総理大臣杯競走
テンプレート:競艇の競走 総理大臣杯競走(そうりだいじんはいきょうそう)は、競艇の SG競走の1つ。通称「総理大臣杯」「総理杯」。2014年からは「ボートレース クラシック(BOAT RACE CLASSIC)」という通称名称も用いられる[1]。
目次
概要
1966年(昭和41年)、連合会は総理大臣杯を下付される競走を新たな特別競走として位置付け「鳳凰賞競走」と命名した。総理大臣杯の下付については、全国モーターボート競走会連合会会長の笹川良一が当時の岸信介元総理、佐藤栄作総理に要請し、1965年(昭和40年)2月には全施協と連合会が連名で申請を行い、同年3月、総理大臣杯を下付する旨正式通知があった。
第1回大会が3月10日から15日までの6日間、平和島競艇場において府中市主催により開催され、長瀬忠義が第1号総理大臣杯の栄位を獲得した[2]。
1988年(昭和63年)、3月24日から29日までの6日間戸田競艇場にて開催された第23回大会より、「総理大臣杯競走」に名称が変更される。
1年のSG競走の開幕戦がこの大会となる。開催日は3月の下旬に行われる事が多いが、年によっては3月から4月の月跨ぎ開催がある。近年は「SG(西暦)シリーズ第1戦」というサブタイトルを大会名冒頭にクレジットしている。
出場資格
- 優先出場
- 前年度優勝者
- 前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者(6名)
- 前年1月~12月におけるSGおよびプレミアムGI,GI,GII(2014年創設のレディースチャレンジカップ除く)優勝者(ただし地区選手権競走の6人は総理大臣杯競走開催年の優勝者)
- 前年1月~12月までのGIII、および一般戦、2014年創設のレディースチャレンジカップを含めた優勝回数上位者(同一優勝回数の場合は、選考期間勝率上位者)
- 例年のボーダーは優勝5~7回(過去に5回の選手が全滅した年もあり、現時点で7回以上では過去に普通落選はない)
※級別、出走回数、事故率は不問なので優勝を重ねていれば出場できる。[3]
- 選出除外
- 前年の総理大臣杯競走から賞金王シリーズ戦のSG優勝戦で選手責任のスタート事故を起こした選手。
- 前年のモーターボート記念競走から賞金王シリーズ戦のSG準優勝戦で選手責任のスタート事故を起こした選手。
- 前年の賞金王決定戦(トライアル、順位決定戦、優勝戦)で選手責任のスタート事故を起こした選手。
- 負傷・病気等により出場を辞退した選手。(これに限り、出場停止の対象外)
- 選考期間から総理杯前検日までに褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手[4]。(一部を除く)※これは、出場が決まっていても取消の対象。
- 選手の発表は1月4日頃で選手46人+予備選手が選ばれ、その後、地区選手権の6名が加わる。(重複の場合は予備選手からの繰り上がり)
賞金
優勝賞金は3500万円。[5]
SG大会のシンボルカラー
テンプレート:出典の明記 2013年大会まで春本番を告げる花、桜に因んで、この大会のシンボルカラーもピンク色(桃色)となっていたが2014年からゴールドレッド(赤+金)に色を変えて行われる。周りの円とSGの文字がゴールドの金色で円の内側は赤でSGの文字を囲んでいる。
歴史
2010年度のルール改正が行われた。[6] GII(2010年4月より)優勝者が追加され、モーターボート誕生祭・秩父宮妃記念杯の優勝者が加わった。GIからGIIに格下げのモーターボート大賞はGI時代と同様に選考から存続。
2011年、第46回大会は東日本大震災の影響により3月末まで全競艇場のレース開催中止となった事に伴いこの大会も中止を余儀無くされた。[7]出場予定だった選手には出走回数等の特例が設けられた。(2011年後期級別審査のみ12回出走したとみなす。SG等の選考や通算成績などは反映されない。)[8]
なお、第46回の代替開催として、SG東日本復興支援競走が同競艇場で開催され、出場予定の選手からフライング休みなどの変更を加えた構成で行われ、優勝賞金は1000万円減額の3000万円だった。[9]又、開催時期が8月になった事で2011年の競艇は主に蒲郡のオーシャンから始まりこの戸田の東日本復興支援そして福岡のモーターボート記念と続く3連戦を中心に回っていた。
2011年、第47回大会は選手持ちのプロペラが使用できる最後のSGになった(2012年4月27日にペラが改正されるため)[10]
2012年度のルール改正が行われた。GI競走の開催時期変更に伴い、新鋭王座決定戦と女子王座決定戦が前年の優勝者になり、地区選手権競走が当年の優勝者に変更される。
総理大臣杯の記録
