足寄町
足寄町(あしょろちょう)は、北海道十勝総合振興局管内の足寄郡にある町。
町名の由来は、アイヌ語の「エショロ・ペツ」(沿って下る川)から。
約1,400km²の面積を持ち、2005年(平成17年)1月までは、日本最大の面積を持つ市町村だった。(ロシアに占領されている北方領土の択捉郡留別村を含めると2番目)。2014年現在は、岐阜県高山市、静岡県浜松市、栃木県日光市、北海道北見市及び静岡市に次いで第6位。また、道内(留別村を除く)では2006年(平成18年)3月19日まで、面積最大の市町村であり、現在も北見市に次ぐ道内2位の面積である。町としては2006年(平成18年)3月20日現在でも、日本一広い面積を持つ。
地理
十勝総合振興局北東部に位置する。北の陸別町から流れ来る利別川中流域と、その支流である足寄川、美里別川流域をほぼその町域とし、日本の町村で最も広い面積を誇る。北西部は石狩山地の山々が、東縁には雌阿寒岳があり標高が高くなっている。中央南部は利別川河谷に沿って平地があり、ここに中心市街がある。
典型的な内陸性気候で、気温の年較差が大きく冬の寒さは厳しい。降水量は少なく、日照時間は長い。
- 山 : 雌阿寒岳(1,499m)、阿寒富士(1,476m)、ウコタキヌプリ(747m)、西クマネシリ岳(1,635m)、東三国山(1,230m)、喜登牛山(1,312m)
- 河川: 利別川、足寄川、美里別川
- 湖沼: 活込貯水池(足寄湖)、オンネトー
歴史
かつて、利別川左岸の足寄郡足寄村は釧路国に帰属していたが、交通が不便だったため、1948年(昭和23年)、十勝国に帰属先が変更された(利別川右岸の中川郡西足寄町は十勝国に属していた)。中心市街地の利別川両岸を結ぶ両国橋の名は、旧十勝国と旧釧路国を結ぶ橋に由来する。
- 1955年(昭和30年)4月1日 中川郡西足寄町、足寄郡足寄村を合わせて足寄町を設置。
- 足寄町役場は両町村の結節点である両国橋近辺の現所在地(北1条4丁目)に設置された。
- 足寄町役場の現所在地は、中川郡西足寄町の町域の中心市街地からやや外れているが(中川郡西足寄町役場は、現・南5条2丁目にあった)、足寄郡足寄村側からの便宜を考慮して(足寄郡足寄村役場は、現・旭町3丁目にあった)、現在地が選ばれた。
- 1978年(昭和53年) - 1982年(昭和57年) 町内の大字、字を再編。
- 足寄村 → 中足寄、上足寄本町、茂足寄、新町、稲牛、螺湾、上螺湾、螺湾本町(以上1978年)、下愛冠(1980年)、旭町、愛冠、上利別、上利別本町、大誉地(以上1981年)
- 螺湾村 → 螺湾、上螺湾、螺湾本町、上足寄、茂足寄(以上1978年)
- 足寄太 → 共栄町、平和、稲牛(以上1978年)、美盛、常盤、西町、郊南、里美が丘(以上1980年)、栄町、南1条 - 南7条、北1条 - 北6条(以上1981年)
- 大誉地 → 大誉地、大誉地本町(1981年)
- ビリベツ → 芽登、中矢(1981年)
- 上利別 → 上利別、鷲府、白糸、大誉地、大誉地本町(1981年)
- 芽登 → 芽登、芽登本町、中矢、喜登牛(1982年)
旧足寄村
- 1879年(明治12年) 細川繁太郎、エン夫妻が中足寄に定住。
- 1908年(明治41年) 足寄外3村戸長役場が足寄村に置かれる。
- 1919年(大正8年) 淕別村、利別村を分離し、足寄外1村戸長役場が置かれる。
- 1923年(大正12年) 足寄村、螺湾(らわん)村が合併し、二級町村制施行。
西足寄町
- 1900年(明治33年) 足寄太地区に13戸が入植する。
- 1921年(大正10年) 本別村(現本別町)から分村、中川郡西足寄村となる。足寄太、稲牛、斗満(とまむ)、大誉地、芽登、ビリベツ、上利別の7字を編成。
- 1950年(昭和25年) 町制施行、西足寄町となる。
- 1951年(昭和26年) 字・斗満の一部を陸別町へ編入。
経済
産業
- 農林業
- 牛の飼育が中心。飼育頭数では肉用牛が多いが生産額では乳用牛が上回る。かつては馬産も盛んだった。畑作はテンサイと小麦が中心で、バレイショ、インゲンなども生産される。広い町域の8割を山林が覆うため林業も盛ん。
立地企業
- 株式会社三英 テーブル・テニス・ファクトリー
- 電源開発株式会社 足寄発電所
- 電源開発株式会社 芽登第1発電所
- 電源開発株式会社 芽登第2発電所
- 日農機製工株式会社
- 株式会社キュウホー
農協
- 足寄町農業協同組合(JAあしょろ)
金融機関
郵便局
- 足寄郵便局(集配局)
- 大誉地郵便局(集配局)
- 螺湾郵便局(集配局)
- 上利別郵便局
- 芽登郵便局
宅配便
公共機関
警察
- 本別警察署足寄交番
消防
- 足寄消防署
姉妹都市・提携都市
海外
地域
人口
教育
大学
- 九州大学(農学部附属演習林北海道演習林)
高等学校
- 北海道足寄高等学校(道立)
中学校
- 足寄
小学校
- 足寄、大誉地(およち)、芽登(めとう)、螺湾(らわん)
隣接している自治体
交通
空港
鉄道
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が通っていたが、2006年(平成18年)4月21日に廃止されている。町内には足寄駅、愛冠駅、西一線駅、塩幌駅、上利別駅、笹森駅、大誉地駅が設置されていた。
バス
十勝バスが本別・池田・帯広方面および陸別方面へのバスを運行する。
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
天然記念物
- オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地
町の文化財
- 足寄石灰華半ドーム - 「シオワッカ」
レジャー
観光
- 道の駅あしょろ銀河ホール21
- 足寄動物化石博物館
- 里見が丘公園
- オンネトー : 北海道三大秘湖の一つ
- 足寄カマンベールチーズ工場
- 雌阿寒温泉(国民保養温泉地)
- 芽登温泉
- ラワンブキ(北海道遺産):日本一大きなフキ(蕗)
- 足形歩道
- 松山千春の生家