麻雀用語一覧

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テンプレート:特殊文字 麻雀用語一覧(マージャンようごいちらん)では、麻雀に関する用語を一覧する。正式な用語のほか、俗語(麻雀スラング)や関係する記事を含む。

注意

  • 読み方は日本語が一般的になっている場合は日本語を使い、それ以外は中国語を使う。
  • 日本語と中国語が混同している場合、慣例に従う。
  • 中国語で記す場合、読み方も記す。
  • 標準的に採用される役については麻雀の役一覧もしくはページ下部のテンプレートを参照のこと。
  • 点数申告における俗語・俗称については#点数申告にまとめた。
  • 中国麻雀台湾麻雀の用語・役名については収載していない。それぞれ中国麻雀台湾麻雀の項を参照されたし。

一部の漢字について

「断么九」の「ヤオ」は幺の異体字で「么」(公の2画目を取った字。数値文字参照 么)、「双碰待ち」の「ポン」は「碰」(石へんに並。数値文字参照 碰)などJIS X 0208に含まれていない文字がいくつか存在する。

あ行

雀荘用語。フリー雀荘において、店が客に対して少額の現金を貸し出すこと。あるいは、客が店から少額の現金を借りること。フリー雀荘では、負けが高じて手持ちの現金がなくなってしまったような場合、客同士で現金の貸し借りをするとトラブルのもとになる。そのような事態を避けるため、負け客の支払いを店側が一時的に建て替える慣習になっている。その際の貸し金・借り金のことをアウトという。また、アウトをすることを「アウトを切る」という。また、ブー雀荘などの前金精算の店の場合は退店時に返還金が無いことを指す場合がある。ブー麻雀で前金精算額、つまりマルAを取られて負けて帰る場合は「アウト帰り」という。
雀荘用語。麻雀店勤務のメンバーが、発生している給料以上に麻雀で負けてしまうこと。
オーラスの親に限って、あがったらゲーム終了することを選択できるルール。親が何着であっても終了してよい場合と、2着等の店が規定する順位にならないと選択できない場合がある。トップになった場合は、主に強制終了となるが続行できるルールもあり、ハウスルールであるため店舗により詳細は異なる。フリー雀荘で多く採用されており、店側にとっては卓の回転が少しでも早くなるというメリットがある。卓が早く回転すればその分ゲーム代徴収の回数が多くなり、売り上げが上がる。
親があがった場合のみ連荘とするルール。アガ連のルールでは、親がテンパイしていても親流れとなる。対義語は「テンパイ連荘」。
ツモ山の序盤から中盤のこと。また、現時点から見て順番的に近いツモ山の場所のこと。
他家の手の進行を妨げる目的のリーチのこと。もちろんあがれることも多い。
雀荘用語。入店したあと、卓に入る前に、一定額の現金を預かり証用のカードやかご等と交換しなければならない制度。前金精算制に替わる負け逃げ防止策である。店舗によって異なるが、テンゴなら1000円から3000円、ピンなら3000円から5000円を店に預け、かわりに預かり証用のカードやかごを受け取って、遊戯を行う。なお、アウト防止のため、カードやかごで清算すると次の半荘はプレーできなくなる。
和了役に関係しない面子を先に副露し、後から役を作ること。バック、バックドロップと同義。
地域や時代によっては、後付けのことを「先付け」(さきづけ)と呼んでいる場合がある。後付けは「役をあとから確定させる」ということであり、先付けは「役とは関係ない面子を副露によって先に確定させる」あるいは「役を未来に確定させる(「3日先」における「先」と同じ用法でこの場合の「先」は未来の意味)」ということなので、現象としては両者とも同じものを指している。
後付けを一切禁止するルールは「完全先付け」と呼ばれる。
リーチした時点では引っかけになっていないが、リーチ後にツモ切りした牌によって引っかけになるリーチのこと。
使い勝手がよく、他家も必要としてそうな牌、あるいはもっと端的に数牌の中ほどの牌(4~6)のことを「油っこい」「脂っこい」と形容する。
やめること。席を立つこと。麻雀用語というより博打用語。
副露を多用してツモの流れや他家の心理をかき乱すこと。また、高い手が見えている相手に対し無防備に牌を切り、場の点棒状況を大きく偏らせること。
後付け、喰いタンともに認めるルール。また、雀荘用語でコーヒーや紅茶に砂糖とミルクを入れること。
後付け、喰いタンのどちらか一方のみを認めるルール。また、雀荘用語でコーヒーや紅茶に砂糖またはミルクのどちらかを入れること。前後者共にどちらが「アリ」でどちらが「ナシ」かは意見の分かれるところである。
あと1牌で何らかの役がつく、待ちが広がるなどの手変わりがある状態。テンパイしている状態で使う言葉。
  • テンプレート:Visible anchor(いっぱつけし)→他家がリーチした後、一発ツモを防ぐために、次順でツモらせる前にチー・ポン・カンのいずれかをすること。その中でも、本来なら不要な鳴きのこと。
  • テンプレート:Visible anchor(いまてん)→ 直前のツモもしくは鳴きでテンパイした状態。
  • テンプレート:Visible anchor(いりめ)→一向聴からテンパイする際に引いた牌。特に、自分がテンパイした後に他家が切るその牌のこと。例えば萬子の67と索子の67の両面ターツで一向聴になっていた時、萬子の5を引きテンパイした後、他家が切る萬子の58がこれに当たる。単純に考えれば自分が索子の58を引いてテンパイしていれば、入り目の牌であがれたことになるため、「それ入り目だよ」などと言い悔しがったり危険であることを伝えたりすることもある。
  • テンプレート:Visible anchor(いろよみ)→ 相手の待ちが何色であるか(索子待ちなのか萬子待ちなのか筒子待ちなのか)を読むこと。
  • 五心通貫(うーしんつうかん)→ ローカル役のひとつ。
  • 五筒開花(うーぴんかいほう)→ ローカル役のひとつ。
  • 五門斉(うーめんさい)→ ローカル役のひとつ。
  • テンプレート:Visible anchor
  1. 不要牌を手の中に入れたまま役作りをすること。主に3~7を浮かせて両面ターツを作るなど、必要牌として抱えておく場合と、序盤で3枚切れている字牌など、他家からリーチが入ったりテンパイしたと思われる場合に、安全牌として切るために抱えておく場合がある。
  2. 対子になっている牌を1枚だけ切り、もう一枚は手の内に温存する打ち方のこと。その一枚は一時的に浮き牌になるが、くっついてリャンメン搭子になるのを狙う。また、13や79などのカンチャン搭子の外側(1や9)を一枚切り、もう一枚(3や7)を温存する打ち方のこと。同じくリャンメン搭子になるのを狙う。
  1. (順位・得点が)浮く→ 浮き
  2. (牌が)浮く → 浮き牌
打牌選択や押し引きなど全般的な打ち方のタイプ、あるいは打ち方の傾向のこと。
雀荘用語。店に雇われている立場だが、メンバーであることは明かさずに卓に入る従業員のこと。主に早い時間から営業している店舗において、客を長時間待たせたりしないようにするために店が雇う予備人員。対義語は「表メン」(おもてメン)。表メンが接客業務や管理業務を行うのに対し、裏メンはそのような業務は行わない。
手役や点棒状況など何も考えずに、ただ和了形を作ることだけを目指した打ち方のこと。棒聴よりもひどい打ち方であることを含意する。
  • 絵が合う(えがあう)
絵合わせから転じて、主に愚形(特に単騎待ち)を和了ること。
  • テンプレート:Visible anchor(エートップ)→ ハウスルールで、ゲーム終了時に特定の点数に達していない場合、ウマが変わるルールを採用している店があり、そういったルールで2着以下全員を既定の点数以下にした状態でゲームが終了すること。ブー麻雀においては一般的なルール・用語である。1人浮きのトップのこと。マルA。
  • テンプレート:Visible anchor
イカサマの一種。数枚の牌を握り込み、適宜状況に応じて手牌と入れ替える。握り込んだ牌が卓の上に行ったり卓の下に行ったりすることからこの名がある。
イカサマ技の一種。吊り技の一種で、相手のツモ筋に自分もしくは仲間の当たり牌を置き、相手に当たり牌を掴ませること。また、仲間のツモ筋に有効牌を置き、仲間を和了らせること。
攻めと守りのバランスのこと。押し(=攻め)すぎては負けるし、引いて(=守って)ばかりでも負ける。
  1. おりているつもりで捨てた牌がロンされてしまうこと。
  2. おりること。おりながら打つこと。
逐語的には「自分の属しているレベル」の意。分かりやすい同義語は「俺様クラス」で、自分の属しているレベルが最上クラスのレベルであることを含意する。もともとは多分に尊大なニュアンスを含む用語だが、文脈によっては「俺」を卑下する意味でも使用されうる。
正確には麻雀プロパーの用語ではないが、統一的な攻略理論が構築されにくい麻雀という分野とは相性の良い用語のようで、さまざまな状況で、おもに冗談交じりに使用される。

