国道28号
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国道28号(こくどう28ごう)は、兵庫県神戸市から淡路島を経由して徳島県徳島市に至る一般国道である。
目次
概要
本州の神戸と四国の徳島を淡路島の南北を経由で明石海峡・鳴門海峡の海上区間をはさんで結ぶ幹線道路でありかつ淡路島では生活道路の一部になっており[1][2]、明石海峡大橋・大鳴門橋を含む神戸淡路鳴門自動車道は、国道28号のバイパス自動車専用道路として整備され、自動車専用道路ごとのインターチェンジ間で接続されている[2]。また、大鳴門橋開通の影響により、淡路島から四国へ渡る航路が廃止となっている。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点 : 神戸市(中央区神戸駅北側ガード=兵庫県道21号神戸明石線上)
- 終点 : 徳島市(かちどき橋南詰=国道11号・国道55号起点)
- 重要な経過地 : 明石市、兵庫県津名郡淡路町[注釈 2]、洲本市、同県三原郡南淡町[注釈 3]、鳴門市、徳島県板野郡松茂町
- 路線延長 : 194.6 km(実延長157.8 km、現道156.7 km)[4][注釈 4][注釈 5]
- 神戸市区間 : 48.0 km(実延長・現道19.4 km)
- 兵庫県区間 : 119.7 km(実延長119.7 km、現道118.6 km)
- 徳島県区間 : 26.9 km(実延長・現道18.7 km)
- 指定区間[5]
- 神戸市長田区梅ケ香町二丁目43番 - 徳島市かちどき橋一丁目1番1(東尻池交差点 - 終点)
歴史
当国道は四国街道を継承した路線である[1]。
年表
- 1878年(明治11年)4月
- 東京から淡路島を経由して高知に至る道路が国道三等に指定された。
- 1885年(明治18年)
- 内務省告示第6号「國道表」では、徳島市までが国道30号「東京より徳島県に達する路線」に指定された。
- 1920年(大正9年)
- 施行の旧道路法に基づく路線認定では旧国道30号が国道21号「東京市より徳島県庁所在地に達する路線(甲)」となった。
- 1952年(昭和27年)12月4日
- 新道路法に基づく路線指定で、旧国道21号は一級国道28号(神戸市 - 徳島市)として指定された。
- 1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道28号となった。
- 1982年(昭和57年)4月1日
- 神戸市起点を長田区東尻池交点から中央区神戸駅北側ガードまで延長される。
路線状況
- 兵庫県(本州)の区間
- 国道28号起点の神戸駅北側ガードにはかつて兵庫縣里程元標があったが、東海道本線の高架橋建設に伴い撤去された。
- 神戸市内の単独区間は国道2号の旧道である。国道2号の経路変更については国道174号を参照。
- 1995年の阪神・淡路大震災では、神戸市内で陥没し、大開駅も天井が抜け落ちている。
- 2010年11月15日をもって明石淡路フェリー(たこフェリー)が休止となったため、ミニカー・原動機付自転車・小型自動二輪車・軽車両では淡路島に渡航出来なくなった。
- 兵庫県(淡路島)の区間
淡路市・洲本市・南あわじ市の中心部を通過する国道であり、観光施設などが集中している。神戸淡路鳴門自動車道と兵庫県道31号福良江井岩屋線と並んで重要な路線であり、高速バス・路線バスなどの公共交通機関などが通過し、トラックなどの物流拠点となっている主要道路である[6][1][7]。島内では兵庫県道31号福良江井岩屋線と、対の関係にある。国道28号が東回りであるのに対し、兵庫県道31号福良江井岩屋線は、西回りとなっている[6]。また、島内を通る国道は28号のみであり、現地で単に「国道」といえば国道28号を指す。
