国道175号

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ファイル:Kandetown Higashi 老ノ口 Nishi-ku Kobecity Hyogopref Route 175.JPG
神戸市内に残存する2車線の区間(神戸市西区神出町東字老ノ口)

国道175号(こくどう175ごう)は、兵庫県明石市から京都府舞鶴市に至る一般国道である。

概要

本州近畿地方西部で南北に横断し、縦断路線である山陽自動車道中国自動車道と連絡するほか、舞鶴若狭自動車道とも連絡している。兵庫県区間の大半が指定区間となっており、バイパス道路の建設や両側4車線への改良などの整備が進む。

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史

  • 1953年昭和28年)5月18日
    二級国道175号明石舞鶴線(明石市 - 舞鶴市)として指定施行[4]。ただし、一部区間は旧道路法による国道として1920年大正9年)から指定されていた。
  • 1965年(昭和40年)4月1日
    道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道175号となる。

路線状況

複数の高速道路と連絡し、幹線道路として交通量が多く、小野市内で1日あたり27,000台におよぶ[5]。また、多いところで全体の交通量の2割を大型車が占めている[5]。福知山市から舞鶴市にかけて沿線を流下する由良川流域では度重なる洪水被害を受けており、所々に水位計測所とモニターによる表示板、並びに規制水位時に道路を自動的に封鎖するシステムが運用されている。中でも大川橋建設中の2004年平成16年)10月23日に受けた平成16年台風第23号による被害では、観光バスの水没が象徴的な出来事として取り上げられた[6]

通称

  • イナゴ(沿線における呼称)
  • 水分れ街道(日本風景街道[7]
  • 明舞国道
  • 明石街道
  • 宮津街道

バイパス

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ファイル:Kandetown Kosorano Nisahi-ku Kobecity Hyogopref Route 175.JPG
4車線化された道路(神戸市西区神出町小束野)

兵庫県内を中心に両側4車線への改良が進行しており、2012年4月現在では、三木バイパス南端から西脇バイパス北端の約22kmに加え、神出バイパスの一部が連続して両側4車線となっている[8]

平野拡幅 - 神出バイパス
平野拡幅(ひらのかくふく)および神出バイパス(かんでバイパス)は、神戸市西区平野町向井から同区神出町小束野に至る改良事業で、神戸市内の区間に残存している両側2車線区間を両側4車線に拡幅するものである。平野町常本を境に、現道の拡幅事業である3.3kmの平野拡幅とバイパス道路の建設事業である5.7kmの神出バイパスとしてそれぞれ事業が進行している。
2009年3月現在では両事業9.0kmのうち3.8kmが暫定あるいは完成供用されており、バイパス北側部分2.2キロについては2013年3月16日に供用開始した[9][10][11]
国道175号4車線化事業
国道175号4車線化事業は、兵庫県三木市から同県西脇市にかけて建設されたバイパス道路群を総称する事業である[8]。起点側から三木バイパス - 小野バイパス - 社バイパス - 滝野IC関連バイパス - 西脇バイパスの連続した5つのバイパスで構成され[12]、その計画延長は26.2kmである[13][14]。1970年代より建設を開始し、残り事業は、2012年平成24年)3月24日現在では西脇バイパスの4車線化1.0kmとなっている[15][8][16]。なお、現在では神出バイパスの終点側と連続して4車線道路が構成されているが、本節では総合的な事業として計画実施された上の5バイパスについて扱う。
工業整備特別地域に指定された兵庫県播磨地方では、その中心都市である姫路市のほか、臨海部に位置する明石市や加古川市神戸製鋼三菱重工川崎重工といった重工業工場が発展し、その従業員の住居として内陸部を含めた周辺地域で宅地化が進行したことから、通勤手段として利用される南北方向への道路需要が高まっていたが、周辺には両側4車線以上に整備された道路は存在せず、慢性的な渋滞が発生していた[14]。また、周辺地域の南北軸として唯一の国道でもあり、瀬戸内海側と日本海側を結ぶ国道175号の性格から、産業道路として整備することを求める声が塩田晋によって発言されている[14]
バイパス工事にあたっては、いずれも暫定2車線での供用を経て完成4車線へ推移していったが、中でも中国自動車道滝野社インターチェンジと接続する滝野IC関連バイパスは2車線および4車線での供用を他区間に先駆けて開始した。その一方で、用地買収に難航した小野バイパスや西脇バイパスでは開通が遅れたが、2012年4月現在では、三木バイパスの起点側で接続する神出バイパスの一部から西脇バイパス北端にかけての25.0kmが完成4車線として供用されている[11][8][16]