か行

  1. 一荘戦において、北4局が終了しても決着がつかず、場を東場に戻すこと。
  2. 半荘戦において、南4局で決着がつかなかった場合に西入とせず、場を東場に戻すこと。
雀荘用語。4人またはそれ以上の人数で連れ立って雀荘に来た客に対し、時間料金で卓を貸す「セット」の古い言い方。またはそのような営業形態。麻雀#雀荘を参照。
  1. 捨てた牌がもう一度来ること。対子カブリ。
  2. 河で面子ができてしまうこと。面子カブリ。
  3. 親っかぶりすること。
場及び自分の手牌で、あわせて4枚ないし3枚見えている牌のこと。例えば7が4枚見えていれば6-9の両面待ちはあり得ないので壁の外側の9は比較的安全とされる。3枚の場合は完全な壁ではない。類語に「ノーチャンス」「ワンチャンス」など。
  1. 好牌や、他家にとって必要な牌を集めること。
  2. 特定の役に必要な牌を集めること。
弱い人のこと。特に弱い人のことを「上鴨」(じょうがも)と言うこともある。動詞化されて「鴨る」となった時は、そのような人から存分に勝たせてもらうこと。
ツモってきた牌をツモ切りせず、それと同じ牌を手の内から切ること。一見無意味な行為だが、ツモ切りと手出しを注意深く観察している相手に対し、間違った情報を読み取らせることができる場合がある。そのような観察をしていない者に対しては全くの無意味。
ポンをしている状況において、そのポンした明刻に加槓できる4枚目の牌のこと。
あるいは、大明槓ができる可能性のある暗刻のこと。
手積みの麻雀において、洗牌して山を積む際に逆の積み方をすること。手積みでは通常「先に並べた一列」を「後に並べた一列」の上に乗せる。これに対し逆モーションは「先の一列」の上に「後の一列」を乗せる。すなわち牌山の上下が逆になる。手積み麻雀においてはマナー違反とされる。マナー違反とされる理由は、元禄積み天和ツバメ返しといった積み込み技の仕込みの一環として逆モーションが使われるため。その理屈を簡単に説明すると以下のようになる。
  1. 積み込み技においては「先に並べる一列」のほうに好牌を積み込みやすく、場合によっては和了形をそのまま積み込んでしまえる
  2. 天和ツバメ返しにおいてすり替えられるのは下山。あるいは、南家や北家の時に元禄積みになったツモ牌をツモってくるのは下山から。
  3. 和了形を積み込んだ列、あるいは元禄を積み込んだ列を下山にするには、逆モーションで山を積む必要がある(通常の順モーションでは仕込んだ列が上山になるのでダメ)
  4. ということは、逆モーションを使ったのはツバメ返しや元禄積みを成功させるためである
  5. これすなわちマナー違反なり
という理屈。阿佐田哲也の『麻雀放浪記』には、上記のような通念を逆手に取った登場人物の一人が、わざと逆モーションを使って相手を罠に掛けるくだりがある。
  • テンプレート:Visible anchor → イカサマの一種。牌山をいじってツモ筋をずらす技。上ヅモ左端の牌を下ヅモ左端に降ろし、下ヅモ右端の牌を上ヅモの右端に上げると同時に上山を1牌分左にずらす。これでツモ筋が対面同士で入れ替わる。
  • テンプレート:Visible anchor(ギャルじゃん)→ 若い女の子を多くメンバーとして雇っている雀荘のこと。また、狭義には若い女の子しか雇っていない雀荘のこと。
  • テンプレート:Visible anchor→ ギャル雀のメンバー。
  • 鏡同和(きゃんどんほー)→ ローカル役のひとつ。
  • 九種九牌(きゅうしゅきゅうはい)
  • 九筒撈魚(きゅーぴんらおゆい、ちゅーぴんらおゆい)→ ローカル役のひとつ。
  • 競技麻雀、競技ルール
  • テンプレート:Visible anchor(きょうだ)
  1. 危険牌を通すこと。
  2. ツモ牌や捨て牌を強く卓に叩きつけること。牌に傷がついたり、割れ、欠けの可能性があり、そうなるとガン牌となってしまうためその牌を交換したり場合によっては全てを取り替えなくてはいけなくなってしまう。そのため、雀荘や競技麻雀では厳しく禁止される。また、威圧行為という意味でもマナー違反となる。
抜き技や拾い技を使うイカサマ師のこと。山や河から不正に牌を持ってくることを「牌をぎる」と言うことから。
山や河から不正に牌を持ってくること。イカサマ行為。カタカナ交じりで「ギる」と表記されるほか、「盗る」と当てて「ぎる」と読ませている例も見られる。
チーまたは下りポン(上家からのポン)によって、自分に必要な牌や他家に有利な牌(要牌)を下家に喰い流してしまうこと。
副露によってツモ筋が変わり、本来なら他家がツモるはずだった牌をツモってくること。また、特に有効牌や和了牌、ドラなどを他家から奪う形でツモってくること(無論ムダヅモを喰い取る場合もある)。
4人打ち・3人打ちに関わらず、また自分が何家であるかに関わらず、副露した次の巡目からは、その副露をさせた者がツモるはずだったツモ筋の牌をツモってくる。例えば南家からポンした場合、次以降のツモは本来南家がツモるはずだったツモ筋の牌である。
副露によってツモ順が変わり、自分がツモるはずだった牌が他家に流れること。あるいは他家がツモるはずだった牌を自分がツモってくること。
例えば2456の形から3を嵌張でチーし、そののちに4-7のリャンメンもチーして2面子を完成させること。すなわち、「1面子+隣接する余剰牌」の形から2回の鳴きで2面子を作ること。
海底や河底嶺上開花一発など、偶然性に強く支配される役の総称。天和地和人和も偶然役に分類される。「偶発役」とも。
ポン・チー・カンの発声を行い、直後に取り消すこと。ペナルティは多くの場合1000点を場に供託、ルールによってはアガリ放棄。
井出洋介が提唱する「健全な麻雀」「賭けない麻雀」の総称。「麻雀」ではなく「麻将」と表記する。健麻。
ドラ表示牌の次の牌をドラとするのではなく、ドラ表示牌そのものをドラとするルール。古典ルールのひとつ。
対義語は「ネクストドラ」「ドラはネクスト」
自分にとって使い勝手の良い牌は相手にとっても使い勝手が良いので、余剰牌になるであろう牌なら相手の当たり牌になる前にさっさと切ってしまったほうがよい、という麻雀格言。例えば344の形から4を序盤に切っておけば34の両面になり、放銃の回避にもなるし、相手の読みを逆手に取ることになり出あがりもしやすい、という考え方。
  • 荒牌平局(こうはいへいきょく、ファンパイピンチュイ)
流局のこと。特に海底牌に対して誰も和了を宣言せず、かつ、誰も流し満貫を成立させていない場合の流局のこと。単に「荒牌」、あるいは単に「平局」とも。
上家の切った牌を鳴くかどうか迷い、小考または長考すること。腰を使った牌を「腰牌」(こしはい)と言う。
メンゼン重視ではなく、鳴ける牌が出れば鳴いて、得点の高さよりも早くあがることを優先する打ち方、あるいはそのような打ち筋の傾向。メンゼン派の打ち手が鳴きを多用する打ち手を批判的に捉えるニュアンスを含んでいる。
雀荘用語。500円玉を100円玉に両替すること。あるいは千円札を500円玉に両替すること。人によってどちらの意味でつかわれるかは異なる。

