄養豊富だが、その含まれる栄養素に胸毛の増殖を促進するものがあるらしい。ボーアの大好物であり、毎日欠かさず食べている。トポステによるとうまいらしいが、最近の子供達にはあまり人気がないようである。一定数集まるとテレパシーが使える。気に入った人間には食べてもらうため、気に入らない人間には恨みを込めて、その家の前で自害するという変わった習性を持つ。「うさぎではない」とアルヴァが言った時、ハレは心の中で同意していた。レベッカを育てる。
- 満田(マンダ)
- お菓子なのだが、まるで生物。草の実として生えていたり、時折動き回る姿を色々な場所で見かける。饅頭のような白い姿に顔のようなもの、そして手が生えている。目のような箇所から中のイチゴジャムを吸って食べるが、押し過ぎるとジャムが飛び出るので注意して食べなければならない。熟れ始めると劇画調の顔つきになり、食べられなくはないが甘すぎるらしい。そして賞味期限が過ぎると中にガスがたまり、楳図かずおの漫画のキャラクターが驚愕した時のような顔になって、やがて破裂してしまう。針刺しとしても使える。ベルはこの満田を採ることにはまっていた。
- ピヨピヨ
- 通称、ピヨちゃん。ピンク色のずんぐりむっくりな姿の愛らしい小鳥。ポクテと同様にあちこちに出没し、仲間と遊ぶ姿を見かける。人の心が読めるらしい。作者はこの生物が大のお気に入りで、時々なぜ実在しないのかと悲しくなるらしい。マリィがエサをあげて増えてしまい、軽く生態系が壊れている。
都会の人々
ウェダの実家
- ロバート
- 声 - 森久保祥太郎
- ウェダとハレのボディーガード。初回登場時19歳。日本人で本名は「鵲柊一」(かささぎ しゅういち)。爽やかな人だが、殺人に関しては呼吸のごとく平然と行う。暗殺のための射撃技術に長けており、銃やナイフを常に携帯している。ただし、プロとしては体術は苦手分野。ワンホールショットはよほど調子が良くないとできない。女性受けが良く、特に学生時代はハレにも負けず劣らずのモテぶりだったらしい。新6巻では自らが「コール」という殺し屋に狙われ、フィアステイン家専属ガードマンを辞職している。その後再びお屋敷の仕事に戻った。ウェダに想いを寄せていた。
- 世界中の性別が入れ替わった後みんな元の性別に戻ったが、女性のままでいる数少ない人間。ハレがグゥに理由を訊いた際、「きっとMPが足りなかったんだろう!」と答えている。
- ベル
- 声 - 横尾まり
- 屋敷の使用人。メイド長を務めており、長身で美人。幼い頃からウェダをよく知る人物であり、教育係を任されていた。ウェダに対する執着心は常軌を逸しており、たびたびウェダに対する妄想などで鼻血を出す。体術が得意で、「格ゲーで使ったら友達を失くしそう」なコンボができる医者のクライヴ曰く「人間の動きじゃない」とのこと。ウェダが勘当される原因になったクライヴを憎悪しており、会う度に手ひどく半殺しにしている。クライヴ以外でもウェダに手出しする者(本人いわく「お嬢様にたかる害虫」)があれば残虐な「死」を与える勢いである。度々その描写はあったが、新9巻のカバー裏において元男性であることが正式に明かされた。なおブーツに隠し武器が仕込まれている。ダマとやりあったことがあり最後には固い握手を交わした。
- アシオ
- 声 - 置鮎龍太郎
- ベルの後輩である使用人。ベルと同様にウェダを幼い頃から知る人物。ウェダとも親しく互いに好意を持っていたこともある(ただし恋愛感情ではなく、家族としての親愛感情に近いようである)。普段は庭師として屋敷の庭の整備なども行っている。異様に長いまつ毛が特徴的で、逆まつ毛で死にかけたことがある。少年時代は普通の長さだった。大阪弁で話す。まつ毛を除けば、ハレグゥでは数少ない常識人の一人。
- シャロン・フィアステイン
- 声 - 麻生かほ里
- ウェダの母親にして故・アランの妻。インド出身。普段は上品だがキツいところもあり、怒ると性格が変わる。ウェダがアランから勘当されたときに、夫に対する恐怖から実の娘をかばうこともしなかったことから、ウェダは母親のことを父親以上に憎んでいたが、ハレの活躍で2人の関係は回復した。
- バーソロミュ・フィアステイン
