ホイッスル!

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ホイッスル!』は、樋口大輔による少年漫画作品、および、それを原作としたアニメ作品。1998年から2002年まで週刊少年ジャンプ集英社)で連載されていたサッカー漫画。全216話。話数カウントは「STAGE-」。

あらすじ

主人公、風祭将は、サッカーが大好きな中学生。夢はJリーガーとなり、世界でプレーすること。元はサッカーの名門校である武蔵森学園に通っていたが、そこでは3軍の選手であった。武蔵森のサッカーのやり方に不満を感じた風祭将は武蔵森を退学、楽しいサッカーをやりたい一心で桜上水中学に転校するが、武蔵森からエースが来たと誤解され、皆の前から姿を消す。実は風祭将はサッカーがあまり上手くなく、小柄であったため、武蔵森では活躍できる場がなかったのだ。しかし、桜上水中学の水野やシゲ、不破といった仲間たちやライバルたちと戦うにつれ、次第にサッカー選手としても人間としても成長を遂げていく。

登場人物

桜上水中

男子選手

風祭将(かざまつり しょう)
- 小向美奈子
2年 背番号9 フォワード 1984年5月10日生まれ(原作者と同じ誕生日) 身長146cm 体重40kg A型
物語の主人公。愛称はポチ。名門・武蔵森中学の3軍にいたが、背が低いという理不尽な理由でレギュラーにはなれないことを知り、サッカーをしたい一心で公立の桜上水中学へ転校。しかし、転校先のサッカー部顧問の香取の早とちりで武蔵森サッカー部のレギュラーと勘違いされてしまい、チームメイトからの不信を買い、サッカー部入部初日で早くも居場所を失ってしまう。だが、くじけずにサッカー部へ戻り、見事レギュラーになる。その後も小柄な体格でありながら、人一倍の努力を重ね、晴れて東京都選抜チームの選手に選ばれる。プレースタイルはテクニックはさほどでもないが、がむしゃらな姿勢がチームの局面を切り開くことも多い。本編最終盤では小柄な体を生かした「消えるフェイント」や、3人抜きをやってしまうなど、上達ぶりに水野やシゲを戦慄させていた。チームメイトからの信頼も厚く、少しうっとうしいところもあるが、誰からも好かれる性格である。
亡父・潮見謙介も社会人サッカー選手であったが、幼少時に両親が事故死したため、母方の伯父である風祭家へひきとられ、風祭家の次男として育てられてきた。
元来は、特に運動神経やフィジカルが優れていたわけでも、サッカーセンスに秀でていたわけでもない、平凡な中学生である。
後の『赤マルジャンプ』のU-19の完結編エピソードではドイツから帰国した後の進路は決まっていなかったが、文庫版の描き下ろしでは、2006年にはジュビロ磐田でレギュラー入りを目指して奮闘しているようである。また、水野とシゲの後押しにより、天城の妹であるイリオンと恋仲に。彼女の薬(マシュマロ)のおかげで背もすっかり伸びている。
4月時の身長は146cmだが7月には149cmになっている。最後には165cm(U-19の試合時「16cm伸びた」と発言している)まで伸びた。だが、周りも当然大きくなっているので相変わらずチビとからかわれた。
水野竜也(みずの たつや)
声 - 前田剛
2年 背番号10 ミッドフィールダー 1984年11月30日生まれ 身長167cm 体重56kg AB型
桜上水中のエースでキャプテン。武蔵森中学サッカー部監督の父を嫌い、武蔵森の入部試験に合格しながらも、それを蹴って無名の桜上水中に通う。祖母・母・叔母二人・飼い犬ホームズと暮らしている。後に父とは和解。
未来のファンタジスタとも評されるサッカーセンスの持ち主だが、周りの選手が順調に成長し、桜上水が強くなる中で自分の能力に悩むようになり、プレーに精彩を欠くようになる。東京都選抜に選ばれるものの、様々な強豪チームやチームメイトとの関係などで、悩みは一層深くなってしまう。しかし、最終的には風祭をはじめとするチームメイトの後押しにより立ち直る。美形で、女子からの人気が高い。後に武蔵森学園高等部に進学し、在学中に横浜F・マリノスに入団。
文庫版の描き下ろしでは、18歳年下の弟、虎治が誕生している。
佐藤成樹(さとう しげき)
声 - 木内秀信
2年 背番号11 フォワード(最初の武蔵野森戦ではGK) 1983年7月8日生まれ 身長171cm 体重58kg B型
通称「シゲ」。母親と生活していたが、の息子である事で冷遇されていた京都の名家を飛び出し、テレビ番組に影響されて1年近く放浪生活を行う。そのため、風祭とはクラスメイトであるが年齢が1つ上。桜上水中近くの寺で居候をしている。
スポーツ部をはじめ様々な助っ人稼業をしており、以前に助っ人したことのあるサッカー部を気にかけていた折に風祭と出会い、風祭がどのような人物かを見極めたうえで、正式にサッカー部に入部するものの、初めは楽しければそれでよいという考えを持ち、プレーにひたむきにはなれずにいた。しかし、次第に全身全霊でサッカーと向き合う風祭に影響され、真剣にサッカーをしたいと願うようになる。運動能力は高く、アクロバティックな動きが印象的である。東京選抜の選考会メンバーには選ばれていたものの、松下コーチの判断で参加できなかった。しかしその後、京都の実家へ帰り、スポンサーとして関西サッカー界に顔の利く父に懇願して推薦してもらい、正規の選考を受けて晴れて関西選抜チームに加入。後述にもあるが、関西選抜エースストライカー「金髪のフリーマン・藤村成樹」(佐藤は母親の姓)として東京選抜の前に立ちはだかる。水野と同様にかなりもてるタイプで、バレンタインには袋2ついっぱいのチョコレートを獲得した。後に山白高校に進学し、京都サンガF.C.に入団。
文庫版の書き下ろしでは、父と和解している。
不破大地(ふわ だいち)
声 - 喜安浩平
2年 背番号1 ゴールキーパー 1984年12月31日生まれ 身長174cm 体重60kg AB型
桜上水中始まって以来の天才児にして問題児。何でも軽々とこなしてしまい、多くの相手(その中には教師も含まれる)のプライドをズタボロにしてしまう、通称「クラッシャー不破」。何事においても天才的な才能を発揮するが、その性格から、学校一絡み辛い人間とされていた。そんな自分に無邪気に話かけてくる風祭の笑顔が気になり、サッカー部に入部する。鋭い読みと反射神経を備えており、東京選抜では選ばれなかったが、選抜メンバーの小提健太郎(後述)が韓国戦にて負傷したため補欠GKに選ばれる(背番号12)。原作では同選抜のレギュラーである渋沢克朗(後述)にライバル心を抱いていた。逆立ちでボールをキャッチしてゴールを守るなど、アクロバティックなプレイもする。祖父・大作、父・大陸(だいろく)、母・乙女の4人家族。後に黒須大学高等部、黒須大学に進学。サッカーをやめられない理由は「人を知るための触媒としてのサッカーは興味深い」から。黒須京介というはとこがいる(著者の読切作品「X-コネクション」の主人公の一人でもあり、不破に顔がそっくりである)。
高井真人(たかい まさと)
声 - 長瀬博高
2年 背番号12 ウィングバック(最初の武蔵野森戦ではFW) 1985年3月29日生まれ 身長158cm 体重50kg B型
ずっと補欠であったが、風祭とのいざこざでチームの人数がギリギリ11人となってしまい、その人数の関係で武蔵森戦、国部二中との試合の際にFWとして試合に出場した。しかしその後、シゲが部に復帰しFWに戻ったことと風祭とのポジション争いに敗れてレギュラーから降格し腐っていたが、マネージャーで謎のアンブロ仮面でもあった小島との勝負がきっかけで再起する。俊足で体力もあったので、後にウィングバックのポジションを与えられて正式にレギュラーとなり活躍した。強豪の上水南高校に進学し、東京都ベスト4に入る。実家は八百屋で、高校卒業後、家業とJFLの選手、少年サッカーチームのコーチと多忙を極める。
森長祐介(もりなが ゆうすけ)
声 - 二村兆富
2年 背番号7 ボランチ 1984年5月30日生まれ 身長159cm 体重48kg A型
ボールコントロールが上手い。友情に篤い性格で、八重歯が特徴的。風祭に対しては敬語を使う。後に上水南高校。大学に進学して学校の教師となり、サッカー部顧問となる。
古賀良彦(こが よしひこ)
声 - 堀田勝
背番号3 ボランチ(最初の武蔵野森戦ではDF)。黒縁眼鏡と風祭よりさらに小柄な体格が特徴。外見通り頭が良いらしく、時々キツイツッコミを口にする。
花沢秀臣(はなざわ ひでおみ)
声 - 鶴岡聡
背番号2 ストッパー。かなりの長身でごつい顔をしているが、女性のような穏やかな言葉遣いで、実家では花を生けている。
五味薫(ごみ かおる)
声 - 窪田亮
背番号8 スイーパー(最初の武蔵野森戦ではMF)。人畜無害で一見目立たないタイプだが、武蔵野森の選手からボールを奪う、飛葉中の猛攻をしのぐなど、桜上水のサブキャラ陣の中では意外にも活躍は多い。
野呂浩美(のろ ひろよし)
声 - 又村奈緒美
1986年3月3日生まれ 身長149cm 体重58kg A型
1年 背番号4 ストッパー。分裂の危機にあったサッカー部で同輩達と別れてサッカー部に残る。体型は太めで、気弱な性格だが、柔軟な身体を生かしたプレーでレギュラーをとる(体型は後に段々と痩せていく)。
山口杉太(やまぐち さんた)
声 - 石橋美佳
1年 背番号15 1985年8月15日生まれ 身長153cm 体重43kg O型
強豪になりつつある中で入部したため、分裂の危機は知らない。お調子者で桜井のことが好き。そのため、勝手に風祭をライバル視している(早い話が嫉妬である)。出場機会は少なく、ベンチに居ることが多い。
外山一平(とやま いっぺい)
声 - 長浜満里子
背番号6 ウイングバック。地味な選手だが試合の出場回数は多い。
田中衛(たなか まもる)
声 - 高木俊
背番号5。ウイングバック(最初の武蔵野森戦ではDF)。

