別府駅 (大分県)
別府駅(べっぷえき)は、大分県別府市駅前町にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である。
目次
概要
別府温泉として全国的に知られる別府市の代表駅で全列車が停車する。特急「ゆふ」、「ゆふいんの森」、「九州横断特急」が当駅始発・終着で運転されている。
2003年・2004年に「ソニック」と「にちりん」の系統分割が行われた際、「にちりん」はほとんどの列車が当駅始発・終着となり、当駅は大分駅と共に「ソニック」と「にちりん」の接続駅として位置づけられたが、2009年以降「にちりん」は大分駅発着への変更が進み、2012年3月17日のダイヤ改正によって当駅始発・終着の「にちりん」の設定はなくなった。
駅構造
島式ホーム2面4線と留置線2線を有する高架駅である。留置線2線は2本の島式ホームの間に設置されており、主に当駅発着列車の留置に使用される(ただし、間合いの長い列車は亀川駅まで回送されることがある)。駅本屋は1966年(昭和41年)に高架化とともに完工した2代目のものである。数度のリニューアル工事が行われており、ここ最近では2005年(平成17年)4月に構内外と北側専門店街が改装され、現在の外観となっている。現ホーム完工時は日豊本線の無煙化前であり、また夜行列車も数多く運転されていたため、2013年までホームに洗面台や鏡が設置されていた。
2001年からしばらくの間、415系(2編成)が保留されていた。
直営駅で、みどりの窓口が設置されている。ただし、南改札口はJR九州子会社の別府ステーションセンターへの業務委託である。自動放送・楽チャリ設置駅である。中央口のみ自動改札機が導入されている。
ICカードSUGOCAの発売も行っている。また、各ホーム1か所ずつにICカードチャージ機とICカード専用自由席特急券売機が設置されている。また、2013年にはホームの嵩上げを伴う大規模改装が実施された。駅構内に別府外国人観光客案内所(ビジット・ジャパン案内所)がある。
のりば
1 | ■特急「ソニック」 | 大分行(一部、佐伯行) |
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■特急「にちりん・にちりんシーガイア」 | 大分・延岡・宮崎方面 | |
■日豊本線 | 大分・臼杵・佐伯方面 | |
2 | ■特急「ゆふいんの森」 | 由布院・日田・博多方面 |
■日豊本線(特急待避する列車) | 大分・臼杵・佐伯方面 | |
3 | ■特急「九州横断特急」 | 豊後竹田・熊本・人吉方面 |
■特急「ゆふ」 | 由布院・日田・博多方面 | |
■日豊本線(特急待避する列車) | 杵築・柳ヶ浦方面 | |
4 | ■特急「ソニック」「にちりん・にちりんシーガイア」 | 小倉・博多方面 |
■日豊本線 | 杵築・柳ヶ浦・中津方面 |
改札口
- 中央改札口
片方専用が2列、両方が2列の計4列の自動改札機と清算所を兼ねている有人通路が1列がある。駅営業中は、利用できる。
- 南改札口
有人通路とIC乗車券のカードリーダー及び自動発券機1台がある。駅ナカのBIS南館の営業時間(10時~20時)で利用できる。(業務委託している。)
商業施設など
駅内高架下中央改札横に観光案内所がある。また商業施設としては、南側に南名店街「BIS南館(核店舗: マルミヤストア別府駅店[1]・明林堂書店JR別府駅店)」「別府駅市場」、北側に北名店街「B-Passage(核店舗: ヤマダ電機別府駅前店)」という商店街があり、食料品店や衣料品店の他に土産物屋やペット温泉なども存在する。なお南名店街については、南改札口と直結している他に構内と接続する通路がないため、中央改札付近から南名店街へ移動する際には一度駅コンコースから構外に出る必要がある。また、ヤマダ電機別府駅前店は別府駅に隣接する別の建物である。B-Passage内にはファミリーマートもあり、24時間利用出来る。
商業床のB-Passage、北名店街、BIS南館専門店街、駅市場商店街、駅ビル駐車場などはJR九州の子会社で亀の井バス等も出資する「別府ステーションセンター」が管理・運営をしており(北駅ビル(ヤマダ電機、駐車場、駐輪場が入居)のみJR九州の直接管理)、1967年(昭和42年)の開業時には「日本一の高架下商店街」とも言われていた[2]。現在でも営業店舗数は100店以上、延べ売場面積は1万m²を超えており、近年は駐車場や駐輪場も増設・再整備されたため多くの買い物客で賑わう。
駅名案内
以前は、到着放送での駅名案内のアクセントが特徴的であった。「ぷ」にアクセントが付き、「別府〜♪別府〜♪別府〜♪ご乗車ありがとうございました。別府、別府です♪」と、歌っているように聞こえていた。現在の新しいタイプの放送でも、駅名を通常より1回多く言う。
- Beppu (oita) station sign 2.jpg
温泉マークの描かれた駅名標も設置されている
駅弁
- たみこの夢弁当(TAKEYA)
- 豊後山香牛めし(山香の郷竜笑顔)
- 豊後赤どり弁当(由府両築)
- 黒毛和牛弁当(由府両築)
- ふるさと弁当大分づくし(寿本舗)
- かあちゃんのまくべんとう(寿本舗)
- 杜里物語(学食)
- おおいた古里弁当(学食)
