アニメインターナショナルカンパニー

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テンプレート:Infobox 株式会社アニメインターナショナルカンパニーテンプレート:Lang-en-short 通称:AIC)は、アニメーションの企画・制作ならびにプロデュースを主な事業内容とする日本企業練馬アニメーション協議会会員。

沿革

1980年のリメイク版『鉄腕アトム』のグロス請けを機に設立されたスタジオ「ドゥ・ビー」を母体として、1982年7月15日に設立。初代代表取締役社長は旧虫プロダクション出身の演出・プロデューサーである野村和史。野村の独立・A.P.P.P設立後の1985年5月、AIC設立に参加したイージー・ワールド・プロ出身の三浦亨が代表取締役社長に就任する。

1980年代後期のOVAブームに乗り、『戦え!!イクサー1』や『破邪大星ダンガイオー』など、平野俊弘による(美少女アニメの要素を多分に含んだ)ロボットアニメを多数発売したことで、注目を浴びる。1995年にはビデオメーカーのパイオニアLDC製作による『天地無用!魎皇鬼』の元請制作を受託し、テレビシリーズに本格進出。1990年代後半には出版部門を立ち上げ、「AICコミックLOVE」を創刊(2000年廃刊)。さらにはゲームソフト開発にも進出し、事業を拡大した。

2003年、制作体制を『AICデジタル』(本社)、『AICスピリッツ』、『AIC A.S.T.A.』(現:AIC ASTA)の3系統に再編。その後は作品制作を各スタジオが請け負い、「デジタル」は『ああっ女神さまっ』シリーズやゴンゾとの共同制作、「スピリッツ」は『天地無用!』シリーズや『神秘の世界エルハザード』シリーズなどAICが過去に制作した作品を中心とした制作やそれに準じた新規制作、「A.S.T.A」は外部スタッフを起用しての新規制作を行う[1]

2006年兵庫県宝塚市のアニメ産業拠点構想に応じて『AIC宝塚』を設立[2]。『AIC PLUS+』(西東京市)と合わせて5系統の制作体制で、元請制作やグロス請けを行う。

2007年、AIC ASTAが制作したテレビアニメバンブーブレード』の予算表などがWinnyを通じてインターネット上へ流出する事件が発生。同年10月8日、AIC公式サイトへ三浦の名前によるお詫び文を発表した。2008年、新会社「株式会社アニメインターナショナルカンパニー」を分割設立した。

2009年以降、5系統の制作体制を跨いで制作する作品があるため、その場合はスタジオ名義ではなく「AIC」と統一した名義で発表される作品もある[3]2010年、『AIC Build』、『AIC Classic』を立ち上げ、7系統の制作体制となる。

2010年9月、パチスロ機器メーカーのオーイズミが全株式を買収し、同社の完全子会社となった[4]。次いで2011年3月、アプリックス(現・アプリックスIPホールディングス)がAICの自己株式を除く全株式を取得し、同社の子会社となった[5]

2012年6月、元フレックスコミックスの高倉誠司をプロデューサーに起用し、日本国外での展開を視野に入れた作品の制作を開始した[6]。同月頃には『AICフロンティア』を立ち上げ、8系統の製作体制となる。2012年9月には、香港で開催した「100 Years Before the Birth of Doraemon」(ドラえもん100展)を共同開催した[7](同展覧会はその後アジア各地を巡展[8])。

2013年2月、AICスピリッツの制作プロデューサーらが独立しプロダクションアイムズを設立。これにより『そらのおとしもの』など一部作品の制作が同社へ移行した[9]。また、同年5月にはAIC Classicの制作プロデューサーが独立し、AIC出身のあおきえいと共にTROYCAを設立した[10]

2013年8月、アプリックスIPホールディングスが、企画開始から3か月でテレビアニメシリーズの放映を行う体制を構築したと発表した[11]