さ行

  1. 比較的早い段階で塔子や対子に固定すること。たとえば778から早い段階で7や8を切ること。
  2. 相手の当たり牌になる前に危険牌や不要牌を処理すること。
  3. 上家が牌を捨てていない段階で先ヅモし、その上打牌までしてしまうこと。これは重篤なマナー違反。厳重注意の対象。
桜井章一の造語。配牌からある未完成メンツがなかなか完成メンツにならない場合、そのメンツは死にメンツであるという。死にメンツを温存していても面子にならないので、たとえリャンメン搭子であっても切り出してゆくべきだとしている。
おもに下家に対し、下家が鳴くであろう牌・鳴くかもしれない牌を切らないこと。鳴かせないように打つこと。
また、(下家だけでなく対面や上家に対しても)役牌やドラを切らないこと。
  • 下家(シモチャ)
  • 三味線・口三味線を弾く・シャミ・クチジャミ
三味線の正しい意味は「紛らわしこと」。口三味線の場合、「紛らわしいことを言う」。特に自分の手牌に関する情報をわざと言うこと。マナー違反。全くの嘘を三味線と言う人もいるが、誤用である。
例→「(高目ひけば倍満のテンパイだったのに)安目ひいちゃったよ」と言って相手を油断させ、ドラ3の手をあがるなど。実際に高目を引いていれば本当に倍満のテンパイになっていた牌姿であろうと、安いことを匂わせて高い手をあがることは重大な信義違反。
他にも全く不要な牌で迷ったふりをする「手三味線」などがある。
  1. テンパイまでの近さを数える単位。シャンテン数。
  2. 一向聴の略。
  1. 麻雀が強いことで有名な人のこと。
  2. 全自動卓の商品名。
一般的にオーラス終了時の持ち点を元に精算額が決まるが、順位戦の場合は持ち点にかかわらず、オーラス終了時の着順だけで精算額が決まるシステムである。
そのため、25000点持ちスタートの場合、24900点のラスでも、トビのラスでも同じである。
精算が持ち点に関係しないため、オーラスの点棒のやり取りは省略されることが多い。
また、チップがある場合を除いて着順の変わらないオーラスのあがりは無意味である。
まだ場に1枚も出ていない牌のこと。おもに字牌について言うが、数牌についても初牌・生牌で通じる。生牌も初牌も意味は同じ。
麻雀格言。序盤に切られた牌についてはその裏スジが危険牌、中盤以降に切られた牌についてはそのまたぎスジが危険牌、という意味。
正しい場所ではない場所から牌をツモってきてしまうこと。スカートがあった場合、牌山の端の上ヅモが1枚欠けた状態になる。誰ひとり気付かないこともままあり、気付いたとしてもいつ誰が間違ってツモったのか分からず、そのまま続行するしかない場合も多い。なおその場合は、スカートされた箇所までツモ筋が1つずれた状態になる。
俗語なので語源の詳細は定かではないが、牌をツモる事を「牌をめくる」と言うことがあり(リーチ合戦のことを「めくりあい」と言うなど)、「めくる」→「めくってはいけない場所をめくる」→「スカートをめくる」への連想から、この状態を「スカート」「スカートめくり」と呼ぶようになったものと考えられる。
雀荘用語。メンバー3人が卓に入り、麻雀を打つこと。多くの場合は1つの卓で客1名・メンバー3名で打つことを指すが、店内状況を説明する際に、複数卓の合計でスリー入りしているという使い方もされる。
切り牌の選択において最も正しい選択と考えられる打牌のこと。おもに牌効率の点で最も効率の高い打牌。
手牌全体が条件を満たしていなければならない役の総称。たとえばタンヤオは手牌全体が中張牌で構成されていなければならず、対々和は手牌全体が刻子、清一色は手牌全体が一色に染まっていなければならない。
全体役の対義語は「部分役」。
三人麻雀における得点計算の方式のひとつ。四人打ちでの点数計算と同じ計算をし、子のツモ和了の場合は親の払いと子の払いにそれぞれ1000点をプラスする。それによりツモ和了した場合の得点とロン和了した場合の得点が近似する。詳細は三人麻雀#ツモとロンの差および三人麻雀#比較表を参照。
  • 洗牌(せんぱい、シーパイ)
  1. 前の局の終了後、次の局の開始前に、全ての牌をジャラジャラとかき混ぜること。洗牌してから牌山が積まれる。この意味の時は読みは「せんぱい」とも「シーパイ」とも読む。
  2. 雀荘用語で、牌の汚れを洗い落とすこと。多く場合、すべての牌を並べ、濡れたおしぼりや薬剤(雀牌用の洗剤)を塗布したおしぼりで1面1面拭いてきれいにする。まれに自動の洗牌機を備品として設置している店舗もある。なお、この意味の時は「せんぱい」と読み、「シーパイ」とは読まない。
雀荘用語。勤務中のメンバー全員が卓に入ること。

