ジュラシック・パーク
テンプレート:Portal 『ジュラシック・パーク 』(テンプレート:En)は、1990年に出版されたマイケル・クライトンによる小説、またそれを原作とする映画シリーズ、ラジオドラマ。作品に登場する娯楽施設の名でもある。
目次
概要
1990年に出版されたSF小説。バイオテクノロジーを駆使して蘇らせた恐竜たちによる騒動を描くパニック・サスペンス。
ハモンド他、多くの登場人物が恐竜に襲われ死亡する。原作ではヴェロキラプトルを「知力が高く厄介な存在」と設定し、最大の脅威として描いている。これは続編『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』でも同様である。
作中に登場するジャングルリバーライドはユニバーサルスタジオのアトラクションである「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」として再現されている。
SFエンターテイメント作品だが、原作・映画全体を通して背景には「生命倫理や生命の進化・歴史」に対する哲学的テーマが存在する。
映画版
テンプレート:Infobox Film マイケル・クライトンによる小説はスティーヴン・スピルバーグ監督により1993年に映画化され、米国をはじめ世界各国で大ヒット。全世界興行収入9億1469万ドルという数字は世界歴代14位の記録であり、スピルバーグ映画史上最大のヒット作である(2014年現在)。
製作まで
スピルバーグはもともとクライトンの『5人のカルテ』を監督するつもりだったが、他の企画の有無をクライトンに訊ねたところ提示されたのが本作。スピルバーグはこれに惚れこみ、クライトンはスピルバーグが監督することを条件に映画化権の譲渡を承諾した。
「監督はスピルバーグ」ということで内定していたものの、原作を巡って各映画会社の間で争奪戦が展開され、それぞれが以下の監督を候補として提示した。
- ジョー・ダンテ(20世紀フォックス)
- ティム・バートン(ワーナー・ブラザーズ)
- リチャード・ドナー(グーバー=ピーターズ・エンターテインメント)
『5人のカルテ』は『ER緊急救命室』としてシリーズ化され、スピルバーグとクライトンは製作にまわった。
恐竜の映像化には高度な視覚効果技術が求められ、ストップ・モーション・アニメの第一人者であるフィル・ティペット、特殊メイクのトップ・アーティストであるスタン・ウィンストン、そしてILMのデニス・ミューレンが招聘された。ILMとスタン・ウィンストンは『ターミネーター2』製作期間中から本作の準備を始めていた。
映画用デジタル音響システムである、dtsデジタルサウンドを採用した最初の配給作品である。
原作との違い
- 原作者マイクル・クライトンが脚本に加わっており、おおまかなストーリーは原作に準拠したものとなっている。原作自体のモチーフは本来カオス理論であったが[1]、子供やこの種の娯楽作品を見る大人の知的レベルに合わせるという興行上の必要性から恐竜復元に重点が移されている。
- 数学者イアン・マルコム[2]の自然に対するテーゼが分かりやすく変えられている。
- 原作では生き残るドナルド・ジェナーロ、ロバート・マルドゥーンが死亡し、死亡するジョン・ハモンド、ヘンリー・ウーが生き残る。
- ハモンドの孫たちについて、原作では兄であるティムが弟に変更されている。これはティム役のジョゼフ・マゼロの演技が素晴らしく、スピルバーグを感心させたためである。[3]
- 原作では多くのページが割かれた翼竜の飼育ドームの場面はカットされ[4]、登場する恐竜などの古生物も7種類と原作より少ない。
スタッフ
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 製作:キャスリーン・ケネディ、ジェラルド・R・モーレン
- 原作:マイケル・クライトン
- 脚本:マイケル・クライトン、デヴィッド・コープ
- 撮影:ディーン・カンディ
- プロダクション・デザイナー:リック・カーター
- 編集:マイケル・カーン
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- VFX:インダストリアル・ライト&マジック、ティペット・スタジオ
- VFXスーパーバイザー:デニス・ミューレン
- 恐竜スーパーバイザー:フィル・ティペット
登場人物
- アラン・グラント博士(サム・ニール・富山敬)
- 主にモンタナで発掘をする古生物学者。多数の恐竜の卵の化石を発見し、恐竜に母性本能があった可能性を主張する。T-レックスに関して「動いている相手しか襲わない」「雨に弱い」という持論を持つが小説版では続編で否定されている。インジェン社から恐竜の育て方について助言を求められており、モンタナは気候の関係から発掘可能な期間が限られている発掘の最中ということでパークへの視察には乗り気でなかったが、映画版では“3年分の発掘資金”とされている一日2万ドルの顧問手当てに目がくらみこれを受諾する。原作では子供好きの設定でありティムとも当初から親しくしているのに対し、映画版では一転して子供嫌いとなっているが、いざとなると命がけで子供達を助けようとするなど、本心から嫌っているわけではない。