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三木バイパス
三木バイパス(みきバイパス)は、三木市別所町小林から小野市樫山町に至る延長5.6kmのバイパス道路である。4.4kmのバイパス部[8]と1.2kmの現道拡幅部からなる[17]。バイパス整備前の国道175号は、交通量が多く慢性的に交通渋滞が発生していたほか、歩道が未設置であったため、交通安全上の問題も生じていた[17]。これを解消するために1970年(昭和45年)度に事業着手、1972年(昭和47年)度の用地着手と工事着手を経て1979年(昭和54年)10月にバイパス部が暫定2車線として全線で供用を開始。同年1月には都市計画決定もなされている[17]。4車線化にあたっては、山陽自動車道三木小野インターチェンジの供用にあわせて周辺区間1.5kmを先行し[17][18]、終点側で接続する小野バイパスおよび社バイパスとともに2000年(平成12年)4月1日に残るバイパス部が両側4車線として完成供用した[8][17]。現道拡幅部である福井ランプ附近から起点側は、2003年(平成15年)3月に0.5km、2004年(平成16年)3月に小林交差点 - 三木市別所町福井の0.4km、2005年(平成17年)3月に起点 - 小林交差点の0.3kmがそれぞれ4車線化することで完成し、旧道の交通渋滞は緩和されたた[17]。旧道は兵庫県道22号神戸三木線および兵庫県道20号加古川三田線兵庫県道23号三木宍粟線、小野工区が兵庫県道23号三木宍粟線および兵庫県道18号加古川小野線のそれぞれ一部として指定されている。

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小野バイパス
小野バイパス(おのバイパス)は、小野市樫山町から同市古川町に至る延長8.1kmのバイパス道路である[15]1989年(平成元年)5月に終点側の小野市天神町 - 同市天神町の4.2kmが暫定2車線で供用開始[19]し、1992年(平成4年)10月8日には暫定2車線として全線で供用を開始し、両端で接続する三木バイパスおよび社バイパスとともに2000年(平成12年)4月1日に両側4車線として完成供用した[8]
小野市内ではバイパス計画に対する地域の賛同が得られず、都市計画決定が遅れたため[12]、西脇バイパスを含まない明石市と中国自動車道滝野社ICを結ぶ区間としては最後の着手となった。また1979年(昭和54年)に開始された用地着手も交渉は難航したため、用地買収は1984年(昭和59年)より開始された[20]が、結果として暫定2車線としての供用は5バイパス中最後となった[8]。旧道は兵庫県道18号加古川小野線の一部として指定されている。
社バイパス
社バイパス(やしろバイパス)は、加東市東古瀬から同市穂積に至る延長5.5kmのバイパス道路である。1982年(昭和57年)4月8日に暫定2車線として供用を開始し、起点側で接続する三木バイパスおよび小野バイパスとともに2000年(平成12年)4月1日に両側4車線として完成供用した[8]。旧道は兵庫県道567号東古瀬穂積線である[21]
滝野IC関連バイパス
滝野IC関連バイパス(たきのインターかんれんバイパス)は、加東市穂積から同市多井田に至る延長1.7kmのバイパス道路である。1979年(昭和54年)4月11日に他の区間に先駆けて暫定2車線供用を開始し、完成供用も小野バイパスの暫定供用前である1988年(昭和63年)12月21日と、最も早かった[8]
当バイパス区間では、1974年(昭和49年)6月4日に供用を開始した中国自動車道滝野社ICと接続している。同インターチェンジの供用開始当時は、現在の旧道の一部にあたる兵庫県道17号西脇三田線と北野交差点において平面交差をしていたが、滝野IC関連バイパスの暫定供用によって同バイパスとも平面交差による接続を開始[22]。バイパスとの交差点はその後の工事によって、滝野社第二インターチェンジとして立体交差に改良された。

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西脇バイパス
西脇バイパス(にしわきバイパス)は、加東市多井田から西脇市上戸田に至る延長5.4kmのバイパス道路である[15]。全体のうち、起点側の2.3kmが2000年(平成12年)4月1日に、中間の2.1kmが2012年(平成24年)3月24日にそれぞれ両側4車線として完成供用しており、1.0kmを残すところとなっている[8][16]。また、終点側で別事業となる延長5.2kmの西脇北バイパス(事業中)と接続している。
小野バイパスと同じ1979年(昭和54年)に用地着手したが、沿線では「バイパス反対」の看板が掲げられるなど、用地買収が難航した[23]。このため、終点側から暫定供用を開始し[24]、全線の暫定供用は1991年(平成3年)3月26日のことであった[8]
大川橋
舞鶴市内で由良川を跨ぐ2009年(平成21年)に架け替え、舞鶴市街地側の峠越え区間にバイパス道路を建設した。詳しくは「大川橋 (舞鶴市)」を参照のこと。

道の駅

地理

通過する自治体

交差する道路

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脚注

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注釈

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出典

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関連項目

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外部リンク

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