- アランとシャロンの第一子でウェダの兄。ハレの伯父にあたる。『ハレグゥ』から登場。仕事を精力的にこなし、日々を真面目に生きる人間。現・フィアステイン家の当主。妻は人気女優のアンジェラで、実子にアルヴァを儲けている。
- ドナ
- 同じく、アランとシャロンの第二子でウェダの姉。ハレの伯母にあたる。『ハレグゥ』から登場。メガネをかけている以外の容姿はウェダそっくり。既婚者で、行動を勘に頼るエスパータイプ。
- アルヴァ・フィアステイン
- バーソロミュの息子で、母は女優のアンジェラ。『ハレグゥ』から登場。ウェダの甥・ハレの従兄弟にあたり、同年齢のハレに較べかなり長身。ストレスがたまると眉毛を抜くという変わったクセがある。バーソロミュを非常に尊敬しており、ややファザコン気味である。危険思想の持ち主であり、ウェダを暗殺しようとした張本人。新5巻で、暗殺の責任として1年間、ハレのジャングルの家に仕えることになったが、常識が通じないジャングルでの生活に堪えかね、頻繁に脱走を試みるもことごとく失敗する。レベッカに好意をよせている。
- アラン・モニカ・フィアステイン
- ウェダの父で、妻はシャロン。元・フィアステイン家の当主で、すでに故人。ウェダを勘当したことでハレは良い印象を抱いていなかったが次第に人格者であったことが語られ勘当したことを自身が亡くなるまでずっと悔やみ続けていたのを知ってからハレも考えを改めた。ハレが5歳の頃、ウェダに会いにジャングルへ赴く(道に迷って結局ウェダには会えなかった)。そのとき当時5歳のハレを写真に撮った。
- クインシー・ポーター
- 通称QP(キューピー)。大男で怪力。元は遭難時にグゥが出したちんちくりんステッキだった。グゥにリストラされた後、ハレの護衛として雇われるが、生活費を多く稼ぐためにその後もちんちくりんステッキのアルバイトをしていた。ちんちくりんステッキだった時は「ステッキ」と呼ばれていた。片言の関西弁でしゃべる。ハレの従者という立場から、初めはロバートのことを敵対視していたが、後に和解。美人の妻・セーラと、小学生ほどの可愛い娘がいて、妻は第二子を妊娠中。顔がそっくりな5人の弟妹がいる。
- アレキサンダー
- 屋敷の使用人であり通称アレックス。自家用機のパイロットとメンテナンスを主に行っている。アルヴァから金を積まれてハレたちを遭難させたが、その後改心。32歳であるにもかかわらず落ち着きのない風貌をしている。だがすでにバツ3で、元妻たちから子供と面会することを禁止されている。シャーリーからはナチュラルに罵倒され、QPには「バツさん」と呼ばれ、道端でスカウトされてゲイビデオの撮影をさせられるなど、かなりかわいそうなキャラ。
- シャーリー
- 屋敷の使用人。アレックスと行動を共にしており、自家用機内の乗務員も兼ねている。アレックスがへこむ姿を見るのが生きがいらしく、彼が傷付くことを非常にうれしそうに言ってのける。しかし互いの信頼関係は厚いようである。
都会の学校
- リタ
- 声 - 高野直子
- ハレと同じクラスの女友達。個人主義者。面倒見がよく心優しいが、「友達だと思っているのは自分だけかもしれない」という疑心暗鬼から、自身を他人に優しくすることに自己満足している人間と思い込むようになってしまった。しかしハレとの出会いと別れを経て変わっていき、『友達』を知った。
- ハレの都会で最も仲が良い友達の一人。その仲の良さから、マリィからはライバル視されている。しかしリタはそれに気づいていない様子である。
- メリー
- 声 - 西原久美子
- ハレの通う小学校の担任。とても童顔で、見ようによっては10代にも見える30歳。
- 心の中では児童向け番組のお姉さんのように人形がそばにいて、自分の行動に合わせてウサギとクマのぬいぐるみが遊んでいるらしいが彼女にしか見えない。ちなみにウサギはルーシーでおとなしく、クマはチャッキーといってやんちゃらしい。声がちょっと癇に障る可愛い人。好きな食べ物はハンバーグ。
- アニメでは名前がメアリーになっているが、原作ではメリー。
- ヨハン
- 声 - 高戸靖広
- ハレをいじめる一人。リーダー的存在。リタに思いを寄せてるが、彼女にはひどく毛嫌いされている。