- 小畠郁生は原作の解説にて、グラントのモデルはモンタナ州立大学ロッキーズ博物館のジョン・ホーナーで“ビールのすすめ方もうり二つ”あると述べている。ただし、著作には絵が多く映画では発掘地の研究トレーラーの壁に、ポールが描いたティラノサウルスとヴェロキラプトルの骨格図及び復元図が貼られているという設定はグレゴリー・ポールを想起させる。
- エリー・サトラー博士(ローラ・ダーン・弥永和子)
- グラントの研究助手。古植物学が専門。映画版と原作では設定が異なり、映画ではグラントの恋人だが、原作ではグラントの研究室の若い大学院生であり、別の男性とすでに婚約している。なお映画『III』ではその後グラントと別れたらしく、夫と幼い息子二人が登場している。また映画ではトリケラトプスの病気の原因が明らかにされなかったが、原作ではステゴサウルスの病気の原因を突き止めている。また、原作ではジェナーロは彼女を名前でしか知らず、対面するまで男性だと思っていた。
- イアン・マルカム博士(マルコム)(ジェフ・ゴールドブラム・大塚芳忠)
- テキサスの数学者。複雑系=いわゆるカオス理論の専門家。自然界への敬意に欠け、神の真似事をしようとするパークの複雑なシステムは必ず破綻すると視察前から主張し続ける。原作では第二の主人公的な立ち位置で、重要なキーワードであるカオス理論を通して、自然を支配しようとするジュラシック・パークのエゴイズムを糾弾、パークの欠陥を暴く場面があるが映画では専門分野を生かすシーンがない。原作、映画共に皮肉屋でハモンドとは犬猿の仲。映画ではサトラー博士を口説こうとするなど、原作に比べ軽い面も持つ人物として描かれている。グラントは最初彼を敬遠していたが、パークを疑問視する点で意見が一致し、パークが非常事態となってからは協力しあう。T-レックスに襲われて足を負傷したが奇跡的に助かり、エリーとマルドゥーンに救出された。続編では彼の陽気な部分は皆無となっている。
- 映画では明確に生存するのに対して、原作では、T-レックスの襲撃の際に負った傷が元で意識を喪い、そのまま島に置き去りにされ、死んだように描写されていた。しかし、続編小説では、後に軍が島の調査に入った際に回収され、病院で奇跡的に蘇生しており、こちらでも生還している。
- 原作では自らの生活様式をとことん追求し、服装からコーラの飲み方にまでこだわりを持つ。モデルは、米国の数学者で高次元ポアンカレ予想を解決したカオス理論の研究者であるスティーヴン・スメイル博士とも、サンタフェ研究所のスチュアート・カウフマン博士とも言われているが、定かではない。
- 映画内のせりふから離婚経験者で子持ちであることが判り、これは次回作の映画でも反映されている。
- ジュラシック・パークIIIではグラントが彼の著書に触れているが登場した少年に「自画自賛もいいところだ」とこきおろされている。原作第1〜2作を通じて独特の持論を強く主張するマルコムであるが、2作目の訳者あとがきによれば、このキャラクターは著者クライトンの思想の代弁者であろうと推測されている。
- ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー・永井一郎)
- インジェン社、ハモンド財団創始者。映画ではインジェン社という社名はせりふに出なかったものの、ジェットヘリにインジェンのロゴが施されている。
- 主人公サイドから批判される立場に変わりはないが、映画版と原作では正反対の性格を持つ。
- 映画版ではグラントやティムと同様、幼いころから恐竜に思いをはせ、純粋に生きた恐竜を見たいという情熱を傾け、「まやかしや小細工のない、誰が見ても驚愕する物を作る」との信念からパークを建設する。金儲けに固執するジェナロを「このパークは金持ちのためだけに作ったのではない」とたしなめるシーンもあり、「(ジュラシックパークは世界中の子供達のためといっても)金持ちの子供だがね」と言ってのける原作とは正反対。子供好きの好々爺だが、計画が狂うとヒステリーを起こす。事故発生後も遺伝子操作による恐竜復活の正当性を主張し続けていたが、最終的には自らの過ちを認め、ジュラシックパーク事業を完全に撤退する。ラストでは彼の無念さが強調されている。スピルバーグの思いが強く込められたキャラクターであり、性格描写も自身をモデルにしている。グラント達と共に生き残り、続篇では一転して島の恐竜達を保護する立場にまわる。
- 原作小説では悪辣なビジネスマンとしての色合いが強い典型的な山師であり、その商才は一方的に弁舌をふるう強引な金集めの面で強力に発揮される。ジュラシックパーク建設に際しては、遺伝子操作で造り上げた手の平サイズのゾウを持参して出資者を説得してまわった。子供達を楽しませることを目指してはいるが、これもあくまで金儲けのための過程としてしかとらえておらず、ヒステリーを起こして子供達への恨み言を心中で吐く場面もある。自己中心的かつ頑迷なその性格から、ネドリーを始めとするほとんどのスタッフから信頼されていない。マルコムは続編で「ハモンドは単なる詐欺者だった」と言い切った。恐竜を「自分の高価な財産」と考え、凶暴なラプトルの処分や緊急時の対恐竜用武器の装備、性質をおとなしくするための遺伝子改良はおろか[5]、生態解明のための解剖すら許さない。ラプトルが脱走した際にも、マルドゥーンに「わしの恐竜に何をするつもりだ」と食って掛かり「(この状況では)主語が逆ですね」と返されている。
