鳳駅
テンプレート:駅情報 鳳駅(おおとりえき)は、大阪府堺市西区鳳東町一丁にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線の駅である。
目次
概要
堺市西区の中心駅で、吹田総合車両所日根野支所鳳派出所(2012年5月31日までは日根野電車区鳳派出所、その前は車両基地としての鳳電車区であった)および乗務員区所としての鳳電車区も併設されており、阪和線における拠点駅の一つである。鳳派出所は現在でも留置線として使用され、夜間滞泊運用があるため、当駅を始発・終着とする列車が終日設定されている。2011年3月12日のダイヤ改正前は日中には当駅を始発・終着とする列車はなく早朝・朝ラッシュ時、および夜間にのみ設定されていた。
当駅は阪和線の本線と、東羽衣駅への阪和線支線との分岐駅となっている。この支線も正式には阪和線の一部であるため、線路名称上では当駅は阪和線単独駅である。しかし、路線案内上では本線部分のみを「阪和線」、東羽衣支線を「羽衣線」と表記している。以下では本項でもこの形式に従う。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。出入口は東口・西口の2か所がある。改札口は1ヶ所のみ。駅コンコースは自由通路を兼ね、東口・西口ともにエレベーターを設置。東羽衣方面のホームはややカーブしており、かつて6番のりばだった部分は線路が撤去され柵で仕切られた。なお、5番のりばの天王寺寄りには、本線への渡り線と安全側線が設置されている。
駅舎のバリアフリー対応は2008年3月竣工。エレベータが各ホームに1機ずつ。エスカレータは、和歌山・関西空港方面(1番のりば・2番のりば)ホームおよび天王寺・大阪方面(3番のりば・4番のりば)ホームに上りと下りの2本ずつ、羽衣線ホームは上り1本のみ。
2013年9月に阪和線の運行管理システムが更新されたのに伴い、ホームやコンコースに設置されている電光掲示板の表示が一新された。
駅長が配置された直営駅であり、管理駅として百舌鳥駅・上野芝駅・津久野駅・富木駅・東羽衣駅の5駅を管轄している。みどりの券売機・定期券自動発行機が設置されている。またICOCAも利用可能(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。駅構内には、コンビニエンスストアのハート・イン、うどん店の「麺家」、紀陽銀行ATM等がある。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color阪和線 | 下り | 熊取・関西空港・和歌山方面 | |
3・4 | テンプレート:Color阪和線 | 上り | 天王寺・大阪方面 | ただし当駅初電の普通天王寺行きは1番のりば |
5 | テンプレート:Color羽衣線 | - | 東羽衣行き |
- 駅掲示時刻表の路線名は、和歌山方面・天王寺方面は「阪和線・関西空港線」、東羽衣方面は「羽衣線」となっている。
- 列車の運行障害時に折り返し運転が行えるように、2013年12月に列車折り返し設備が増設された[1]
- Otori platform01.jpg
上りホーム
- Otori Hagoromoform01.jpg
羽衣線ホーム
ダイヤ
阪和線の下り本線は2番のりぱ、上り本線は4番のりばとなっている。1・3番のりばが待避列車などの発着に固定されているわけではない。
当駅では、日中以外の時間帯に快速と普通の緩急接続が行われている。ラッシュ時には普通が上野芝駅で快速・特急の通過待ちを行い、追い抜いた快速列車が普通の接続待ちを行うケースもある。
下り和歌山・関西空港方面のラッシュ時に、先着した普通を2番のりばに待避させ、後続の快速を1番のりばから発着したり、待避しない普通が交互着発のために1番のりばに停車することがある。
天王寺方面から当駅止まりの電車は1・2番線に入線するが、車庫に引き上げることなく折り返し天王寺行きとなる場合は3番線に入線する。そのため、この場合で当駅より先に向かう場合は、別のホームに移動する必要がある。
日中の天王寺駅発着の普通は当駅で折り返すため、当駅から熊取駅までの快速通過駅は、区間快速がその代替を担う。
