貴城けい
テンプレート:ActorActress 貴城 けい(たかしろ けい、1974年5月22日 - )は日本の女優。元宝塚歌劇団宙組トップスター。オスカープロモーション所属。本名は神田 理絵(かんだ りえ)(旧姓:都築)。夫は歌舞伎俳優、二代目 市川月乃助。
東京都世田谷区出身。聖ドミニコ学園中学卒業。身長170cm。血液型はO型。
目次
来歴
中学3年生の1年間に歌とダンスのレッスンに通い、中学卒業時に宝塚音楽学校に合格。
1992年、78期生として宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は15番。『この恋は雲の涯まで』で初舞台。
1993年、雪組に配属。当時のトップスターだった一路真輝のもとで経験を積む。1995年の『JFK』新人公演でカストロ役、1996年の『エリザベート』初演の新人公演でルドルフ役(本公演でジュラ役)を経て、1997年の『仮面のロマネスク』新人公演で初主演。1年先輩の安蘭けいと共に次世代の雪組を担う人材として注目され、また同期で花組に配属された瀬奈じゅん、月組に配属された大空祐飛より早く新人公演主演を果たす。
2002年、雪組のトップスターに朝海ひかるが昇格するに伴い、2番手となる。初舞台も組回りも雪組で、雪組しか経験したことのない生粋の雪組育ちだったが、2004年の2番手特別出演期間には、星組・月組に連続出演を果たし、その間宝塚OG達による梅田コマ劇場公演「新版桜吹雪狸御殿」にも外部出演。
2006年、宙組に組替え。7月に宙組トップスターに就任。相手役には紫城るいを迎える。お披露目公演は同年8月の博多座公演『COPACABANA』。大劇場お披露目は、維新の英雄坂本龍馬を題材にした『維新回天・竜馬伝!/ザ・クラシック』。また、この公演が退団公演でもあり、ショー『ザ・クラシック』では宙組生のアドリブで「I love カシさん(貴城の愛称)」などというセリフや歌詞がふんだんに盛り込まれていた。
2007年2月、東京公演千秋楽付で宝塚歌劇団を退団。相手役の紫城も同時退団だった。同年4月1日よりオスカープロモーションに所属し、女優としての活動をスタートさせた。退団後はミュージカル・ストレートプレイ・朗読劇・ショー等、多岐にわたる分野で舞台を中心に精力的に活動。
2010年4月に日本初演となったブロードウェイ・ミュージカル『サイド・ショウ』では、実在した「結合双生児・デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹」の数奇な運命をデイジー役の樹里咲穂とともに演じ、『代表作を確立した』との評価を受ける。同作品は、直後の2010年6月10日にダイジェスト版とも言えるミュージカル・ライブが上演された。2009年から2010年に掛けては、映画・TVドラマへと活動の場所を広げる。
2011年芸能生活20周年には、主演舞台2作、ライブ、CDリリース等が行われた。本人がインタビューで運命的な役であり作品と語った『サイドショウ』の再演も叶ったが、東京公演の千秋楽において20年の舞台人生初の休演(急性肺炎による)により、公演自体も中止になるという事態になった(大阪公演は1役を2名で分けて行う異例な代役で公演が行われた)。同年夏、「王様と私」にアンナ役での出演の制作発表が、病気療養による欠席の中行われたが、その後体調不安を理由に早々に降板が発表される。
2011年10月10日の休演以降、1ヶ月入院、2012年4月に大阪・新歌舞伎座でのコンサートで舞台に復帰、2012年は朗読劇を含む数本の舞台に出演した。
2013年1月30日、同月27日に歌舞伎俳優、二代目 市川月乃助と結婚したことを発表した[1]。
人物
5歳から中学2年生まで、硬式テニスでプロ選手を目指していたが、姉の受験を契機に宝塚を観劇、進路変更を決める。
テニスでは幼い頃から本格的なテニスクラブに所属、ジュニア都大会4位の成績。 小4の夏休みにフロリダにあるハリー・ホップマンテニスアカデミーへ参加をしており、 東京でビヨルン・ボルグのレッスンを受けるジュニアに選ばれる、中学時代の杉山愛選手と大会を通じて顔見知り等々、 かなり本式にテニスに取り組んでいたエピソードが残っている。
宝塚歌劇団在団中の愛称は「かしげ」(首をかしげるのが癖で、写真には常に首をかしげた姿で写っていたので)。77期生の都々城あい(1991年入団・1997年退団)は実姉。
雪組時代の後輩で、宙組トップスター凰稀かなめの愛称「てる」の名付け親である(彼女がGLAYのTERUに似ていたため)。