- 淡路島の北側は大阪湾沿岸沿いを縦断し、洲本市街地から南側は三原平野を縦断する[8][9]。
- 淡路市の中心部付近は明石海峡大橋が開通したことによって交通量が増加し、特に朝と夕方の通勤・通学ラッシュの時間帯の交通渋滞が慢性化している。その代替ルートとして中心部を回避する為にバイパスの整備が検討されている[10]。
- 神戸淡路鳴門自動車道を利用して淡路島を通過する貨物トラックはその自動車道の通行料金が割高であり、その出費を抑える為に、西淡三原IC - 淡路IC間は国道28号に降りるのが見受けられる[9]。そのことによって、渋滞や交通事故が発生し、更に車重による路面状態の悪化や排気ガスによる汚染が顕著である。この現象は、兵庫県道31号福良江井岩屋線(淡路サンセットライン)においても同様である[9]。これを防ぐため、橋だけを利用するより、通しで走るほうが通行料金が安くなる社会実験が実施されていた。
- 淡路市塩尾 - 洲本市安乎町平安浦の1.8kmと洲本市中川原町厚浜 - 洲本市炬口の2.9kmは事前通行規制区間となっている[11]。
- 洲本市と南あわじ市の境目付近は南あわじ市が賑わいを目的とした都市計画によりロードサイド店舗が立地している[6]。
- 徳島県の区間
吉野川バイパスや鳴門インターチェンジの接続部分であるために重要な国道に指定されている。元々は国道11号との重複区間であったが、吉野川バイパスの開通に伴い現在は当国道が単独区間となっている。
- 鳴門市の北側は鳴門市中心部を縦断するので沿線に公共公益施設・商業施設などの建物が密集し[12]、南側は市街化調整区域であるために農業地帯を縦断する[13]。
- 板野郡松茂町側は公共公益施設と工業地帯や住宅地が密集している。国道11号までが単独区間であり、終点までは国道11号との重複区間である[14]。
バイパス
重複区間
- 国道2号:兵庫県神戸市長田区(東尻池交差点) - 兵庫県明石市(狩口交差点)
- 国道11号:徳島県板野郡松茂町(広島交差点) - 徳島県徳島市(かちどき橋南詰交差点)
以前は徳島県内区間の全区間が国道11号との重複区間だったが、1988年に吉野川バイパスが開通したのに伴い、松茂町広島までは国道28号の単独区間となった。
道路施設
トンネル
- 城山トンネル(淡路市、126m)
- 宇原トンネル(洲本市、284m)
橋梁
道の駅
- 東浦ターミナルパーク(淡路市)
地理
通過する自治体
交差する道路
並行する神戸淡路鳴門自動車道のインターチェンジなどは、「神戸淡路鳴門自動車道」を参照のこと。
一般国道・高速道路
- 兵庫県
明石市 - 淡路市、南あわじ市 - 鳴門市は海上区間
- 徳島県
- 国道11号(板野郡松茂町・広島交差点 -(重複)- 徳島市・かちどき橋南詰交差点終点)
- 徳島自動車道徳島IC(徳島市)
- 国道192号(※国道192号重複=国道318号)(徳島市・徳島本町交差点)
- 国道55号(※国道55号重複=国道195号)(徳島市・かちどき橋南詰交差点終点)
県道
- 兵庫県
- 兵庫県道21号神戸明石線(神戸市中央区起点 -(重複)- 神戸市長田区・長田交差点)
- 兵庫県道65号神戸加古川姫路線(神戸市須磨区・天神橋南詰交差点)
- 兵庫県道488号長坂垂水線(神戸市垂水区・梅田川交差点)
- 兵庫県道487号平野舞子停車場線(神戸市垂水区、舞子駅前交差点)
- 兵庫県道31号福良江井岩屋線(淡路市・岩屋フェリー前交差点・淡路インター前交差点<淡路IC別線>)
- 兵庫県道157号佐野仁井岩屋線(淡路市・淡路インター前交差点<淡路IC別線>)
- 兵庫県道460号野島浦線(淡路市・浦交差点)
- 兵庫県道71号富島久留麻線(淡路市・久留麻交差点)
- 兵庫県道157号佐野仁井岩屋線(淡路市佐野)
- 兵庫県道123号生穂育波線(淡路市・生穂交差点)