た行

  • 塔子(ターツ)
  • 多牌(ターはい・ターパイ)
  • 代打ち(だいうち)→ 雇い主の代わりに麻雀を打つ者のこと。あるいはそれをなりわいとする者。裏プロ。
  • 大車輪(だいしゃりん)→ ローカル役のひとつ。
  • 大数隣(だいすうりん)→ ローカル役のひとつ。
  • 代走(だいそう)
雀荘用語。トイレに行く、食事をする、用事で電話する、などの理由で客が一時的に卓を抜ける時に、メンバーが代わりに卓に入ること。ピンチとも。対義語は「本走」(ほんそう)。
手役を狙い、できるかぎり高く手を作る打ち方のこと。スピードに劣るが、手作りが成就した時の得点的破壊力は高い。また、勝負にこだわらず手役作りを楽しむ打ち方のこと。
その日の麻雀が終了し解散すること。
フリーにおいては、2欠けや3欠けになってメンバーや別の客を卓に入れられず、卓組みの維持ができなくなり、その卓での麻雀は一旦終了となること。単に「割れ」「割れる」とも言う。
  • テンプレート:Visible anchor(たけはい)→ 牌の背が竹でできている雀牌のこと。
  • タコテンプレート:Anchors → ヘタクソな人のことをいう蔑称。また、麻雀におけるヘタクソな行為に対してつける接頭辞。
    • タコツッパ →(おもにリーチに対して)無闇矢鱈にツッパること。
    • タコ鳴き(たこなき)→ ヘタクソな鳴きのこと。
    • タコ立直(タコリーチ)→ 明確にヘタクソなリーチのこと。
  • 多重、多重アクセス(たじゅう)→ オンライン麻雀における不正行為のひとつ。
  • テンプレート:Visible anchor(たちおや)→ 東1局の東家のこと。出親。
  • テンプレート:Visible anchor(たちばん)→ 雀荘用語。接客やお茶出しなどはするが卓には入らないメンバー。
  • タテチン、タテホン → それぞれメンゼンの清一色混一色のこと。
  • 打牌(だはい) → 自摸の直後などで手牌が14枚あるとき、河に1枚切る行為。摸打#打牌を参照。
  • テンプレート:Visible anchor(たびうち)→ 各地の雀荘を回りながら放浪すること。各地の雀荘を順に遠征すること。
  • ダブドラ・Wドラ
ドラ表示牌と槓ドラ表示牌が同一の時に1枚持っているだけで2飜と計算されるドラのこと。あるいは、ドラ表示牌が4の時の赤牌のこと。また、開局時からドラ表示牌を2枚開くルールのことをダブドラルールと言うこともある。
  • テンプレート:Visible anchor → おもに役牌の対子を2つ持っている状態でほかの部分から仕掛けること。いずれどちらかが刻子になって役がつく。
  • ダブル面子落とし(ダブルメンツおとし)
6677などの形から6と7を切り出してゆくこと。河に6と7が並び、手の内には67と残る。
雀荘用語。誤って見せてしまった牌(見せ牌)や、鳴くかどうか迷った牌(腰牌)に対し、その牌での出和了を禁止するルール。またはその牌のこと。
発声がワンテンポ遅れたポンのこと。発声優先のルールでは、他家が先にチーの発声をしていた場合はポンを認められない。
摸打において、打牌に迷って長い時間考えること。ツモってから切るまでは数秒以内でテンポ良く行動することが望まれる。
著しく遅れた発声でロンを宣言すること。マナー違反として和了を認められない場合が多く、場合によってはトラブルのもとになる。
場決めの際に、風牌4枚を伏せて並べ、4人にそれぞれ選んでもらうことで席順を決めること。
場合によっては風牌4枚のほかに白を加えて5枚にし、白を選んだ者にどの席を基準の席にするか委ねる。たとえば白を引いた者はもう一度引き、それが西だった場合はどの席を西家とするか決められるということ。白を入れない場合は通常東の牌を引いた者が東席をどの席にするか決めることができる。
「ツカンポ」も同義。
「ツカンコ」はついてない人のこと。
「ヅガン」はひどくついてない状態のこと、あるいは片山まさゆきのマンガ『スーパーヅガン』の略称。
各プレイヤーがツモってくるツモ牌の並びのこと。鳴きが入っていない場合、東家と西家のツモ筋は上山の内スジと外スジ、南家と北家のツモ筋は下山の内スジと外スジである。鳴きが入るとツモ筋はズレる。
  • 自摸八(ツモはち)
平和ツモありのルールの時に、自摸符の2符を計算しないという取り決めのこと。自摸八計算とも。「ツモって80点」の略(80点とは、古い点数計算体系における和了点の最低点のこと)。点数計算における不整合に対する是正措置。(平和 (麻雀)#ピンヅモのありなしも参照のこと)