- 物語終盤、コンプソグナトゥスの大群に襲われて昏倒し、そのまま死亡した。
- ドナルド・ジェナーロ(マーティーン・フェレロ・納谷六朗)
- インジェン社顧問弁護士。映画では特別悪人というわけではないが、半ば強引にハモンドに付き合わされ、中盤でティラノサウルスの餌食となり、パークの最初の犠牲者となった。原作では狡猾な性格がクローズアップされており、最後まで生き残る。利己主義者であり、自分の手は決して汚さず、パークの失敗も責任転嫁しようとした。最後は半ば強引にグラント一行によるラプトル調査につき合わせられる。ただし、子供たちを守ろうとしたり、マルドゥーンのパークの捜索に同行するところなど、勇敢な面もある。また、ヴェロキラプトルの亜生体を乗せた補給船が本土に上陸する寸前には弁護士の知識を使い、でたらめな法律で船長の上陸を阻止した。拝金主義者であるという点では映画も原作も共通している。パークのスタッフ達がマルコムの主張を無視していたのに対して、パークがマルコムの理論通りになることを不安に思っていた。
- ヘンリー・ウー(B・D・ウォン・中村大樹)
- 遺伝子学者。恐竜のクローン再生の最大の功労者であると同時に、コンピュータにも強く、パークの管理システムにも精通している。映画では中盤の時点で船で本土に帰ってしまうため出番は少なかったが、原作では主要人物。
- 原作ではハモンドの熱弁に乗せられてクローン研究に参加したが、その目標が実現した現在、ハモンドからはもはや利用価値はないと思われている。恐竜に改良を加えるたび、ソフトウェアのようにヴァージョンをナンバリングするが、そのやり方にグラントは違和感を覚えた。アーノルドの見落とした点にも気づいてシステム復旧に尽力するが、終盤、ラプトルからエリーを助けようとしてえじきになる。
- デニス・ネドリー(ウェイン・ナイト・桜井敏治)
- ハーバードのシステムエンジニア。肥満した巨漢で度の強い眼鏡を着用している。映画では強欲だがどこか憎めない、間抜けな小悪党と描写された。一連の事件を起こした張本人だが、雇用面などでは才能に反してインジェン社からさんざんな目に合わされていたことも事実である。塩基解読用のスーパーコンピューターの並列処理を実現するなど優秀な人物だが、ハモンドは勤務態度の悪さなどから彼を一切評価せず、他のスタッフからも有能だが扱いづらい厄介者とされている。
- 金目的で恐竜の胚を盗んで他のバイオシン・コーポレーション[6]に渡すというスパイ的取引を企むが、嵐のため予定が早まり、焦って道に迷うという誤算を犯した。おまけに近道をするために恐竜を囲うフェンスの電気系統を切ってしまったために、パーク脱出の途中でディロフォサウルスに襲われ死亡、盗んだ胚も泥に飲み込まれた。
- ロバート・マルドゥーン(ボブ・ペック・田中信夫)
- 恐竜監視員。ケニア生まれで元はアフリカのハンティングガイド。80年以降は野生動物コンサルタントとして実績を重ね、動物園における各種動物区の境界を指示していた。動物の恐ろしさを知らないハモンドを「口うるさい小男」と嫌っている。一部の恐竜は動物園で管理できる代物ではないと主張し、対戦車誘導ミサイルなどの強力な兵器を管理本部に要求している。恐竜が逃げ出した後はT-REXやラプトルを殺傷するが、自身も負傷する。ハモンドの孫達を助ける事を承諾するなど、勇敢な性格。原作では生還するが映画版ではシナリオ上では生きており、最後にグラント達を救う展開が用意されていたが、ティラノサウルスに出番を奪われラプトルによって殺害される。
- レイ・アーノルド(サミュエル・L・ジャクソン・梁田清之)
- 小説での名前はジョン。パークのチーフエンジニア、神経質で、映画と原作の人物像に相違はない。兵器開発に携わったのち、ディズニーワールドをはじめとする大手アミューズメントパーク建設に次々に参加。その経歴はハモンドからも認められている[7]。口癖は「9月オープン」。マルドゥーンと並び、現場の立場からハモンドに対して積極的に意見する人物。カオス理論はある程度理解しており、ジェナーロに解説するほどだが、本人はマルコムの理論を完全に否定している。ヘビースモーカーらしく、映画では何本も煙草を吸っている。
- パークのシステムダウン後、電源復活のために発電所に向かったところ、所内でラプトルに襲われて絶命する。後に変圧室で腕のみ見つかるが、映画では彼の死は直接描写されず、エリーの肩に彼の腕が落ち、残りの死体の影だけが見えるという形で描写された。
- レックス(アリアナ・リチャーズ・坂本真綾)
- ハモンドの孫。原作では両親が離婚寸前で、映画版では既に離婚している。映画版ではしっかりもののお姉さんだが、原作ではわがままで手を焼かせるティムの妹で、勝気で野球好き。口が悪い。映画版ではコンピューターに明るいとされ、ヴィジター・センターのドアロックの復旧を行っている。
- ティム(ジョゼフ・マゼロ・大島一貴)