女子選手

小島有希(こじま ゆき)
声 - 鈴木真仁
2年 ミッドフィールダー 1985年4月1日生まれ 身長155cm 体重41kg B型
女子サッカー部のキャプテンで、男子サッカー部のマネージャーでもある(原作では武蔵野森戦の後だが、アニメでは第1話からマネージャーである)。兄がJリーガーであり、自らも幼少より女子のクラブチームに入ってサッカーをしていたが、父親の転勤により女子のクラブチームに行けなくなってしまったせいで思うようにサッカーができず、不満を募らせていた。その腹いせに、謎のアンブロ仮面として、サッカー部を馬鹿にしていた男達に八つ当たりし一年間を無駄にしてしまう(原作のみ)。サッカーの才能は高く、桜上水女子サッカー部結成以前はマネージャーから選手へと格上げされ、男子と共にプレイしていたが、後に風祭たちの呼びかけにより念願叶って女子サッカー部を創設する(ただし、その後も引き続き男子部マネージャー業もこなしている)。女子サッカー部創設後は、けじめとして長かった髪を香取に切ってもらった(その後作中でだんだん伸びていき、最終話では元の長さに戻っている)。ボーイッシュな性格だが美人で、ブリっ子が得意。少々ブラコンの傾向があり、バレンタインの時に「私の本命はお兄ちゃんです」と言っている。高校在学中に渡米し、クラブユースに入団。アメリカ女子プロサッカーリーグを目指し奮闘している。UMBROを愛用。
桜井みゆき(さくらい みゆき)
声 - 長谷川静香
1年 1985年4月27日生まれ 身長150cm 体重37kg O型
風祭に好意をよせているが、風祭があまりにも鈍いためなかなか上手くいかない。風祭に近づくために女子サッカー部に入部したが、次第に本気でサッカーにのめりこむように。たまに風祭からもらえるアドバイスに幸せを感じている。
上条麻衣子(かみじょう まいこ)
2年 1984年8月29日生まれ 身長163cm 体重45kg B型
美人でプライドが高く、それゆえに学園のアイドルの座を巡って小島をライバル視しているが、小島には学園のアイドルというポジションに興味がないため、全く相手にされていない。小島を初めて見た時は、二人で「桜上水 二輪のバラ」になろうと考えていた。私立中学に入学を拒否されたほど成績が悪いらしい。負けん気が強く、入部テストの課題であったリフティング10回が出来ないことを本気で悔しがった。
戸田志津代(とだ しずよ)
1年 1985年11月30日生まれ
通称「しーちゃん」。桜井の付き合いで共に女子サッカー部に入部。弟との付き合いでサッカー経験があり、入部テスト(リフティング10回)には難なく合格している。非常に正直な物言いをする。
横山寧々(よこやま ねね)
3年 身長177cm
中学には女子サッカー部がないため、元々は高校でのサッカー志望だったが、桜上水中に女子サッカー部が創設されると聞いて入部。入部テストもスムーズにパスした。小島が見上げるほど背が高い。

