三種町
三種町(みたねちょう)は秋田県の北西部の町。郡南部の琴丘町(ことおかまち)、山本町(やまもとまち)、八竜町(はちりゅうまち)の3町村の合併により、2006年(平成18年)3月20日に成立した。
目次
概要
「白神市」構想が破談となった後、山本郡琴丘町、山本町、八竜町の3町による合併を表明し、新たに合併協議会を設置した。当初、二ツ井町にも参加を呼びかけたが、同町は琴丘町・山本町と境界を接してはいるものの、その境界は山間部で、3町と二ツ井町の中心部は離れていることから、現実的でないとして断られた。二ツ井町は能代市との合併と、単独での存続の両面を模索したが、その後能代市との合併を選択した。町名の『三種』は、3町を流れる三種川に由来するものである。
指定金融機関は秋田銀行(鹿渡支店)だが、山本地域の水道事業の(公営企業)出納取扱金融機関のみ、当面北都銀行(山本支店)の方向。店舗数は北都銀行が2店舗(鹿渡支店・山本支店)と多いが、琴丘・八竜が秋田銀行を指定していたこと、北都銀行鹿渡支店が旧あけぼの店であったことと同山本支店が新設店で、山本町が秋田ふれあい信用金庫(現・羽後信用金庫)から乗り換えて指定金融機関になったことなどからこのようになったとされる。合併協では、当初、北都銀行を指定代理金融機関にする方向も検討されていたが、旧山本町役場に出納窓口を設置していなかった秋田銀行が、合併後の山本総合支所に出納窓口を設置することでこの形に決着した。現在は、町役場と山本総合支所に両行のATMが設置されている(琴丘地域拠点センターは、両行ともに支店が近隣に所在する)。
町役場は旧八竜町役場となったが、交通・経済の中心は旧琴丘町の鹿渡地区である(秋田銀行、北都銀行、秋田やまもと農業協同組合の本店などの金融機関、マックスバリュを中心とした大型商店などが集積している)。また、八竜地域には銀行がない(羽後信用金庫の支店は八竜地域にはあるが、中心部である鵜川地区ではなく、隣接する浜口地区に存在する)。郵便局(現在は、日本郵政グループの企業群)のみ八竜地域の八竜郵便局(および、郵便事業能代支店八竜集配センター)が町の基幹拠点となっている。
山本地域のじゅんさいの生産量は日本一。
琴丘地域の核は鹿渡、山本地域の核は森岳、八竜地域の核は鵜川と浜口(地名としては「浜田」と「大口」だが、それぞれから1文字ずつ取って浜口地区と呼ばれている)の隣接される2地区となっており、それぞれに旧役場(現町役場と琴丘地域拠点センターおよび山本総合支所)や人口集積が見られる。主に、鹿渡地区が交通と経済の核、森岳地区が観光の核、鵜川・浜口地区が行政の核にほぼ色分けされている。
地理
隣接している自治体
人口
歴史
- 2006年(平成18年)3月20日 - 山本郡琴丘町、山本町、八竜町の3町が合併して三種町が誕生した。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 八竜総合支所を廃止して、三種町役場本所に統合された。
- 2013年(平成25年)9月17日 - 琴丘地域拠点センター開設に伴い、琴丘総合支所・琴丘公民館を廃止。
町長
- 職務執行者…佐藤亮一(旧・八竜町町長、2006年3月20日 - 2006年4月22日)
- 初代…佐藤亮一(旧・八竜町町長、2006年4月23日 - 2010年4月22日)
- 職務代理者…北林敏明(副町長、2010年4月23日 - 同年5月17日)…町長選挙を議員選挙との同時実施としたことに伴い、特例で設置。
- 2代目…三浦正隆(元・八竜郵便局長、2010年5月18日 - )
産業
郵便局
教育
- 三種町立琴丘小学校(旧鹿渡小学校の建物を利用し、2009年4月に新たに設置)
- 三種町立下岩川小学校
- 三種町立森岳小学校
- 三種町立金岡小学校
- 三種町立浜口小学校
- 三種町立湖北小学校
- 三種町立琴丘中学校
- 三種町立山本中学校
- 三種町立八竜中学校
交通
鉄道
バス
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
出身有名人
- 高松和夫 - 代議士、元県議会議員
- 橋本五郎 - 読売新聞特別編集委員
- 石井漠 - 舞踊家
- 近藤芳久 - プロ野球選手(広島東洋カープ、千葉ロッテマリーンズ)
- 及位ヤヱ - 女性パイロット
- 渡辺博栄 - 気象予報士
- 三浦隆司 - プロボクサー
- 櫻田陽子 - 童話作家
- 若双龍秀造 - 大相撲力士
- 八竜鉄右エ門 - 大相撲力士
- 沢風富治 - 大相撲力士