- ハモンドの孫。幼いながら恐竜について深い知識を持った少年。原作ではグラントやマルドゥーンも感心するほど賢いレックスの兄であり、終盤でパークの全システムを再起動させる役も彼である。目上の相手にはしっかりとした敬語を使う。映画版ではレックスの弟で、年頃の饒舌な少年とされている。
- ルイス・ドジスン(キャメロン・ソア・小室正幸)
- インジェン社のライバル会社バイオシン・コーポレーションの遺伝学者。産業スパイなどの汚い仕事を引き受けることが多い。映画の吹き替えでは名前の『ドジ』の部分をネドリーに強調される。映画での出番は少ないが、小説では悪役ぶりを発揮、続編の原作ではリベンジを懸け自身が直接島に乗り込み恐竜の卵を強奪するが映画では登場せず。名前はルイス・キャロルとその本名チャールズ・ドジスンに由来。
- ミスター・DNA(グレッグ・バーソン・江原正士)
- クローン再生の概要を解説する作中のアニメ映画に登場する、映画版のみのキャラクター。吹き替え版では「DNAくん」と呼ばれている。
- ジュラシック・パーク音声ガイド(リチャード・カイリー)
- 原作の設定どおりカイリー本人が実際に音声を提供している。
- マーティン・ギティエレス
- 原作のみの登場人物。コスタリカのフィールド生物学者で、イスラ・ヌブラルから脱走しコスタリカ沿岸で人的被害を出していたコンプソグナトゥスの標本を手に入れ、グラントに解析を依頼する。また、騒動が終結した後にも登場する。
- 原作の続編にも主要人物として登場する。
- ハーディング(ジェラルド・R・モーレン)
- ジュラシック・パークに常駐している獣医で、恐竜の生態について現時点で最も多くの知識を会得している人物。物語を通して活躍し、最後まで生き残る。
- 原作で登場するのは苗字のみで名前は判明していない。映画・原作双方の続編に登場するサラ・ハーディングと同姓で、特に後者とは親子関係にあることが作中で示唆されている。映画版でハーディング役を演じたモーレンは本作の共同プロデューサー。彼から名前を取って「ジェリー」というファーストネームも設定されている。
恐竜の再生
原作の小説版では、琥珀に閉じ込められた蚊の腹部の血液から恐竜のDNAを採取し、これを解析・復元した上で欠損部位を現生のカエルのDNAで補完し、さらにこれをワニの未受精卵に注入することで恐竜を再生する手法が描かれる。この設定により、原作当時に勃興しつつあったバイオテクノロジーを背景として、恐竜を現代によみがえらせるという一見非現実的なテーマに大きなリアリティを与えることに成功している。琥珀の中の吸血昆虫からDNAを採取するというアイデアは、カリフォルニア大学バークレー校のジョージ・ポイナー博士が1992年、琥珀の中のシロアリからDNAを採取し、塩基配列を決定したというニュースをクライトンが耳にし、クライトン自身がポイナーに連絡を取ったことがきっかけとなっている[8] [9]。なお、現生種に近い蚊のもっとも古い化石は7,900万年前の白亜紀のカナダ産の琥珀から見つかっており、より原始的な蚊は9,000万年から1億年前のジュラ紀の琥珀から見つかっている。
DNAの欠損部位の補完に使われたカエルが周囲の個体の雌雄比率にしたがって性転換をする種であることが示される。これが発生時にメスのみを生み出すことで恐竜の個体数をコントロールしようとしたパークスタッフの意図に反して恐竜が自ら繁殖を始めてしまう理由となっており、続編のロスト・ワールドに繋がる伏線ともなっている。続編のロスト・ワールドの映画版では、原作同様に恐竜が人間の管理を離れて繁殖するようになったことが描かれている。
なぜDNA欠損部位の補完に、原作当時もっとも恐竜と近縁と考えられていた爬虫類ではなく、両生類のカエルを用いたのかについては原作中に説明がない。おそらくは性転換する性質を小説のプロットに織り込むための原作上の都合と思われるが、爬虫類であるワニなどにも成長中の周囲の環境によって性転換する種のいることが知られている。また、2009年現在の学説に基づけば、恐竜の直系の子孫である鳥類をベースとして用いるのがより適切かもしれない。
生物再生の現実性
現実的には、琥珀に閉じこめられて地質年代を経た血球の核のDNAは損傷が激しいと考えられる。生物遺体のDNA情報は521年に半分の割合で失われるという研究があり、これに基づけば、数千万年前の恐竜時代のDNA情報はほぼゼロとなる[10]。琥珀中ではなく、剥製や永久凍土中に保存されている絶滅生物のDNAから情報を復元し、絶滅生物のクローニングを目指す研究は実際に行われマンモスなどはこの対象として良く取り上げられる[11]。
映画に登場する恐竜
パークで飼われている恐竜は原作通り15種だが、登場する恐竜の種類は7種、名前だけ登場するのが3種、残りの5種は不明。続編ではさらに多くの種類の恐竜を生み出したことが明らかになっている。
- ヴェロキラプトル(ラプトル) テンプレート:Snamei