指導者・保護者

松下左右十(まつした そうじゅう)
声 - 楠大典
1961年10月24日生まれ 身長182cm 体重73kg O型
日本サッカーリーグの名選手で日本代表メンバーでもあった。未完の大器であったチームメイトへの指導方針を誤ってしまった過去の経験から、自らサッカーをやめ、サッカーを通じての人づきあいを避け、隠遁生活をしていた。ひょんなことから桜上水中の試合を見かけ、コーチの誘いをうける。監督をする中でかつての仲間と再会し、ナショナル選抜のコーチも引き受けるようになる。その際に伸ばしていた髪を切った。おやっさんのおでん屋の常連客。ホイッスル!の登場人物には、彼のファンはけっこう多い。
香取夕子(かとり ゆうこ)
声 - 原元美紀
1974年12月5日生まれ 身長163cm 体重50kg O型
桜上水中の英語教諭でサッカー部の顧問だが、サッカーに関する知識はなく、本人曰くズブの素人。風祭を武蔵森中のエースだと早合点した張本人。料理好きだが、腕は非常に悪い。少々向こう見ずで、テストで「平均点以下を一人でもとったら試合には出ない」というとんでもないタンカをきったことがある(結果は全員セーフだった)。ミーハーな性格。寝起きが悪い。シゲは香取を姉さんと呼び、陰ではオバンと言っていた。当初の設定では風祭たちと同級生だった。
風祭功(かざまつり こう)
声 - 高橋広樹
1975年2月18日生まれ 身長182cm 体重68kg O型
将の兄で、弟と二人暮らしをしている。稼ぎのよいホストだが、必要とあらば仮病まで使い女性とのデートより弟への気遣いを優先するなど、非常に弟思いな性格。非常に厳格な父親の期待に添えなかった事で、親の期待が全て弟に向かったことに負い目を感じている。将が怪我をした時は、ドイツの優秀な医者を見つけ将と共に渡独した。ドイツ在住時は金髪から黒髪に。U-19代表合宿の招集で将と共に帰国した際は再び金髪に。
アニメ版ではモデル会社の副社長という設定になっている。
おでん屋のおやっさん(本名不明)
声 - トニーヒロタ
昭和ひとけた生まれ 身長144cm 体重60kg B型
風祭が個人の練習場にしている河川敷の近くでおでん屋台を営んでいる。顔は非常に怖く、本人は驚かれることに慣れている。またその風貌からは想像できないが、サッカーの知識は深い。松下がこのおでん屋の常連客であることや、桜上水中の試合を功と一緒に応援に来るなど、桜上水中との関わりも非常に多い。部員におでんを御馳走したり、さまざまなトラブルも温かく見守るなど、桜上水中サッカー部の陰のサポーターとなっている。日韓ワールドカップ開催中は全国を飛び回っていた。

武蔵森学園中等部

桐原総一郎(きりはら そういちろう)
声 - 上別府仁資
1955年4月19日生まれ 身長174cm 体重68kg A型
サッカー部の監督で、水野の実父。ワンマンな監督。息子は離婚した妻にあずけている。元社会人サッカー選手でもあり、桜上水監督の松下とも面識があった。集英社文庫の最終巻(15巻)では妻とよりを戻していて、水野に弟が出来ている。
渋沢克朗(しぶさわ かつろう)
声 - 内藤玲
3年 背番号1 ゴールキーパー1983年7月29日生まれ 身長183cm 体重65kg A型
キャプテン。ナショナル選抜に選ばれたこともある。「この世代で一番優れたキーパー」と評価が高く、簡単に得点は許してくれない。東京選抜でも正GKに選ばれた。性格は、温厚で世話焼き。ほぼ全員一致で、東京選抜のキャプテンにも選ばれている。後に大学生と鹿島アントラーズの選手の二足のわらじを履く。特技は料理。豆大福が好物で、爬虫類が嫌い。
東京選抜の正GKに抜擢されるも練習中に怪我をしてしまい(それが小堤の故意によって引き起こされた事は知らない)、代わりに小堤が正GKを務めていた。実家は老舗の和菓子屋さん。
藤代誠二(ふじしろ せいじ)
声 - 近藤孝行
2年 背番号9 フォワード 1985年1月1日生まれ 身長175cm 体重59kg AB型
武蔵森のエースストライカー。右目の下にある泣きボクロが特徴。ナショナル選抜に選ばれたこともある。友好的な性格で、大量のスナック菓子の差し入れを持って偵察兼陣中見舞いに桜上水中サッカー部を訪れたにも関わらず、いつの間にか部員たちと馴染み練習に参加したりする。松下左右十の大ファンであり、実際に会った時にはかなりミーハーな反応をしていた。にんじんが大嫌いでどうやっても食べないので、武蔵森の献立にはにんじん抜きのFUJISHIROメニューが存在する(もともとはFree Menuだった)。少し抜けたところもあるが、サッカーの才能は誰よりも高く、また自分の実力に自信を持っている(しかし、傲慢というわけではない)。50mを6秒フラットで走るなど足が速く、その足の速さを活かしたドリブルは普通に走っている選手が追いつけないほどのスピードを誇る。その抜群のスピードに加えて、非常に高等なテクニックやフェイント(クライフターンなど)も使いこなすことができるため、それぞれ高いレベルの武蔵森の中ですら異彩を放つほど。個人技で味方のフォローを必要とせず1人でゴール前までボールを運んで行けるという驚異の突破力の持ち主でもある。そのためシステマチックな武蔵森にアクセントをつけている。後に武蔵森学園高等部に進学し、水野と同じく在学中から東京ヴェルディ1969に入団。
三上亮(みかみ あきら)
声 - 河合美憲
3年 背番号10 ミッドフィルダー 1984年1月22日生まれ 身長172cm 体重58kg AB型
武蔵森の司令塔。好きな食べ物はウニ(寿司)。嫌いな食べ物は甘いもの。好きな言葉は99%の努力と1%の才能。寝起きが悪く、同室である近藤が気を遣いながら起こす(しかし起こしても起こさなくても怒る)。変わった柄のタオルをかけて寝ている。
自分よりも才能は上だとされる水野を同ポジションとして敵視しており、水野の武蔵森編入を耳にした際にはレギュラーを奪われる危機感から阻止すべく画策した(もっとも水野自身には編入の意思はなかったが)。東京都選抜選考合宿でも水野を意識していたが、最終的には武蔵森から招集された中では唯一選考漏れとなった。その後、武蔵森の都大会優勝の立役者となった。
間宮茂(まみや しげる)
声 - 松本吉朗
2年 背番号3(東京選抜では5) ボランチ 1984年9月12日生まれ 身長165cm 体重64kg B型
マムシ」と呼ばれ、しつこいマークを得意としており、その能力は東京選抜でも遺憾なく発揮された。藤代とは同室であるが、藤代がほかの部屋に入り浸っているため一人部屋も同然であるらしい。奇怪な行動が多く、ある意味で恐れられている存在。選抜のセレクション時にはプリンに醤油をかけて食べ、周りの選手をドン引きさせていた(その際、三上がウニ好きという理由から勧めていた)。後に高校を中退しイタリアに渡り、鹿島アントラーズに入団。
笠井竹巳(かさい たくみ)
声 - 丸山彩智恵
2年 背番号6 サイドバック 1984年11月3日生まれ 身長169cm 体重56kg O型
出番は少ないが、読者の人気を得た猫目の少年。好きなものは鰯、嫌いなものは鳥の皮。特技はピアノである。根岸と同室。不思議な寝方をする。
辰巳良平(たつみ りょうへい)
声 - 吉川寛司
3年 背番号11 FW 1983年11月3日生まれ 身長180cm
身長180cmを活かしたヘディングが得意。渋沢とは同室。毎朝新聞(コ○ちゃん)を読んでいる。
近藤忍(こんどう しのぶ)
3年 背番号8 MF。中西と共に中盤を固める。三上とは同室で仲が良い。
中西秀二(なかにし しゅうじ)
2年 背番号7 MF。遅刻した罰としてトイレ掃除の経験あり。
根岸靖人(ねぎし やすと)
2年 背番号2 右サイドバック
高田剛(たかだ つよし)
背番号4 左センターバック
大森裕希(おおもり ゆうき)
背番号13 右センターバック
天野聖夜(あまの せいや)
声 - 石川正明
3年 ミッドフィルダー 1983年6月20生まれ 身長173cm 体重57kg B型
2軍選手。風祭が武蔵森にいた時代に後輩いびりをしていた先輩の一人で、風祭を辞めさせた張本人。サッカーの才能はそれほどでもなく、ずっと2軍から這い上がれていない。プライドが高く、3軍の選手を見下した態度を取る。また、武蔵森が非常に強豪校であるため、対戦校に対しても見下した態度を取る。
山川智之(やまかわ ともゆき)
声 - 長浜満里子
2年 1984年8月12日生まれ
3軍選手。風祭の武蔵森在学中の親友でありライバル。愛称はトモユキ。友人は下の名前で呼び、また呼ばせる。風祭とは武蔵森の入試で出会った。部活では、雑用やランニング、リフティングのみの毎日であり、周りの選手が次々と辞めていく中、風祭と共に腐らずに努力した。その時、最後のメンバーになっても一緒に頑張ろうと風祭と誓い合った。しかし、風祭が武蔵森では身長を理由にサッカーが出来ないと知り辞めるといった時には、風祭がキツイ生活に嫌気がさしてやめるのだと勘違いしたため、風祭と絶交する。しかし、予選1回戦での風祭のプレーを見て誤解していたことに気付き、ハーフタイムには桜上水のロッカールームを訪問。風祭に“願えば叶う”とメッセージを贈った。風祭に影響され地道に努力をした結果、2軍に昇格することになった。

