ひゅうが (列車)

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テンプレート:列車名 ひゅうがは、九州旅客鉄道(JR九州)が延岡駅 - 宮崎駅南宮崎駅宮崎空港駅間を日豊本線日南線宮崎空港線経由で運行する特急列車である。

なお本項では、宮崎県内連絡列車についても記述する。

概要

特急「ひゅうが」は、2000年3月11日に当時博多駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間を運行していた特急「にちりん」が利用不振により本数削減された際、延岡市宮崎市の都市間輸送や宮崎空港への利用で、乗車実績が比較的良かった延岡駅以南に関して一部存続という形で運行を開始した。当初は4往復の運行であり、最大で6往復まで増発されたが、2003年2004年に一部の列車が別府駅発着に延伸の上「にちりん」に再編入されたため2往復の運転になり、2010年には3往復が運行されていた。しかし2011年3月12日のダイヤ改正で廃止された「ドリームにちりん」の延岡駅以南、および「さわやかライナー」「ホームライナー」を「ひゅうが」に統合したため、再び6往復の運転になっている。

列車名は、宮崎県の令制国名である「日向国」(ひゅうがのくに・ひむかのくに)が由来となっている。

運行概況

延岡駅 - 宮崎駅間1往復、延岡駅 - 南宮崎駅間1往復、延岡駅 - 宮崎空港駅間4往復の、計6往復が運行されている。運行時間は11号が深夜帯に運行される以外は延岡駅発が朝、延岡駅行きが夕方以降の運行で、延岡駅 - 宮崎駅間の「にちりん」の補完列車や高速化工事に出資した旭化成社員輸送列車としての役割も担っている。

停車駅

延岡駅 - 南延岡駅 - 門川駅 - 日向市駅 - 都農駅 - 高鍋駅 - 佐土原駅 - (日向住吉駅) - 宮崎駅 - 南宮崎駅 - 宮崎空港駅

  • 門川駅・都農駅は11号のみ通過。
  • ( )内の日向住吉駅は5・6・7・10号のみ停車。
  • 宮崎駅 - 宮崎空港駅間は、乗車券のみで普通車自由席に乗車することができる。またこの区間のグリーン車は自由席扱いとなり、グリーン券は車内で車掌から購入する形となる。

使用車両・編成

2011年3月12日時点の編成図
ひゅうが
テンプレート:TrainDirection
2・3・7・10号(787系)
1 2 3 4
G
5・6号(787系)
1 2 3 4 5 6
テンプレート:Bgcolor,G G個4 自・b
1・4・8・9・11・12号(783系)
1 2 3 4 5
G
座席種別凡例
テンプレート:Bgcolor=グリーン車座席指定席
テンプレート:Bgcolor=DXグリーン席(座席指定席)
テンプレート:Bgcolor=グリーン車4人個室(座席指定席)
自=普通車自由席
b=普通車4人用ボックスシート(自由席)

大分鉄道事業部大分車両センター南福岡車両区に所属する787系電車、および南福岡車両区に所属する783系電車(ハイパーサルーン)が3往復ずつ充当されている。車両は「にちりん」「きりしま」「川内エクスプレス」と共通運用である。運行開始当初から延岡駅 - 宮崎駅間のホームライナー的役割を兼ねていたこともあり、普通車は全車自由席となっている。

787系は2011年3月12日より運用を開始しており、大分車両センター所属の車両は4両編成、南福岡車両区の車両はグリーン個室・デラックスグリーン席を連結した6両編成で運行されている。九州新幹線鹿児島ルートの全線開業以前は「リレーつばめ」「有明」などで運用されていた車両で、鹿児島ルート全線開業に伴い余剰となったため、日豊本線系統に残されていた485系電車を置き換える目的で投入された。

783系は2004年3月13日より運用されており、鹿児島ルート全線開業以前は「かもめ」などで運用されていた5両編成で運行されている。各車両とも宮崎空港寄りのA室と延岡寄りのB室に分かれている。2001年3月13日のダイヤ改正で一部列車に投入された後、本数減少により2003年にいったん「ひゅうが」から撤退し、翌年に再投入されている。なお、2011年3月11日までの編成も現行と同じ5両編成だったが、座席定員は現在の車両の方が若干多くなっている。

運転開始当初の2000年3月11日から485系電車が使用されていたが、2011年3月12日のダイヤ改正で787系が投入されたことにより運用を終了した。ただし、車両の組み替えのため3月12日は一部列車で引き続き485系が使用されていた。

ファイル:JRKyushu EC485 Kirishima&Hyuga.jpg
485系「ひゅうが」(2009年)

テンプレート:-

宮崎県内連絡列車沿革

  • 1989年平成元年)3月11日:快速列車「ひむか」を延岡駅 - 南宮崎駅間で運転開始。457系・475系電車が用いられた。
  • 1996年(平成8年)7月18日:宮崎空港線開業にともない、「ひむか」が宮崎空港駅に乗り入れ。
  • 2000年(平成12年)3月11日:「にちりん」が大分駅以南で本数削減されたことにともない、延岡駅以南に関して残置の形で特急「ひゅうが」を設定。当初は全列車485系電車で4往復の運行であった。これに伴い「ひむか」は廃止。
  • 2001年(平成13年)3月3日:「ひゅうが」を5往復に増発の上、一部列車で783系電車を充当開始。
  • 2002年(平成14年)3月23日:「ひゅうが」を6往復に増発。
  • 2003年(平成15年)3月15日:「にちりん」への再編入にともない「ひゅうが」は4往復の運行となる。783系は一時撤退。
  • 2004年(平成16年)3月13日:「にちりん」への再編入にともない「ひゅうが」は2往復の運行となる。これ以降「ひゅうが」は日中の運行がなくなり、ホームライナーに近い運行形態となる。一部列車に再び783系を充当。
  • 2009年(平成21年)3月14日:「ひゅうが」を3往復に増発の上、全車禁煙となる。また、この改正で下り列車は宮崎空港駅に乗り入れなくなる。
  • 2011年(平成23年)3月12日:ダイヤ改正により以下のように変更[1]
    1. 「ドリームにちりん」の延岡駅以南、および「さわやかライナー」「ホームライナー」を統合し「ひゅうが」は6往復に増発。下り列車の宮崎空港駅乗り入れを復活。
    2. 使用車両を787系電車、783系電車各3往復とし、485系での運行は終了。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:JR九州の列車
  1. 平成23年春ダイヤ改正 - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年12月17日