西九条駅
テンプレート:駅情報 西九条駅(にしくじょうえき)は、大阪府大阪市此花区西九条にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・阪神電気鉄道の駅である。駅番号は阪神はHS 45。
目次
概要
JR西日本の大阪環状線と桜島線(愛称「JRゆめ咲線」)、阪神電気鉄道の阪神なんば線との乗換駅で、2001年にユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) が開業してからは、USJ最寄り駅であるユニバーサルシティ駅へ向かう列車の乗換駅となった。大阪環状線はJRの駅の所属線[1]となっている。桜島線は当駅が起点であるが、一部列車が大阪環状線大阪駅方面へ直通している。阪神なんば線はかつて西大阪線と名乗っており、当駅を起点としていたが、2009年3月20日に現在の名称となり大阪難波駅まで延伸開業した。
JRの駅はICOCA、阪神の駅はPiTaPaおよび「スルッとKANSAI」対応各種カードの利用エリアに含まれている。またJRの駅はアーバンネットワークエリアおよび特定都区市内制度における「大阪市内」エリアに属する。
JR西日本
当駅は管理駅長が配置された直営駅であり、管理駅として大阪環状線の福島駅・野田駅・弁天町駅の3駅と、桜島線内のすべての駅を管轄している。
駅構造
島式ホーム2面3線を有する高架駅で、基本的に外側の2線(1・4番のりば)を大阪環状線、両ホームに挟まれた中央の1線(2・3番のりば)を桜島線(JRゆめ咲線)および新大阪方面からの直通列車が使用している。このほか、1番のりばの北側にはホームのない貨物線が2本あり、東海道本線支線(梅田貨物線)と桜島線を直通する貨物列車と、新大阪駅方面へ向かう通過列車が使用している。
大阪環状線の当駅から福島駅までは、旅客線のほかに単線の貨物線が並走する3線区間となっており、貨物線は同駅からそのまま東海道本線支線(梅田貨物線)として新大阪駅方面へ分岐する。実際の線路の分岐は福島駅ではなく当駅であるため、当駅 - 福島駅間の貨物線も梅田貨物線に含めて扱われることもある。特急「くろしお」「はるか」などの新大阪駅発着列車はこの貨物線を経由するため大阪駅は経由しないが、運賃は同駅経由で計算される。しかし、大阪環状線の天王寺駅 - 大阪駅間を通過する場合は、経路特定区間の特例が適用されるため、営業キロは当駅経由ではなく距離の短い反対側の鶴橋駅経由で計算される。
2面3線の構造や平面交差が原因により、東海道本線(JR京都線)・大阪環状線・阪和線・関西本線(大和路線)の遅延が広がることが多い。大阪環状線の西半分は普通電車と速度差の大きい関空快速・紀州路快速・大和路快速といった快速列車や各種特急が頻繁に運転されているが、待避可能な駅は当駅のみであり、列車本数の多い時間帯には待避線を使って優等列車の通過待ちなどを行う必要があり、全体的に余裕のないダイヤ編成である。
2001年からアーバンネットワーク運行管理システム導入まで日本語と英語の列車入線案内放送が流れた。同システム導入後は日英2か国語で次の列車予告放送も流れている。
ホーム | 路線(方向) | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color大阪環状線(外回り) | 大阪・京橋方面 | 主に天王寺方面からの列車 |
テンプレート:ColorJR京都線直通 | 新大阪・京都方面 | 阪和線からの特急・B快速 | |
2 | テンプレート:ColorJRゆめ咲線 | ユニバーサルシティ方面 | |
テンプレート:Color大阪環状線(外回り) | 大阪・京橋方面 | JRゆめ咲線からの直通 | |
3 | テンプレート:ColorJRゆめ咲線 | ユニバーサルシティ方面 | |
テンプレート:Color阪和線直通 | 和歌山方面 | 京都・新大阪始発の特急・快速 | |
4 | テンプレート:Color大阪環状線(内回り) | 新今宮・天王寺方面 | |
テンプレート:Color関西空港線直通 | 関西空港方面 | ||
テンプレート:Color阪和線直通 | 和歌山方面 | 京橋・大阪方面からの列車 | |
テンプレート:Color大和路線直通 | 奈良方面 | ||
テンプレート:ColorJRゆめ咲線 | ユニバーサルシティ方面 | 環状線からの直通の一部 |
- 上表の路線名は旅客案内上の愛称で表記している。
- 中線である2・3番のりばは、1線を2つのホームで共有している。
大阪環状線とJRゆめ咲線の直通列車は、両方向とも原則として2・3番のりば(中央ホーム)に入線するが、時間帯により上りは環状外回りホーム、下りは環状内回りホームから発車する列車がある。一時期、日中の上り直通列車は環状外回りホームからの発車が基本となっていたが、2011年3月ダイヤ改正で大阪環状線およびJRゆめ咲線はダイヤパターンは大幅に変更され、再び中央ホームへの停車を基本とするパターンに戻った。
2・3番のりば発着の列車については、到着後最初の数分間は2・3番のりばの両ホームの扉が開くが、その後(おおむね発車1 - 2分前くらいから)は、上り列車(大阪方面に向かう列車)は3番のりば側、下り列車(JRゆめ咲線方面に向かう列車)は2番のりば側の扉を閉める。また、新大阪駅からの列車は3番のりば側のみから乗降可能で、2番のりば側の扉は開かない。この時、2番のりばの発車標には『通過』と表示される。
特急は「くろしお」の一部列車が停車する(「はるか」も一部停車していたが2010年3月13日改正以降全列車通過)。特急の停車は USJ 開業後に始まったものである。
配線図
歴史