国部二中

天城燎一(てんじょう りょういち)
声 - 石川正明
2年 背番号9 フォワード 1984年11月11日生まれ 身長180cm 体重63kg B型
身長180cmの大柄な体格が特徴。ドイツ人とのハーフ。テクニカルなポストプレーや突破力を併せ持ち、渋沢の腕を弾くほど強烈なシュート力も持つ。初登場時、家庭事情に首を突っ込む風祭を毛嫌いしていたが、段々と表情を変えていき、元来の優しい性格を表に出せるようになった。途中乳母であったかずえを亡くし、サッカーの道も諦めようとしていた。しかし、風祭の言葉でサッカーを続けて行くことを決めた。東京選抜にも選ばれて一時は合流するものの、父の元を離れ、母と妹のいるドイツに移住するために辞退している。1999年にドイツに渡り、バイエルン・ミュンヘンに入団、日独を往復する日々を送る。元々は武蔵森サッカー部に入部する予定で入部試験を受けていたが、個人プレーが目立ったために落ちてしまいあえて合格を蹴った水野を敵視する節もあった。その際に利き足ではない方の足(左脚)にもこだわるようになった。
雨宮東吾(あめみや とうご)
1969年11月7日生まれ 身長177cm 体重69kg B型
監督。松下の所属したプロチームの後輩。現役当時はFW。入団当初は大型新人として、チーム・マスコミから期待を寄せられていた。しかし、才能を高く評価した上で敢えて厳しく接していた松下の期待に応えられずスランプに陥り、ナイフで自身の足を切り、両足腱切断となりまともに歩ける体ではなくなってしまった。
その後は教職課程をとり、指導者としての道を歩き始める。

飛葉中

椎名翼(しいな つばさ)
声 - 樋口智恵子
3年 背番号4 センターバック 1983年4月19日生まれ 身長151cm 体重43kg B型
キャプテン。風祭と同じように小柄で、女の子のような可愛らしい顔立ちをしているが、内面は非常に好戦的で男らしい。極めて頭の回転が早く、皮肉屋でマシンガントークが得意。その性格ゆえ敵も多い。また、外見のせいで侮られることを嫌い、武道を心得てもいる。東京選抜でもディフェンスの要として活躍し、風祭の兄貴分としてプレイのヒントを与えたりしている。黒川曰く「クレバーで底意地の悪いプレー」を得意とする。
運動能力は中学生とは思えないほどずば抜けているが、遠慮なさすぎる物言いで相手を傷けたり、桜上水に負けて涙を見せるなど、年相応の子供っぽい部分もある。飛葉中・東京選抜監督の西園寺玲とははとこに当たる。
後にリーガ・エスパニョーラマラガCFに入団。そのころには、身長も167cmになった(自称)。
黒川柾輝(くろかわ まさき)
声 - 石川大介
2年 背番号6 ウイングバック 1984年11月23日生まれ 身長173cm 体重59kg A型
色黒の肌が特徴的な、翼の側近的存在。東京選抜に選ばれる。飛葉中ではMFだったが選抜ではDFを務める。勝ち負けよりも、面白いサッカーをすることを重視している。家では家事を分担していて料理が得意。弟と双子の妹がいる。
畑六助(はた ろくすけ)
声 - 永野善一
2年 背番号2 ストッパー 1984年9月18日生まれ
ドレッドヘアが特徴(ヘアバンドを付けている)。飛葉中では兄の五助と共にプレーし、兄と翼のアドバイスで動いている。選考の最終局面における積極性が評価されたか、東京選抜に合格するものの、頼りの兄がおらず困惑気味の様子。
畑五助(はた ごすけ)
3年 背番号3 スットパー 1983年7月28日生まれ
弟と同様のドレッドヘア(こちらはヘアバンドを付けていない)。六助の項にもある通り、選抜には入れなかった。畑兄弟の家は理容室。
井上直樹(いのうえ なおき)
声 - 石塚堅
3年 背番号7 ウイングバック 1983年5月5日生まれ 身長166cm 体重57kg O型
通称「サル(幼少期の顔が猿に似ていたため)」。佐藤に幼少の頃サッカー対決で負け、なおかつ再戦の約束をすっぽかされた事を根に持っており、東京まで追いかけてきて宣戦布告した。実力者ではあるようだが佐藤には劣り、翻弄されるシーンが目立つ。後に、佐藤の情熱を再燃させる役割を果たして共に関西選抜に入るが、補欠となる。余談だがその選抜招集では、佐藤とともに金髪で周囲の注目を集めていた。
西園寺玲(さいおんじ あきら)
声 - 園崎未恵
1970年6月7日生まれ 身長167cm 体重50kg AB型
監督。翼のはとこ。元日本女子サッカーリーグの選手で、小島の憧れの人。父も元サッカー選手で現在はサッカー協会の役員をしている。「男装の麗人」と呼ぶのに相応しい凛々しい美女で、かなりの策士。風祭の才能を見出して東京選抜へ推薦した。始め東京選抜にはコーチとして参加していたが、途中から事情(尾花沢監督の入院)により監督に就任する。