2010年1月には、それまで公表していた血液型のB型ではなく、O型だったことが判明した。同年9月1日より、公式ブログ「おむりえ日記」を始める。開始当初から東日本大震災の時も毎日更新を続けていた。ただし、1周年を毎日更新記録の切りと考えていたようで、現在は間隔を空けつつの更新となっている。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
雪組時代
- 1992年 初舞台『この恋は雲の涯まで』
- 1992年 『忠臣蔵〜花に散り雪に散り〜』
- 1993年 雪組配属
- 1993年 『天国と地獄/TAKE OFF』
- 1993年・1994年 『ブルボンの封印/コートダジュール』
- 1994年 『風と共に去りぬ』(新人公演:チャールズ)
- 1994年 バウホール公演『風に吹かれて』(ルネ)
- 1994年・1995年 『雪之丞変化/サジタリウス』(新人公演;弁公)
- 1995年 『JFK/バロック千一夜』(新人公演:カストロ)
- 1995年 バウホール公演『大上海』
- 1995年 『あかねさす紫の花/マベルエトワール』(新人公演:天比古ほか)
- 1996年 『エリザベート』(ジュラ/新人公演:ルドルフほか)
- 1996年・1997年 『虹のナターシャ/ラ・ジュネス』(新人公演:長岡仁ほか)
- 1996年 バウホール公演『アナジ』(不知火)
- 1997年 『仮面のロマネスク/ゴールデンデイズ』(ベルロッシュ男爵/新人公演:ヴァルモン男爵)
- 1997年 『真夜中のゴースト/レシェルバン』(エルドリッジほか/新人公演:チャールズ)
- 1997年・1998年 『春櫻賦/LET'S JAZZ』(阿満丸ほか/新人公演:謝名龍山)
- 1998年 バウホール公演『ICARUS』(アーノルド・キャンベル)
- 1998年 『風と共に去りぬ』(ルネほか)
- 1998年・1999年 『浅芽が宿/ラヴィール』(りん弥ほか/新人公演:勝四郎)
- 1998年 バウホール公演『LAST STEPS(月組・雪組』
- 1999年 『再会』(ミッシェルほか)『ノバ・ボサ・ノバ』(ボールソ)
- 1999年 『ICARUS』 (アーノルド・キャンベル)
- 1999年・2000年 『バッカスと呼ばれた男/華麗なる千拍子'99』
- 2000年 バウホール公演『ささら笹舟―明智光秀の光と影―』(明智光秀/妻木幸四郎/旅の雲水)
- 2000年 ベルリン公演『宝塚 雪・月・花/サンライズタカラヅカ』
- 2000年 『デパートメントストアー/凱旋門』(アンリ:東京公演のみ)
- 2001年 『猛き黄金の国/パッサージュ』(川田小一郎)
- 2001年 バウホール公演『アンナ・カレーニナ』(アレクセイ・カレーニン)
- 2001年 『愛燃える/Rose Garden』(王孫惟)
- 2002年 『追憶のバルセロナ/ON THE 5th-ヴィレッヂからハーレムまで-』(ジャン・クリストフ)
- 2002年 『再会/華麗なる千拍子2002』(マーク)
- 2003年 『春麗の淡き光に-朱天童子異聞-/Joyful!!』(源頼光)
- 2003年 『アメリカン・パイ』(グランパ)
- 2003年 『Romance de Paris/レ・コラージュ-音のアラベスク-』(ムジャヒド・ナセル)
- 2004年 『1914/愛/タカラヅカ絢爛-灼熱のカリビアン・ナイト-』(アポリネール)
- 2004年 『飛鳥夕映え-蘇我入鹿-/タカラヅカ絢爛II-灼熱のカリビアン・ナイト-』(中臣鎌足、軽皇子、蘇我石川麻呂 三役役替わり)
- 2004年・2005年 『青い鳥を捜して/タカラヅカ・ドリーム・キングダム』(デニス)
- 2005年 『睡れる月』(式部卿宮)
- 2005年 『霧のミラノ/ワンダーランド』(カールハインツ・ベルガー)
- 2005年 『DAYTIME HUSTLER~愛を売る男~』(ローレンス・ブラウン)
- 2006年 『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(オスカル)
- 2006年 『ベルサイユのばら-オスカル編-』(アンドレ/ジェローデル 役替り)
宙組トップ時代
新人公演主演
- 1997年『仮面のロマネスク』(本役:高嶺ふぶき)
- 1997年『真夜中のゴースト』(本役:轟悠)
- 1998年『春櫻賦』(同上)
- 1999年『浅茅が宿―秋成幻想―』(同上)