三人麻雀における得点計算の方式のひとつ。四人打ちでの点数計算と同じ計算をする方式。1人すくないので、それによりツモ和了した場合はロン和了の場合より得点が減ってしまう。ツモ損ともいう。詳細は三人麻雀#ツモとロンの差および三人麻雀#比較表を参照。
牌を隠し持つことを「牌を吊る」と言い、そのようなイカサマ技のことを吊り芸・吊り技と言う。
レートで10倍を意味する。例えばデカピンなら千点=10(デカ)×100(ピン)=1000円、デカデカピンでは千点1万円となる。
広義には、ツモってきた牌と異なる牌を切り、手牌の状態が変わること。
狭義には、テンパイしている状態から別の待ちに待ちを受け変えること。
  • 出禁(できん)→ 出入り禁止の略。
  • 出来面子、出来メンツ(できメンツ)
既に完成していると見なせる面子。完成面子。
  1. 七筒の俗称。形が似ていることから。
  2. 博打用語。タネ銭を持たずに打つこと。負けたら当然支払いができない。
特に手作りや役作りの工夫をせず、ツモってきた牌に従って道なりに手を進めること。
和了時、流局時、九種九牌の時などに手牌を倒して手の内を開示すること。転じてロン和了すること。ただし不正な手牌の開示はチョンボになることがある。
  1. 捨てた牌にロンが掛らないこと。用例→「危険牌を通す」
  2. イカサマの一種。通し技、サイン、ローズとも。おもにコンビ打ちにおいて、仲間同士で手牌に関する情報や当たり牌、必要牌などを教えあうこと。また、卓外にいる者(観戦者など)が卓内にいる仲間に、相手の手牌に関する情報を知らせること。
  1. オカのこと。
  2. 雀荘用語で、トップを取った者がゲーム代とは別に100円(もしくは100円前後)を店に支払う制度。つまりトップを取ると次回のゲーム代が100円高くなる。次の半荘をしない場合も徴収される。トップ賞として徴収された現金はストックされ、店舗ごとのイベントの賞金などの形で客に還元される建前である。ただし実際のところどうなっているかあまり明瞭ではない店もある(トップ賞は徴収するがイベントなどを行わない店や、還元額が少なすぎる店など)。
前回トップだった者がサイコロを振って次の半荘の起家を決めるルール。次回の起家を決める方法としては他に、前回のオーラスで和了った者がサイコロを振るルールや、サイコロを振らず、下家方向に順番に親が移って行くルール(廻り親)などがある。
現時点で1位につけている人のこと。またはその状態。
  • 飛ぶ、トビ → 持ち点がなくなること。ハコ、ハコテン。
  • ドボン → ハコテンのこと。
  • ド安目(どやすめ)→ 数種ある待ちのうち最も得点が低い和了目。対義語は「ド高目」。
  • 取らず
  1. テンパイに取れるのにテンパイに取らないこと、あるいは一向聴に取れるのに一向聴に取らないこと → 一向聴#向聴取らずと向聴戻し参照
  2. 牌譜において、テンパイ取らずの打牌に対して書き加えられる記号。記号ではなくカタカナで「トラズ」と書く場合もある。
牌山の牌を数える際の単位。牌山の上下1枚ずつを1幢という。たとえばドラ表示牌をめくるのは開門位置から右に3幢目である。あるいは、配牌時に1回の動作で取ってくるのは2幢4枚である。
  • 筒子(トンズ、ぴんズ)
  • テンプレート:Visible anchor(トンパツ)→ 東1局のこと。
  • テンプレート:Visible anchor(トンラス)→ 東4局のこと。おもに半荘戦における東4局のことを言う。東風戦における東4局はオーラス。
  • 東發つきもの(トンぱつつきもの、トンリューつきもの)
麻雀格言。東を持っているものは發も持っている(東をポンした者は發もポンする)という意味。実証性はない。類語に「南白つきもの」。
  • 東南荘(とんなんそう)→ オンライン麻雀の老舗の一つ。
  • 東風荘(とんぷうそう)→ オンライン麻雀の老舗の一つ。
  • 東風戦(トンぷうせん)→ 東場のみを1ゲームとするプレイ方式。
  • 東南戦(トンナンせん)→ 半荘を1ゲームとする一般的なプレイ方式。
  • 東西戦(トンシャーせん)→ 半荘を1ゲームとするが、東場の次は南場ではなく西場に入るプレイ方式。
  • 東北戦(トンペーせん)→ 半荘を1ゲームとするが、東場の次は南場ではなく北場に入るプレイ方式。
  • 東東戦(トントンせん)→ 半荘を1ゲームとするが、東場を2回繰り返すプレイ方式。

