かっぱ寿司
テンプレート:Infobox かっぱ寿司(かっぱずし)は、回転寿司レストランである。運営はカッパ・クリエイトホールディングス株式会社の100%子会社であるカッパ・クリエイト株式会社。本社は埼玉県さいたま市にある。以前は長野県に本社があった。
目次
概要
かっぱ寿司の名前の由来は、1979年に創業者の徳山淳和が長野市で第一号店を開業した際、コンベアの回転では他の店と同じだと考え、水流で回していた事による。その浮かぶ様が河童のお皿に見えたことから名付けられた。また当初は(水流を使用するため)薄いプラスチックの小皿ではなく寿司桶を回していた[1]。
かつては小規模店が多く不振の時期もあったが、一般の回転寿司店よりも席が多く広い店内にして、寿司は一律一皿108円(税込み。開始当初は消費税施行前のため100円)にしたことから経営が上向いた。なお、日本で初めて100円寿司やタッチパネル式の注文方式を採用したチェーンでもある[2]。
以前は11時から翌2時まで営業をしていた店舗もあったが、現在の営業時間は一部店舗を除いて11時から23時までとしている。なお、年末年始は20時で閉店する。通常のラストオーダーおよび最終入店時刻は22時30分または22時45分。リニューアル工事などを除き年中無休で営業している。
2007年(平成19年)にはテレビ朝日『いきなり!黄金伝説。』にて、お笑い芸人ロバートが、練馬店で全品食べ尽くす企画にチャレンジした。また、毎日放送 (MBS)『ランキンの楽園』では、チュニジアの日本人に寿司を届けるということで、ココリコ田中直樹がかっぱ寿司で特訓した。
2013年11月29日、同業第5位である栃木県宇都宮市に本社を置く元気寿司と、早ければ来年度中に経営統合をすることを前提に業務提携すると発表[3][4]。また同日付で、筆頭株主であるコメ卸最大手である神明の藤尾益雄社長がでカッパHDの代表取締役会長兼社長に、元気寿司社長である法師人尚史が社長執行役員に就任した[5]。
沿革
- 1973年(昭和48年)8月 - 創業者の徳山淳和が長野県長野市にて株式会社ジェム・エンタープライズを設立。寿司の製造販売とミスタードーナツのフランチャイズ展開を始める。
- 1978年(昭和53年)6月 - 株式会社ジェム・エンタープライズの寿司部門を独立させ、有限会社長野フーズを設立。
- 1979年(昭和54年)8月 - 回転寿司店「かっぱ寿司」の1号店を長野市にて出店し、チェーン展開を開始。
- 1983年(昭和58年)
- 1984年(昭和59年)11月 - 関東地方に進出(埼玉県八潮市)
- 1988年(昭和63年)
- 1991年(平成3年)12月 - 株式会社ティ・エム・ティを買収し完全子会社化、後にカッパ・クリエイト株式会社に商号変更。
- 1992年(平成4年)6月 - カッパ・クリエイト株式会社を形式上の存続会社として、株式会社ニッシンを吸収合併。
- 1994年(平成6年)12月 - 株式を店頭登録市場(現・ジャスダック)に店頭公開。
- 1996年(平成8年)1月 - 手打ちうどんの株式会社得得を完全子会社化。
- 1999年(平成11年)4月 - 「かっぱ寿司」の大型店舗の出店開始。
- 2003年(平成15年)
- 2006年(平成18年)
- 5月24日 - 株式会社エーエム・ピーエム・近鉄(後の株式会社エーエム・ピーエム・関西)の株式を取得し、持分法適用会社化。
- 5月31日 - 株式会社得得のうどん事業を家族亭に事業譲渡。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)4月 - 韓国にカッパ・クリエイトコリア株式会社を設立。
- 2010年(平成22年)12月 - F.デリカッパ株式会社を設立。
- 2011年(平成23年)
- 3月 - 株式会社ジャパンフレッシュを連結子会社化する。
- 4月 - 株式会社エーエム・ピーエム・関西がファミリーマートへ吸収合併される。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
メニュー
海老天巻・ハンバーグ・とんかつなどの様々なアレンジ寿司やデザート・たこ焼、竜田揚げなどの寿司以外の商品も同時に流れている。
特別なメニュー
サラダ軍艦は超人気メニューであり、公式ホームページでもその旨紹介されている。巷では「サラダ軍艦のためにかっぱ寿司が存在している」とも言われるほどの人気メニューである。 フジテレビの番組『めちゃ×2イケてるッ!』でナインティナインの矢部浩之が開発した、コンビーフを載せた軍艦巻を、一時期正式なメニューとして採り入れられた。なお、これは三俣店(群馬県前橋市三俣町)のリニューアルオープン時に撮影され、オープン記念のメニューとして販売された。寿司以外にも期間限定でデザート商品「オカレモン」も販売された。