- 1898年(明治31年)10月1日 - 西成鉄道の野田駅 - 安治川口駅間に新設開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 西成鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。当駅は西成線の所属となる。
- 1953年(昭和28年)4月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
- 1955年(昭和30年)7月15日 - 貨物の取り扱いを再開。
- 1959年(昭和34年)4月1日 - 貨物の取り扱いを再廃止。
- 1961年(昭和36年)4月25日 - 当駅から境川信号場までの新線開業により大阪環状線が全通。西成線は当駅を境に大阪駅方面は大阪環状線に編入され、桜島駅方面は桜島線に改称。ただし、大阪環状線については、当初は当駅で乗り換えを要した。
- 1964年(昭和39年)3月22日 - 高架駅化。大阪環状線が環状運転開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」供用開始[2]。
- 2009年(平成21年)10月4日 - 大阪環状・大和路線運行管理システム導入[3]。
- 2010年(平成22年)3月13日 - ダイヤ改正で、「はるか」の停車を取り消し[4]。
- 2014年(平成26年)3月15日 - 『アメリカン・パトロール』を発車メロディとして導入(大阪環状線発車時のみ)[5]。
隣の駅
- 特急「くろしお」一部停車駅
- テンプレート:Color大阪環状線
- テンプレート:Color大和路快速・テンプレート:Color関空快速・テンプレート:Color紀州路快速・テンプレート:Color快速
- テンプレート:Color区間快速・テンプレート:Color直通快速・テンプレート:Color普通
- 野田駅 - 西九条駅 - 弁天町駅
- テンプレート:Color東海道本線 - 大阪環状線 - 阪和線直通(梅田貨物線経由)
- テンプレート:Color快速(和歌山方面行のみ運転)・テンプレート:ColorB快速(新大阪行のみ運転)
- 新大阪駅 - 福島駅間は東海道本線貨物支線を、福島駅 - 当駅間は大阪環状線の貨物専用線を経由。
- テンプレート:Color快速(和歌山方面行のみ運転)・テンプレート:ColorB快速(新大阪行のみ運転)
- テンプレート:ColorJRゆめ咲線(桜島線)
- テンプレート:Color普通(シャトル列車含む)
- 野田駅(大阪環状線) - 西九条駅 - 安治川口駅
- テンプレート:Color普通(シャトル列車含む)
阪神電気鉄道
|}
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。建設当初より将来の難波方面への延伸を予定していたことから、大阪環状線・桜島線の高架橋を乗り越せる高さで建設された。千鳥橋駅寄りに大阪難波駅延伸開業後も片渡り線が残っているのは、もともと当駅が終着駅だった名残である(元は両渡り線だった)ことや、当駅 - 大阪難波駅間で事故等が生じて不通になった場合に当駅 - 尼崎駅間で折り返し運転を実施する際に使用するためである。
開業以来、尼崎方面のりばとして使用されて来た2番線(西側)ホームに対し、1番線(東側)ホームはほとんど使用されることがなかった。かつて1965年 - 1974年に西大阪線特急が運転されていた時期には特急用のりばとして使われていたほか、1994年 - 1995年に実施された2番線ホームのエレベーター・エスカレーター(下り用)新設工事においても代替のりばとして使用されたことがある。その後、1番線ホームは阪神なんば線に関連する改良工事の進捗により2008年に再び代替のりばとして使用され、2009年1月23日から2月23日までの1か月間、延伸線の試運転時において降車専用ホームとして使用された。
2009年3月20日の阪神なんば線開業時から、1番線は大阪難波・近鉄奈良方面のりばとして、本格的な使用がはじまった。なお、従来1番線ホームにはエレベーターは設置されていなかったが、同線開業とともにホーム延伸部に新設された東口駅舎側に設置された。東口駅舎のデザインテーマは「懐かしさと新しさの融合」。
阪神なんば線開業前までは発車メロディが使用されていたが、開業後は途中駅となったため使用されなくなり、到着放送では番線が放送されなくなった(芦屋駅と同じ形式)。ただし、発車メロディの代わりに阪神本線の主要駅で使用されている発車ベルが使用される場合がある。
ホーム延伸部に新設された東口駅舎には、コンビニエンスストアや書店が入居している。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color阪神なんば線 | 上り | ドーム前・難波・奈良方面 |
2 | テンプレート:Color阪神なんば線 | 下り | 尼崎・神戸(三宮)・明石・姫路方面 |
- Nishi-Kujo Station 200012.jpg
終着駅時代のJR線ホームから撮影した駅(2000年12月ごろ)
- Nishi-Kujo Station platform 200012-2.jpg
終着駅時代のプラットホーム終端(2000年12月ごろ)
- Hanshin-Nishikujyo-Station.jpg
現在の西口駅舎(2009年10月)
- Hanshin-Nishikujyo-Station-Platform.JPG
ホーム(2009年3月)
歴史