- 原作文中の記述によればヴェロキラプトル属のモンゴリエンシスである模様。ただし、映画版での造形は顔がよりズングリとしており、デイノニクスに近いものになっている。これは当時ヴェロキラプトルとデイノニクスは同一種とする説があったためであるが現在はこの説は否定されている。作中での主な呼称は「ラプトル」。この呼称はT-REXと共に以後メジャーになった。狩猟本能に長け空腹でなくとも殺戮をほかの動物を殺し、霊長類をも凌ぐ高い知能を持つ動物であると設定されている。主に後肢の大きく鋭い鉤爪を使って獲物を襲う。3頭登場し、1頭は閉じ込められ、1頭はT-REXに食い殺され、最後のリーダー格の1頭もT-REXが化石に叩き付けて全滅した。パークでのこの恐竜を表す標識のデザインは、鉤爪の骨格。作中の独特の鳴き声は高音はイルカ、低音はセイウチの鳴き声を混ぜ合わせたものである。ちなみに、現在まで発掘された実際のヴェロキラプトルは、長い尾を除けば中型犬程度のサイズであり、本作における「ラプター」はユタラプトル等の大型種と同等のサイズとなっているが映画のムック本[12]にて、スピルバーグ自ら確信犯的に大きなサイズにしたとの言及がある。尚、デイノニクスやヴェロキラプトルは近年において羽毛恐竜であったと考えられているため、現在主流となっている想像図と本作での造形では異なる印象を与える。『III』で外見が大きく変わっているのはそのため。『III』では個体同士で会話が可能だという設定があるが、本作の時点でそれに近い描写がある(ビジターセンターで仲間を呼ぶときの鳴き声など)。
- ブラキオサウルス テンプレート:Snamei
- 作中では後ろ足で立ち上がり、また、顎を左右にスライドさせて咀嚼する描写があるが、双方共に実際は骨格の構造上不可能だと考えられている。標識は二頭の首の骨格。本作のブラキオサウルスの正面顔は、にっこり微笑んでいるようであり可愛く「巨大なペット」というコンセプトに基き造形されている。疲弊したアラン達に安心をもたらす存在として登場する。『III』で再登場する際も一行に希望を与えるような存在となる。
- パラサウロロフス テンプレート:Snamei
- 湖沼の岸部でブラキオサウルスと共に群れている遠景のみの登場だが、続編以降ではしっかり存在感をアピールする。
- トリケラトプス テンプレート:Snamei
- 呼称は「トライク」(Trike)。標識は正面を向いた頭骨。病気で倒れている一頭だけが登場。作中の設定では群れを成して行動する恐竜とされていたが、そういった場面は『III』で少しながら確認できるものの以後のシリーズ作品でも明確に描かれることは一度もなく、群れで行動するシーンはステゴサウルスが主に引き受けているが小説では全く逆。撮影ではトップバッターだった。
- プロケラトサウルス テンプレート:Snamei
- 映像には現れない。マイナーな肉食恐竜。原作にも登場しない。胚保存室で名前だけ登場。
- ステゴサウルス テンプレート:Snamei
- 映像には現れない。また、劇中の表示では「Stegasaurus」と誤記されている。胚保存室で名前だけ登場。
- メトリアカントサウルス Metriacanthosaurus
- 映像には現れない。プロケラトサウルスと同じくマイナーな肉食恐竜。小説にも登場せず。胚保存室で名前だけ登場。
- ティラノサウルス・レックス テンプレート:Snamei
- この映画を象徴する動物的な鳴き声は 「ゾウの赤ん坊の鼻息」、「ワニの唸り声」、「虎の咆哮」といった強大な動物を混ぜ合わせたもの[13]。スピルバーグの音に関するこだわりは強く、『ジョーズ』においても同様の演出が見られる。標識のデザインは本作のロゴにもなっている有名な上半身の骨格。T-REXという呼び名は、学問上用いられる二名法に基づく略称である。この映画の影響でティラノサウルスのみ属名、種小名がメジャーなものになったが、勿論他の恐竜・動物に対しても用いる。パラサウロロフス・ワルケリ(テンプレート:Snamei)、未同定のプロケラトサウルス(テンプレート:Snamei sp.)など。作中では静止している獲物を視認できないとされている。この設定は、続編小説では読者の指摘もあってか変更されたが、映画版では『III』までしっかり継承されることとなる。また時速50キロ以上で疾走し、ジープに追いつきそうになる場面があるが、続編映画では走る速度が抑えられ、人間になかなか追いつけなくなっている。動きが素早いという設定は、視覚の設定とは逆に小説版においてのみ継承された。
- ディロフォサウルス テンプレート:Snamei
- 映画ではサイズが実物より小さい(幼体の可能性もある)。呼称は唾吐きを意味する「スピッター」。吐く毒は、素早く蛇毒血清で処置しなければ失明の可能性がある強力なもの。映画の設定ではより強力で致死性。登場する恐竜の中では最もデザイン、習性などが脚色されている。鳴き声は白鳥。威嚇時はガラガラヘビとタカとホエザルを混ぜ合わせたもの。標識は作中にも登場しており、頭骨。後のシリーズには一切登場していない。
- ガリミムス テンプレート:Snamei
- 鳴き声はウマが基となっている。この恐竜のみ標識が骨格でなく、しかも全身のシルエットである。
舞台となった島
ジュラシック・パークの舞台となったのはイスラ・ヌブラル島という架空の島であり、スペイン語で『雲の島』という意味を持つ。イスラ・ヌブラル島は中米にあるコスタリカの沖から約200km離れた所に位置している。ココ島がモデルだと言われている。