- 『ハレグゥ』では前シリーズ登場時よりやせて、昔の面影はまったくなくなっている。小学生時代・中学生時代と2度ハレに食って掛かったが、1度目はロバートに、2度目はハレにやられてしまう。リタにもフラれる。
- タマ
- 声 - 神代知衣
- ダマの双子の妹。高等部の音楽教師兼掃除のおばさん(掃除は趣味でやっている)。双子であるのに何もかも自分より恵まれていたダマと仲が悪く、彼女らの争いが原因で世界が破滅しそうになるが、後に和解。ダマとは違い色白。幼い頃は病弱だった。
ウイグルのルームメイト
- ロイド
- ウイグルの部屋の持ち主。成績優秀、おぼっちゃま、医者の家系というエリート。気さくな性格でハンサムな男である。女性との付き合いは広い。
- サラ
- 長髪の美人。大学では物理を専攻。おとなしそうな外見だが意外と激しい性格。
- アン
- 天然パーマで目元にニキビがある。明るく振る舞っていたが、病気の母親の手術費用が足りないことを悩んでいた。ハレと共謀して誘拐事件をでっち上げ、ハレの屋敷から費用を得ようとしたがばれてしまう。家庭的で誰にでも優しい大学の人気者。
- ユウキ
- 自己主張が苦手でほとんどしゃべらない。ロイド曰く「照れ屋」。休日はどこかを放浪している。外見は男っぽいが、女である。
その他の都会の人々
- アンジェラ
- 演技派の人気女優。アルヴァの母親。女優業に身が入りすぎて育児は疎か。
- 新6巻では、仕事を口実にしてジャングルの家に仕えるアルヴァの様子を見に来る。本当はアルヴァが心配で仕方がないが、真意を悟られることに異常に抵抗し暴走する(ハレ曰く『発作』)。いわゆるツンデレキャラである。
- リム
- アンジェラの付き人であり実の妹。スケジュール管理は完璧であり、まるでエスパーのごとくアンジェラの考えていることを理解する。
ロバートの仲間
- マーガレット
- 暗殺組織のリーダーでロバートの友人。14歳。ハレとロバートの頼みで畔田救出に協力し、後に莫大な依頼料をハレに請求する(実際はロバートが支払ってくれるものと思っていたらしい)。ハレからのメールをきっかけに仲間たちとジャングルにハレに会いに行き、ハレ争奪戦に参加する。幼い頃に足を悪くしたため身体能力は低いが、その知識量は計り知れない。円周率を語らせれば3、4日は続く。
- タイガーリリー
- 暗殺組織の一員。16歳。黒い長髪で腕には包帯を巻いている。日本刀を持ち、物騒なことも平気で言う。
- ダリア
- 暗殺組織の一員。17歳。中国風の服装をしている。穏やかな笑顔の持ち主だが怪力で、バスケットボールを一撃で押し潰す。
- ダンデライオン
- 暗殺組織の一員。15歳。一見少年のようだが、女性。愛称はダン。ナイフを扱うことが得意で、リンゴの皮むきから人体切断まで何でもこなす。
- カモミール
- 暗殺組織の一員。12歳。三つ編みにメガネをかけた穏やかそうな少女。恋愛表現は苦手。射撃の達人である。
- C・ブロッサム(チェリー・ブロッサム)
- 暗殺組織の一員。8歳。メンバー内では最年少で、ランドセルを背負っている。ランドセルの中にはたくさんの化学薬品が詰まっており、爆薬製造を得意とする。煙幕ガスも扱う。最近は花火製造が趣味らしい。
日本の人々
- 畔田ケンジ(くろだ ケンジ)
- ロバートの中学・高校時代の同級生。大学生。東京の「曹荘」というアパートで1人暮らしをしているが、日本に漂着したハレたち15人を都会に帰るまでの期間かくまっていた。6巻ではロバートが殺し屋に狙われている関係でコールがロバートを誘い出すために誘拐をされた。その後ロバートらにより救出される。
- 鵲健太郎(かささぎ けんたろう)
- ロバートの父親。ロバートは、彼が抗争に巻き込まれ死んだと思っていた。明るい性格だが、幼い頃のロバートとはよく殺し合いをしていたらしい。尻に敷かれるタイプ。
- 鵲久美子(かささぎ くみこ)
- ロバートの母親。ロバートは父親の紛らわしい言動により、中学時代に彼女は病死したと思っていた。心が弱く、健太郎とロバートが危険な仕事をしていたことが原因で、長く病気が治らなかった。
グゥの体内の人々・生物