利用状況
2012年度の1日平均乗車人員は16,744人である[2]。阪和線・関西空港線の途中駅では三国ケ丘駅についで第2位の利用者数である。
概ね15,000人程度で横ばい傾向であるが、2008年3月にアリオ鳳が開業したことにより、2008年度の1日平均乗車人員は前年度より1,000人程度増加した。その後も概ね16,000人程度で横ばい傾向である。
大阪府統計年鑑[3]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1989年(平成元年) | 15,882 |
1990年(平成テンプレート:02年) | 15,969 |
1991年(平成テンプレート:03年) | 15,845 |
1992年(平成テンプレート:04年) | 15,536 |
1993年(平成テンプレート:05年) | 15,256 |
1994年(平成テンプレート:06年) | 15,245 |
1995年(平成テンプレート:07年) | 15,368 |
1996年(平成テンプレート:08年) | 15,567 |
1997年(平成テンプレート:09年) | 15,085 |
1998年(平成10年) | 14,783 |
1999年(平成11年) | 14,460 |
2000年(平成12年) | 14,414 |
2001年(平成13年) | 14,462 |
2002年(平成14年) | 14,558 |
2003年(平成15年) | 14,485 |
2004年(平成16年) | 14,355 |
2005年(平成17年) | 14,415 |
2006年(平成18年) | 14,583 |
2007年(平成19年) | 14,986 |
2008年(平成20年) | 16,100 |
2009年(平成21年) | 15,830 |
2010年(平成22年) | 16,029 |
2011年(平成23年) | 16,347 |
2012年(平成24年) | 16,744 |
駅周辺
大鳥大社の鳥居前町、さらには泉北郡の中心として熊野街道(小栗街道)に沿って発展してきた。現在も街の中心は駅に近い小栗街道沿いの鳳本通商店街(約70店舗)付近のエリアである。しかし、小栗街道はほとんどが古い状態のままの狭い道であり、特にバスなどの大型車の通行には不向きであるし現実に路線バスは通っていない。路線バスも通る広い道としては大阪府道30号大阪和泉泉南線が小栗街道のバイパスとして存在しているが、肝心の鳳駅前を避ける形で通っており駅前には狭い道しかない。そのため路線バスも駅前に乗り入れておらず、近年大幅な町の発展は見られなかった。
2008年3月に東急車輛製造大阪製作所跡地にアリオ鳳がオープンしたが、当駅から南へ約800m離れた場所にあり、駅周辺の発展にはあまり大きな影響はなかった。現在、大阪和泉泉南線鳳駅下り交差点から鳳駅前を経由してアリオ鳳を結ぶ道路を18m幅へ拡幅し、4400㎡の駅前広場を整備した上で、西区役所前から鳳駅前へバスターミナルを移転させる再開発事業が進行中である。
公共施設
- 堺市西区役所・ウエスティ(堺市立西文化会館)・西老人福祉センター
- 区役所の敷地に南海バスのバスターミナル(西区役所前停留所)がある。
- 堺市立西図書館・鳳保健文化センター・西保健センター
- 大阪府泉北府民センター(鳳土木事務所)
- 堺市消防局西消防署
- 大阪府警西堺警察署
学校
- 阪和鳳自動車学校
- 阪和鳳自動車工業専門学校
商業施設
その他
周辺のバス路線
鳳北口停留所~西区役所前停留所~鳳駅前停留所は互いに隣接する停留所である。殆どの系統が西区役所前で折り返すため、全停留所に停車する系統は特6・特8系統の草部方面便のみである。
全便が南海バス〔括弧内は管轄する営業所名〕
西区役所前
堺市西区役所最寄り、旧称は「鳳西支所前」で、堺市が中核市に昇格した際、支所として完成した当時に誕生
※特8系統は堺東駅前からの直通運行
※特6系統は堺東駅前からの直通運行
1系統と、6・7・8系統は互いに接続しており、西区役所前乗り継ぎにより特6・特8系統利用時と同運賃で利用できる。