2014年1月20日、アプリックスIPホールディングスがAICの全株式を三浦亨へ8000円(1株あたり1円)で譲渡[12]。AICの2012年12月期決算では3期連続の赤字を計上し、約6.6億円の債務超過となっていた[13]

作品履歴

AIC制作・下請け参加作品

複数系統制作作品も含む。

テレビアニメ

1980年代

1990年代

2000年代

2010年代

OVA

1980年代

1990年代

2000年代

2010年代

時期不明

  • 片翼のクロノスギア

劇場アニメ

Webアニメ

ゲーム

その他

AICデジタル制作・下請け参加作品

テレビアニメ(Digital)

OVA(Digital)

AICスピリッツ制作・下請け参加作品

テレビアニメ(Spirits)

OVA(Spirits)

AIC ASTA制作・下請け参加作品

テレビアニメ(ASTA)

OVA(ASTA)

劇場アニメ(ASTA)

AIC宝塚制作・下請け参加作品

テレビアニメ(宝塚)

  • 天元突破グレンラガン(制作元請:ガイナックス、各話制作協力、2007年)
  • バンブーブレード(制作元請:AIC ASTA、各話制作協力、2007年)
  • デルトラクエスト(制作元請:オー・エル・エム、各話制作協力、2008年)
  • S・A 〜スペシャル・エー〜(制作元請:ゴンゾ・AIC、各話制作協力、2008年)
  • イナズマイレブン(制作元請:オー・エル・エム、各話制作協力、2009年)

OVA(宝塚)

AIC PLUS+制作・下請け参加作品

テレビアニメ(PLUS)

OVA(PLUS)

  • クイズマジックアカデミー(2008年)※原作ゲームのアニメーションパート制作も担当している。
  • GA 芸術科アートデザインクラス OVA(2010年)
  • G-taste(2010年)
  • ナナとカオル(2011年)
  • あそびにいくヨ! おーぶいえーであそびきにました!! OVAすぺしゃる(2011年)

Webアニメ(PLUS)

AIC Build制作・下請け参加作品

テレビアニメ(Build)

OVA(Build)

  • 僕は友達が少ない あどおんでぃすく(2012年)

AIC Classic制作・下請け参加作品

テレビアニメ(Classic)

AICフロンティア制作・下請け参加作品

テレビアニメ(フロンティア)

関連人物

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

  • 「A.S.T.A」は、スタジオが存在する田無駅前の専門店街「ASTA」から付けられた。 AIC A.S.T.A >>Studio紹介を参照。なお、専門店街「ASTA」は「明日の素晴らしい無」の略である。[1]
  • アニメ産業拠点構想進まず 宝塚市、進出わずか1社 - MSN産経ニュースより。
  • 明日のよいち!』はAIC PLUS+、『ささめきこと』はAICスピリッツがそれぞれ実制作を担当。
  • 株式会社アニメインターナショナルカンパニーの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ、オーイズミ、2010年9月27日
  • 株式会社アニメインターナショナルカンパニーの株式取得(子会社化)に関するお知らせ、アプリックス、2011年3月10日
  • AIC、高倉誠司氏をプロデューサーに起用のお知らせ - AICニュース、AIC、2012年6月14日
  • ドラえもん誕生まであと100年 香港で「ドラえもん誕生 100年前祭」ITmedia、2012年08月14日
  • 「実物大」のドラえもん100体大集合、マレーシア AFP、2014年01月09日
  • スタッフ&キャスト、『そらのおとしもの』アニメ公式サイト、2013年10月25日
  • TROYCA Inc.
  • アニメ制作効率化、人気コンテンツを企画から3ヶ月でテレビ放映、アプリックスIPホールディングス ニュースリリース、2013年8月19日
  • 連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ、アプリックスIPホールディングスの連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ、2014年1月20日
  • アニメ制作会社AICをアプリックスIPが売却 譲渡額8000円ITmediaニュース、2014年1月21日)