垂水市
テンプレート:Infobox 垂水市(たるみずし)は、鹿児島県(離島以外の地域)の中部、大隅半島の北西部に位置する市。
1987年、旧国鉄大隅線の廃止により市内から鉄道は消滅した。ここ数年人口が減少し、過疎化が進んでいる。
目次
地理
大隅半島の北西部、鹿児島市から桜島を挟んで東側向かいの場所に位置する。市域西部は鹿児島湾に面している。中心市街地は海岸沿いの低平地に発達しており、市域東部の内陸部はシラス台地と山地になっている。
市西側に隣接する桜島はかつては離島であったが、1914年の大噴火で垂水市と地続きになった。 そのため、松ヶ崎地区では2mほど灰が積もり、小学校が埋って噴火前までの資料は不明となっている。
隣接している市町村
人口
地名
- 市木
- 海潟
- 柊原
- 新御堂
- 高城
- 田神
- 中俣
- 浜平
- 本城
- 旧牛根村
境・麓は垂水市の市制施行と同時に「牛根」を冠称するようになった。
- 牛根境
- 牛根麓
- 二川
- 旧新城村
新城村時代は大字が設置されていなかった。1958年に一部を鹿屋市に編入(現・根木原町、有武町)
- 新城
- その後の追加町名
1958年、中心部である大字田神の一部で町名設置が実施された。
- 旭町
- 上町
- 錦江町
- 栄町
- 下宮町
- 中央町
- 本町
- 松原町
- 南松原町
1997年、垂水港付近が埋め立てられ、新たに1町が設置された。
- 潮彩町1丁目~3丁目
歴史
江戸時代の垂水市域は全域が薩摩藩領であり、垂水郷(郷については外城制を参照)は島津御一門家であった垂水島津家(薩摩藩家臣を参照)の私領として、新城郷は新城島津家の私領として、牛根郷は薩摩藩の直轄領として統治された。上記の3郷は町村制施行時(1889年)の3村にほぼ継承されている。なお、垂水郷と牛根郷は大隅国大隅郡に(牛根郷のうち、境村は曽於郡)、新城郷は肝属郡に属していた。
明治初期には大隅郡と肝属郡(1883年以降は南諸県郡も含む)の役所が垂水におかれていたが、1888年に鹿屋郷(後の鹿屋町、現在の鹿屋市街地)へ移転している。
近現代
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- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の市域にあたる以下の村が発足。いずれも垂水郷・牛根郷・新城郷内の地域がそのまま村域となった。
- 1896年(明治29年)3月29日 - 南大隅郡を肝属郡に編入。
- 1924年(大正13年)12月1日 - 垂水村が町制施行。垂水町となる。
- 1955年(昭和30年)1月10日 - 垂水町・新城村・牛根村が合併し、新町制による垂水町が発足。
- 1958年(昭和33年) 1月20日 - 大字新城の一部を鹿屋市に編入。
- 1958年(昭和33年)10月1日 - 垂水町が市制施行。垂水市となる。
行政
市政における問題
垂水市政は、垂水市の人口を18,000人にするという目標を、2017年(垂水市総合計画 後期計画 P.24)と2023年(人口減少対策プログラム)という別々の年度に達成するという目標を立てており、市政の整合性の問われる問題を抱えている。
垂水市総合計画 後期計画(2013年3月策定) 2014年3月 市民向けに冊子を作成し周知を図る。
垂水市人口減少対策プログラム(2014年3月策定) 2014年5月 市報Tarumizuにて市民に周知を図る。
また、人口減少対策プログラムにおいては2023年までの完成が見込めない、錦江湾横断交通ネットワークを人口減少対策の鍵と据え、錦江湾横断交通ネットワークありきの計画を立ていることから実現性が疑われている。
桜島-鹿児島間の錦江湾横断交通ネットワークが完成した際には、垂水市から買回り品の消費者が鹿児島市へ11%流出すると試算されている錦江湾横断交通ネットワーク可能性調査(経済調査)。 垂水市においては、人口減少対策プログラムを策定する際の参考資料において「人口減少により商業が衰退し、そのことが更なる人口減少につながる」と分析している。 このことから垂水市の人口減少対策プログラムは整合性の取れない計画となっている。
経済
産業
垂水市に本社を置く主要企業
地域
教育
高等学校
中学校
- 市立
- 2010年3月で市内全4校を閉校し、4月に垂水市立垂水中央中学校を開校させ1つの中学校に統合させた。
- 閉校した中学校
- 垂水中学校(2010年3月31日閉校、垂水中央中学校に統合)
- 垂水南中学校(2010年3月31日閉校、垂水中央中学校に統合)
- 牛根中学校(2010年3月31日閉校、垂水中央中学校に統合)
- 協和中学校(2010年3月31日閉校、垂水中央中学校に統合)
- 大野中学校(2006年3月31日閉校、垂水中学校に統合)
小学校
- 市立
- 垂水小学校
- 牛根小学校
- 新城小学校
- 境小学校
- 水之上小学校
- 協和小学校
- 松ヶ崎小学校
- 柊原小学校
- 大野小学校(2006年3月31日休校、水之上小学校に統合)
交通
道路
一般国道
県道(主要地方道)
路線バス
船舶
- 大隅交通ネットワーク≪旧南海郵船≫(垂水港より)
県庁所在地の鹿児島市から自動車で移動する場合、途中で桜島フェリーを利用して桜島を通り抜けるとおよそ1時間で垂水市へ行くことができる。また鹿児島市内の鴨池新港から垂水新港まで所要時間35分で垂水フェリーが運行されている。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 垂水城跡
- 垂水家(垂水島津家墓地)
- 猿ヶ城渓谷(森の駅たるみず)
- 高隈山(大篦柄岳)・刀剣山登山
- 海潟温泉
- 高峠つつじヶ丘
- 松ヶ崎(牛根・入船)城城跡
- 道の駅たるみず「湯ったり館」
垂水市出身の著名人
- 岩元市三(調教師)
- 瀬戸口藤吉(音楽家、軍艦行進曲などの作曲者)
- 竹園正繼(馬主)
- 中西真貴(鹿児島テレビ放送アナウンサー)
- 穂花 (女優、元AV女優)
- 美坂理恵(南日本放送アナウンサー)
- 和田英作(画家)
- 小濱ゆみ(バレーボール選手)
- 宮迫たまみ(女子サッカー選手)