接客
注文方法
注文はタッチパネル形式となる。
タッチパネル形式のお店では各客席にはタッチパネル式の端末が設置されており、流れている商品とは別に端末を操作して商品の注文を行うこともできる。注文した商品は寿司の流れている上にある「特急レーン」と呼ばれるレールの上を新幹線の形をしたトレイに乗って運ばれてくる。新幹線のデザインは700系もしくはN700系のようなデザインが多いがE5系やドクターイエローなど店舗に違うデザインも存在する。
最近では上下2段式の特急レーンが設置されている店舗もある(通常レーンを合わせると3段)。
また、大量の注文や、うどんなどのレーンで流すのに支障をきたす商品は店員が運ぶ。
会計の際には会計専用のボタンもしくはタッチパネルに表示されている会計ボタンを押すことで店員が皿の枚数を確認に来る。
決済方法
会計の際は、現在一店を除き現金又は指定のクーポン(株主優待券など)での支払いとなり、クレジットカードや電子マネーは利用できない。但し、神奈川県横浜市港北区のモザイクモール港北内の店舗では各種クレジットカードやiDが使用できる。
店舗展開
2014年(平成26年)7月11日現在、34都道府県に339店舗を構えている。最も広い店舗は東京都練馬区にある「練馬店」である。関東地方を中心に、東北地方・中部地方・近畿地方には数多く店舗を持っているが、北海道・北陸3県・四国地方には未進出、中国地方・九州地方では店舗数が少ない。
- 東北地方 - 計67店舗
- 関東地方 - 計86店舗
- 中部地方 - 計106店舗
- 近畿地方 - 計44店舗
- 中国地方 - 計19店舗
- 九州地方 - 計13店舗
キャラクター
CMなどにも登場するキャラクターは、かっぱ谷に暮らす兄妹カッパ。2008年7月からは、ぬいぐるみ、文房具、おもちゃなどのオリジナルグッズが誕生した。また、ホームページや携帯のコーナーではおとうさん、おかあさん、りゅうじんさまが登場する。
- カーくん(カッパ年齢・5さい)
- 元気はつらつで明るく正義感あふれるおとこの子。ちょっとおっちょこちょいなのがたまにキズの妹思いの兄。
- パー子ちゃん(カッパ年齢・3さい)
- 頭はいいが、スポーツは苦手。いつも兄を助けるしっかりもので優しい女の子。甲羅がハート型になっている。
スポンサー活動
- ラジかるッ - スポンサーを務めていた日本テレビ系の情報バラエティ番組。
- ぐるぐるナインティナイン - 番組スポンサーを務めていた日本テレビ系のバラエティ番組。
- 所さんの目がテン! - 番組スポンサーを務めていた日本テレビ系の情報番組。
- SMAP×SMAP - 番組スポンサーを務めていたフジテレビ系のバラエティ番組。
- クイズ!ヘキサゴンII - 番組スポンサーを務めていたフジテレビ系のクイズバラエティ番組。2011年8月に番組司会者が芸能界引退したのに伴い番組終了。
- MUSIC STATION - 番組スポンサーを務めていたテレビ朝日系の音楽番組。
- 宇宙兄妹 - スポンサーを務めていた日本テレビ系のアニメ番組。
グループ企業
- カッパ・クリエイト株式会社 - 100%子会社。回転寿司事業。
- F.デリカッパ株式会社 - 50%子会社。ベンダー事業。
- 株式会社ジャパンフレッシュ - 80%子会社。ベンダー事業。
- カッパ・クリエイト・サプライ株式会社 - 100%子会社。回転寿司事業。
- カッパ・クリエイトコリア株式会社 - 80%子会社。回転寿司事業。
かつての関連企業
- 株式会社家族亭 - 株式の59.2%を保有していたが、2007年9月株式売却。
- 株式会社得得- 株式の28.42%を保有していたが、2007年5月株式売却。
- エーエム・ピーエム・関西 - 株式の90%を保有していたが、2011年4月ファミリーマートに吸収合併。
その他
- 2007年(平成19年)3月8日のゼンショーとの提携発表に絡み、日本放送協会(NHK)の職員が、株の不正取引を行っていたことが明らかになった。詳しくはNHK職員によるインサイダー取引事件を参照。
- 2012年より、ミニストップとココストアの一部で、かっぱ寿司とのコラボ商品が登場している。寿司を展開している弁当コーナーには専用のPOPも展開している。なお、かつてam/pmの関西地区フランチャイジーとして、カッパクリエイトが運営していたエーエム・ピーエム・関西でもかっぱ寿司とのコラボレーション商品が行われていたが、ファミリーマートへの経営統合による完全閉店により販売が終了していたが現在は再開。関西以外のファミリーマートでも販売している。