宝塚バウホール主演作品
- 2000年 『ささら笹舟―明智光秀の光と影―』
- 2003年 『アメリカン・パイ』(原作/萩尾望都)
- 2005年 『DAYTIME HUSTLER―愛を売る男―』
コンサート・ディナーショー
- 1999年6月『第3回エスプリコンサート Caution!』
- 2000年1月 ディナーショー『Caution!』
- 2002年3月 ディナーショー『off』
- 2006年6月 ディナーショー『NEXT DOOR』
- 2006年 コンサート『I have a dream』
宝塚歌劇団退団後の主な活動
舞台
- 2007年9月 『愛、時をこえて―関ヶ原異聞―』(主演-出雲阿国/ドラキュラ役)
- 2007年10月 『ヴェローナの二紳士』〜Two Gentlemen of Verona〜「原作/ウィリアム・シェイクスピア」 (ミラノ公爵夫人役)
- 2007年11月 『小原孝 ピアノ・シアター コール・ポーター“Night & Day”』
- 2007年12月(東京)・2008年2月(名古屋) 『宮廷女官チャングムの誓い』(チェ・グミョン役)
- 2008年3月 『LOVE LETTERS 2008 SPRING SPECIAL』(メリッサ役)
- 2008年5月 『玉つき屋の千代さん〜女ハスラー繁盛記〜』(美津子役)
- 2008年9月-10月 『アプローズ』(イヴ役)
- 2008年12月 『愛と青春の宝塚』(タッチー役)新宿コマ劇場
- 2009年1月-3月 『愛と青春の宝塚』(タッチー役)全国18ヶ所で公演
- 2009年3月 『T4ファーストコンサート』東京国際フォーラムCホール
- 2009年6月-7月 『ミー&マイガール』(ジャクリーヌ<ジャッキー>役)帝国劇場・中日劇場
- 2009年7月-8月 『貴城けいオンステージ2009』ル・テアトル銀座
- 2009年8月 『朗読パフォーマンス「竹取物語」』(かぐや姫・帝・中納言等)中日劇場
- 2009年10月 『屋根の上のバイオリン弾き』(ツァイテル役)日生劇場
- 2009年12月-2010年1月 『Nine The Musical』(女優クラウディア役)ル・テアトル銀座・シアターBRAVA!
- 2010年4月 ブロードウェイ・ミュージカル『サイド・ショウ』(主演-ヴァイオレット・ヒルトン役)東京芸術劇場
- 2010年4月-6月 『インディゴの夜』(三国蘭子役)全国22ヶ所で公演
- 2010年6月10日 『「サイド・ショウ」ミュージカル・ライブ』 シアタークリエ
- 2010年10月 『名探偵ポワロ ブラックコーヒー』「原作/アガサ・クリスティ」シアター1010・サンケイホール
- 2010年11月 『没後30th 越路吹雪 トリビュートコンサート』中野サンプラザ
- 2011年2月 『愛と青春の宝塚』リバイバル(タッチー役)青山劇場
- 2011年3月 『愛と青春の宝塚』リバイバル(タッチー役)全国7ヶ所で公演
- 2011年5月 『20 th Anniversary Live「PASSER」(通過点)』(ゲスト:チェンバロ奏者-曽根麻矢子)ビルボードライブ大阪・東京コットンクラブ
- 2011年6月 『「サイド・ショウ」ミュージカル・ライブ』恵比寿ガーデンホール
- 2011年7月 ブロードウェイ・ミュージカル『ビクター/ビクトリア』(主演-ビクトリア役)ル・テアトル銀座・森ノ宮ピロティホール
- 2011年10月 ブロードウェイ・ミュージカル『サイド・ショウ』(主演-ヴァイオレット・ヒルトン役)シアター1010・森ノ宮ピロティホール
- 2012年4月 『貴城けい、オールディズに乾杯 青春グラフティ讃歌』新歌舞伎座
- 2012年6月 『朗読劇サマーウォーズ』(陣内 栄 等の夏希以外の全女性キャラ、ナレーター)新国立劇場小劇場
- 2012年8月 『大江戸緋鳥808』明治座
- 2012年9月 『朗読劇 武士の尾』紀尾井小ホール
- 2012年11月 『朗読劇 約束』都市センターホール コスモスホール
- 2012年12月 『朗読劇 クリスマス・キャロル』新宿明治安田生命ホール
- 2013年4月-5月 『DREAM LADIES』(ケイト役)全国7ヶ所で公演
- 2013年6月 『朗読劇 私の頭の中の消しゴム 5th letter』(薫役)天王洲銀河劇場
- 2013年8月-9月 オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『10 MILLION MILES』(モリー役)新国立劇場小劇場