原作のイスラ・ヌブラル島は水滴を逆さにした形に似ていると記されている。島の長さは12kmで最も幅が広い部分は約5km。面積が35平方kmと、イメージされるよりも小さく、最も標高が高い位置は高度600mしかない。
映画が撮影されたハワイの島々同様、イスラ・ヌブラル島は海底火山によって興り、火山は尚も活発。そのため、部分的に地熱が非常に高いこの島は濃い霧に覆われ、ジュラシックパークの施設などはこの島の地熱エネルギーを利用している。
イスラ・ヌブラル島は熱帯雨林に覆われており、2つの川が島の東と北に伸びている。原作では島の中心には広大な人造湖と大きな鳥小屋があるとされているものの作中では描写されなかった。
コンピュータグラフィックス
当初、遠景の恐竜の映像は主にフィル・ティペットによるゴー・モーションで製作し、CG恐竜はガリミムスの大群の場面などごく一部のみで使用される予定だったが、ILMの一部のメンバーが密かに開発していたフルCGのティラノサウルスを見たスピルバーグが、全面的にCGを使う事に方針変更した。その意気込みは、ライブアクションのシーンを削ってCG製作に予算を回すほどであった。
自身恐竜に関して独自に研究を重ねて来たティペットはこの方針転換に落胆し漏らしたという「ぼくらはこれで絶滅(失業)だ。」は劇中グラントの台詞にそのまま転用された。しかしテストフィルム(アニマティック)を古典的なストップモーション・アニメで製作し、恐竜の動作をデジタル入力するツールを開発、恐竜の動作の表現に苦心するCGスタッフたちに恐竜の動作をさせてみたり、動物園に足を運んで観察を重ねるといった努力もされ、こうした貢献はアカデミー視覚効果賞受賞という形で報われる事になった。
スピルバーグはハワイとユニヴァーサル・スタジオでの実写部分撮影終了後ポーランドに飛び次作『シンドラーのリスト』の撮影を開始したため、盟友ジョージ・ルーカスが視覚効果、音響効果、編集などのポストプロダクションを統括。パラサウロロフスの水場としてルーカスの制作拠点スカイウォーカー・ランチに実在する池が映る。なおルーカスは本作のCGを見て、映像技術的限界を理由に延期していたスター・ウォーズ新三部作の製作に取りかかる事となった[14]。
スピルバーグはまたグラント、レックス、ティムがガリミムスの群れと並んで疾走する場面をステディカムで撮影する事に固執[15]、不規則で揺れの激しい手持ち撮影の場面にCGを合成するプロセス上にカメラトラッキングするブルースクリーンではなく実写映像上でのマッチムーヴという概念を生んでいる。芝生ではコンピューターが動きを完全に感知できないため、目印のためにゴルフボールとテープが置かれた。また、俳優の目線をトラッキングし、ガリミムスを通過させている。
CG使用シーンの合計時間はわずか7分。ただし尺自体は一瞬であるがティラノサウルスに踏み潰されるツアーカーや蹴散らされる倒木といった恐竜以外の素材もCGで作られ、ラプトルに破られた天井からぶら下ったレックスが一瞬見上げるシーンでは、演じたスタント代役の顔だけアリアナ・リチャーズの顔と取り替えるといった処理も可能にしている。またジェナロ弁護士がティラノサウルスに喰われるシーンでは咥えた瞬間から役者をCGに置き換えており、これが史上初めて映画でデジタル・スタントマンが使用された例とされている。[16]
アニマトロニクス
大部分の恐竜のシーンはアニマトロニクスを使用して製作されており、特にスピルバーグがこだわったのが原寸大のティラノサウルス・レックスのアニマトロニクスであった。担当したスタン・ウィンストンは航空シミュレーターの専門会社の協力を得て油圧駆動システムを製作、高さ6m・重量6トンのまさに恐竜級のアニマトロニクスを完成させた。しかしそのパワーと重量では動作時の反作用でスタジオの床を破壊してしまうため、深さ1.8mのコンクリート床を持つ水中撮影用ステージにボルトで固定され、その周囲にセットを組んで撮影するというスター級の扱いが取られる事になった。さらに雨中のシーンでは表皮に使われたフォームラバーが水を吸って重くなり、重量過多で油圧システムの故障が頻繁、スタッフは連夜修理と乾燥に追われる事になった。
幾多の困難がありながらも、キャストと恐竜が絡むシーンにおいてアニマトロニクスは絶大なリアリティ効果を発揮し、後のSF映画に革命的な進歩をもたらした。CGが更に進歩した続編2作においても使用されている。[16]
不自然な個所
この映画には、以下に記すように不自然に感じられるシーンがいくつか存在する。
- ヴェロキラプトルの孵化シーンでアームが卵を押さえるが、次のカットでは消えている。ハモンドの立ち位置も変わっている。
- ツアー中ゲストが外に出て電流フェンスに触れないようツアーカーのドアにはロックがされるはずなのだが、なぜかT-REXのフェンス付近に公衆トイレが存在している(従業員用の可能性はある)。
- T-REXがレックスとティムの乗ったツアーカーに向かっていくシーンで、ジェナーロがT-REXに驚き逃げ出した際に開けっ放しにしていたはずのツアーカーのドアが閉まっている。次のシーンではまた開いている。
- T-REXがツアールートに侵入してしまうシーンで、T-REXがフェンスを破る時点とツアーカーが落下する時点で崖の高さのつじつまが合っていない。
