秋田ケーブルテレビ
テンプレート:一次資料 テンプレート:Infobox 株式会社秋田ケーブルテレビ(あきたケーブルテレビ)は、秋田県秋田市をエリアとし、テレビ放送、インターネットを業務とするケーブルテレビ局である。
目次
概要
2013年春、秋田ケーブルテレビなどケーブルテレビ各社が出資する東京デジタルネットワークと開発にあたってきた「タブレットTV」(CNAスマートテレビ)、がサービスを開始した[1]。また同年5月2日には、ノーリツ鋼機の子会社であるNKリレーションズが、オリンパス系列のオリンパスビジネスクリエイツから秋田ケーブルテレビの所有株式を取得した為、筆頭株主が交代した[2][3]。
2014年6月13日、本社を従来の秋田市八橋鯲沼町から同市八橋南1丁目の「秋田県子児療育センター」として使用されてきた建物に移転した。この新社屋には、作品展などを開く「ギャラリースペース」も併設された[4]。
難航を極めた開局
テンプレート:出典の明記 昭和50年代後半にかけ、全国各地で都市型CATVの開局が相次ぎ、秋田県でも早速秋田商工会議所を中心として、秋田ケーブルテレビが昭和59年6月12日に設立。設立直後には、地元での購読シェアが実に90%以上を誇るともいわれる秋田魁新報に「秋田にも多チャンネルの時代が来る」などと謳われた広告が掲載され、当時NHK、民放局も含めてわずか全4チャンネルしか見られなかった秋田市周辺の住民は秋田ケーブルテレビに高い期待を抱いた。
しかし、「新たな商売敵」とみなした地元民放局の秋田放送と秋田テレビは、親会社で設立広告を掲載したはずの秋田魁新報と組んで商工会議所等関係機関に「設立の再考」を訴えた。その結果、設立事務所は同商工会議所内で休眠状態に陥り、さらに平成バブル崩壊というのも追い討ちをかけ、永らく開局に向けた前向きな話は出なくなってしまった。しかし、秋田市内で呉服、衣料卸等を営む辻兵の社長を務めていた五代目辻兵吉が、平成7年頃から大々的に設立の音頭をとり、なんとか平成9年12月1日、開局にこぎつけた。会社設立13年目の開局という難産だった。
同局の置かれた状況・課題
テンプレート:独自研究 前項で指摘の通り、地元で古くからあったマスコミ(特に秋田魁新報・秋田放送・秋田テレビ)からは、その誕生・存在そのものがあまり歓迎されたものではなかった。
しかし90年代以降、インターネット・多チャンネル等本格的な情報化時代を迎え、「都市型CATV開局は時代の流れ」と意識改革せざるを得なくなってしまった。
秋田魁新報のラ・テ欄では、地元地上波放送局と同サイズで秋田ケーブルテレビ加入者のみ視聴可能なIBC岩手放送(テレビ)の番組欄が掲載される様になった。(これには読者からの要望も相当数あったという)
特に秋田県は、全国47都道府県で事実上唯一TBS系列の視聴が広範囲に渡って困難な地域であり、それだけでもTBS系列の放送局(IBC岩手放送)を受信している秋田ケーブルテレビの存在意義は大きい(実際、加入者の多くは、TBS系列の番組が見られることを期待して加入する人が多いという)。
デジタル放送の再送信については、長野県内の一部ケーブルテレビ局によるキー局の無断再送信が問題となった関係で交渉が難航していたが、2010年4月1日に再送信開始に向けての試験放送を開始、15日に正式に開始された[5]。
とはいえ、サービスエリアが秋田市内の一部しかないため、TBS系列の番組を市内全域で見られるようにするためには多額の設備投資が必要となるなど、課題は多い。
サービスエリア
主な放送チャンネル
地上波系列別再送信局
NHK-G | NHK-E | NNS | ANN | JNN | TXN | FNS | JAITS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NHK秋田 | NHK秋田 | 秋田放送 | 秋田朝日放送 | IBC岩手放送 | 秋田テレビ |
テレビ局
アナログ | デジタル | 放送局 |
---|---|---|
9 | D01(D011-012) | NHK総合・秋田 |
2 | D02(D021-023) | NHKEテレ秋田 |
11 | D04(D041-042) | 秋田放送 |
5 | D05(D051-052) | 秋田朝日放送 |
6 | D06(D061-062)※ | IBC岩手放送 |
7 | D08(D081-082) | 秋田テレビ |
1 | B101 | NHKBS1 |
B103 | NHKBSプレミアム | |
17 | B141-143 | BS日テレ |
22 | B151-153 | BS朝日 |
18 | B161-163 | BS-TBS |
23 | B171-173 | BSジャパン |
21 | B181-183 | BSフジ |
55 | B191-193 | WOWOW |
BS200 | スター・チャンネル1 | |
BS211 | BS11 | |
BS222 | TwellV | |
10 | J701 | コミュニティチャンネル |
12 | J704 | ウェザーニューズ |
25 | J709 | 放送大学BS |
77 | J710 | ショップチャンネル |
4 | J711 | QVC |
J720 | 食&健康バラエティ★フーディーズTV | |
46 | J721 | フジテレビTWO |
49 | J722 | 旅チャンネル/MONDO TV |
28 | J723 | 大人の趣味と生活向上◆アクトオンTV |
56 | J724 | 囲碁・将棋チャンネル |
34 | J725 | LaLa TV |
J730 | J sports 3 | |
41 | J731 | J sports 1 |
42 | J732 | J sports 2 |