脇栄一中

夏季大会地区予選支部予選リーグで桜上水と最初に対戦し0-6で敗れる。

荒巻為吾郎(あらまきため ごろう)
キャプテン。スポーツショップで杉太に購入したスパイクの箱を壊される、ナンパした有希に「ダメゴロー」と呼ばれるなどの災難に遭い、将たちがリーグ戦であたる桜上水中のサッカー部と知るや弱小と見下した態度をとるも、試合では大敗に愕然としていた。

岩清水工大附属

守備的で安定感があるチーム。地区予選決勝トーナメント一回戦で桜上水と対戦し桜上水の守備の連携不足を狙って先取点を奪うが逆転負けする。

尾方智(おがた さとる)
3年 背番号9 1984年1月18日生まれ 身長166cm 体重53kg O型
早野雅司(はやの まさし)
2年 背番号11 1984年8月30日生まれ 身長162cm 体重50kg B型

洛葉中

打倒武蔵森を掲げる全員短髪のチーム。地区予選決勝トーナメント二回戦で桜上水と対戦しPK戦の末敗れる。その後事前に弱点を教えてもらいながらも高校に3連勝中の東京都選抜相手に引き分けた。

ナショナルトレセン

北海道(Le coq sportif)・東北(GARMAN)・東京(Adidas)・関東(hummel)・東海(Nike)・北信越(Mizuno)・関西(lotto)・中国(Nike)・四国(Umbro)・九州(Adidas)で選出されたメンバーによって開催される選手強化育成システム。

東京都選抜

杉原多紀(すぎはら たき)
声 - 並木のり子
高縄中2年 背番号18 MF 1984年10月1日生まれ 身長158cm 体重49kg O型
体力は無いが抜群のボールコントロールとキック精度を持っている。東京選抜での風祭の良き友人で、郭英士をライバル視する。ただし物語中では、郭とのライバル対決は行われず、地域選抜対抗戦以降はライバル視する描写は見られない。昔、郭英士と同じクラブユース(ロッサ)に所属していたが体格が小さく、小6でチームを去った。初登場時は和みキャラであったが、次第に黒い一面を見せていった(コミックス17巻で「世界征服」という本を読んでいた)。
小岩鉄平(こいわ てっぺい)
声 - 金子幸伸
江戸川一中2年 背番号21 FW 1984年5月9日生まれ 身長163cm 体重53kg B型
始め風祭と同じく補欠で選ばれる。サッカーを始めたきっかけは、自慢であった足の速さで日生光宏(東北選抜)に負け陸上部での再戦を誓うが、彼がサッカー部に入ると聞いたため。ボールのキープ力に難があるものの、抜群の俊足を生かす役回りを与えられるようになる。なぜか杉原と立場が入れ替わることがある。後に高校を中退し、ヴァンフォーレ甲府に入団。
鳴海貴志(なるみ たかし)
声 - 小川輝晃
明星中2年 背番号11 FW 1984年8月29日生まれ 身長181cm 体重67kg O型
大柄で長髪の、大人びた外見が特徴。性格は自信家で、ポジションを争う相手には容赦しない。長身を生かした高い位置からのヘディングが得意。以前好意を抱いた女の子に「身長の大きい人は怖そうだから嫌い」と言われ、さらに彼女を背の低い男(明星中サッカー部キャプテン・筧一弥)にとられたことから、背の低い人間を嫌っている。地域選抜九州戦では退場処分を受けた。 高校卒業後、FC東京に入団。ライターの朝倉知佳と付き合っている。
真田一馬(さなだ かずま)
声 - 冨田真
野上ヶ丘中2年 背番号20 FW 1984年8月20日生まれ 身長169cm 体重54kg A型
りんごジュースとたまごサンドが好き。嫌いな物はちょうちょ結び。習字が得意(ペン字はダメ)。若菜結人と郭英士とは同じクラブユース(ロッサ)に所属していて仲が良い。藤代をライバル視している。U-14代表にも選ばれるエリート選手で高い技術力を持っているが、メンタル的に弱い面があり、格下と見下していたBチーム(いわゆる落ちこぼれ組)が予想外の動きを見せたことで精神的に動揺しパフォーマンスが著しく低下した。また性格も若菜曰く「ナイーブ」であるらしい。郭や若菜とは、同じクラブユースに所属していて、非常に仲が良い(誰とでも仲良くなれる藤代がその輪の中に入れないほど)。時々英士の口真似をする事も。U-14でありながら東京都選抜では、やや控え的扱いで、スタメン出場は東北戦のみ。その東北戦で決勝点をあげるゴールを入れるが、次の九州戦では再びスタメン落ちを味わっていた。後に柏レイソルに入団。
郭英士(かく えいし)
声 - 平野貴裕
雑司ヶ谷南中2年 背番号8 MF 1985年1月25日生まれ 身長168cm 体重53kg AB型
U-14代表にも選ばれるエリート選手で、冷静なプレーを得意とする。「〜でしょ」が口癖。母が韓国人で、母方の従兄の李潤慶(イ・ユンギョン)はソウル市選抜のMF。東京都選抜の選考試験では真田を目覚めさせる言葉を放つなどリーダーシップ能力もある様子。フリーキックが得意で選抜選考試験、ソウル選抜戦でフリーキックによるゴールをあげている。原作では、ソウル選抜との試合中に韓国人の血を引きながら日本育ちであることを揶揄されアイデンティティに迷いが生じるものの、最終的に自身の故郷は日本だと結論を出した。後にサンフレッチェ広島に入団。嫌いなものはカエルの卵。
若菜結人(わかな ゆうと)
声 - 植木誠
瀬田第三中2年 背番号6 MF 1984年6月5日生まれ 身長166cm 体重56kg O型
U-14代表にも選ばれるエリート選手で、攻撃的ボランチ。明るい性格で、自分や真田・郭の技量に対しては自信を隠さない。ソウル選抜戦ではソウル選抜の一部メンバーに中傷された郭を励ました。後にガンバ大阪に入団。
小堤健太郎(こづつ けんたろう)
柳原中2年 背番号12 GK 1984年9月2日生まれ
GKにしては小柄。体格的なハンディを努力で補い、東京選抜メンバーになるものの、渋沢との実力差に悩み続けていた。渋沢への嫉妬心が遠因で彼に怪我をさせてしまい、彼に代わって正ゴールキーパーとなるが、長く罪の意識に苛まれる。
ソウル選抜との試合中に負傷。長期戦線離脱を余儀なくされ、不破にポジションを取って代わられた。
桜庭雄一郎(さくらば ゆういちろう)
声 - 石川正明
2年 MF 1984年6月30日生まれ
梅干が好き。パスセンスはないが、センタリングを得意としている。韓国戦でベンチだった悔しさをトレセンの対関東選抜戦でぶつけ活躍する。
上原淳(うえはら あつし)
2年 MF 1985年2月10日生まれ
桜庭と同様にパスセンスはないがドリブルを得意とする。東京都選抜選考試験では、郭、若菜らより先に前半終了時点で早々と合格していた。また、対関東選抜戦でも桜庭と同じくベンチだったくやしさをぶつけ、活躍する。
木田圭介(きだ けいすけ)
3年 DF 1983年12月1日生まれ
対関東選抜戦では桜庭と同じく途中交代だったくやしさをぶつけ活躍する。地域選抜対抗戦では出番が多い。東京都選抜では数少ない長身のDF。コーヒーが好き。
伊賀仁吉(いが ひとよし)
声 - 水上栄治
増岡中2年 MF 1985年3月13日
読みの鋭いボランチと評価を得ている。おそらく物語中で、一番多く髪型が変わった登場人物。ネギトロが好き。
谷口聖吾(たにぐち せいご)
豊本中3年 DF 1983年12月9日
対関東選抜戦では桜庭と同じくベンチだった悔しさをぶつけ、活躍する。また九州戦では幸運なゴールをあげている。
内藤孝介(ないとう こうすけ)
虻川中3年 DF 1984年3月24日
体格のよさが武器。納豆玉子かけご飯が好き。

