山口駅 (山口県)

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テンプレート:駅情報 山口駅(やまぐちえき)は、山口県山口市惣太夫町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山口線

概要

テンプレート:See also 県庁および県庁所在地市役所の最寄り駅であり、時刻表上の山口県、山口市の代表駅。山口駅は山口市街地への玄関口である。しかし山陽鉄道(現・山陽本線)建設の際に、関係者が山口市街地付近に鉄道が通過することを忌避したとされる経緯があり、事実上、山口県内外の広範囲連絡輸送の要となり機能しているのは、山陽新幹線山陽本線宇部線と接続する新山口駅という形になっている。地方交通線上に存在する唯一の県の代表駅である(JRグループの路線がない沖縄県を除く)。

山口線の駅としては運行上の拠点駅の一つである。新山口方面からの快速・普通列車の多くがこの駅で折り返し、益田方面からの普通列車も一部は当駅で系統分断となる。山口線内の中間駅では唯一の直営駅であり、かつて山口線だけで単一の鉄道部(山口鉄道部)を構成していたときは、鉄道部が当駅構内に置かれていた。鉄道部は管轄範囲の広域化(山口地域鉄道部に改組)の際に新山口駅構内に移転したため、現在は山口線内の各中間駅の管理業務面での窓口という位置づけである。

歴史

山口線開業前の1908年 - 1913年には、大日本軌道山口支社軽便鉄道が小郡駅と当駅の間を結んでいた。

駅構造

単式・島式の複合型2面3線で、列車交換や折り返しが可能な地上駅。1・2番線が島式で、改札口(駅舎)に近い側が3番線となる。益田方に互いのホームを結ぶ跨線橋が設置されており、駅構内には売店がある。

また、2010年4月28日からうどん屋が駅入口に開業した。

山口駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1・2・3 テンプレート:Color山口線 上り 新山口行き
下り 津和野益田方面[1]

3線とも益田方面及び新山口方面への両方向への発車に対応しているが、1番線(上り本線)へは益田方面からしか入線できず、3番線(下り本線)も新山口方面からしか入線できない。よって、1番線からの下り列車、3番線からの上り列車は全て当駅始発列車である。2番線(中線)のみ両方向からの入線に対応している。

車両の留置運用が設定されている。

利用状況

1日の平均乗車人員は以下の通りである。

乗車人員推移
年度 1日平均人数 備考
1992 2,323 [2]
1999 2,126
2000
2001 2,016
2002 1,948
2003 2,060
2004 2,018
2005 1,876
2006 1,759
2007 1,670
2008 1,692
2009 1,621
2010 1,579
2011 1,623
2012 1,614

路線バス

中国JRバスの運営する乗車券類発売窓口がある(7時45分 - 18時)。なお、予約を要する乗車券類は駅のみどりの窓口で購入する必要がある。

※防長交通の高速バスは中心市街地近くの米屋町バス停に停車し、山口駅前は通過する。また、防長交通の山口市内線の多くは中心部の県道宮野大歳線等を通り、当駅を経由しない。

駅弁

2004年平成16年)7月、山口駅において20年ぶりに駅弁販売が再開された。

販売される駅弁は「薩長同盟弁当」で、土・日曜日および祝日の限定販売。2004年に放映されたNHK大河ドラマ新選組!』に関連したもの。山口が薩長同盟の下準備および薩長同盟締結後の更なる提携強化のための重要な裏舞台となっていたことによる。

薩摩鹿児島産の(味噌とんかつ)・山口特産の長州焼き鳥)・竹の子土佐煮(薩長同盟の礎を築いた中岡慎太郎坂本龍馬の出身地・土佐にちなんだもの)とを組み合わせている。

駅周辺

駅出入口は北側にしかない。これは駅南側を椹野川が流れ、川の対岸には山が迫っているという地形的制約により、商業施設や住宅等の立地が困難なためである(数少ない平地部に明治乳業山口工場があったが、2001年3月に広島工場に統合されている)。駅前を県道山口秋穂線県道宮野上山口停車場線が通過している。

行政機関・公共施設

名所・名跡

その他

隣の駅

西日本旅客鉄道
テンプレート:Color山口線
テンプレート:Color快速「通勤ライナー」(当駅より上山口方は普通列車として運転)・テンプレート:Color普通
湯田温泉駅 - 山口駅 - 上山口駅

関連項目

テンプレート:Sister

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:山口線
  1. 地福~津和野は代行バス
  2. 山口県統計年鑑 平成6年刊 JR旅客及び貨物輸送実績、162頁、山口県企画部統計課、1996年