な行

  • 流し(ながし) → 流し満貫の略称、俗称。
  • テンプレート:Visible anchor(なかしぼり)→147・258・369の筋の両側を切って中で待つ戦術。また、これで待つ牌のこと。例えばテンパイ前に1、7と切っておけば23・56の待ちは無いため、他家から見れば4も通りそうに見えるところを35の嵌張、4の単騎や44のシャンポン待ちで待つことにより、出上がりを期待できる。
  • テンプレート:Visible anchor(なかづけ)
副露した手において、2つ目以降アガリ以前の鳴きで役をつけること。桜井章一の造語。後付けの一種。
麻雀には「流れ」があるとする考え方。運を主体とした考え方で、簡単に言うとツイている人にはいい牌が来るというかつては主流の麻雀観だった。デジタルの隆盛とともに流れ論に批判的な者からは「オカルト」と呼ばれるようになっている。
後付け、喰いタンのどちらか一方のみを認めるルール。また、雀荘用語でコーヒーや紅茶に砂糖またはミルクのどちらかを入れること。前後者共にどちらが「アリ」でどちらが「ナシ」かは意見の分かれるところである。
後付け、喰いタンともに認めないルール。また、雀荘用語でコーヒーや紅茶に砂糖とミルクを入れないこと。
  • 何切る → 手牌13枚に自摸した牌1枚を加えた計14枚の牌の中からどの牌を打牌するかを問う問題のこと。
  • 南入(なんにゅう) → 東4局が終わって南1局に入ること。麻雀のルール#半荘参照。
  • 南白つきもの(なんぱくつきもの)
麻雀格言。南を持っているものは白も持っている(南をポンした者は白もポンする)という意味。実証性はない。類語に「東發つきもの」。
積み込み技のひとつ。つまりイカサマ。コンビ打ちの東家と南家が協力して天和を作る。親がサイコロで2の目(ピンゾロ)を出し、2度振りの南家も2の目を出さなければいけないことからこの名がある。
広義には、不要牌ではない牌を切ること。
狭義には、その上でわざわざ当たり牌を選んで切ってしまうこと。
牌の切り出しが甘いことをヌルいと言う。攻防全般に関して使うが、特に防御が利かない・防御力が低いことに使う。
麻雀上級者であっても集中していないなどで、その局面で他家や自分の手牌で重要な牌を切ってしまった時もヌルいと言う。
ネット麻雀をする人のこと。また、ネット麻雀しかしない人のこと。

は行

  1. 牌を扱う時の手つきや手さばきのこと。
  2. 不要牌を処理する・切り出す際の技術のこと。
広義には、手作りにおける牌の組み合わせのことわり。
狭義には、3枚の牌を1面子とする麻雀の基本的なきまりごとによって必当然的に導かれる牌のことわり。
片山まさゆきの麻雀マンガ『ノーマーク爆牌党』に登場する用語。相手の手牌を読み切り、相手に要牌を鳴かせて、その時に相手が切った牌でロン和了すること。『ノーマーク爆牌党』にはこの他にも「爆守備」や「爆テンパネ」など独自の用語がいくつか登場する。
  1. お釣りの額に付く接尾辞。点棒のやりとりで使われる。
  2. 役の後付けのこと。特に役牌の後付けを指すことが多い。
伝統的なルールでは、同じ牌にチーとポンが掛った場合、無条件にポンのほうを優先する。チーとカンがかぶった場合も同様に、チーよりカンを優先する。これに対し、先に発声したほうを優先するルールが発声優先である。発声優先のルールでは、ワンテンポ遅れたポンやカンは認められず、先に発声のあったチーのほうが優先される。同時であればポン・カンのほうが優先である。
役の値段を表す単位。各種団体・慣習によって「飜」と表記する場合と「翻」と表記する場合があるが、「飜」も「翻」も同義である。麻雀用語における表記揺れの代表例。
相手のなんらかの行動から、その相手が手の内に持っている牌を読むこと。反射読み。本来見えないはずの牌を読むことができれば、その局面での守備力はワンランク上がる。
例えば、親リーチに対してベタオリしている他家Aが無スジの2を切り出してきたとする。Aはおりているのだから、2は通る牌として切っている。2が通る根拠は3のカベか4のカベで、自分の手の内に4の対子があるから、Aから見えているカベは3のほうだということになる。3がAの手の内に固まっているなら、同じくカベ下の1は通る牌ということになる。
おもに「ヒキが強い」「ヒキが弱い」の形で、有効牌をツモってくる力のこと。ツモ力。
ツモ和了の際、ツモってきた牌を卓の淵にくっつけること。くっつけること自体が引きヅモに当たり、その際の強弱は問わない。マナー違反である。
既に一度捨ててしまっている要牌をもう一度引いてくること。引き返し。
ツモ山の後半から終盤のこと。あるいは現時点から見て時間的に遠いツモ山の場所のこと。
「三色含み」→ このあとうまく牌を引けば、あるいはうまく手変わりすれば三色になる牌姿のこと。
「手役含み」→ この先なんらかの手役ができる見込みのある状態のこと。
「ドラ含み」→ ドラを含んでいる順子・搭子のこと。
手牌の一部分が条件に合致していれば成立する役の総称。たとえば三色同順一気通貫は和了形14枚のうち9枚で条件を満たしていればよい。また、飜牌は14枚のうち3枚が条件を満たしていればよい。役満役では大三元などが部分役である。
部分役の対義語は「全体役」。
  • フリー → フリー雀荘のこと。
  • 振り込み(フリコミ)
  • 振聴、振り聴(フリテン)
  • プンリー → オープン立直の俗称。
  • 黒一色(へいいーそー、こくいーそー)→ ローカル役のひとつ。
  • 平局(へいきょく、ピンチュイ)→ 流局のこと。特に誰も和了を宣言せずに終わった場合の流局のこと。荒牌平局とも。
  • 北抜き(ペーぬき)→ 三人麻雀の一種。三人麻雀の古典ルール。
  • ベタオリ
  • テンプレート:Visible anchor(へたごろし)→ 素人や初心者にはめっぽう強いこと。
  • ベタ師(べたし)→ エレベーターを使うイカサマ師のこと。
  • ベタ積み(べたづみ)
積み込み技の一種。自分のツモ筋があるほうの列(東家/西家なら上山、南家/北家なら下山)に好牌を積み、もう一方の列にはクズ牌を積む積み込み方のこと。
スピード最優先で一直線にテンパイに向かうこと。あるいは、手役や待ちの良し悪しを考慮せず、ひたすらテンパイすることのみを目指すこと。
工夫のない手作りであることから転じて、手なりで出来たテンパイを棒テンと言うこともある。
明らかな危険牌を切ること。あるいはその牌のこと。
用例→「混清老役満縛り」(混一色、清一色、混老頭、もしくは役満でなければ和了してはならないとする縛り

