J-Chess
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J-Chess(ジェイチェス)は、基本的なルールは将棋(日本将棋)そのままに、駒から漢字を排除し、ファッション感覚を導入することにより子供や女性・日本人以外に対する間口を広げようと考案されたボードゲームである。
将棋は知的で奥深いボードゲームであり、大成するためには子供のうちから始めることが効果的と考えられる。しかし、昔からデザインの変わっていない将棋盤や駒などのイメージから将棋に対して「古くさい」と感じる層が増えており、競技人口の減少が懸念されている。また、駒に漢字が使われているためか、コンセプトの似ているチェス、同じく東洋発祥の囲碁などと比較しても国際化が進んでいないという問題を抱えていた。
2001年、小説家・ネットプロデューサーである吉村達也により発案され、プロ棋士の伊藤果、島朗、森下卓、佐藤康光(棋士番号順)が協力している。
公式サイトから盤と駒のデータをダウンロード・印刷することにより、家庭で遊ぶことができる。ただし上記の目的を達成することは出来ず、完全に廃れている。
将棋の駒との対応
J-Chessの駒には、キング/クイーンを除いて動物をイメージする絵が使用されている。駒の呼び方と、括弧内にはイメージされる動物を記述している。
将棋 | J-Chess |
---|---|
玉将/王将 | キング/クイーン |
飛車 | イーグル(ワシ) |
角行 | チータ |
金将 | パンダ |
銀将 | フォックス(キツネ) |
桂馬 | ディア(シカ) |
香車 | ビー(ハチ) |
歩兵 | ワーカー(アリ) |
「飛車が竜王に成る」は「イーグルがスーパーイーグルに変身する」と表現される。