コモロ
- コモロ連合
- Union des Comores(フランス語)
Udzima wa Komori(コモロ語)
الاتحاد القمر(アラビア語) -
コモロの国旗 コモロの国章 (国旗) (国章) - 国の標語:Unité - Justice - Progrès
(フランス語: 統一、正義、進歩)- 国歌:Udzima wa ya Masiwa
- コモロの位置
公用語 コモロ語、アラビア語、フランス語 首都 モロニ 最大の都市 モロニ 通貨 コモロ・フラン(KMF) 時間帯 UTC (+3)(DST:なし) ISO 3166-1 KM / COM ccTLD .km 国際電話番号 269 </dd> </dl> コモロ連合(コモロれんごう、Union des Comores)、通称コモロは、インド洋のコモロ諸島のグランドコモロ島(ンジャジジャ島)、アンジュアン島(ヌズワニ島)、モヘリ島(ムワリ島)で構成される国家。コモロ政府はフランス領マヨット島(マオレ島)の領有権も主張している。海を隔てて、西にはモザンビークがあり、東南にはマダガスカルがある。首都はモロニ。
1975年7月6日、フランスから独立。頻繁にクーデターが発生。現在においても世界最貧国の1つであり、度重なる政治危機から経済復興も極めて困難な状況にある。近海ではたびたびシーラカンスが捕獲される。
目次
国名
正式名称はフランス語で Union des Comores。通称 Comores(コモール)。
アラビア語で الاتحاد القمري。公式の英語表記は Union of the Comoros。通称 Comoros(コモロズ)。
日本語の表記はコモロ連合。通称コモロ。漢字表記は小茂呂。
コモロはアラビア語の قمر(カマル、月という意味)のなまったものである。
1975年から1978年までは、コモロ共和国 (République des Comores)、1978年から2001年までは、コモロ・イスラム連邦共和国 (République fédérale islamique des Comores) という国名だった。
歴史
- マレー・ポリネシア人・マダガスカル人が住んでいたと言われる。
- 10世紀 アラブ人やペルシア人が移住し、ザンジバル島やケニア海岸と同じスワヒリ文化が栄える。
- 1505年 ポルトガル人が上陸。
- 17世紀 複数のイスラム系の小国家が興る。
- 1841年~1912年 フランスがマホレ島を占領し、マダガスカル総督が統治した。
- 1886年 フランスが全島を保護領化。
- 1975年7月6日 フランスから独立。アーメド・アブダラ大統領就任。
- 1976年 アリ・ソワリ、クーデターで大統領就任。
- 1978年 新憲法採択、「コモロ・イスラム連邦共和国」に国号を変更。アーメド・アブダラ大統領復帰。
- 1989年 アブダラ大統領暗殺
- 1992年 新憲法採択により複数政党制導入。
- 1995年 ジョハール大統領、クーデター未遂により仏領レユニオン島に逃亡。
- 1996年 モハメド・タキ大統領就任
- 1997年 アンジュアン島及びモヘリ島が独立を宣言
- 1998年 タキ大統領急死、タジディン大統領代理就任。
- 1999年 クーデターでアザリ大佐が政権掌握
- 2001年 フォンボニ協定(コモロ和解に関するOAU枠組合意)署名。 新憲法採択、「コモロ連合」に国号変更。
- 2002年 大統領選挙、アザリ大佐当選
- 2006年 大統領選挙、サンビ当選
- 2007年 コモロ当局に反発したアンジュアン島が、独自に大統領選挙を実施。
- 2008年 アンジュアン島にアフリカ連合の部隊が武力介入。
- 2009年 各島の自治権の縮小と連合政府の権限強化、サンビ大統領の任期1年延長を柱とする憲法改正を承認。
政治
コモロ連合は共和制、大統領制、連邦制をとる立憲国家である。現行憲法は2001年12月23日に制定(2009年5月に改正)されたもの。
現行憲法の制定当初は、連合を構成するグランドコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島の3島には独自の自治政府と大統領がおり、ほぼ完全な内政自治権を与えられていた。その一方で連合政府は外交、国防、通貨政策など、連合全体にわたる事柄のみを処理する合議機関であり、相対的に権限は弱かった。しかし2009年5月に実施された国民投票で憲法が改正され、各島自治政府の大統領は知事へと降格し、更に連合政府の権限が強化された。