ま行

雀荘用語。開局前に4人が一定額の現金を供託し、それをトップ者が総取りする。オカウマとは別だが、実質的にはオカの額を増やすことに等しい。
流れ論の用語のひとつ。偶発的なできごとがあったせいで、本来の結果とは異なる結果になることを「まぎれる」と言う。また、その結果を生み出す契機となったできごとそのものも「まぎれ」と言う。
ただし、流れ論に否定的な者にとっては「まぎれ」なるものは存在せず、結果的にそのようになったかのごとく見えるだけ、ということになる。麻雀は偶発的な要因に大きく支配されているゲームなので、見方によってはすべてをまぎれと見ることもできる。
テンパイ形・待ちの取り方のこと。切り牌によって複数の受けにできる場合などに使う。
三人麻雀における得点計算の方式のひとつ。四人打ちでの点数計算をベースに、ロン和了とツモ和了の得点をできるだけ近似させる方式。具体的には、子のツモ和了の時に親の払いと子の払いを2:1になるように調整する。詳細は三人麻雀#ツモとロンの差および三人麻雀#比較表を参照。
満貫の俗称。地名の満州からというのが通説だが、競艇における万舟券から来ているとの説もあるようである。
戦後世代の高齢化とともに死語になりつつある。
手牌の端を引っかけて倒すなどして見えてしまった牌、見せてしまった牌のこと。また、山をこぼして表向きにしてしまった牌のこと。見せ牌をしてしまった場合、その牌では出あがりできないというペナルティが課されることがある。
待ちを分かりにくくするため、あるいは少しでも出和了しやすくするために、意識して河に工夫をすること。捨牌迷彩。河作り。
もちろんツモ牌や展開によっては有利な河が自然にできあがることもある。そのような場合は自然迷彩という。
面子候補が1つもしくは2つ余分に多いこと。手の内に5個ないし6個の面子・搭子・対子がある状態。メンツオーバー。
  1. 盲牌のこと。ただし、盲牌の意味で摸牌と表記することはまれ。
  2. 摸打におけるツモのこと。また、ツモ牌そのもののこと。
  • テンプレート:Visible anchor → 雀荘用語。もしかしたらラスハン、の意。ラスハンコールの一種。
  • テンプレート:Visible anchor・持ち持ち → おもに役牌などで、同じ牌を2人が2枚ずつ持っていること。どちらかが切り出さなければ最後までポンできない。
  • 元ウラ(もとウラ)→ 槓があって新ドラがめくれている時の、槓ウラではないほうの裏ドラのこと。
  • 元ドラ(もとドラ)→ 槓ドラがめくれている時の、もともとの表ドラのこと。
  • テンプレート:Visible anchor(もとメン)→ 雀荘の元メンバーのこと。
  • モロ裏(もろうら)→ 「モロに裏スジ」の略。特にリーチ宣言牌の裏スジのこと。
  • モロ掛け(もろがけ)→ モロ引っ掛けの略。
  • モロヒ → モロ引っ掛けの略。
  • テンプレート:Visible anchor(もろのり)→ 裏ドラや槓ドラが暗刻や槓子に乗ること。

や行

  • 么九牌(ヤオチューパイ)
  • 焼き鳥
  • 安和了(やすあがり)
  • 安目(やすめ)
  • (やく)
  • 役無し、役無しの手(やくなし、やくなしのて) → 文字通り、聴牌形になっているが、役が無い手。これで和了ればチョンボとなる。
  • 役満(やくまん)、役満貫(やくまんがん)
  • (やま)、牌山(はいやま)
  • テンプレート:Visible anchor(やまぎり)
開局時、自分の前にある牌山の左右7幢を数ミリ前後にずらすこと。
ブッコ抜き三牌ツモなどのイカサマ技を警戒しなければならなかった時代の名残り。
広義には待ちや受け入れが広がる牌のこと。
狭義にはシャンテン数が1つ下がる(=テンパイに近くなる)牌のこと。
ストレートに有効牌を引かない状態のこと。

ら行

雀荘用語。これで最後の半荘にしますという申告。客が店に対して申告する。フリー雀荘では客にラスハンコールをお願いしている場合がある。「ラスハンコールをお願いします」などと張り紙してある店では、ラスハンコールなしでいきなり卓を抜ける行為は歓迎されない。
前局からの供託リーチ棒を獲得できるのは、同じくリーチをかけて和了った者だけとするルール。完先ルールに多い。一般的なアリアリ麻雀では、供託点を獲得できるのは単に「次に和了った者」である。単に和了ることよりリーチを掛けて和了ることのほうが難しいので、リーチ取りのルールでは供託リーチ棒が流れに流れて何本も溜まることがある。
  • 立直棒(リーチぼう)→ リーチする時に場に供託する千点棒のこと。立直#手順を参照。
  • 立直麻雀(リーチマージャン)→ 立直という役が登場した時代に、それまでのルールと区別して立直ありのルールを立直麻雀と呼んだ。現在一般的な麻雀のこと。
  • 理牌(リーハイ)
  • テンプレート:Visible anchor(りゃんかん)→ 246など嵌張受けが隣り合っている状態の未完成メンツのこと。
  • テンプレート:Visible anchor(りゃんかんりゃんめん)
両嵌と両面が複合している未完成メンツのこと。245667のような形。うっかり2を切り出してしまいがちだが、3を引くと裏目。両面両嵌とも。
一向聴以前の状態で、2つの役のどちらかを狙うこと。特に同時には成立しない2つの役のどちらかを狙うこと。
狭義にはコンビ打ちのコンビのこと。広義には利益(財布)を共にする仲間同士のこと。
標準的なルールではないルールのこと。各種ローカル役については麻雀のローカル役に一覧。
  • ローズ → 通し技の別称。イカサマの一種。
  • 6ノコ、6幢残し(ろくのこ、6とんのこし)→ 配牌時の取り出しに関する俗語。出目が自9の時、該当する山の左から6幢を残して配牌を取り出す。
  • 六枚切り(ろくまいぎり)、6幢切り(ロートンぎり)
  • 六間積み(ろっけんづみ)→ 積込み技の一種。イカサマ。
  • ロン、ロンホー → 和了#栄和
  • 輪荘(ろんちゃん、りんちゃん)→ 親が次の者に移ること。対義語は「連荘」。

わ行

狭義には、テンパイを維持しながらより優秀な待ち・より優秀な手役に移行すること。
広義には、シャンテン数を維持しつつ、より優秀な状態に移行すること。あるいは移行の可能性を残しつつ打つこと。
3枚カベのカベ下のこと。比較的安全だが、相手が4枚目を持っている場合は当たり牌になるし、シャンポン待ちや単騎待ちには通用しない。類語に「ノーチャンス」など。
おもに三人麻雀で、王牌を残さずドラ表示牌の隣までツモるルール。取り切り。王牌取り切りの場合、海底牌は通常ルールにおける槓ウラ表示牌になる。

点数申告

満貫以下の点数の俗称

  • 表中には代表的な俗称を挙げるにとどめた。例えば3900はザンクのほかにサンキュー・ザンキューとも言うが、「サ」と「ザ」の清濁や長音「ー」「ウ」は同一とみなした。
親/ロン 20符 25符 30符 40符 50符
1飜 1500 2000 2400
ニーヨン
 
