五城目町
五城目町(ごじょうめまち)は秋田県南秋田郡にある秋田県中央部に位置する町。
目次
概要
秋田市から北に30キロにあり、東部には山間部が、西部には市街部、田園が広がっている。国道285号が中心部を通過し、沿道には町役場、警察署、高校等がある。
高速道路は町の西端に五城目八郎潟ICがある。大川地区を奥羽本線が通るが、町内に鉄道駅はなく、八郎潟町の八郎潟駅が最寄り駅で、鉄道ダイヤに連携して路線バスが運行されるので利便性はある程度確保されている。
秋田市と能代市の中間で何れの商圏からも離れているが、国道285号沿いにスーパーセンターがあり、週末を中心に周辺地域からの流入が多い。町内中心部では500年の歴史を持つ朝市(0・2・5・7のつく日)が開かれており、朝は賑わいをみせる。
地理
地区
五城目
馬場目
内川
旧内川村の地区。浅見内(村)、小倉、黒土、湯ノ又の4村が合併した際の創作地名。[1] 類似した地名がほかにも存在する[2]。
浅見内
旧出羽国南秋田郡浅見内村の地区。浅見内川(創作地名の「内川村」誕生以降は内川川[3])に由来。支流として大場沢、滝の下沢が流れる。語源は「あざみない(薊の川)」で、「薊」の部分は日本語という説もある。浅見内神明社が存在する。大石孫右衛門の出身地。
字: 家ノ沢(いえのさわ)、後田(うしろだ)、大繋(おおつなぎ)、大場(おおば)、小川口(おがわぐち)、滝ノ下(たきのした)、堂ノ下(どうのした)、藤別当(とうべっとう)、札ノ前(ふだのまえ)、谷地田(やちた)[4]
富津内
旧富津内村(ふつない)の地域。富田、中津又、下山内の3村の字を取った創作地名(合成地名)[5]。明治13年以前は、下山内はただ山内(さんない)と呼ばれていた。地域を流れる中津又川(富津内川)の別名山内川に由来。山内はアイヌ語ではないという説もある。
八郎潟
隣接している自治体
人口
歴史
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により五十目村発足。
- 1896年(明治29年)1月18日 - 町制施行、五城目町に改称。
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 馬川村と合併。
- 1951年(昭和26年) - 町章を制定。中世にあった5城(浦城・岡本城・砂沢城・馬場目城・山内城)を象徴。
- 1955年(昭和30年)3月31日 - 内川村、大川村、馬場目村、富津内村と合併。
- 1958年(昭和33年)4月1日 - 八郎潟町の一部を併合する。
- 1985年(昭和60年)10月20日 - 町の花・鳥・木を制定。
- 1990年(平成2年) - 今上天皇即位の際に行われた大嘗祭において五城目町の水田が斎田(悠紀田)に選ばれる。
- 2005年(平成17年)2月28日 - 隣接する井川町、八郎潟町との法定合併協議会廃止。
警察
産業
繊維製品
- 秋田ホーセ
郵便局
- 五城目郵便局(集配局)
- 内川郵便局
商業施設
地域
教育
寺・神社
交通
道路
- 高速自動車国道
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
- (秋田県道112号久保秋田線)(町内は未供用)
- 秋田県道129号杉沢上小阿仁線
- 秋田県道219号三倉鼻五城目線
- 秋田県道220号真坂五城目線
- (秋田県道228号北の又井川線)(町内は未供用)
- 秋田県道298号道村大川線
路線バス
出身有名人
- 木村謹治 - ドイツ語学者、ドイツ文学者
- 矢田津世子 - 作家
- 菅原弥三郎 - レスリング選手、モントリオールオリンピック銅メダリスト
- 工藤政志 - 元プロボクサー
- 石川錬治郎 - 秋田県議、元秋田市長
- 斎藤忠生 - オペラ歌手
- 千葉喜久也 - 東京有明医療大学准教授
- 四ツ車大八 - 江戸時代関取め組のけんか
- 鳥井森鈴 - 民謡歌手
指定金融機関
指定金融機関は、以前は、旧・五城目信用金庫を引き継いだ秋田信用金庫、指定代理金融機関として秋田銀行・北都銀行(旧・秋田あけぼの銀行)・あきた湖東農業協同組合の3機関を指定していたが、現在は秋田銀行へ指定金融機関が変更され、北都銀行・秋田信用金庫・あきた湖東農業協同組合の3機関は収納代理金融機関へ降格となった。
電話番号
市外局番は018で、秋田市・潟上市などと共通で、収容局は、五城目・馬場目・内川・八郎潟(八郎潟町全域と大川地区)の4局となっている。
町内の市内局番は、次のようになる。
- 五城目…852、855-1、879-8
- 馬場目…853-2、855-2
- 内川…854-2、855-3
- 八郎潟…854-4、855-4、875
脚注
- ↑ 秋田地名研究年報18号
- ↑ [1]
- ↑ 石川富司『五城目の地名考(上)』(秋田地名研究年報7号 1991年)
- ↑ [2], [3]
- ↑ 秋田の連結地名、名数地名、合成地名について(藤原國見)、地名余録7
- ↑ 1969年までは秋田中央交通線が八郎潟駅から川崎駅・高校前駅・五城目駅まで通っており、廃線と同時にバス路線に転換した。
外部リンク
- 五城目町 (五城目町役場)