43 | J733 | J sports 4 |
J734 | スカイ・A sports+ | |
J735 | GAORA | |
45 | J736 | 日テレG+ |
48 | J737 | ゴルフネットワーク |
J738 | ザ・ゴルフ・チャンネル | |
47 | J739 | フジテレビONE |
J740 | FIGHTING TV サムライ | |
36 | J751 | ファミリー劇場 |
J752 | 日本映画専門チャンネル | |
37 | J753 | 時代劇専門チャンネル |
J754 | FOX | |
35 | J755 | Super! drama TV |
J756 | ムービープラス | |
32 | J757 | AXN |
40 | J758 | AXNミステリー |
J759 | ザ・シネマ | |
50 | J760 | スター・チャンネル1 |
51 | J761 | スター・チャンネル2 |
52 | J762 | スター・チャンネル3 |
53 | J763 | 衛星劇場 |
44 | J764 | 東映チャンネル |
J765 | TBSチャンネル | |
J767 | 日テレプラス | |
54 | J769 | V☆パラダイス |
60 | J770 | スペースシャワーTV |
63 | J772 | MTV |
62 | J773 | MUSIC ON! TV |
J780 | カートゥーン ネットワーク | |
38 | J781 | キッズステーション |
39 | J782 | アニマックス |
J790 | 日経CNBC | |
J791 | BBCワールド | |
31 |
J792 |
CNNj |
20 | J793 | 日テレNEWS24 |
J794 | TBSニュースバード | |
J795 | 朝日ニュースター | |
30 | J796 | ディスカバリーチャンネル |
J797 | アニマルプラネット | |
29 | J798 | ヒストリーチャンネル |
J799 | ナショナルジオグラフィックチャンネル | |
59 | J810 | グリーンチャンネル1 |
J811 | グリーンチャンネル2 | |
J812 | SPEEDチャンネル | |
57 | J951 | レインボーチャンネル |
J952 | ミッドナイトブルー | |
57 | J953 | パラダイステレビ |
58 | 釣りビジョン |
※=2010年4月15日配信開始
- IBC岩手放送はTBS系列のテレビ局が秋田県に現在ないための処置として配信されており、岩手県盛岡市の受信点で受信、光ケーブルで伝送されている。(他の岩手県の民放テレビ局は系列局があるため非配信)なお、地上デジタル放送はIBCが開始した当初、アナログのみの配信で、後述する区域外再放送に関する交渉が難航、長らく配信されていなかったが、2010年4月15日に開始された。また、開局当初はテレビユー山形(鶴岡中継局)を配信していたが、海水温の上昇等で受信障害が起こり、IBC岩手放送に変更されて現在に至っている。
- デジタルTVはJC-HITSを使用している。
- かつて放送していたものの、諸般の事情により放送を終了してしまったチャンネルとしては、チャンネルNECO・※第一興商スターカラオケ・※大人の音楽専門ミュージック・エア・※カートゥーンネットワーク(当初、コミュニティチャンネル内で放送も現在はデジタルサービス780Chで放送。)等。また、試験的にホームドラマチャンネルが2004年末に短期間放送されたことがある。(※印のチャンネルはコミュニティチャンネル内で放送されていた)
ラジオ局
アナログ | デジタル | 放送局 |
---|---|---|
B333 | WINJ<放送休止中> | |
25#(副音声) | J709# | 放送大学ラジオ |
- FM放送(エフエム秋田の他、秋田コミュニティー放送・秋田椿台エフエム放送を含む)の再送信は行われていない。
- 秋田ケーブルテレビでは、2005年12月よりデジタルラジオ放送サービスを開始し、それと同時に当時放送されていたBSデジタルラジオの受信が可能となったが、WINJを除き2006年3月いっぱいで放送が終了してしまった為、秋田ケーブルテレビでのBSデジタルラジオの放送は、わずか4か月足らずだった。
CNAコミュニティチャンネル
アナログ10Ch、デジタル701Chで放送。「CNAコミュニティサロン」は1日5回放送している自社製作による地域情報番組。その他、朝夕の秋田市内の道路状況を伝える「道路LIVE情報」や朝日ニュースター・野村の自由学校等アニメ、各種情報番組も織り交ぜながら24時間放送する。かつては、同Ch内で第一興商スターカラオケや大人の音楽専門TV◆ミュージック・エア・カートゥーンネットワーク(現在はデジタル780Chで放送)・ニコロデオン(閉局)も放送していた。
- 朝日ニュースター(月-土曜1:00〜7:00・日曜1:00-10:00)
- 道路LIVE情報(月-金曜7:00〜9:00・18:00-19:00)
- CNAわくわくスクエア(月-日曜10:00-12:00・13:00-15:00・16:00-18:00・20:00-22:00・23:00-25:00)
- どきどきわくわくお金の話(月・水・金・日曜22:00-23:00/火・木・土曜15:00-16:00)
- 野村の自由学校(月・水・金・日曜15:00-16:00/火・木・土曜22:00-23:00)
脚注
関連項目
- ケーブルテレビ局の一覧
- 区域外再放送
- 電気通信事業者協会
- アットネットホーム
- ケーブルテレビ
- 東京デジタルネットワーク
- 社団法人CATV技術協会
- 日本ケーブルラボ
- 社団法人日本ケーブルテレビ連盟
- デジタルCATV実験協議会