2飜 2400
ニーヨン
2900
ニック
ニッキュウ
3900
ザンク
ザンキュウ
4800
ヨンパー
3飜 4800
ヨンパー
5800
ゴッパ
7700
チッチ
ナナナナ
9600
クンロク
4飜 9600
クンロク
11600
ピンピンロク
 
12000
子/ロン 20符 25符 30符 40符 50符
1飜 1000 1300
イチサン
 
1600
イチロク
2飜 1600
イチロク
 
2000 2600
ニンロク
3200
ザンニ
3飜 3200
ザンニ
3900
ザンク
ザンキュウ
5200
ゴンニ
ゴーニー
6400
ロクヨン
4飜 6400
ロクヨン
7700
チッチ
ナナナナ
8000


親/ツモ 20符 25符 30符 40符 50符
1飜
 
 
500オール 700オール 800オール
2飜 700オール 1000オール 1300オール
イチサンオール
センサンオール
1600オール
イチロクオール
3飜 1300オール
イチサンオール
センサンオール
1600オール
イチロクオール
2000オール 2600オール
ニンロクオール
3200オール
ザンニオール
4飜 2600オール
ニンロクオール
 
3200オール
ザンニオール
3900オール
ザンクオール
4000オール
子/ツモ 20符 25符 30符 40符 50符
1飜 300 - 500
ゴミ
サバゴボ
400 - 700
ナシテンプレート:Spacesナナヨン
ヨンナナ
400 - 800
2飜 400 - 700
ナシテンプレート:Spacesナナヨン
ヨンナナ
500 - 1000
ゴットー
700 - 1300
ナナトーサン
イチサンナナヒャク
800 - 1600
3飜 700 - 1300
ナナトーサン
イチサンナナヒャク
800 - 1600 1000 - 2000 1300 - 2600
イチサンニンロク
センサンニンロク
1600 - 3200
イチロクザンニ
4飜 1300 - 2600
イチサンニンロク
センサンニンロク
1600 - 3200
イチロクザンニ
2000 - 3900
ニセンザンク
 
2000 - 4000
  • ツモ和了の場合、300 - 500、400 - 700、700 - 1300などは表中のゴミ、ナシ、ナナトーサンなどのほかに「○本△本」とも言う。親の500オールや700オールなども同様で「○本オール」とも言う。
  • 切り上げる前の正確な点数の略称もある。以下代表的なものを挙げる。
  • イチニッパ
(1280点=1300点)
  • ニゴロ
(2560点=2600点)
  • ゴイッチニ
(5120点=5200点)
  • イックニ
(1920点=2000点)
  • ザンパースー
(3840点=3900点)
  • チーロッパ
(7680点=7700点)
点数申告としては死語になりつつあるが、複雑と言われる点数計算のメカニズムをスムーズに理解するための語呂合わせとして残っている。

満貫以上の点数の俗称

点数 俗称など
12000 親の場合は「親満」。親・子に関わらず「ワンツー」。また、まれに「マンニ」と言うこともある。6000 - 12000を「ロクセンマンニ」と言うなど。
16000 まれに「イチロク」
18000 「インパチ」「親ッパネ」「親跳」
24000 「ニーヨン」もしくは「ニーヨンマル」「ニーヨンマルZ」「親倍」
32000 まれに「ザンニ」
36000 「サブロク」もしくは「サブロクマル」
48000 まれに「ヨンパチ」「オヤヤク」
ただし三倍満以上は出現自体がまれ。なお、高い手を無神経に俗称で申告すると相手の心証を損ねることがある。高い手のロン和了に限ったことではないが、点数申告は礼儀を守って柔らかく。

獲得チップの額面も含めた申告

全てピン雀における俗語・俗称。一般的なピン雀では、一発と赤牌と裏ドラをチップの対象にしている場合が非常に多い。

言い回し 意味内容
  得点の額面 チップの枚数
マンゴ 満貫の500 満貫 1枚
マンセン 満貫の1000 満貫 2枚
マンセンゴ 満貫の1500 満貫 3枚
マンニセン 満貫の2000 満貫 4枚
ハネゴ 跳満の500 跳満 1枚
ハネセン 跳満の1000 跳満 2枚
ハネセンゴ 跳満の1500 跳満 3枚
ハネニセン 跳満の2000 跳満 4枚
ハネニーゴ 跳満の2500 跳満 5枚
バイゴ 倍満の500 倍満 1枚
バイセン 倍満の1000 倍満 2枚
バイセンゴ 倍満の1500 倍満 3枚
バイニセン 倍満の2000 倍満 4枚
バイニーゴ 倍満の2500 倍満 5枚
  • 満貫の2500は通常は存在しない。チップが5枚ということは一発赤裏だけで5飜あり、そのほかに少なくとも1飜の和了役があるため、5枚獲得した時点で跳満になる。ただし、祝儀が1000円の牌を使っている店もまれにあり、この場合は満貫の2500が発生する。
  • ハネニーゴやバイニーゴはそれぞれ「ハネニセンゴ」「バイニセンゴ」と言うこともある。
  • ニーゴを超えることはまれだが、それぞれ「ハネサンゼン」「バイサンゴ」などと言う。

レートの俗称

千点 俗称 ちょうどハコ
10 テンイチ 10-20の場合500
20 テンニ 10-20の場合1000
30 テンサン 10-20の場合1500
50 テンゴ、ゴ 10-20の場合2500
100 テンピン、ピン 10-20の場合5000 10-30の場合6000
200 リャンピン 20-40の場合14000 20-60の場合18000
300 サンピン 30-60の場合27000 30-90の場合36000
500 ウーピン 1-3の場合45000 2-5の場合65000
1000 デカピン、ピンピン 2-5の場合80000 5-10の場合130000
2000 デカリャンピン 5-10の場合160000 10-20の場合260000
5000 デカウーピン 10-20の場合350000 20-50の場合650000
10000 デカデカピン 20-50の場合800000 50-100の場合1300000
  • 500円以上のレートを高レートと言う。
  • 表の下半分は麻雀劇画などにしばしば登場するレートだが、劇中でのやりとりが必ずしも表の通りになっているとは限らない。
  • 200円以上のレートは摘発の対象になると言われるが、法律的にはどのレートも(テンゴやピンも)違法である。

関連項目

テンプレート:麻雀の役