- 橘誠一(たちばな せいいち)
- 声 - 石田彰
- グゥにのまれる前は上北高校の3年生で(本人曰く有名進学校)、風紀委員を務めていた(しかし耳にピアスを刺している)。楽天家。飲み込まれたため、進学の道は絶たれているが、あまり気にしていない。『ハレグゥ』第80話でともよとひろこ、チェットとアディとともに記憶喪失の状態で発見される。
- 摩耗ともよ(まもう ともよ)
- 声 - 氷上恭子
- グゥに飲まれる前は家事手伝い。天然ボケで、誠一と同じく楽天家で物怖じしない。18歳。鳥のヒィ、ハレの弟のアメを気に入っている。
- 山田ひろこ
- 声 - 古山あゆみ
- 九州出身の元OLで、22歳。博多弁でしゃべる。上司と不倫関係にあったが、失恋。その苦から玄界灘に入水したが死にきれず、魚を取っていたグゥに飲まれた。美人だが性格に問題があり、自分以外の全人類の不幸を願っている。キレるとドスの利いた博多弁で相手をまくしたて暴走する。毒のあるネガティブな言動が特徴。グゥの体内で暮らすようになってからは、初期の頃の暴れっぷりはなりを潜めている。清酒「鬼殺し」を常時携帯している。
- グゥ(大)
- 声 - 小林沙苗
- 胸毛をむしられたボーアが夢の中で作り上げた存在。外見は大人と化したグゥと酷似しているが、グゥとは無関係な存在。夢の中に乗り込んだグゥ(小)に飲まれて以降体内の住人となる。イメージだけの存在なので体外では存在できない。
- マンイーター
- 食人植物。巨大な花からタコ足のような触手が生えていて、それで歩行する。花の中央にはこれまた巨大な目玉が一つある。幼体は小さくて愛らしく、ニコニコ笑っているように見えるが、それはただのまぶたの柄である。成体になると一気に凶暴化する。見知らぬ人間が増えると殺気立つ。
- ヒィ
- ハレがジャングルで放し飼いしていた、鳩サブレーのような小鳥。グゥに飲まれた際、ともよに気に入られてしまったために腹から出してもらえなくなった。
単行本
- ジャングルはいつもハレのちグゥ
- 第1巻 ISBN 4-87025-245-7
- 第2巻 ISBN 4-87025-324-0
- 第3巻 ISBN 4-87025-465-4
- 第4巻 ISBN 4-7575-0069-6
- 第5巻 ISBN 4-7575-0174-9
- 第6巻 ISBN 4-7575-0259-1
- 第7巻 ISBN 4-7575-0344-X
- 第8巻 ISBN 4-7575-0523-X
- 第9巻 ISBN 4-7575-0677-5
- 第10巻 ISBN 4-7575-0853-0
- ハレグゥ
- 第1巻 ISBN 4-7575-1009-8
- 第2巻 ISBN 4-7575-1139-6
- 第3巻 ISBN 4-7575-1323-2
- 第4巻 ISBN 4-7575-1522-7
- 第5巻 ISBN 4-7575-1722-X
- 第6巻 ISBN 978-4-7575-1968-8
- 第7巻 ISBN 978-4-7575-2133-9
- 第8巻 ISBN 978-4-7575-2323-4
- 第9巻 ISBN 978-4-7575-2510-8
- 第10巻 ISBN 978-4-7575-2716-4
アニメ
テレビアニメはテレビ東京系列ほか全9局ネットで放送された。全26話。テレビ東京では2001年4月3日から同年9月25日に毎週火曜日の18時00分から18時30分に放送。テレ朝チャンネルでも放送された。
テレビ版の放送終了後にバンダイビジュアルからOVAシリーズ『ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス』(全6巻12話)が発売された。OVA版はテレビ版の直接的な続編として作られている。さらにOVA第二期である『ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL』(全7巻14話)も作られた。OVAはキッズステーションでも放送された。