関東選抜

組織だった守備力が強い、ということでトレセン優勝候補であった。最初は東京は関東の一部で大したことはないと考えていたが、第一試合で東京選抜と当たり、敗退する。

須釜寿樹(すがま としき)
3年 背番号4 MF 1983年8月27日生まれ 身長190cm
長身の大型ボランチ。愛称「スガ」。関東選抜をひっぱっているリーダー的存在で皆に一目置かれている実力者。トレセン一回戦で東京選抜と当たり、活躍するがあえなく敗退。以前、主人公風祭将とはフットサルで対戦したこともある。東海選抜の山口圭介と仲が良いらしい。高校卒業後、清水エスパルスに入団。
大塚兼太郎(おおつか けんたろう)
背番号11 FW。やる気のなさそうな目をしている栗色の髪の少年。
長瀬涼太(ながせ りょうた)
背番号5 DF。目つきのキツイ、黒毛の少年。

東北選抜

優勝候補であった東海選抜に勝ち、第二試合で東京選抜と当たる。最初は阿部が相手のペースを崩し堅い守りでボールを支配して、東北ペースであったがその後、東京に巻き上げられ敗退する。

阿部小太郎(ケビン・コタロウ・アベ)(あべ こたろう)
2年 背番号11 左ウイング 1984年8月5日生まれ
黒人と日本人のハーフ。「黒いイナズマ」と称され、黒人特有の身体能力を生かしたプレーで東海選抜を下し、東京選抜を追い込む。しかし日本人としての帰属意識が非常に強く、他人から外国人呼ばわりされるのを嫌がる。また、いかつい見た目とは裏腹にメンタルはやや弱く、物事が自分の思う通りにいかないとすぐにべそをかく。東北選抜の板井雄大と仲が良い。高校卒業後、コンサドーレ札幌に入団。
日生光宏(ひなせ みつひろ)
2年 背番号7 右ウイング 1984年12月14日生まれ
東京選抜の小岩鉄平と中学校一年時の幼馴染であり、小岩鉄平がサッカーをやるきっかけとなった人物。足が速く、対東京選抜の時も阿部小太郎と共に左右の快速ウインガーとして活躍する。父親が転勤族であるらしく、いつもあちこちを転々としている。
板井雄大(いたい ゆうだい)
東北選抜の司令塔で情報屋。将棋を得意としていてサッカーの試合の横で駒を進めて作戦を考えている。阿部小太郎と仲が良いらしく、べそをかいているときに励ましている姿があった。しかし、試合に出ている姿は見られず、実力は不明。

東海選抜

トレセンの一回戦で東北選抜と対戦し、敗退。日本のブラジル、サッカーのメッカと呼ばれている。有名選手をたくさん輩出し、クラブチームもジュニアユースも強いことで有名。

山口圭介(やまぐち けいすけ)
背番号8 1983年10月10日生まれ A型
司令塔でジュビロジュニアユース所属である。「全国の自信家くんたちの夢を砕く激うまっぷり」と称される年代で一番のテクニシャン。実家はみかん農園を営む。父の土産で食べて以来「白い恋人」が大好物となった。関東選抜の須釜寿樹とは「ケースケくん」「スガ」と呼び合うほど仲が良い。
横山平馬(よこやま へいま)
トップ下 1984年12月25日生まれ 身長168cm 体重58kg AB型
エスパルスジュニアユース所属。魚を捌くことができ、和食党である。コミックでは台詞がないが、文庫本13巻の特別描き下ろしで登場する。

