木古内駅
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木古内駅(きこないえき)は、北海道上磯郡木古内町字本町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。道内最南端の駅であり、津軽海峡線における北海道の玄関口である。
目次
概要
江差線を所属線としており[1]、海峡線を加えた2路線が乗り入れている。当駅は線路名称上での江差線・海峡線の終点であるが、海峡線の旅客列車は全て「津軽海峡線」の運転系統として運行され、江差線に直通した上で函館本線函館駅まで乗り入れている[注 1]。また、江差線の当駅 - 江差駅間が廃止された2014年5月12日以降は、旅客案内上では「江差線」・「海峡線」の名称は使われず、一貫して「津軽海峡線」として案内されている[2]テンプレート:Refnest。江差線の旅客列車は、前述の海峡線に直通する列車以外はすべて気動車による普通列車として当駅以東でのみ運転される。なお、津軽海峡線は当駅を境に青森側(海峡線)が複線、函館側(江差線)が単線となっている。
木古内町の中心駅であり、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」がすべて停車する[注 2]。また、当駅で上下の貨物列車が交換を行っており、下り貨物列車の大半が当駅に運転停車する。
歴史
国有鉄道江差線の終着駅として、1930年10月25日に開業した。1935年12月10日に江差線が湯ノ岱駅まで延伸されると同線の途中駅となり、1937年10月12日の松前線開業に伴い、江差線と松前線の分岐駅となった。1980年10月1日までは江差線・松前線の急行「えさし」・「松前」の停車駅であり、一部の列車は当駅で併結作業を行っていた。
1987年4月1日の国鉄分割民営化によりJR北海道に承継される。1988年2月1日には松前線が廃止となったが、同年3月13日に海峡線が開業すると、当駅は東北新幹線連絡特急「はつかり」の停車駅となった。「はつかり」は2002年12月1日から「白鳥」・「スーパー白鳥」と改称し、2008年3月15日からは全ての「白鳥」・「スーパー白鳥」が当駅に停車するようになった。
2014年(平成26年)5月12日には、江差線の当駅 - 江差駅間が廃止されたため[3][4]、当駅が再び江差線の終点となった。海峡線が北海道と本州以南との広域輸送に特化した路線であることから、当駅は函館近郊および道内のローカル鉄道輸送という点でも道内最南端の終着駅となっている。
2016年(平成28年)3月には北海道新幹線の駅が設置され、新中小国信号場 - 当駅間は三線軌条による新幹線・在来線共用区間となる。新幹線開業後、江差線の五稜郭駅 - 当駅間はJR北海道から経営分離され、第三セクター鉄道へ移管される予定である。
年表
- 1930年(昭和5年)10月25日:国有鉄道江差線開業に伴い開業(一般駅)。
- 1935年(昭和10年)12月10日:江差線の当駅 - 湯ノ岱駅間が延伸開業。
- 1937年(昭和12年)
- 1961年(昭和36年)8月1日:函館機関区木古内支区が廃止。
- 1980年(昭和55年)10月1日:急行「えさし」・「松前」廃止により、後の海峡線開業までの間優等列車の停車がなくなる。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物扱いが廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱いが廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)
- 2008年(平成20年)3月15日:特急「白鳥」・「スーパー白鳥」がすべて停車するようになる。
- 2012年(平成24年)
- 8月7日:江差線の当駅 - 江差駅間の鉄道営業を廃止し、バス転換する検討に入った旨が公式発表される。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2016年(平成28年)3月:北海道新幹線(新青森駅 - 新函館北斗駅間)開業。新中小国信号場 - 当駅間が三線軌条による新幹線・在来線の共用区間となる(予定)。
- 新幹線建設中の画像。
- Kikonai Station-Platform 20110827.jpg
跨線橋より(2011年8月)
- Kikonai Station-North-2010822.jpg
新幹線建設前の北口(2010年8月)
- Kikonai Station-North-20130913.jpg
北口に建設中の駅躯体(2013年9月)
- Kikonai Station-platform-20130913.jpg
ホームより(2013年9月)
駅構造