テレビ版・OVA版ともに原作コミックのストーリーをベースにしているが、ギャグシーンに関してはアニメ独自のものがある。テレビ版とOVA版をあわせれば原作『ジャングルはいつもハレのちグゥ』のストーリーはほぼ網羅されている。一方、『ハレグゥ』のストーリー・キャラクターについては一切触れられていない。
OVA1期のED演出は山本寛に刺激を与え、後にアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』にてハルヒダンスを生む基礎となった[3]。
『ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL』はアニメーション神戸第9回作品賞・パッケージ部門を受賞した。
テレビアニメ
スタッフ
- 原作 - 金田一蓮十郎
- 監督 - 水島努
- シリーズ構成 - 横手美智子
- 総作画監督 - 釘宮洋
- 美術監督 - 高崎あゆみ
- 色彩設計 - 松谷早苗
- 編集 - 小島俊彦
- 録音監督 - 大熊昭
- 音楽 - 多田彰文
- プロデューサー - 具嶋朋子、板橋秀徳、茂木仁史、齋藤敦
- 制作協力 - M.S.C、京都アニメーション(アニメーションDo)、スタジオマーチ
- 製作 - テレビ東京、創通映像、シンエイ動画
主題歌
- オープニングテーマ「LOVE☆トロピカ〜ナ」
- 作詞 - 吉元由美 / 作曲 - 小杉保夫 / 歌 - Sister MAYO
- エンディングテーマ「おはし」
- 作詞 - 梅原恵理 / 作曲 - 梅原恵理 / 歌 - 0930(オクサマ)
- エンディングではAメロは2番、サビは1番の歌詞が使用されている(Bメロは省略、またAメロの原曲の半分の長さとなっている)。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 | ビデオ・DVD区分 |
---|---|---|---|---|---|---|
illusion1 | はじまり・はじまり | 横手美智子 | 水島努 | 釘宮洋 | 第1巻 | |
illusion2 | お昼寝ぐーぐー | 萩田寛子 | 池端たかし | 針金屋英郎 | ||
illusion3 | 胸毛でGO! | 横手美智子 | 善聡一郎 | 嶋津郁雄 | 第2巻 | |
illusion4 | おはチュー | 萩田寛子 | 義野利幸 | 山本寛 | 池田和美 | |
illusion5 | 保健のせんせい | 池端たかし | 針金屋英郎 | |||
illusion6 | ビバノンノン | 横手美智子 | 川崎逸朗 | 多田俊介 | 杉光登 | |
illusion7 | 妄想じゃんぐる | 義野利幸 | 善聡一郎 | 釘宮洋 | 第3巻 | |
illusion8 | バッテン山田 | 萩田寛子 | 山本寛 | 池田和美 | ||
illusion9 | 黒くて大きくて硬くて光ってて 臭くて奇妙な声をあげるせーぶつ |
横手美智子 | 水島努 | 針金屋英郎 | ||
illusion10 | スキスキおじいさん | 萩田寛子 | 善聡一郎 | 東出太 | ||
illusion11 | 略して海ピク | 池端たかし | 大河原晴男 | 第4巻 | ||
illusion12 | お祭りどんどん | 横手美智子 | 川崎逸朗 佐藤雅弘 |
多田俊介 | 杉光登 | |
illusion13 | でっかい箱 | 水島努 | 善聡一郎 | 針金屋英郎 | ||
illusion14 | ブー! | 萩田寛子 | 武本康弘 | 米田光良 | ||
illusion15 | ポクテ伝説 | 横手美智子 | 霧島悟郎 水島努 |
池端たかし 水島努 |
釘宮洋 針金屋英郎 |
第5巻 |
illusion16 | そい寝 | 萩田寛子 | 正木伸之介 | 多田俊介 | 杉光登 | |
illusion17 | ウェンディ17才 | 善聡一郎 | 原勝徳 | |||
illusion18 | スキスキおじいさんデラックス | 水島努 | 東出太 | |||
illusion19 | しゃらんら | 横手美智子 | 池端たかし | 山沢実 | 第6巻 | |
illusion20 | まっちろ | 山本寛 | 米田光良 | |||