最多優勝選手
選手名 | 当時の住所 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|---|
彦坂郁雄(1515) | 千葉県 | 1974年(昭和49年) 第9回 常滑競艇場 |
1982年(昭和57年) 第17回 下関競艇場 |
1988年(昭和63年) 第23回 戸田競艇場 |
連覇達成選手
選手名 | 当時の住所 | 基点制覇 | 2連覇 |
---|---|---|---|
西島義則(3024) | 広島県 | 1997年(平成9年) 第32回 住之江競艇場 |
1998年(平成10年) 第33回 丸亀競艇場 |
完全V達成選手
選手名 | 当時の年齢 | 当時の住所 | 開催年 | 大会回数 | 予選 | 準優勝戦 | 優勝戦 | 開催場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
彦坂郁雄(1515) | 41歳 | 千葉県 | 1982年(昭和57年) | 第17回 | 11111 | 1着 | 1着 | 下関競艇場 |
最年少、最年長での優勝選手
達成年齢 | 選手名 | 当時の住所 | 開催年 | 大会回数 | 優勝戦日 | 開催場 |
---|---|---|---|---|---|---|
24歳2ヶ月 | 服部幸男(3422) | 静岡県 | 1995年(平成7年) | 第30回 | 3月21日 | 平和島競艇場 |
48歳0ヶ月 | 岩口昭三(1670) | 福井県 | 1990年(平成2年) | 第25回 | 3月26日 | 平和島競艇場 |
歴代優勝者
1966年~1990年
回数 | 開催年 | 優勝戦日 | 開催場 | 優勝者 | 当時 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
枠番 | コース | 決まり手 | 選手名 | 年齢 | 住所 | ||||
第1回 | 1966年(昭和41年) | 3月15日 | 平和島競艇場 | 4枠 | - | - | 長瀬忠義(1284) | 40歳 | 広島県 |
第2回 | 1967年(昭和42年) | 3月7日 | 住之江競艇場 | 4枠 | - | - | 竹内虎次(899) | 35歳 | 岡山県 |
第3回 | 1967年(昭和42年) | 9月5日 | 6枠 | 1コース | - | 石川洋(1199) | 32歳 | 愛知県 | |
第4回 | 1968年(昭和43年) | 9月10日 | 戸田競艇場 | 2枠 | - | - | 岡本義則(1488) | 33歳 | 福岡県 |
第5回 | 1970年(昭和45年) | 3月6日 | 住之江競艇場 | 2枠 | - | - | 加藤峻二(1485) | 28歳 | 埼玉県 |
第6回 | 1971年(昭和46年) | 3月9日 | 蒲郡競艇場 | 2枠 | 1コース | 逃げ | 松尾幸長(1440) | 30歳 | 佐賀県 |
第7回 | 1972年(昭和47年) | 3月21日 | 福岡競艇場 | 1枠 | 2コース | まくり | 石黒広行(1693) | 31歳 | 愛知県 |
第8回 | 1973年(昭和48年) | 3月6日 | 浜名湖競艇場 | 6枠 | 1コース | 逃げ | 鈴木文雄(1493) | 37歳 | 岐阜県 |
第9回 | 1974年(昭和49年) | 3月27日 | 常滑競艇場 | 1枠 | 2コース | 恵まれ | 彦坂郁雄(1515) | 33歳 | 千葉県 |
第10回 | 1975年(昭和50年) | 3月25日 | 下関競艇場 | 4枠 | 2コース | まくり | 石原洋(1572) | 32歳 | 岡山県 |
第11回 | 1976年(昭和51年) | 3月21日 | 住之江競艇場 | 3枠 | 4コース | 恵まれ | 常松拓支(1686) | 37歳 | 大阪府 |
第12回 | 1977年(昭和52年) | 3月8日 | 下関競艇場 | 1枠 | 5コース | 恵まれ | 山本泰照(1845) | 35歳 | 岡山県 |
第13回 | 1978年(昭和53年) | 3月21日 | 丸亀競艇場 | 6枠 | 1コース | 逃げ | 北原友次(1481) | 37歳 | 岡山県 |
第14回 | 1979年(昭和54年) | 3月26日 | 浜名湖競艇場 | 2枠 | 3コース | 差し | 松尾泰宏(1203) | 42歳 | 佐賀県 |
第15回 | 1980年(昭和55年) | 3月11日 | 蒲郡競艇場 | 6枠 | 6コース | 差し | 中本逸郎(2760) | 26歳 | 広島県 |