3面5線の相対式・島式ホームの複合の地上駅である。狭い敷地だったところに海峡線のホームを増設したため、ホームの幅が非常に狭くなっている。4・5番線には架線が張られていない。
社員配置駅(駅長・副駅長配置)であり、木古内ブロック主管駅である。江差線の泉沢駅、札苅駅、海峡線の知内信号場を管理する。なお、津軽今別駅、新中小国信号場は木古内ブロック青函トンネル工務所今別管理室の管轄である。夜間滞泊設定駅である。橋上駅舎をもつ。キヨスク・みどりの窓口(営業時間は6時から20時)・有人改札口・旅行相談室・自動券売機1台設置。窓口営業時間外は乗車券発売の駅員が不在となるが、運転扱いの駅員が終日配置されている。改札口には電光掲示板が設置されており、函館方面と青森方面で区分されている[注 4]。なお、当駅はバリアフリー化がなされておらず、エレベーター等の設備も設置されていない。
江差方及び松前方の場内信号機(江差線、松前線)は駅からかなり離れており、海峡線に合流する手前に設置されていた。江差方面の列車は4・5番線から発車後ポイントを渡り海峡線の下り線を走行後、木古内道々踏切(木古内駅構内扱い)の直前で分岐していた。また、松前線の列車は、4・5番線から発車後ポイントを渡り海峡線の上り線[注 5]を走行後、木古内道々踏切(木古内駅構内扱い)を過ぎたところで分岐していた[注 6]。なお、同踏切は江差線当駅以西廃止後は、所属が江差線から海峡線に変わり、公道と交わる踏切としても道内最南端となった。
新幹線駅舎は在来線駅舎とは反対側の線路北側に設置され、高架下に駅本屋1,850平方メートル、ホーム上屋6,410平方メートルを建設する。波と森のプロムナードをテーマとし、過去から未来につながる町の歴史と打ち寄せる波のリズムを間隔を変えて垂直性を強調したリブ状の壁面で表現する。天井や窓枠などに道南スギをふんだんに使用し、総工費は22億5750万円とされている[5]。
- のりば
1 | テンプレート:Color海峡線(津軽海峡線)特急 | 青森・新青森方面 | |
---|---|---|---|
2 | テンプレート:Color江差線(津軽海峡線)特急 | 函館方面 | |
3 | テンプレート:Color | (待避線) | |
4 - 5 | テンプレート:Color江差線 普通 | 函館方面(当駅始発) |
旅客営業における特記事項
- 特急料金不要の特例
- 2002年12月1日のダイヤ改正で快速「海峡」が廃止されてから、海峡線の蟹田駅[注 7] - 当駅間は特急列車のみの運転となり、普通列車が設定されなくなった。そのため、この区間に含まれる各駅相互間で特急列車の普通車自由席に乗車する場合には、特急料金が不要となる特例が設けられている。
駅周辺
- 木古内町役場
- 木古内警察署
- 木古内港
- 北海道木古内高等学校 ※2012年閉校
- 木古内郵便局
- 北海道銀行木古内支店
- 函館信用金庫木古内支店
- 新函館農業協同組合(JA新はこだて)木古内支店
- 上磯郡漁業協同組合木古内支所
- 国道228号(国道280号重複)
- 北海道道383号木古内停車場線
- 北海道道605号中野木古内停車場線
- 中野館跡 - 道南十二館のひとつ。
- 佐女川神社
- みそぎ浜
路線バス
木古内駅前バス停が設置されており、函館バスが「快速松前号」「木古内〜松前線」(JR松前線代替バス)、「江差木古内線」(JR江差線代替バス)および「函館〜知内線」を運行している。
なお、テンプレート:要出典範囲。
隣の駅
海峡線は特急列車のみ運転されており、江差線の五稜郭駅 - 当駅間の中間駅には列車行き違いのための運転停車を除き一切停車しない。
- 北海道旅客鉄道
- 江差線
- 札苅駅 - 木古内駅
- 海峡線(津軽海峡線)
- 北海道新幹線(建設中)
かつて存在した路線
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 木古内駅(バリアフリー情報) - JR北海道 ※駅構内断面図などを記載。
テンプレート:Sister テンプレート:鉄道路線ヘッダー テンプレート:江差線 テンプレート:Navbox テンプレート:北海道新幹線 テンプレート:江差線 (廃止区間) テンプレート:松前線
テンプレート:鉄道路線フッター- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 4.0 4.1 テンプレート:Cite press release
- ↑ 5.0 5.1 交通新聞(交通新聞社)2013年5月31日
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ 7.0 7.1 7.2 テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite press release
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