illusion21 | エアポート21 〜和食と洋食〜 | 萩田寛子 | 多田俊介 | 関口可奈味 | ||
illusion22 | ロバさん | 義野利幸 | 善聡一郎 | 原勝徳 | ||
illusion23 | パチモン | 横手美智子 | 水島努 | 下田久人 | 乙幡忠志 | 第7巻 |
illusion24 | ご休憩 | 萩田寛子 | 武本康弘 | 米田光良 | ||
illusion25 | 恐怖! 人情鬼ごっこ | 横手美智子 | 義野利幸 | 下田久人 | 針金屋英郎 | |
illusion26 | おしまい・おしまい | 水島努 | 釘宮洋 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2001年4月3日 - 9月25日 | 火曜 18時00分 - 18時30分 | テレビ東京系列 |
北海道 | テレビ北海道 | |||
愛知県 | テレビ愛知 | |||
大阪府 | テレビ大阪 | |||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | |||
福岡県 | TVQ九州放送 | |||
三重県 | 三重テレビ | 2001年6月 - | 金曜 6時00分 - 6時30分 | 独立UHF局 |
日本全域 | BSジャパン | 2001年4月4日 - 9月26日 | 水曜 18時25分 - 18時55分 | テレビ東京系列・BSデジタル放送 |
AT-X | アニメ専門チャンネル | |||
キッズステーション |
OVA
スタッフ(OVA)
- ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス
- ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL
- 監督 - 水島努
- シリーズ構成 - 横手美智子
- 総作画監督 - 釘宮洋
- 美術監督 - 古賀徹
- 色彩設計 - 松谷早苗
- 音響監督 - 大熊昭
- 音楽 - 多田彰文
- 音楽プロデューサー - 八木仁
- プロデューサー - 湯川淳、倉重宣之、中野崇、山崎敦、茂木仁史、齋藤敦
- 制作協力 - M.S.C、京都アニメーション(アニメーションDo)
- 製作 - バンダイビジュアル、スクウェア・エニックス、創通映像、シンエイ動画
主題歌(OVA)
- ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス
- オープニングテーマ「LOVE☆トロピカ〜ナ デラックス」
- 作詞 - 吉元由美 / 作曲 - 小杉保夫 / 歌 - Sister MAYO
- オープニングではCD収録版でのハレがこれまでの各話サブタイトルを歌う箇所が早口言葉(各話ごとに違う)に変更されている。
- エンディングテーマ「ファンファン&シャウト」
- 作詞 - 斎藤謙策 / 作曲 - ジャック・伝・ヨール / 歌 - Sister MAYO
- ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL
- オープニングテーマ「LOVE☆トロピカ〜ナ ファイナル」
- 作詞 - 吉元由美 / 作曲 - 小杉保夫 / 歌 - Sister MAYO withファイナル隊
- タイトルに「LOVE☆トロピカ〜ナ」とあるが、この曲は全く別の曲である。
- エンディングテーマ「テルテル坊主」
- 作詞 - 斎藤謙策 / 作曲 - ジャック・伝・ヨール / 歌 - ハレ(愛河里花子)
各話リスト(OVA)
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 | ビデオ・DVD区分 | 発売日 | |
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ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス | ||||||||