- 兵庫県道66号大谷鮎原神代線(淡路市・大谷交差点)
- 兵庫県道88号志筑郡家線(淡路市・志筑交差点)
- 兵庫県道469号上内膳津名線(淡路市・塩田交差点)
- 兵庫県道468号明神安乎線(洲本市安乎町平安浦)
- 兵庫県道76号洲本灘賀集線(洲本市・塩屋交差点)
- 兵庫県道46号洲本五色線(洲本市・青雲橋北詰交差点)
- 兵庫県道472号鳥飼浦洲本線(洲本市・洲本インター前交差点)
- 兵庫県道473号広田洲本線(洲本市・広田交差点)
- 兵庫県道126号松帆八木線(南あわじ市・養宜上交差点)
- 兵庫県道535号灘市線(南あわじ市・円行寺交差点)
- 兵庫県道477号阿那賀市線(南あわじ市・青木西交差点)
- 兵庫県道66号大谷鮎原神代線(南あわじ市神代国衙)
- 兵庫県道76号洲本灘賀集線(南あわじ市・八幡交差点)
- 兵庫県道31号福良江井岩屋線(南あわじ市・八幡交差点)
- 兵庫県道479号福井八幡線(南あわじ市賀集八幡)
- 兵庫県道25号阿万福良湊線(南あわじ市・福良口交差点 -(重複)- 南淡町公民館前交差点)
- 徳島県
- 徳島県道42号瀬戸撫養線(鳴門市・撫養町大桑島交差点)
- 徳島県道12号鳴門池田線・徳島県道184号粟津港撫養線(鳴門市・大津町吉永交差点)
- 徳島県道185号粟津港線(鳴門市・大津橋北詰)
- 徳島県道40号徳島空港線(板野郡松茂町笹木野)
- 徳島県道187号長原港線(板野郡松茂町・笹木野交差点)
- 徳島県道220号川内大代線(板野郡松茂町広島)
- 徳島県道14号松茂吉野線(板野郡松茂町・広島交差点)
- 徳島県道220号川内大代線(徳島市川内町)
- 徳島県道181号川内埠頭線(徳島市川内町)
- 徳島県道29号徳島環状線(徳島市・川内町交差点 -(重複)- 川内町竹須賀交差点)
- 徳島県道221号富吉久木線(徳島市・川内町竹須賀交差点)
- 徳島県道137号土成徳島線(徳島市・吉野川大橋北詰交差点)
- 徳島県道29号徳島環状線(徳島市・吉野川大橋北詰交差点 -(重複)- 徳島本町交差点)
- 徳島県道15号徳島吉野線・徳島県道189号沖ノ洲埠頭線(徳島市・吉野川大橋南交差点)
- 徳島県道39号徳島鳴門線(徳島市・北常三島交差点)
- 徳島県道38号沖ノ洲徳島本町線(※徳島県道29号に重複)(徳島市・徳島本町交差点)
- 徳島県道190号徳島港線(徳島市・中洲町1丁目交差点)
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脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 国土交通省近畿地方整備局
- 兵庫国道事務所 : 兵庫県区間(神戸淡路鳴門自動車道を除く)を管理。
- 国土交通省四国地方整備局
- 徳島河川国道事務所 : 徳島県区間(神戸淡路鳴門自動車道を除く)を管理。
- 本州四国連絡高速道路株式会社 : 神戸淡路鳴門自動車道を管理。
- ↑ 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 6.0 6.1 6.2 テンプレート:Cite web
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- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 9.0 9.1 9.2 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 兵庫国道事務所/防災情報/通行規制区間について
- ↑ テンプレート:Cite web
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