下関競艇場
テンプレート:基礎情報 競艇場 下関競艇場(しものせききょうていじょう)は、山口県下関市にある競艇場[1][2][3]。
通称は、BOAT RACE下関(ボートレースしものせき)。
概要
本州にある公営競技施設としては最西端にあるもので、下関市の東部・長府地区の工業団地群の一角に位置する。
日本の公営競技開催場として初めての試みである薄暮競走を1983年夏に開催した。これは夏季の日没が比較的遅いことを利用して実験的に実施されたもので、通常の競走よりも3時間程度発走時間をスライドさせて、第1競走を14時過ぎに、最終競走も18時30分過ぎに行い、4日間の平均売り上げ9億5000万円、平均観客動員2万7600人と当初の目標を上回る好成績となり[4]、その後の薄暮競走・ナイター競走の定着につなげたことで知られる。施行者は、下関市と美祢競艇組合である。
競走水面は海[2]で、水質は海水[2][3]。大潮の日の満潮時は、午前中を中心に海水の流入により競走水面にうねりが生じる[5]競走水面にうねりが生じると、捲りが功を奏さなくなる傾向がある[5]。夏、冬ともに横風が吹くことが多い[5]。
2010年1月30日からの開催より、減音モーター (ヤマト301型) を採用している[6]。
マスコットキャラクターは、海賊をイメージした「シーボー」。また2010年3月に当地で女子王座決定戦競走が開催されるのに合わせ、「シーボー」のガールフレンドとして「シーモ」というキャラクターが加わった。
テレビCMは山口県の地元民放3局と下関市内でも古くから視聴者が多い福岡県の民放5局で放映されている。キャッチコピーは「クールなレジャー」。1980年代は女優・志穂美悦子がCMキャラクターを務めていた。
メインとなるスタンドは中央スタンドおよび西スタンドで、何れも全天候型である。さらに中央スタンドには4階(指定席)および5階(ロイヤル席)に有料座席が設置されている。
主要開催競走
- 周年記念 (GI) として「競帝王決定戦」、企業杯 (GIII) として「サンデン交通杯」が行なわれている。
- 新鋭リーグ戦の名称は、カモン!FMカップ。女子リーグ戦の名称は、ジュエルセブンカップ。
- 正月には関門大賞、ゴールデンウィークには競艇の日大賞、お盆には馬関祭大賞が行なわれている。
- 現在第1レースに「おはよう特賞」を実施しているが、2010年12月の下関市議会議長杯クリスタルカップから第1~第4レースの4レースに拡大する。その後、レース追加及び廃止・移動等の変遷が有り2012年7月現在は以下のようになっている。
- 第1レース「おはよう戦」A1級選手を一号艇に、他5艇はB級選手等。
- 第2レース「おはよう戦プラス」第1レース同様、A1級選手を1号艇に。一時期廃止していたが、2012年7月15日開催分の「スポニチ金杯争奪戦」より復活。
- 第5レース「午後の一撃レース」第1レース同様、A1級選手を1号艇に。
- 第6レース「ハードレース」混戦が予想される番組構成になっている。以前は第2レースの設定だった。
- 第9レース「進入固定競走」
- 予選最終日第12レース「韋駄天ドリーム」2012年7月15日より新設。その節の予選最終日前日第8レースまでのタイム上位6名によるレース(賞典除外者は除く)。
SG開催実績
年度 | 競走名 | 優勝者 | 登番 | 出身 |
---|---|---|---|---|
1956 | 第2回全国地区対抗競走 | 中谷博幸 | 316 | 奈良 |
1963 | 第9回モーターボート記念競走 | H 金藤一二三 R 倉田栄一 |
121 318 |
大阪 三重 |
1970 | 第16回モーターボート記念競走 | 山田豊志 | 884 | 福岡 |
1971 | 第17回全国地区対抗競走 | 小林嗣政 | 1596 | 山口 |
1973 | 第19回モーターボート記念競走 | 瀬戸康孝 | 678 | 佐賀 |
1975 | 第10回総理大臣杯競走 | 石原洋 | 1572 | 岡山 |
1975 | 第21回モーターボート記念競走 | 北原友次 | 1481 | 岡山 |
1977 | 第12回総理大臣杯競走 | 山本泰照 | 1845 | 岡山 |
1982 | 第17回総理大臣杯競走 | 彦坂郁雄 | 1515 | 千葉 |
1985 | 第31回モーターボート記念競走 | 野中和夫 | 2291 | 大阪 |
1989 | 第16回笹川賞競走 | 黒明良光 | 3558 | 岡山 |
1991 | 第37回モーターボート記念競走 | 西田靖 | 3072 | 神奈川 |
2000 | 第10回グランドチャンピオン決定戦競走 | 西島義則 | 3024 | 広島 |
2005 | 第15回グランドチャンピオン決定戦競走 | 山本浩次 | 3558 | 岡山 |
SG開催予定
- 2014年度
- 17回チャレンジカップ競走(2014年(平成26年)11月25日 - 30日)
場外発売所
- ミニボートピア山口あじす - 山口市阿知須(国道190号沿い)。2011年10月18日に、全国41番目のボートレース場外発売場としてオープン[7]。売り上げの2%が施行者の下関市に、1%が環境整備協力費として山口市のそれぞれ収入となる[8]。
- オラレ下関 - 下関市竹崎町・シーモール下関新館(駐車場棟)1階。2014年8月9日に全国9番目、山口県内ではオラレ徳山(ボートレース徳山場外)に次ぐ施設としてオープン予定[9]。
アクセス
- JR長府駅下車徒歩3分[2][3]。
- サンデン交通「長府駅前」または「長府駅」バス停で下車。レース開催日には、JR下関駅など下関市内各地から無料バスが運行されている[10]。
- 中国自動車道下関IC・小月ICから自動車で15分[10]、国道2号(国道9号重複)沿い。
交通費のサービス
- JR線運賃が長府駅から950円までの区間の駅から乗車して来場した場合、長府駅下車時に改札口で乗車券に下車印をもらって正門片道サービス窓口に持っていくと、復路相当の乗車券(回数乗車券をばらしたもの)がサービスとしてもらえる。
- 自動車利用の場合、関門国道トンネルもしくは関門橋経由で来場する場合は領収書持参で中央門片道サービス窓口に行くと通行料の払い戻しが受けられる。
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 蛭子1992、202頁。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 藤野2006、228頁。
- ↑ 公営競技初の薄暮レース実施(昭和58年7月)
- ↑ 5.0 5.1 5.2 テンプレート:Cite web
- ↑ http://www.kyotei.or.jp/infomation/topics/201001/29_001.html モーター仕様の変更のお知らせ]
- ↑ (記者発表資料)ミニボートピア山口あじすのオープンについて - 下関市公式サイト2011年9月6日
- ↑ 山口に場外舟券窓口オープン - 中国新聞2011年10月19日
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 10.0 10.1 テンプレート:Cite web