illusion I | 新キャラ ♥ | 横手美智子 | 水島努 | 杉光登 | 第1巻 | 2002.08.25 | ||
illusion II | 人妻もデラックス | 武本康弘 | 池田和美 | |||||
illusion III | ちょっと待って マリィたん | 萩田寛子 | 山本寛 | 第2巻 | 2002.09.25 | |||
illusion IV | 第二回 | 横手美智子 | 水島努 | 池端たかし | 釘宮洋 | |||
illusion V | 黒くて硬くててらてら光ってて暗くて狭くて 湿ったところが好きなわりに速いせーぶつ |
武本康弘 | 池田和美 | 第3巻 | 2002.10.25 | |||
illusion VI | スキスキおじいさんバーサーカー | 水島努 | 東出太 | |||||
illusion VII | トキメキぴよ2マイエンジェル | 萩田寛子 | 池端たかし | 多田俊介 | 杉光登 | 第4巻 | 2002.11.25 | |
illusion VIII | 胸毛大陸 | 水島努 | 原勝徳 | |||||
illusion IX | 傾向と対策 | 萩田寛子 | 山本寛 | 池田和美 | 第5巻 | 2002.12.21 | ||
illusion X | 原因と結果 | 横手美智子 | ||||||
illusion XI | DOGGIE AND BUNNY(前編) | 水島努 | 釘宮洋 | 第6巻 | 2003.01.25 | |||
illusion XII | DOGGIE AND BUNNY(後編) | |||||||
ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL | ||||||||
illusion i | ごあいさつ | 横手美智子 | 水島努 | 釘宮洋 | 第1巻 | 2003.12.21 | ||
illusion ii | リタ | |||||||
illusion iii | 学園天国 | 佐藤雅弘 | 多田俊介 | 関口可奈味 | 第2巻 | 2004.01.25 | ||
illusion iv | 学園地獄 | 多田俊介 | 石井百合子 | |||||
illusion v | ともだち | 高橋わたる | 針金屋英朗 | 第3巻 | 2004.02.25 | |||
illusion vi | 帰ってきたヨッパライ | 義野利幸 | 高橋わたる | |||||
illusion vii | 胸毛の黙示録 | 萩田寛子 | 山本寛 | 池田和美 | 第4巻 | 2004.03.25 | ||
illusion viii | てけてけラヴェンナ | 水島努 | ||||||
illusion ix | RPGお試し版 | 廣川浩二 | 水島努 | 高橋渉 | 釘宮洋 | 第5巻 | 2004.04.25 | |
illusion x | RPG海賊版 | |||||||
illusion xi | もう恋なんてしない | 萩田寛子 | 橘正紀 | 多田俊介 | 石井百合子 | 第6巻 | 2004.05.25 | |
illusion xii | ボクのお父さん | 多田俊介 | 関口可奈味 | |||||
illusion xiii | 硝煙は口紅の香り(前編) | 横手美智子 | 武本康弘 | 米田光良 | 第7巻 | 2004.06.25 | ||
illusion xiv | 硝煙は口紅の香り(後編) |
脚注
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 正体については『ジャングルはいつもハレのちグゥ』第1巻の時点ですでに触れられていた。
- ↑ 「特に『ハレグゥ〜』のエンディング『ファン・ファン&シャウト』を見た時の衝撃は大きくて、これに近づくようなエンディングをいつか作ってやるぞと思っていたんです」(「オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式」p84の山本寛の発言)