第16回 | 1981年(昭和56年) | 3月24日 | 児島競艇場 | 2枠 | 4コース | 2M差し | 平尾修二(2485) | 33歳 | 香川県 |
第17回 | 1982年(昭和57年) | 3月9日 | 下関競艇場 | 4枠 | 1コース | 逃げ | 彦坂郁雄(1515) | 41歳 | 千葉県 |
第18回 | 1983年(昭和58年) | 3月23日 | 平和島競艇場 | 5枠 | 1コース | 逃げ | 高峰孝三(2390) | 37歳 | 群馬県 |
第19回 | 1984年(昭和59年) | 3月6日 | 常滑競艇場 | 3枠 | 4コース | まくり | 増沢良二(2582) | 31歳 | 群馬県 |
第20回 | 1985年(昭和60年) | 3月26日 | 平和島競艇場 | 1枠 | 5コース | まくり | 黒明良光(2090) | 37歳 | 岡山県 |
第21回 | 1986年(昭和61年) | 3月25日 | 6枠 | 4コース | まくり | 古川文雄(2170) | 37歳 | 佐賀県 | |
第22回 | 1987年(昭和62年) | 3月10日 | 蒲郡競艇場 | 5枠 | 4コース | まくり | 国光秀雄(2697) | 33歳 | 長崎県 |
第23回 | 1988年(昭和63年) | 3月29日 | 戸田競艇場 | 3枠 | 2コース | 2M差し | 彦坂郁雄(1515) | 47歳 | 千葉県 |
第24回 | 1989年(平成元年) | 3月30日 | 2枠 | 2コース | まくり | 高橋博文(2446) | 41歳 | 大阪府 | |
第25回 | 1990年(平成2年) | 3月26日 | 平和島競艇場 | 5枠 | 5コース | まくり差し | 岩口昭三(1670) | 48歳 | 福井県 |
1991年~2000年
1991年の第26回大会より、ピットでの並び順が現状のルール(1枠有利)に統一された。それまでは各競艇場の選択であった。
回数 | 開催年 | 優勝戦日 | 開催場 | 優勝者 | 当時 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
枠番 | コース | 決まり手 | 選手名 | 年齢 | 住所 | ||||
第26回 | 1991年(平成3年) | 3月25日 | 平和島競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 野中和夫(2291) | 47歳 | 大阪府 |
第27回 | 1992年(平成4年) | 3月24日 | 蒲郡競艇場 | 3枠 | 2コース | 差し | 鈴木幸夫(2876) | 34歳 | 愛知県 |
第28回 | 1993年(平成5年) | 3月23日 | 戸田競艇場 | 1枠 | 5コース | 2M差し | 植木通彦(3285) | 24歳 | 福岡県 |
第29回 | 1994年(平成6年) | 3月22日 | 平和島競艇場 | 2枠 | 2コース | つけまい | 大森健二(1910) | 46歳 | 岡山県 |
第30回 | 1995年(平成7年) | 3月21日 | 1枠 | 3コース | まくり | 服部幸男(3422) | 24歳 | 静岡県 | |
第31回 | 1996年(平成8年) | 3月25日 | 3枠 | 1コース | 逃げ | 中道善博(2096) | 47歳 | 徳島県 | |
第32回 | 1997年(平成9年) | 3月20日 | 住之江競艇場 | 3枠 | 1コース | 逃げ | 西島義則(3024) | 35歳 | 広島県 |
第33回 | 1998年(平成10年) | 3月22日 | 丸亀競艇場 | 2枠 | 1コース | 逃げ | 36歳 | ||
第34回 | 1999年(平成11年) | 3月22日 | 児島競艇場 | 6枠 | 6コース | まくり差し | 今垣光太郎(3388) | 29歳 | 石川県 |
第35回 | 2000年(平成12年) | 3月20日 | 浜名湖競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 矢後剛(3340) | 33歳 | 東京都 |
2001年~2010年
回数 | 開催年 | 優勝戦日 | 開催場 | 優勝者 | 当時 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
枠番 | コース | 決まり手 | 選手名 | 年齢 | 住所 | ||||
第36回 | 2001年(平成13年) | 3月20日 | 尼崎競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 烏野賢太(3304) | 33歳 | 徳島県 |