- エリーがヴェロキラプトルに襲われた際、右足首を痛めて足を引きずって逃げている(金網の扉を閉める際にヴェロキラプトルの突進をもろに食らって倒れたため)が、ヴィジターセンターに入ってからはそのような描写は見られない。また発電所を脱出した後、ピンクのシャツを脱いで、タンクトップ姿になっている。
- ヴィジター・センターの天井裏を逃げるシーンでレックスをヴェロキラプトルが天井ごと押し上げるが、真下にそれを可能とするような足場はない[17]。
- ラストシーンでT-REXが物音一つ立てずヴィジターセンターのメインエントラスに侵入している。ネドリーを襲うディロフォサウルスも同様。
3D版
公開20周年にあたる2013年に、3D版に変換され再上映。3D版だけでなく『Jurassic Park: An IMAX 3D Experience』のタイトルでIMAX 3D版でも公開。日本での公開は未定。海外ではすでに3D版のソフトが発売されており、ドイツ版のみ日本語吹き替え・日本語字幕付きで日本のプレーヤーでも再生可能である。海外版を扱う専門店やインターネットオークションなどで購入可能である。
ラジオドラマ版
1993年6月14日から7月2日まで、NHK-FMの『青春アドベンチャー』にて放送(全15回)。日本国内で映画版が公開される前に放送されたため、先取りする形となった。
原作に沿った登場人物の言動、ストーリー進行、演出となっているのが特徴である。
出演
ノベライズ
ゲイル・ハーマン著、天野 薫の翻訳による映画版のノベライズジュラシック・パーク ザ・ノヴェライゼーション(ISBN 978-4594011710)が扶桑社から1993年06月に刊行された。
コミカライズ
映画版のコミカライズが坂本かずみ作画でコミックボンボンに連載、単行本全1巻(ISBN 4-06-321678-0)
ゲーム
セガよりリリース、、続編の映画には、マルコムの娘ケリーの台詞で「彼女はセガも持ってない原始人よ」というものがある。
- アーケードゲーム - 映画版をベースとしたガンシューティングゲームが、から1993年ごろ登場した[18]。次々に襲い来る恐竜を、麻酔銃で打ち倒し進む。稼動筐体を採用し、迫力あるプレイが楽しめたが難易度は高め。
- メガCD - 『ナイトトラップ』、『夢見館の物語』、『AX-101』に続くバーチャルシネマシリーズの第4作目として1994年に発売。
- セガサターン - 続編の映画をベースとしたシューティングゲーム『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』がセガから登場した。フィールドが3D化されて、さらにリアルな恐竜との対決ができる。またバージョンアップ版として、セガのアミューズメントパークのジョイポリスでは『ロスト・ワールドスペシャル』というアトラクションもある[19]。
ジュラシック・パーク・ザ・ライド
アメリカのユニバーサル・スタジオ・ハリウッド、および日本のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに設置されたアトラクション。劇中の恐竜が登場する急流すべり。ラストでは搭乗者に大量の水が噴射される。その時の写真を記念に貰える。[20]
その他
- オマージュ
- ビジターセンターの垂れ幕“WHEN DINOSAURS RULED THE EARTH”は1969年公開の『恐竜時代』の原題。
- 続編への伏線
- 冒頭シーンでパークの外部から恐竜が運び込まれている事から、他の恐竜繁殖施設の存在が示唆されており、次作への伏線になっている。
- ミスシーン
- T-REXがレックスとティムの乗ったツアーカーを転倒させるシーンで、撮影機材が映り込んでいる。
- 劇中のコンピュータ
- 劇中にて「Unixなら分かるわ!」とレックスが操作するコンピュータは、SGIの実在するファイルナビゲーターソフト・fsnの画面である[21]。
- フィルムは24コマ/秒なので、コンピューター画面をそのまま撮影するとチラつく。スピルバーグはシャッタースピードは変更せずに、コンピューターのほうを24コマモニターに調整して使用した。
- コンピュータ・ディスプレイ画面を監修したマイケル・バッケス(Michael Backes)は原作者マイケル・クライトンの友人で、恐竜について多大な興味を持っていたクライトンに小説化を勧めた人物である。クライトン原作の映画化作品には『ライジング・サン』では脚本、『コンゴ』でも製作補佐として関わっている。
- 共演による婚約
- イアン・マルコム役のジェフ・ゴールドブラムとエリー・サトラー役のローラ・ダーンはこの作品の共演がきっかけで一時期婚約していた。
- 吹き替えの声優
- マーティーン・フェレロの吹き替えを担当した納谷六朗は第2作目と3作目でも吹き替えに参加している。
- サム・ニールの吹き替えはジュラシック・パークIIIでは、担当声優の富山の死去のため声優が変わることになる。
- グラントの台詞
- 映画版にて、アラン・グラントはトリケラトプスを発見し、「子供の頃から1番好きな恐竜だ」と語っている[22]。
- ドクター・ドリトル
