ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント
マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントは、朝日放送(ABC)主催、朝日新聞社・日刊スポーツ新聞社後援、日本ゴルフツアー機構公認の男子プロゴルフトーナメントであり、朝日放送の子会社が運営する兵庫県加東市永福のABCゴルフ倶楽部を舞台に毎年10月最終週から11月第1週にかけて行われている。2013年現在、賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円。
大会の歴史
この大会の母体は『日米ゴルフ対抗戦』と題し、1971年 - 1987年までの17回に渡って開かれた(第1回は三基商事、第12・13回はゴールドウイン、第14回のみ内田洋行が特別協賛した)。日本とアメリカのツアープロ9人ずつ(18人)がストロークプレーによる団体戦と個人戦の2部構成で優勝を争った(個人戦は後半3日間の合計)。これは朝日放送創立20周年記念企画として、ライダーカップというアメリカとヨーロッパのツアー対抗戦の仕組みを参考として企画したもので、日本とアメリカの一流プレーヤーの技の競演が売り物だった。
当初はPLカントリークラブ、池田カントリークラブなど関西の名門コースを舞台に毎年開催地を代えて行っていた。1985年に主催者の朝日放送が自ら出資・運営するABCゴルフ倶楽部が完成し、そこを舞台として1987年まで開催し続けた。
1988年からはタバコメーカー・フィリップモリスの特別協賛により、ツアー公認大会『ラークカップゴルフ』に改称。日本国内外のツアープロを集結したビッグトーナメントとして一新。『ダンロップフェニックストーナメント』と並び賞金総額1億8000万円・優勝賞金3600万円(その後賞金総額2億円・優勝賞金4000万円に増額された)の国内最高賞金大会となる。
その後1994年から『フィリップモリス・チャンピオンシップ・ゴルフトーナメント』となったが、2002年にフィリップモリスが特別協賛から撤退した。2003年からは朝日放送の単独主催で行われていた(賞金総額も1億2000万円に減額)が、2008年からは毎日コミュニケーションズ(2011年にマイナビへ社名変更)が特別協賛となり、大会名称も「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」として開催されることになった。
歴代優勝者
ミキ・ゴールドカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
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開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第1回 | 1971年11月5日〜7日 | テンプレート:Flagicon 尾崎将司 テンプレート:Flagicon ビリー・キャスパー |
-8 | PLカントリークラブ |
ABCカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第2回 | 1972年11月3日〜5日 | テンプレート:Flagicon トミー・アーロン | -4 | 池田カンツリー倶楽部 |
第3回 | 1973年11月23日〜25日 | テンプレート:Flagicon アル・ガイバーガー | +2 | 橋本カントリークラブ |
第4回 | 1974年11月29日〜12月1日 | テンプレート:Flagicon 杉原輝雄 | -7 | |
第5回 | 1975年11月21日〜24日 | テンプレート:Flagicon 中村通 | -15 | 茨木国際ゴルフ倶楽部 |
第6回 | 1976年12月2日〜5日 | テンプレート:Flagicon トム・ワトソン | -11 | 播磨カントリークラブ |
第7回 | 1977年11月10日〜13日 | テンプレート:Flagicon 青木功 | -8 | |
第8回 | 1978年11月9日〜12日 | -15 | ||
第9回 | 1979年11月8日〜11日 | テンプレート:Flagicon トム・パーツァー | -12 | スポーツ振興カントリー倶楽部 |
第10回 | 1980年11月6日〜9日 | テンプレート:Flagicon ジェリー・ペイト | -12 | |
第11回 | 1981年11月5日〜8日 | テンプレート:Flagicon ボビー・クランペット | -17 | |
ゴールドウインカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第12回 | 1982年11月4日〜7日 | テンプレート:Flagicon ボブ・ギルダー テンプレート:Flagicon カルビン・ピート |
