国道220号
テンプレート:Pathnav テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox road
国道220号(こくどう220ごう)は、宮崎県宮崎市から日南市や鹿屋市を経由して鹿児島県霧島市に至る一般国道である。
目次
概要
南九州の大動脈のひとつ[1]であり、全線が指定区間(国土交通大臣管理)となる。
宮崎市の中心市街地、橘通りを起点とする。橘橋(大淀川)を通過した後中村交差点からは宮崎南バイパスとなる。源藤交差点で国道269号と分岐。当区間は清武町方面(国道269号)や宮崎空港方面(国道220号バイパス)からの車が合流し集中するかたちとなることから、宮崎県内で最も交通量の多い区間のひとつとなっており、慢性的な渋滞が発生している。この対策として2008年7月末に、国道10号へ接続する国道269号のバイパス道路(加納バイパス)が完成した。国道269号とは鹿屋市内で再び交差するが、宮崎市から鹿屋市までの距離は所要時間は国道269号のほうがいずれも短い[2][3]。
宮崎IC(宮崎自動車道)から宮崎県総合運動公園までは信号機がほとんど設置されておらず、道路の走りやすさマップでは最高ランクの「S」と認定されている[4]。
宮崎市加江田からは青島バイパスを経由し日南海岸を南下する。沿線には道の駅フェニックス(堀切峠)やサンメッセ日南(モアイ像を設置)、鵜戸神宮などの観光地があり、日本有数のツーリングスポットとしても知られている[5]。当区間は異常気象時に度々交通規制がなされるため、日南市方面の路線としては別に宮崎県道28号日南高岡線が整備されている。1986年には「日南フェニックスロード」として日本の道100選に選定され、2003年には宮崎県の広域観光ルート「ひむか神話街道」として指定された。
日南市南郷町からは進路を西に変え串間市中心部へ向かう。都井岬方面へ向かう場合は国道448号を利用することになる。串間市中心部で一旦分かれた国道448号と合流し、志布志湾を沿って走る。鹿児島県大崎町で再び国道448号と別れ、鹿屋市古江町まで大隅半島(シラス台地)を横断しながら西へ走る。
鹿屋市内は鹿屋バイパスによって中心市街地を避ける形で通過する。沿線にはロードサイド店舗が多数立地し、大隅半島で最も交通量の多い区間となったことから現在4車線化工事が実施されている。鹿屋バイパスの一部区間には「ばら通り220」の別名がある。
鹿屋市古江町からは鹿児島湾(錦江湾)沿いを走る。垂水市の桜島口で桜島方面へ向かう国道224号と分岐。当区間も日南フェニックスロードと同様に、異常気象時の交通規制対策として早咲大橋や牛根大橋が整備されているものの、垂水市牛根境には現在も規制区間が残存している。牛根大橋の区間ではわずかながらも桜島(鹿児島市)を通過する。
垂水市牛根には「全長60メートルの足湯」があることで知られる道の駅たるみずがあり、新たな観光地として機能している。その後も錦江湾沿いを北上。霧島市国分で国道10号に合流し、終点となる。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[6][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。政令上の終点は国分市となっているが、合併に伴い、2005年(平成17年)11月7日以降は霧島市となっている。
- 起点 : 宮崎市(橘通3丁目交差点=国道10号交点、国道269号・国道448号終点)
- 終点 : 国分市[注釈 2](国分敷根交差点=国道10号交点)
- 重要な経過地 : 日南市、宮崎県南那珂郡南郷町[注釈 3]、串間市(北方)、鹿児島県曽於郡大崎町、鹿屋市、垂水市
- 路線延長 : 191.6 km(実延長191.6 km・現道188.2 km)[7][注釈 4]
- 宮崎県区間 : 92.6 km(実延長92.6 km、現道89.2 km)
- 鹿児島県区間 : 99.0 km
- 指定区間[8]
- 宮崎市橘通東三丁目125番 - 霧島市国分敷根字松崎143番1(全線)
歴史
1953年(昭和28年)に道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された路線のひとつである。『鹿屋市史 上巻(改訂版)』に掲載された地図によると、少なくとも中世までには現在の国道220号とほぼ同地点を経由する道路が開設されていたことがうかがえる。