- ドクター・ドリトルのラストで卵から白鳥が生まれると思いきや鰐がうまれ、白鳥が生まれると思ったモルモットのロドニーが「ジュラシック・パークか?」と発言している。
- ロゴマーク
- 原作書籍のデザインは装丁家のチップ・キッドが手がけており、それが気に入られて映画のロゴマークにも使用されている。
- 親子関係
- 子供嫌いだったアランが、T-REXから命懸けでティムとレックスを守り、ラストでは二人がアランを実の父親のように、安心してもたれかかって眠る姿は、スピルバーグの作品でよく指摘される「親子関係」の暗喩である。
脚注
- ↑ 吉永良正1996『「複雑系」とは何か』講談社現代新書
- ↑ マルコムの容姿や服装の志向は原作を引きついているが、原作ではマルコムは禿頭の中年男である。酒井昭伸訳より
- ↑ ジョセフは元々『フック』のジャック役のオーディションを受け、役の年齢からは幼く見えすぎると言う理由から外されたが、その際、スピルバーグは「君の演技には感心したよ。次回は君に演じてもらうよ」と言ったとされる。
- ↑ 後に3作目で描かれた
- ↑ この件は、「『本物』とは何か?」というハモンドとウーの哲学的見解の相違によるもので、必ずしもハモンドの頑迷さが原因ではない。
- ↑ 原作のみ。映画には一切登場しない
- ↑ 関係のこじれているネドリー以外のスタッフは、おおむねハモンドから高く評価されている。
- ↑ National Geographic article on Dr. Poinar's discovery of 100 million year old Bee
- ↑ MSNBC article on Dr. Poinar's discovery of 100 million year old Bee
- ↑ Matt Kaplan "DNA has a 521-year half-life : Nature News & Comment",2012年10月10日
- ↑ ロシア共同マンモス復元プロジェクト 岐阜県畜産研究所飛騨牛研究部
- ↑ 『メイキング・オブ・ジュラシック・パーク』ドン・シェイ、ジョディ・ダンカン著 扶桑社
- ↑ 『スクール・オブ・フィルム』#19
- ↑ 同様本作の恐竜はスタンリー・キューブリック監督に『A.I.』、ジョー・ジョンストン監督に『ジュマンジ』映画化の可能性を拓かせている
- ↑ スピルバーグはインパクトの強くセンセーショナルな視覚効果映像を好む傾向があり、ステレオサウンド"HiVi"誌の取材によるとシリーズ2作目「ロスト・ワールド」でトレーラーがTレックスに崖から落とされそうになる場面で、ILMのCG担当者はリアガラスにジュリアン・ムーアが身体を打ち付けた際、ガラス面に増えていく亀裂の量を増やしている。
- ↑ 16.0 16.1 「映像+」05号(グラフィック社)
- ↑ 天井に張り付いていたとしても首の角度が不自然
- ↑ 映画版の後日談のようである
- ↑ ルールやステージ構成が若干変更
- ↑ 恐竜は『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』のものも登場する
- ↑ なお、本作におけるCG作成用コンピュータもSGI製であり、パークのコントロールセンターにあるコンピュータはほとんどがMacintoshであり、クライトン自身もMacユーザーである
- ↑ 『メイキング・オブ「ジュラシック・パーク」』にてスピルバーグが同様の発言をしているため、これが元ネタと思われる
関連項目
- ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-(小説・1995年)
- ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画・1997年)
- ジュラシック・パークIII(映画・2001年)
- CRジュラシックパーク(パチンコ=京楽産業.版=・2002年)
- CRジュラシックパーク(パチンコ=藤商事版=・2008年)
- ジュラシック・ワールド(映画・2015年)
- 米映画サイトComingsoon.netによると、『IV』の製作者であるキャスリーン・ケネディは2009年製作予定で準備を進めてきたが、原作者のマイケル・クライトンが死去により、今後製作されない可能性を示俊している。ケネディは、「続編についても考えたけれど、彼の死はもうシリーズに手を出すのはやめよう、というサインなのかもしれない」と続編製作から手を引くとしている。一方、Ⅲの監督を務めたジョー・ジョンストン監督はⅣの製作を明言しており、新三部作の構想も視野に入れているという[1]。
- 米映画サイトComingsoon.netによると、『IV』の製作者であるキャスリーン・ケネディは2009年製作予定で準備を進めてきたが、原作者のマイケル・クライトンが死去により、今後製作されない可能性を示俊している。ケネディは、「続編についても考えたけれど、彼の死はもうシリーズに手を出すのはやめよう、というサインなのかもしれない」と続編製作から手を引くとしている。一方、Ⅲの監督を務めたジョー・ジョンストン監督はⅣの製作を明言しており、新三部作の構想も視野に入れているという[1]。