-10 | 総武カントリークラブ総武コース |
第13回 | 1983年11月10日〜13日 | テンプレート:Flagicon 中嶋常幸 | -3 | 太平洋クラブ六甲コース |
内田洋行カップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第14回 | 1984年11月1日〜4日 | テンプレート:Flagicon トム・ワトソン | -7 | 総武カントリークラブ総武コース |
ABCカップ・日米ゴルフ対抗戦 | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第15回 | 1985年10月31日〜11月3日 | テンプレート:Flagicon 尾崎健夫 テンプレート:Flagicon コーリー・ペイビン |
-12 | スポーツ振興カントリー倶楽部 |
第16回 | 1986年10月30日〜11月2日 | テンプレート:Flagicon カーティス・ストレンジ | -17 | |
第17回 | 1987年10月29日〜11月1日 | テンプレート:Flagicon アンディー・ビーン | -19 | |
ラークカップゴルフ | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第18回 | 1988年10月27日〜30日 | テンプレート:Flagicon 高橋勝成 | -11 | ABCゴルフ倶楽部 |
第19回 | 1989年10月26日〜29日 | テンプレート:Flagicon ブライアン・ジョーンズ | -8 | |
第20回 | 1990年10月25日〜28日 | テンプレート:Flagicon 川岸良兼 | -11 | |
第21回 | 1991年10月31日〜11月3日 | テンプレート:Flagicon 横島由一 | -8 | |
第22回 | 1992年10月29日〜11月1日 | テンプレート:Flagicon 尾崎直道 | -9 | |
第23回 | 1993年10月28日〜31日 | テンプレート:Flagicon 飯合肇 | -5 | |
フィリップモリス・チャンピオンシップ・ゴルフトーナメント | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第24回 | 1994年10月27日〜30日 | テンプレート:Flagicon ブライアン・ワッツ | -12 | ABCゴルフ倶楽部 |
第25回 | 1995年10月26日〜29日 | テンプレート:Flagicon 田中秀道 | -10 | |
第26回 | 1996年10月24日〜27日 | テンプレート:Flagicon 尾崎直道 | -10 | |
第27回 | 1997年10月30日〜11月2日 | テンプレート:Flagicon ブライアン・ワッツ | -8 | |
第28回 | 1998年10月29日〜11月1日 | テンプレート:Flagicon 尾崎将司 | -13 | |
第29回 | 1999年10月28日〜31日 | テンプレート:Flagicon 川岸良兼 | -18 | |
第30回 | 2000年10月26日〜29日 | テンプレート:Flagicon 谷口徹 | -12 | |
第31回 | 2001年10月25日〜28日 | テンプレート:Flagicon 伊沢利光 | -16 | |
第32回 | 2002年10月31日〜11月3日 | テンプレート:Flagicon ブレンダン・ジョーンズ | -19 | |
ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第33回 | 2003年10月30日〜11月2日 | テンプレート:Flagicon 片山晋呉 | -23 | ABCゴルフ倶楽部 |
第34回 | 2004年10月28日〜31日 | テンプレート:Flagicon 井上信 | -15 | |
第35回 | 2005年10月27日〜30日 | テンプレート:Flagicon 片山晋呉 | -14 | |
第36回 | 2006年10月26日〜29日 | -17 | ||
第37回 | 2007年10月25日〜28日 | テンプレート:Flagicon フランキー・ミノザ | -14 | |
マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント | ||||
開催回 | 開催期間 | 優勝者名 | スコア | 開催コース |
第38回 | 2008年10月30日〜11月2日 | テンプレート:Flagicon 石川遼 | -9 | ABCゴルフ倶楽部 |