九州選抜

練習の直後や試合の直前などに10kmぐらい走るなど、体育会系の塊ともいえるチーム。選手のほとんどが体格がよく、スピードもあるのに、マンツーマンディフェンスをするので、杉原曰く「いやらしい」チームである。

高山昭栄(たかやま しょうえい)
2年 背番号3 DF 1984年7月14日生まれ 身長180cm 体重68kg B型
元バスケ部だったが、プレイスタイルに悩んでいるところをサッカーに誘われる。ルールなどサッカー知識は乏しいが抜群の運動神経で広いコートを駆け巡る。重度の近視。ラーメン好き。すばらしい反射神経を持っている。九州選抜監督いわく「天才ではなく天然」。高校卒業後、ジュビロ磐田に入団。
功刀一(くぬぎ かず)
3年 GK 1983年11月9日生まれ
高い身体能力を誇るが、背が低く小柄であり本人もそれを気にしている。体格・能力ともに高く評価されている東京選抜の渋沢をライバル視している。パスタ好き。高校卒業後、名古屋グランパスエイトに入団。
城光与志忠(じょうこう よしただ)
DF。九州選抜の司令塔。鳴海に「岩にぶつかったみてえだ」と言われるほどの屈強な体格を誇る。見た目の印象とは裏腹にキャプテンらしく冷静な一面も見せる。高校卒業後、サンフレッチェ広島に入団。

関西選抜

藤村成樹(ふじむら しげき)
桜上水中の佐藤成樹と同一人物。「金髪のフリーマン」と呼ばれる。実家とサッカーに対する悩みを払拭したために、桜上水中時代のようなムラが無いプレイヤーに成長した。
吉田光徳(よしだ みつのり)
3年 FW 1983年10月8日生まれ 身長161cm 体重50kg O型
通称「ノリック」。藤村の良き理解者で、超攻撃型の関西選抜をぴっぱるツートップである。小柄な体格を生かした藤村とのコンビネーションプレイで相手を翻弄する。
井上直樹(いのうえ なおき)
飛葉中の井上直樹と同一人物。飛葉中とは異なり、専ら控えである。関西選抜で藤村家の事情を知る唯一の人物。
吉住
背番号17。スタミナ不足のためにフル出場はできないが、スーパーサブとしてピンチ時に登場。柔軟な動きと正確無比なパスを得意とする。一見やる気が無さそうにみえる。

U-14 ソウル市選抜

ナショナルトレセンを目前に東京選抜チームが強化試合で対戦した。

李潤慶(イ ユンギョン)
声 - 勝村幸太
背番号10 MF 1984年2月19日生まれ 身長170cm 体重61kg B型
東京選抜の郭英士の母方の従兄弟である。一時期日本に住んでいたことがあり、流暢な日本語が話せる。東京選抜との試合にはアトレティコ・マドリーのスカウトも来ていたほど将来性が高い選手。試合後、アトレティコ・マドリーに入団。

U-19 日本代表

名前 ポジション 所属チーム トレセン 出身中学
風祭将 FW ジュビロ磐田 東京 桜上水
藤代誠二 東京ヴェルディ 武蔵森
真田一馬 柏レイソル 野上ヶ丘
鳴海貴志 FC東京 明星
天城燎一 バイエルン・ミュンヘン 東京(辞退) 国部二
藤村成樹 京都サンガF.C. 関西 桜上水
阿部小太郎 コンサドーレ札幌 東北 -
水野竜也 MF 横浜F・マリノス 東京 桜上水
間宮茂 鹿島アントラーズ 武蔵森
郭英士 サンフレッチェ広島 雑司ヶ谷南
若菜結人 ガンバ大阪 瀬田第三
杉原多紀 - 高縄
伊賀仁吉 - 増岡
須釜寿樹 清水エスパルス 関東 -
山口圭介 - 東海 -
椎名翼 DF マラガCF 東京 飛葉
黒川柾輝 -
高山昭栄 ジュビロ磐田 九州 -
城光与志忠 サンフレッチェ広島 -
渋沢克朗 GK 鹿島アントラーズ 東京 武蔵森
不破大地 - 桜上水
功刀一 名古屋グランパスエイト 九州 -

その他の登場人物

周防将大(すおう まさひろ)
背番号9 FW 1975年9月23日生まれ 身長182cm 体重74kg O型
J2のパンテーラ府中の選手。フットサル場で将が出会った人物。また、トレセンで怪我を負い、リハビリ中の将に助言をした。

アニメ

2002年5月6日から2003年2月3日にアニマックスで全39話が放送された。 本作はアニマックスオリジナルアニメとして、製作会見にもアニマックス社長が参加するなど鳴り物入りで製作、放送された。東京MXテレビとちぎTVにおいても遅れてネットされた。

内容はソウル選抜との試合までで終了。最終話を除いては基本的に原作準拠。海外では、韓国アニマックスで「明日はサッカー王」、および台湾で「哨聲響起」のタイトルで放送されたが、台湾では製作局であるアニマックスでは放送されず、中華電視(最初に放送)、東森電影台、MOMO親子台の各局で放送された。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ「DOUBLE WIND」
作詞 - 三井ゆきこ / 作曲・編曲 - em Factory / 歌 - 小向美奈子
エンディングテーマ「Sweet Days」
作詞・作曲 - ハマモトヒロユキ / 編曲 - 秋山誠司 / 歌 - 小向美奈子