連合政府の大統領は国家元首であり、3島から輪番制で選出される。任期は4年。内閣に相当する閣僚評議会のメンバーは大統領により任命される。かつては首相職も存在したが、2002年4月15日に廃止された。
立法府は一院制で、正式名称はコモロ連合議会(AUC)。定数は33議席で、うち18議席は全島規模の直接選挙、15議席は各島の地方議会による間接選挙により選出される。AUC議員の任期は4年である。
コモロは複数政党制が名実共に機能している。小党乱立の傾向があるが、各島の自治権維持による連邦主義を唱える自治諸島陣営(CdIA)、連合政府の権限強化による中央集権を目指すコモロ再生会議(CRC)の2党が有力である。その他にはイスラーム主義の正義国民戦線(FNJ)なども存在する。
司法府の最高機関は5名の裁判官から成る最高裁判所。最高裁判所裁判官は連合政府の大統領が2名、AUCが2名を任命し、残る1名は各島の地方議会とコモロの歴代大統領による合議で選ばれる。
首都のモロニがあるグランドコモロ島の支配に反発し、1997年からアンジュアン島とモヘリ島で分離独立の動きがあったが、連邦再編と各島の自治権拡大を謳った新憲法が採択され、コモロ連合への国名改称とともに、現在では両島ともコモロに留まる意向を示している。しかし連合政府の権限強化を謳った2009年の憲法改正の際には、再び各島の間で対立が発生した。
軍事については小規模な陸軍と警察を保有している。また、フランスと安全保障条約を締結しており、海上の防衛についてはフランスが行っており、小規模な部隊が駐屯している。
近年は、イランとの経済・貿易関係を深めており、多くのイラン企業が進出。 イラン政府の支援により、病院や健康センター、イスラーム関連施設が建設された。
地方行政区分
コモロ連合は事実上、アンジュアン島(ンズワニ島)、グランドコモロ島(ンジャジジャ島)、モヘリ島(ムワリ島)の3島により構成されており、それぞれの島に自治政府がある。コモロ政府はこの他にマヨット島も自国を構成する島の1つと主張しているが、実際にはマヨット島はフランスの海外準県となっており、コモロの統治は及んでいない。
2001年制定の連合憲法下では、連合を構成する3島には独自の自治政府と大統領が置かれ、それぞれが大幅な自治権を持っていた。しかし2009年の連合憲法改正に伴い、各島の自治権は縮小され、自治政府の大統領は知事へと改称された。 テンプレート:Clearleft
主要都市
テンプレート:Main 主要な都市はモロニ(首都)、ムツァムドゥがある。
地理・地質
コモロは、コモロ諸島における4つの主な島のうち、3つで構成されている。残りの1つはフランス領のマヨット島であるが、コモロ連合はこの島の領有権も主張している。諸島はインド洋西部にあり、アフリカとマダガスカル島の間にある。グランドコモロ島は火山島であり、Le Karthala (2,316 m) は活火山である。諸島の火山活動は第三紀と第四紀に亘り、島の年代は東から西へ若くなる。
5月から10月が乾季で、11月から4月が雨季である。年間降水量は2700mmで、雨季は1日200mmの降雨がある。気温は平均26度Cで変動が小さい。海水温は25度C。
経済
高い人口増加率に対し教育水準が低く、GDPの4割を占める農業が労働力の8割を占める。政府は輸出産物の多様化や観光振興に取り組むが、外国からの援助に頼る状況である。主要産物はバニラ、クローブ、イランイランなどの香料。工業はほぼ農産物加工のみ。
国民
民族
言語
宗教
住民のほとんどはイスラム教を信仰しており、2009年の憲法改正により国教の地位を与えられた。スンナ派の住民が多数派だが、近年、イランのコモロへの経済進出によりシーア派のムスリムも増えている。
教育
文化
祝祭日 日付 日本語表記 現地語表記 備考 7月6日 独立記念日 Fête de l'Indépendance 脚注
関連項目
参考文献
外部リンク
- 政府
- 日本政府
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