第39回 | 2009年10月29日〜11月1日 | テンプレート:Flagicon 鈴木亨 | -14 | |
第40回 | 2010年10月28日〜31日 | テンプレート:Flagicon 金庚泰 | -13 | |
第41回 | 2011年10月27日〜30日 | テンプレート:Flagicon 河野晃一郎 | -15 | |
第42回 | 2012年10月25日〜28日 | テンプレート:Flagicon ハン・リー | -17 | |
第43回 | 2013年10月31日〜11月3日 | テンプレート:Flagicon 池田勇太 | -15 | |
第44回 | 2014年10月30日〜11月2日 |
テレビ放送
- 初日・2日目(予選ラウンド)はABCローカル、3日目・最終日(決勝ラウンド)はABCをキーステーションとしたテレビ朝日系列フルネット局向け全国中継。かつては予選ラウンドは生中継、決勝ラウンドは夕方録画中継だったが、2005年頃から予選ラウンドが深夜録画となり、2007年に限っては3日目も深夜録画となった[1]。2010年以降の決勝ラウンドでは、リアルタイム字幕放送を実施。また2008年・2009年には、ワンセグ独立放送(ABCローカル)で予選ラウンドの生中継も行った。
- sky・A sports+では、「全部見せます!ゴルフシリーズ」にて4日間完全生中継。この内予選ラウンドの中継は、2007年までは地上波中継のスタッフにて制作されていたが、2008年以降は独自制作となった。なお、2008年のワンセグ独立放送での中継は、スカイ・Aとのサイマル放送であった。また、決勝ラウンドの地上波制作分も時差放送。
- 1993年大会の最終日では日本シリーズの中継が長引いたため、野球中継終了後の16時55分から30分間放送し、その日の深夜に85分間の短縮版として改めて放送された。
- 大会2日目が10月最終金曜日と重なった場合は、当大会をローカルで深夜録画放送するABCに配慮して、通常最終金曜日深夜に放送される「朝まで生テレビ!」が、1週前倒しで放送される事がある。
2011年の出来事
2011年は、新しい試みや中継史上初の事態が発生するなど、様々な出来事が起こった。
- この年から、同じ週に開催される女子の「樋口久子森永製菓ウイダーレディス(現・樋口久子森永レディス)」も、テレビ朝日系列が中継[2]する事になった為、同一週開催の男女の大会を、同じチャンネルで両方放送するという、近年では珍しいケースとなる[3][4]。この大会の2週前に開催される「富士通レディース」の中継では、それを前面に押し出した番宣スポットが放送された。
- その初年度となった同年は、当大会が6ホールにも及ぶプレーオフにもつれ込んだ為、6ホール目のティーショットが終わった段階で時間切れとなり、大会史上初めて優勝者を伝えられないまま中継終了となった。その為、この後に放送された「樋口久子森永製菓ウイダーレディス」の中継中に、プレーオフの結果を伝える措置を取った[5]。
- なお、この年のプレーオフの模様は、当日放送されなかった部分や後日談なども交えた、『マイナビスペシャル 笑顔の軌跡 プレーオフを制した挑戦者』と題した特別番組として、同年12月30日にABCローカルで放送された。この番組内では、優勝した河野が出演したマイナビの特別CMも放映された。
- また同年は、大会開催週の深夜・早朝の時間帯に、「マイナビABCチャンピオンシップの軌跡」と題したフィラー番組[6]が、ABCローカルで放映された。
- 同年から制作局・朝日放送の野球解説者に就任した矢野燿大(元阪神タイガース・中日ドラゴンズ捕手)が、スカイA・sports+のレギュラー番組『金谷多一郎・矢野燿大の考えるゴルフ』で共演する金谷多一郎とともに、中継で石川遼のラウンドリポーターを務めた。
歴代実況(決勝ラウンド実況)
脚注
- ↑ 当大会に限らずテレビ朝日系の男子ゴルフ中継は、2007年は最終日以外は深夜録画であったが、2008年は夕方録画に戻っている。
- ↑ 「樋口久子IDC大塚家具レディス」として行われていた2010年までは、テレビ東京系列が中継していた。
- ↑ 過去の例では、男女同時開催だった時代の「東海クラシック」(東海テレビ制作・フジテレビ系列で中継)がある。
- ↑ さらに、その前はTBS系列で「伊藤園レディスゴルフトーナメント」(1994年よりテレビ朝日に移行)・「マルマンオープン」(1994年を持って廃止)がある。
- ↑ 字幕による速報と、プレーオフ・6ホール目の2打目以降のダイジェスト映像を、中継の間に挿入する形をとった。なお、スカイ・Aの録画中継(当日朝放送された「全部見せます!ゴルフシリーズ」と、地上波中継のディレイ版)では、地上波では放送されなかった箇所を編集して実況・および優勝インタビューを挿入した。
- ↑ 2008年以降の大会の最終日ダイジェストとスーパーショット集(計20分)。これを放送開始時刻まで繰り返し放送した。