- 2013年11月-12月 『渇いた太陽』シアター・クリエ、シアター1010、他全国10箇所で公演
- 2014年5-6月 『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』青山劇場、梅田芸術劇場他
- 2014年8月 『ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2014 夏』シアタークリエ(予定)
- 2014年11-12月 『CHICAGO』(ロキシー役)東京国際フォーラム、梅田芸術劇場他(予定)
テレビドラマ
テレビ(ドラマ以外)
- 「宝塚プルミエール」(2007年5月-2008年3月、WOWOW)ナビゲーター
- 「貴城けいがナビゲート〜伝統! 東をどりの世界」(2007年6月11日、TBS)ナビゲーター
- 「貴城けいが贈る スイスmade機械式時計の至宝」(2007年7月30日、東海テレビ)ナビゲーター
- 第58回NHK紅白歌合戦(NHK)、2007年12月31日(布施明・君は薔薇より美しい)
- まるごと満喫マカオ・「美人女優二人がセレブ&格安の旅」(テレビ東京、2008年3月20日) 笛木優子と共にレポーター
- おもいッきりイイ!!テレビ(日本テレビ、2008年10月20日)
- エ〜!!本当ですか、先生?コーナーで『人に愛される自分になる!宝塚式「美人」講座』の先生として出演
- 爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル(フジテレビ、2009年4月7日)
- ベルサイユのばら本物登場コーナーにアンドレ・グランディエ(鬘・衣装とも本人用)の扮装で登場
- (退団後のため偽者との自覚があったと後で漏らす。)
- 『美人バブルが日本を救う!』で著書の紹介とインタビュー出演
- ~おもしろ言葉ゲーム~ OMOJAN(フジテレビ、2012年8月7日・8月14日
- VS嵐(フジテレビ、2012年8月9日)
- おしあげNOW(テレビ東京、2012年11月11日)
- VS嵐(フジテレビ、2013年2月14日)
- お試しかっ!(テレビ朝日、2013年2月18日)
- 行列のできる法律相談所(日本テレビ、2013年6月30日)
- 『旅するKAGOSHIMA』~貴城けいが行く鹿児島タウン~(BSフジ、2013年9月28日)
映画
イベント等
- 「300(スリーハンドレッド)』ジャパンプレミア試写会・レッドカーペットに登場(明治神宮外苑、2007年6月6日)
- 東京會舘トークサロンに出演(東京會舘、2007年6月24日)
- ジャパンジュエリーフェア2007、ステージイベントに田丸麻紀と共に出演(東京ビッグサイト、2007年8月29日)
- NTTコミュニケーションズJuicyStyleサロン・トークイベントに出演(神戸ポートピアホテル、2008年7月19日)
- イヴ・サンローラン・ボーテ、新ルージュ発表会で元宝塚男役18名とレビューイベントに出演(2010年7月15日)
- 「2010SUMMER プレミアムトークショー 貴城けいと過ごす特別なひととき」(メルパルク横浜、2010年8月22日)
- 二十会記念「千舟会」【日本舞踊発表会、演目:蝶の道行、共演:檀れい】(国立劇場大劇場、2010年9月11日)
- 「ODAIBA MUSIC ハウス~カレーで元気!音楽で元気!~」【LIVE、共演:MC西田ひかる、真琴つばさ、姿月あさと】(お台場合衆国、2011年8月9日)
著書
- 宝塚式「美人」養成講座 伝説の「ブスの25箇条」に学ぶ「きれい」へのレッスン(2008年、講談社) ISBN 4062147181
- 宝塚式「ブスの25箇条」に学ぶ「美人」養成講座 (2011年、講談社+α文庫)ISBN 4062814722
CD
- PASSER(パッセ)- 20th Anniversary(2011年)
脚注
関連項目
- 東京都出身の人物一覧
- 加美乃素本舗(2006年度の販売促進活動で、イメージキャラクターを務めていた)
- 杜けあき(貴城入団時の雪組トップスター。1979年 - 1993年)
外部リンク
テンプレート:宝塚歌劇団 テンプレート:宝塚歌劇団宙組主演男役 テンプレート:宝塚版 ベルサイユのばら 主要キャスト テンプレート:ミュージカル ミー・アンド・マイガール 主要キャスト テンプレート:ロマンチック・レビュー
テンプレート:オスカープロモーション