37回 | 2002年(平成14年) | 3月21日 | 平和島競艇場 | 3枠 | 4コース | まくり | 野澤大二(3534) | 29歳 | 東京都 |
第38回 | 2003年(平成15年) | 3月30日 | 戸田競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 西村勝(3589) | 29歳 | 埼玉県 |
第39回 | 2004年(平成16年) | 3月28日 | 福岡競艇場 | 1枠 | 1コース | 恵まれ | 今村豊(2992) | 42歳 | 山口県 |
第40回 | 2005年(平成17年) | 3月27日 | 多摩川競艇場 | 2枠 | 3コース | つけまい | 笠原亮(4019) | 25歳 | 静岡県 |
第41回 | 2006年(平成18年) | 3月21日 | 平和島競艇場 | 4枠 | 4コース | まくり | 中澤和志(3952) | 29歳 | 宮城県 |
第42回 | 2007年(平成19年) | 3月21日 | 3枠 | 3コース | 恵まれ | 濱野谷憲吾(3590) | 33歳 | 東京都 | |
第43回 | 2008年(平成20年) | 3月30日 | 児島競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 松井繁(3415) | 38歳 | 大阪府 |
第44回 | 2009年(平成21年) | 3月22日 | 多摩川競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 池田浩二(3941) | 30歳 | 愛知県 |
第45回 | 2010年(平成22年) | 3月22日 | BOAT RACE平和島 | 2枠 | 1コース | 抜き | 山口剛(4205) | 27歳 | 広島県 |
2011年~
回数 | 開催年 | 優勝戦日 | 開催場 | 優勝者 | 当時 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
枠番 | コース | 決まり手 | 選手名 | 年齢 | 住所 | ||||
第46回 | 2011年(平成23年) | 3月21日 | BOAT RACE戸田 | 東日本大震災のため中止 | |||||
東日本復興支援競走 | 8月10日 | 代替開催 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 重野哲之(3995) | 32歳 | 静岡県 | |
第47回 | 2012年(平成24年) | 3月20日 | BOAT RACE戸田 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 馬袋義則(3612) | 39歳 | 兵庫県 |
第48回 | 2013年(平成25年) | 3月20日 | BOAT RACE平和島 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 池田浩二(3941) | 34歳 | 愛知県 |
第49回 | 2014年(平成25年) | 3月23日 | BOAT RACE尼崎 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 松井繁(3415) | 44歳 | 大阪府 |
- 回数が太字で表示しているのは記念大会
開催予定
関連項目
脚注
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 第1回鳳凰賞(総理大臣杯)競走の開催(昭和41年3月)
- ↑ これは当該年度のグランドチャンピオン決定戦競走の最後の選考レースだが、出場時A1級でないと優出完走でも出場できない。
- ↑ 正式には「選手、審判員及び検査員褒賞懲戒規程に基づき出場停止処分を受けたため」である
- ↑ グレードレースの見直し及び平成23年度優勝賞金額(SG競走等)について 2011年1月31日
- ↑ SG、GIおよびGII競走開催要綱の一部改正について(2010年2月25日)
- ↑ 当初、この大会は4000万円、最後の大会としてファンの注目度は上がっていたが中止となって結果的に4000万円としての最後の大会は2010年11月の佐賀・唐津でのチャレンジカップ競走が事実上最後となった。
- ↑ 選手級別決定基準における出走回数の特例について(2011年4月1日)
- ↑ 「SG東日本復興支援競走」の開催が決定 2011年5月13日
- ↑ 新プロペラ制度について。