サンライト号
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ファイル:Nagasaki Motor Bus - Nagasaki 200 ka 215.JPG
サンライト号(長崎自動車、この車はその後廃車となり現在は他社にて貸切車として使用)
ファイル:Oita Bus - Oita 200 ka 185.jpg
サンライト号(大分バス)
サンライト号(さんらいとごう)は、長崎県長崎市と大分県別府市・大分市を結ぶ高速バス路線である。
座席指定制のため乗車前に乗車券を購入しなければならない。
概要
とよのくに号(福岡 - 別府・大分)と同様、大分自動車道の全線開通を見据えて開設された路線である。それまで長崎と大分の間は熊本経由で一般道とフェリーを使った九州横断バス(片道利用のできる定期観光バス)が運行されていたが、本路線の開通などにより規模を縮小、長崎と大分の間は直通しなくなっている。
現在は長崎・大分のバス会社6社が共同運行している(6社共同運行は中央高速バス伊那・飯田線と並んで日本最多)。かつては西日本鉄道を加えた7社で運行されていた(経路上の小郡市・朝倉市が西鉄のエリア)。運行系統によって担当社が異なる。
なお、大分県内の事業者の1つである日田バスは大分市内に運行エリアならびに車庫を持っていないため、大分市内における待機・休憩・整備は長崎側の長崎県交通局とともに大分交通大分営業所(長崎自動車は大分バス大分中央営業所)で行っている。逆に長崎市内における大分側4社の車両は、過去においては長崎県交通局長崎営業所(本局)で行っていたが、2010年度より大分バス便のみ西肥バス長崎営業所にて待機・休憩・整備を行っている。また、長崎自動車は窓口業務を行っていない。
沿革
- 1993年8月1日:長崎~別府・大分線としてサンライト号が開設される。
- 1995年3月11日:大分自動車道日田IC~玖珠IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。
- 1996年3月29日:大分自動車道玖珠IC~湯布院IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。全便長崎駅前 - 松原間および高速別府湾 - 大分新川間のみの相互利用は不可。
- スーパーノンストップ - 長崎市内と別府・大分間をノンストップで結ぶ。2往復/日。長崎自動車・大分バスが担当。
- ノンストップ - 長崎県内および大分県内の主要停留所のみ停車。2往復/日。長崎県交通局・大分交通・亀の井バスが担当。
- 各停 - 長崎道・大分道上の各バス停および鉄輪口・高崎山に停車。3往復/日。長崎県交通局・大分交通・亀の井バス・日田バスが担当。
備考
- 大分バスにおける「大分(トキハ前)」の正式名称は「大分バス本社前」であるが、とよのくに号と同様、他事業者に合わせて当路線では同社もこの名称を用いている。
- スーパーノンストップ便の一部を長崎自動車が担当しているものの、夜行高速バスとは異なりココウォーク茂里町ターミナルや長崎新地ターミナルへは乗り入れない。
- 日田バス便においては長崎側・大分側ともに運行エリアが無いため、途中の高速日田において乗務員交替をおこなっている。
- 長崎自動車と日田バスはかつての「楽バス(現:@バスで(ハイウェイバスドットコム))」の運営母体である九州高速バス予約システム運営委員会に参加していなかったが、当路線では長崎自動車と日田バスを除く残り4社が加盟していたため、路線として「@バスで」を採用している。
- 所要時間3時間45分~3時間59分
- 西鉄グループ(関係分は亀の井バスと日田バス)担当便のみ、nimocaが利用可能。ただし往復割引は対象外。
運行会社・使用車両・車内設備
- 日田バス
- 担当営業所:日田営業所
- 三菱ふそう エアロバス(西工SD-I、ネオロイヤルC-I、S)および日野 セレガ(西工S)を使用
- 亀の井バス
- 担当営業所:別府営業所
- 日野 セレガ(西工S)を使用
- 大分交通
- 担当営業所:大分営業所
- 三菱ふそう エアロエースおよびエアロバス(西工ネオロイヤルC-I)を使用
- 大分バス
- 担当営業所:中央営業所
- 三菱ふそう エアロバスを使用
車内設備
- 3列シート(日田バスは車両によっては4列)
- テレビ&ラジオ(日田バス・長崎県営バス除く)
- トイレ
- 毛布
外部リンク