これは、両者がかつては一つの系統であった名残である(上述の通り、直通系統も一部残存している)。
- 4番のりば
91系統と、70・特70系統は互いに接続しており、1系統と同じく西区役所前乗り継ぎによる割引制度が存在する。
ただし特に91系統の本数が少なく、時間帯によっては接続が困難な場合がある。
鳳駅前
府道30号線沿い、おおとりウィングス最寄り
- 草部・富木方面
- 8系統/特8系統 鳳駅前、草部、伏屋経由 光明池駅
- 6系統/特6系統 草部、菱木、大森、栂・美木多駅、美木多経由 横山高校前
- 7系統 草部、菱木、桃山台3丁経由 栂・美木多駅
- 70系統 富木、小阪、東山車庫前経由 北野田駅前
- 特70系統 富木、小阪経由 東山車庫前
- 西区役所前・堺東方面
- 6系統/7系統/8系統/70系統/特70系統 西区役所前
- 特6系統/特8系統 鳳北口、霞ヶ丘、塩穴通、工業学校前経由 堺東駅前
特6、特8系統の堺東方面行きは、西区役所停留所を通過する。
この他、府道30号線と阪和線の交差点付近に鳳北口停留所があり、1/6/特6/8/特8/91系統が発着するが、駅からは徒歩距離で500mほど離れている。
また、大鳥大社の鳥居前には大鳥神社前停留所があり、91系統が発着する。こちらは線路を跨いで反対側の西口に最も近い。
歴史
- 1929年(昭和4年)7月18日 - 阪和電気鉄道が阪和天王寺駅(現在の天王寺駅) - 和泉府中駅間及び当駅 - 阪和浜寺駅(現在の東羽衣駅)間で開業した際に、その本線と支線の接続駅として設置。
- 1940年(昭和15年)12月1日 - 南海鉄道への吸収合併により、同鉄道山手線の駅となる。
- 1944年(昭和19年)5月1日 - 戦時買収により国有化。国有鉄道阪和線の駅となる。
- 1985年(昭和60年)12月12日 - 橋上駅となる。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 特急「くろしお」の停車駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」供用開始[4]。
- 2010年(平成22年)3月13日 - 「くろしお」「スーパーくろしお」の停車駅から除外される[5]。
- 2011年(平成23年)3月12日 - ダイヤ改正により日中時間帯の「普通」は天王寺駅 - 当駅間での運転となり、当駅 - 日根野駅間は「区間快速」に置き換わる形で廃止される[6]。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color阪和線
- テンプレート:Color関空快速・テンプレート:Color紀州路快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color直通快速・テンプレート:ColorB快速
- テンプレート:Color区間快速(当駅から富木方の各駅に停車)
- 三国ヶ丘駅 - 鳳駅 - 富木駅
- テンプレート:Color普通
- 津久野駅 - 鳳駅 - 富木駅
- テンプレート:Color羽衣線(阪和線支線)
- 鳳駅 - 東羽衣駅
脚注
関連項目
外部リンク
- JRおでかけネット - 鳳駅(大阪府) - 西日本旅客鉄道
- ↑ 。2013年9月定例社長会見 - 西日本旅客鉄道プレスリリース(インターネット・アーカイブ)
- ↑ 大阪府統計年鑑 統計データ 9-3 JR各駅別乗車人員 - 大阪府
- ↑ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
- ↑ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ↑ テンプレート:PDFlinkテンプレート:リンク切れ - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年12月18日
- ↑ テンプレート:PDFlink - 西日本旅客鉄道・近畿統括本部プレスリリース 2010年12月17日(「2.各線区でご利用状況に合わせたダイヤに変更します。」の項目より)