デニス・ミューレン
デニス・ミューレン(Dennis Muren, 1946年11月1日 - )はILMに所属する視覚効果スーパーバイザー。常に革命的な技術を生み出してきた人物である。特にスティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスの作品でSFX/VFXを担当することで有名である。カリフォルニア州出身。
アカデミー視覚効果賞に14回ノミネートされ、8回受賞している。生存する個人での受賞としては最多の受賞記録である。
来歴
カリフォルニア州グレンデイルに生まれる。幼い頃から映画制作やSFXに興味を持ち始めた。Pasadena City大学で経済学を学んでいたとき、8千ドルの制作費で『Equinox』という短編のSF映画を製作。小規模の映画会社Tonylyn Productionsがこれを配給した。Tonylynは映画編集者のジャック・ウッズを雇って、『Equinox』を長編映画として完成させるため、追加シーンを監督させた。長編映画『Equinox』は1970年10月に公開。ミューレンは自ら映画を監督し、SFXをつくったにもかかわらず、プロデューサーとしてクレジットされた。映画は8千ドルの先行投資を十分にまかなうだけの売り上げを上げた。
その後『スター・ウォーズ』のSFX制作の為に設立されたILMに参加、ジョン・ダイクストラの下で第2特撮カメラマンとしてモーション・コントロール・カメラによる宇宙船プロップの撮影を担当した。ダイクストラがルーカスと袂を分かった後は新生ILMの中心人物として、スター・ウォーズ・シリーズを始め多くの作品の視覚効果を担当した。『ターミネーター2』『ジュラシック・パーク』などのCGやデジタル合成技術の開発でも中心的役割を果たした。
2006年にはILMに籍を置き続けながらピクサーと契約をしてCGアニメーションの研究、開発を行なっている。
参加作品(視覚効果監督として)
- 1980年『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(アカデミー特別業績賞(視覚効果)受賞)
- 1982年『E.T.』(アカデミー視覚効果賞受賞)
- 1983年『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(アカデミー特別業績賞(視覚効果)受賞)
- 1984年『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(アカデミー視覚効果賞受賞)
- 1987年『インナースペース』(アカデミー視覚効果賞受賞)
- 1988年『ウィロー』
- 1989年『アビス』(アカデミー視覚効果賞受賞)
- 1991年『ターミネーター2』 (アカデミー視覚効果賞受賞)
- 1993年『ジュラシック・パーク』 (アカデミー視覚効果賞受賞)
- 1993年『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』
- 2001年『A.I.』
- 2002年『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』
- 2003年『ハルク』
- 2005年『宇宙戦争』
関連項目
外部リンク
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