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 BREAK THROUGH THE WALL -壁をつき破れ!- 山田隆司 福冨博 興村忠美 2002年5月6日
2 RUN WITH TEAMMATES -仲間と共に走れ!- 福島一三 工藤柾輝 2002年5月13日
3 HIT THE GOAL -ゴールを決めろ!- 岸間信明 石踊宏 松本勝次 2002年5月20日
4 NEVER GIVE UP ON THE FUTURE -未来(ゆめ)をあきらめるな!- 雪室俊一 森脇真琴 梶浦紳一郎 2002年5月27日
5 GOTTA BE THE FORWARD -FWの座を勝ち取れ!- 山田隆司 阿宮正和 ひろしまひでき 土屋幹夫
木下勇喜
石田啓一
2002年6月3日
6 VENGE FORWARD -壁を抜け!- 岸間信明 高柳哲司 飯村正之 一川孝久 2002年6月10日
7 VOR! -誰よりも一番前に行け!- 雪室俊一 福島一三 伊藤秀樹 2002年6月17日
8 CATCH THE LAST PASS -ラストパスを受け止めろ!- 山田隆司 石踊宏 松本勝次 2002年6月24日
9 LEAP OVER THE WALL -壁を越えろ!- 岸間信明 三沢伸 森脇真琴 梶浦紳一郎 2002年7月1日
10 GRAB A POSITION ON THE TEAM -レギュラーの座をつかめ!- 雪室俊一 桝井剛 石田啓一
小泉謙三
2002年7月8日
11 BACK TO THE FIELD -フィールドに帰れ!- 山田隆司 池上和誉 飯村正之 一川孝久 2002年7月15日
12 MAKE A WAY -スペースを作り出せ!- 岸間信明 福島一三 伊藤秀樹 2002年7月22日
13 FIND YOUR OWN PATH -自分の道を切り拓け!- 山田隆司 石踊宏 松本勝次 2002年7月29日
14 RUN OVER THE TEARS -涙の向こうへ駆け抜けろ!- 岸間信明 平田豊 森脇真琴 興村忠美 2002年8月5日
15 GO FOR THE BALL -一瞬のボールに挑め!- 雪室俊一 菊池一仁 小泉謙三 2002年8月12日
16 LET'S BEATEM WITH TEAMWORK -チームワークでぶつかれ!- 池上和誉 飯村正之 一川孝久 2002年8月19日
17 LET IT GO -悪夢を吹っ飛ばせ!- 山田隆司 福島一三 金沢比呂司 2002年8月26日
18 YOU'VE GOTTA BELIEVE IN YOURSELF -勝利を棄てるな!- 岸間信明 石踊宏 松本勝次 2002年9月2日
19 UNDERSTANDING ONE ANOTHER -心のままを受けいれろ!- 雪室俊一 平田豊 森脇真琴 伊藤秀樹 2002年9月9日
20 FEEL MY FRIEND'S PAIN -あいつの痛みを噛みしめろ!- 山田隆司 菊池一仁 石田啓一 2002年9月16日
21 ALWAYS RUN AHEAD -どこまでも前へ走れ!- 岸間信明 福島一三 飯村正之 一川孝久 2002年9月23日
22 FLY WITH YOUR FRIENDS -仲間と共に飛べ!- 山田隆司 福島一三 金沢比呂司 2002年9月30日
23 PURSUE THE PALPITATION -ときめきを追いかけろ!- 雪室俊一 石踊宏 松本勝次 2002年10月7日
24 AIM FOR THE WORLD -世界をめざせ!- 岸間信明 森脇真琴 伊藤秀樹 2002年10月14日
25 BREAK THROUGH THEIR FLAT3 -フラット3を突き破れ!- 山田隆司 菊池一仁 古池敏也 2002年10月21日
26 SEE THE FATHER AT THE SHOOT -そのシュートに父を見ろ!- 岸間信明 福島一三 飯村正之 一川孝久 2002年10月28日
27 TAKE A CHANCE ON THE UNKNOWN -未知数に賭けろ!- 雪室俊一 福島一三 金沢比呂司 2002年11月4日
28 BEAT YOUR RIVAL -ライバルを追い越せ!- 石踊宏 松本勝次 2002年11月11日
29 NEVER REGRET -ちからを出しきれ!- 山田隆司 福島一三 森脇真琴 飯田清貴
一川孝久
2002年11月18日
30 CONTROL THE GAME -あいつを生かすパスを出せ!- 岸間信明 菊池一仁 古池敏也 2002年11月25日
31 SHARPEN YOUR SKILL -自分の武器を身につけろ!- 山田隆司 福島一三 飯村正之 伊藤秀樹 2002年12月2日
32 FIND YOUR WAY OUT -岐路から舞い上がれ!- 雪室俊一 福島一三 金沢比呂司 2002年12月9日
33 BACK TO ORIGIN -原点に帰れ!- 岸間信明 石踊宏 松本勝次 2002年12月16日
34 BE THE WIND -風になれ!- 山田隆司 森脇真琴 一川孝久 2002年12月23日
35 BRAND NEW TOMORROW -明日へ旅立て!- 雪室俊一 菊池一仁 古池敏也 2003年1月6日
36 LOOK AT THIS UNIFORM -このユニフォームに応えろ!- 岸間信明 青柳宏宣 飯村正之 伊藤秀樹 2003年1月13日
37 ENJOY A GAME -試合(ゲーム)を遊べ!- 雪室俊一 福島一三 金沢比呂司 2003年1月20日
38 GET A CHANCE -流れ(チャンス)を生かせ!- 岸間信明 石踊宏 松本勝次 2003年1月27日
39 WHISTLE FOR THE VICTORY -勝利の笛(ホイッスル)を聞け!- 山田隆司 興村忠美 福冨博 興村忠美 2003年2月3日

原作との相違点

  • 小島が第一話からマネージャーである(原作では武蔵森戦の後から)。そのため、小島がサッカー部を辞めた人たちにサッカーで仕返しをしない。
  • 桜井が風祭に恋するのがアニメ版では上級生との5対5のときになっている(原作は武蔵森戦の後)。また、杉太もアニメ版では武蔵森戦の前に入部しており、ベンチに入っていた。
  • シゲと不破が最終回の試合に出場している。
  • 39話しかないため、さまざまな話が省略されている。
  • 原作では森長が風祭に敬語を使うが、アニメでは敬語を使わない。
  • 鳴海が賭けに負けて「鼻でラーメンを食う」が原作では出てこないが、アニメで出てきており、しかもゲームで集まったメンバーが再集結して見に来る(西園寺監督は除く)。
  • 初詣で原作では保護者として風祭の兄の功と小島の兄が保護者役で出るが、アニメでは夕子先生が保護者役になっている。その影響もあり、小島の兄は一回も登場しない。

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送区分
日本全域 ANIMAX(制作局) 2002年5月6日 - 2003年2月3日 CSチャンネル
東京都 東京MXテレビ 月曜 19:00 -19:30 UHF
栃木県 とちぎテレビ 木曜 17:00 - 17:30
神奈川県 TVK 木曜 17:00 - 17:30
静岡県 テレビ静岡 フジテレビ
高知県 高知さんさんテレビ 水曜 15:30 -16:00→日曜朝 5:00
富山県 富山テレビ 2005年6月 - 2006年9月※

※休止の週が多かったため、放送期間が長くなった。

ゲーム

ホイッスル!〜吹き抜ける風〜(2003年1月30日発売、プレイステーション、製作コナミ
プレイヤーは風祭将を動かして他のメンバーと親交を深めながら世界のユースと戦う。ライバルにオリジナルキャラクター・広瀬兼人が登場。キャラクターカードが全9種のうちランダムで3枚同梱された。
ホイッスル!第37回東京都中学校総合体育サッカー大会(2003年2月27日発売、ゲームボーイアドバンス 、製作コナミ
桜上水メンバーを育成して都大会優勝を目指す。

関連項目

脚注

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外部リンク