- 1964年(昭和39年)5月21日 - 旧・伝法線を千鳥橋駅から延長する形で開業。開業前日に伝法線は西大阪線に改称された。
- 2009年(平成21年)3月20日 - 当駅から大阪難波駅まで路線延伸し途中駅となる。同時に西大阪線は阪神なんば線に改称。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 駅番号導入。
隣の駅
- テンプレート:Color阪神なんば線
- テンプレート:Color快速急行
- テンプレート:Color準急・テンプレート:Color区間準急・テンプレート:Color普通
- 千鳥橋駅 (HS 46) - 西九条駅 (HS 45) - 九条駅 (HS 44)
利用状況
- JR西日本 - 2012年度の一日平均乗車人員は24,329人で、これはJR西日本の駅の中では第34位である[6]。
- 阪神電気鉄道 - 2012年度の一日平均乗車人員は12,033人、乗降人員は24,502人で阪神なんば線内では尼崎駅に次いで2番目に多い。
各年度の1日平均乗車・乗降人員数は下表のとおり。
年度 | JR西日本 | 阪神電気鉄道 | 出典 | |
---|---|---|---|---|
乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
1997年(平成 9年) | 27,178 | 21,133 | 10,432 | [7] |
1998年(平成10年) | 26,208 | 20,543 | 10,140 | [8] |
1999年(平成11年) | 25,099 | 19,786 | 9,763 | [9] |
2000年(平成12年) | 24,873 | 19,271 | 9,421 | [10] |
2001年(平成13年) | 24,838 | 19,460 | 9,659 | [11] |
2002年(平成14年) | 23,669 | 19,380 | 9,612 | [12] |
2003年(平成15年) | 23,603 | 18,919 | 9,352 | [13] |
2004年(平成16年) | 23,279 | 19,380 | 9,499 | [14] |
2005年(平成17年) | 23,151 | 19,280 | 9,611 | [15] |
2006年(平成18年) | 23,723 | 19,552 | 9,644 | [16] |
2007年(平成19年) | 23,985 | 20,104 | 9,941 | [17] |
2008年(平成20年) | 24,556 | 20,634 | 10,118 | [18] |
2009年(平成21年) | 22,892 | 21,361 | 10,555 | [19] |
2010年(平成22年) | 22,920 | 22,715 | 11,352 | [20] |
2011年(平成23年) | 23,491 | 22,874 | 11,429 | [21] |
2012年(平成24年) | 24,329 | 24,502 | 12,033 | [22] |
駅周辺
- 吉野家JR西九条駅店(JR改札横)
- 西野田労働基準監督署
- 西九条公園
- 朝日橋公園・西九条コミュニティ広場
- クレオ大阪西(大阪市立男女共同参画センター西部館)
- 此花スポーツセンター
- 此花屋内プール
- 大阪市消防局此花消防署西九条出張所
- 安治川トンネル
- 此花西九条郵便局
- 昇陽中学校・高等学校
- 大阪市立咲くやこの花中学校・高等学校
- 大阪市立野田中学校
- 大阪市立西九条小学校
- ライフ西九条店
バス路線
大阪市営バスが運行している。最寄り停留所は西九条停留所であり、主に此花区内各方面への路線が発着する。
1998年10月の調査結果では、西九条停留所の1日の乗車人員(平日)は3,943人である。これは、大阪市営バスの停留所中7位である。
西九条駅西側のりば
- 82号系統:高見一丁目 行
西九条駅北側(市道福島桜島線)のりば
- 56号系統: 春日出・島屋経由 酉島車庫前 行/地下鉄玉川・福島西通経由 大阪駅前 行
- 59号系統: 伝法経由 酉島車庫前・北港ヨットハーバー 行/福島市役所前経由 野田阪神前・大阪駅前 行
- 79号系統: 春日出南二丁目・島屋・桜島二丁目東経由 桜島三丁目 行
- 81号系統: 春日出・島屋経由 舞洲スポーツアイランド 行
その他
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:鉄道路線ヘッダー テンプレート:Navbox テンプレート:東海道本線 (大阪府内貨物支線) テンプレート:Navbox
テンプレート:鉄道路線フッター- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ↑ 大阪環状・大和路線運行管理システムの使用開始についてテンプレート:リンク切れ - 西日本旅客鉄道プレスリリース
- ↑ テンプレート:PDFlinkテンプレート:リンク切れ - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年12月18日
- ↑ 「大阪環状線改造プロジェクト」進行中! 平成26年3月15日(土曜日)ダイヤ改正に合わせて森ノ宮駅・京橋駅・西九条駅に発車メロディを導入し、賑わいを創出します! - JR西日本プレスリリース 2014年3月7日
- ↑ JR西日本「データで見るJR西日本2013」
- ↑ テンプレート:PDFlink
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