- とり天弁当(学食)
- とりめしおにぎり(学食) ほか
一部時間帯は学食によるホーム立ち売りあり。
なお、以前からの駅弁業者「梅の家」は2007年(平成19年)11月に撤退している。
利用状況
2011年度の1日平均乗車人員は5,369人(前年度比+104人)である。大分県内では大分駅に次ぐ第2位。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 (平成12年) | 5,566 |
2001 (平成13年) | 5,548 |
2002 (平成14年) | 5,491 |
2003 (平成15年) | 5,461 |
2004 (平成16年) | 5,382 |
2005 (平成17年) | 5,451 |
2006 (平成18年) | 5,527 |
2007 (平成19年) | 5,501 |
2008 (平成20年) | 5,561 |
2009 (平成21年) | 5,232 |
2010 (平成22年) | 5,265 |
2011 (平成23年) | 5,369 |
駅周辺
駅周辺は別府温泉を中心に数々の温泉施設が存在する。旅館やホテルなどの宿泊施設も多い。また、別府市の中心部で各行政機関等が集中する。
別府ステーションセンター
駅併設のショッピングセンターである。 テンプレート:Main
東口
駅前
駅前通り周辺
- 駅前本町バス停: 九州横断バス(九州産交バス)由布院、くじゅう高原、黒川温泉、阿蘇、熊本方面
- ロフティ別府駅前壱番館・弐番館(建設中)
- 1994年(平成6年)に閉店した別府近鉄百貨店跡地。上層階はマンション、弐番館の下層階には物販店、飲食店などが入居予定。
- ココストア別府駅前店
- 別府ステーションホテル
- 駅前高等温泉
- スーパードラッグウエダ別府駅前店
- 別府駅前クリニックビル
- わたみん屋別府駅東口店
国道10号周辺
- ゆわいの宿竹乃井
- 夢ホテルかくすい苑
- ホテル三泉閣
- 別府本願寺
- くつろぎの宿山田別荘
- ホテル臨海
- シーサイドホテル美松
- 悠彩の宿望海
- ホテルふじ
- 的ヶ浜公園
- 別府国際観光港(約2km北。バス約10分)
流川通り周辺
- ゆめタウン別府新館予定地(別府商工会館跡)
- シネマコンプレックス、専門店などが入居予定。
西口
駅前周辺
- フジヨシホテル
- 別府第一ホテル
- ビジネスホテルスター
- ビジネスホテル花月
- 旅館ほり井
- 田の湯温泉
- 天理教大分教務支庁
- バスターミナル前公衆トイレ
青山通り周辺
- 陶板レリーフ(岡本太郎作)
- 別府松本記念児童図書館
- ファミリーマート佐藤別府野口店
- 日本ナザレン教会別府キリスト教会
- 別府年金事務所
- つるみ荘
- JR九州の宿べっぷ荘
- ホテル白菊
- ハローワーク別府
- 別府公園
- 別府市役所南部出張所
- 宮地嶽神社
- 別府市営青山団地
- 別府市立青山小学校
- ローソン別府上田の湯店
流川通り周辺
その他
- 別府市役所
- 県立生涯教育センター
- 京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設
- 陸上自衛隊別府地区病院
- 別府市民体育館
- 野口原総合運動場
歴史
- 1911年(明治44年)7月16日 - 鉄道院が開設。
- 1965年(昭和40年)9月25日 - 別府駅付近の一部が高架化。
- 1966年(昭和41年)8月9日 - 別府駅付近高架化工事完工。
- 1966年(昭和41年)9月15日 - 現駅舎開業。当時は別府民衆駅と呼ばれた。10月1日には別府ステーションセンターが開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2005年(平成17年)2月25日 - 大規模リニューアル工事完成。
- 2010年(平成21年)3月13日 - 自動改札機が設置される。
- 2012年(平成24年)12月1日 - SUGOCA対応となる。
- 2013年(平成25年)4月 - ホームを全面改装、かさ上げ工事が実施される。
なお、1929年(昭和4年)から1956年(昭和31年)まで別府駅前から大分交通別大線別府駅前支線の路面電車が発着していた。
かつての「新別府駅」構想
1952年(昭和27年)に市内新港町に別府駅を全面移転させる構想が発表されたが、現・別府駅周辺住民の反対などから立ち消えになった。
その後は規模を縮小して新別府駅(仮称)を作る計画も存在したが、1987年(昭和62年)には約1.5kmほど小倉寄りに別府大学駅が開業したため、現在は駅を設置する可能性は極めて低いと思われる。
「新別府駅」の名前は、旧・新駅の予定地附近を走る市道「新別府駅明礬線」(通称: 観光港大通り)にも見ることが出来る。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 日豊本線
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- その他の別府駅 - 福岡県の福岡市営地下鉄七隈線と兵庫県の山陽電気鉄道本線にあるが、いずれも「べっぷ」ではなく「べふ」と読む。