江戸時代、飫肥藩が現在の日南市から宮崎市方面へ向かう道路として、現在の国道220号に相当する「鵜戸街道」よりも山越えながらも直線的に結ばれていた「飫肥街道」(現在の宮崎県道27号宮崎北郷線など)を主に使用していた。これは鵜戸街道が「七浦七峠」と呼ばれるほどの難所であったことが関係している。鹿屋 - 串良間は「串良街道」として知られており、松並木が植え付けられていた。
年表
- 1886年-1892年
- 鹿屋 - 垂水間の県道の工事を開始。1890年に鹿屋 - 志布志間が開通し、1892年に全通した。当時は加治木-垂水間(志布志・鹿屋経由)の県道の一部区間(その他の区間は現在の国道10号・主要地方道志布志福山線に相当)。
- 1935年(昭和10年)
- 1939年(昭和14年)
- 鹿屋 - 古江間の舗装工事を開始(翌1940年3月に完成)。
- 1953年(昭和28年)5月18日
- 1960年(昭和35年)6月20日
- 1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道220号として指定施行[11]。
- 1966年
- 管理を建設省(当時)に移管する(全線が指定区間となる)。
- 1978年(昭和53年)度
- 改良舗装率が100パーセントとなる。
- 1979年(昭和54年)9月12日
- 宮崎南バイパスが全線開通。旧道は県道367号中村木崎線となる。
- 1992年(平成4年)3月25日
- 鹿屋バイパスが全線開通。旧道は国道269号や鹿児島県道68号鹿屋吾平佐多線、鹿児島県道550号鹿屋環状線などとなる。
- 2005年(平成17年)
- 青島バイパスが全線開通。旧道は2006年3月31日に宮崎県道377号内海加江田線となる[12]。
路線状況
バイパス
- 宮崎南バイパス - 宮崎市。1979年に全通、暫定4車線。
- 青島バイパス - 宮崎市。2005年に全通、暫定2車線。堀切峠トンネルの内容も含む。
- 鹿屋バイパス - 鹿屋市(起点は肝付町)。1992年に全通、一部区間は4車線。
- 古江バイパス - 鹿屋市 - 垂水市間、2008年に一部区間が開通。2車線。
重複区間
- 国道269号(起点 - 源藤交差点)
- 国道448号(起点 - 日南市・南郷駅付近、串間市・串間駅付近 - 大崎町大崎上町交差点)
道路施設
道の駅
事前通行規制区間
4の事前通行規制区間が設定されている。
- 宮崎県宮崎市折生迫~宮崎市内海 L=2.9km
- 旧道(堀切峠・道の駅フェニックス区間)のみ。連続雨量が170mmに達した場合通行止。
- 宮崎市小内海~日南市富土 L=4.5km、日南市宮浦~日南市風田 L=11.2km
- 連続雨量が170mmに達した場合通行止。山岳ルートの主要地方道日南高岡線(県道28号)で迂回可能。
- 鹿児島県垂水市牛根境~垂水市牛根境 L=3.8km
- 連続雨量が200mmに達した場合通行止。
地理
通過する自治体
脚注
注釈
出典
参考文献
- 鹿屋市史編さん委員会・編 『鹿屋市史 上巻(改訂版)』 鹿屋市、1995年3月、293-297頁。
- 鹿屋市史編さん委員会・編 『鹿屋市史 下巻(改訂版)』 鹿屋市、1995年3月、677-680頁。
関連項目
外部リンク
テンプレート:国道220号- ↑ 『鹿屋市史 下巻』678頁。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 『ツーリングマップルR 九州・沖縄』(昭文社、2007年)には「九州ツーリングのハイライト」と記載されている。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Wikisource-inline
- ↑ テンプレート:Wikisource-inline
- ↑ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
- ↑ テンプレート:Citation
引用エラー: 「注釈」という名前のグループの <ref>
タグがありますが、対応する <references group="注釈"/>
タグが見つからない、または閉じる </ref>
タグがありません