津幡駅
津幡駅(つばたえき)は、石川県河北郡津幡町字南中条にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
概要
北陸本線を所属線として、七尾線を加えた2路線が乗り入れている。当駅は線路名称上の七尾線の起点駅であるが、七尾線の列車はすべて北陸本線を通じて金沢駅まで運転されるため、当駅で折り返す七尾線の列車は設定されていない。なお2011年3月12日のダイヤ改正以降、2014年3月15日のダイヤ改正の前日まで朝の1本のみ当駅を終着駅とするJR西日本521系電車6両編成による北陸本線下り普通列車の設定があった(折り返しは回送列車)。
特急は和倉温泉駅始発の「サンダーバード」上り2本と「北越」の一部列車、平日のみ運転される「おはようエクスプレス」の下り列車が停車する。このほか、かつて定期運転されていた寝台特急「北陸」や急行「能登」も停車していた。
七尾線は当駅と中津幡駅との間に直流・交流接続のデッドセクションがあり、架線の電源方式が変わる。
このデッドセクションは僅かながら北陸本線の車窓からも確認できる。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅。直営駅(金沢駅の被管理駅)で、マルス端末の設備を有する。列車の折り返しはどの方面でも可能で、2011年3月12日のダイヤ改正より上記の折り返し列車が設定されていた。
コンクリート造の駅舎は能登半島を模した意匠である。また、源平倶利伽羅古戦場が同じ津幡町内にあることから、改札口付近に「源平盛衰記」の火牛の計をイメージした牛の銅像が設置されている。
かつて3・4番ホームでは立ち食いそば・うどん店が営業を行っていたが、閉店後は施設が撤去された跡地はアスファルトで舗装されている。また、かつては駅構内でキヨスクが営業を行っていたが、2006年に駅舎の隣に開店したJR西日本系列のコンビニ「ステーションピット CHAO」に駅の売店機能は移行した。その後、2009年に駅舎の隣の建物には他の企業が入るようになるとともに、再び駅構内に売店が設置された。かつて七尾線との乗換客や停車中の列車の乗客を相手に直接販売されていたあんころ餅「きびあんころ」は、現在は駅舎内の売店で販売されている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color北陸本線 (テンプレート:Color七尾線含む) |
上り | 金沢・福井方面 | |
3 | テンプレート:Color北陸本線 | 下り | 富山・直江津方面 | 一部4番のりば |
4 | テンプレート:Color七尾線 | 下り | 羽咋・七尾方面 | 一部3番のりば |
- のりば番号は駅舎の反対側からカウントされており、駅舎側のホームが4番のりばとなる。列車運転指令上では、1番のりばから順に「上り本線」「中線」「下り本線」「下り1番線」とされている。さらに1番のりばの山側にはホームのない待避線(「上り1番線」)がある。
- 1番のりばと待避線(「上り1番線」)は富山・七尾方面からの入線と金沢方面への出発のみ対応。3・4番のりばは金沢方面からの入線及び富山・七尾方面への出発に対応。2番のりばは3方向全てへの入線・発車に対応している。ただし、2010年度のダイヤでは2番のりばからの富山方面および七尾線方面への定期列車は設定されていない。
- 駅舎内にはエレベーターやエスカレーターは無く、ホームに行くには階段を昇降しなければならない。2014年現在、エレベーター設置を兼ねた新しい跨線橋の工事が行われている。
利用状況
1日平均乗車人員は以下のとおり[1]。
- 2004年度(平成16年度) 2,108人
- 2005年度(平成17年度) 2,139人
- 2006年度(平成18年度) 2,176人
- 2007年度(平成19年度) 2,206人
- 2008年度(平成20年度) 2,255人
- 2009年度(平成21年度) 2,210人
- 2010年度(平成22年度) 2,201人
- 2011年度(平成23年度) 2,249人
- 2012年度(平成24年度) 2,259人
駅周辺
津幡町の中心部からはやや外れた場所に位置する。
- 津幡町立中条小学校
- 石川工業高等専門学校
- アル・プラザ津幡
- 国道8号
- 国道159号
バス路線
- 北鉄金沢バス(駅前の道路沿い)
- 丸一観光(駅前の道路沿い)
- グリーンライナー:新宿駅西口・東京ディズニーランド行
- 津幡町営バス(駅前)
- 津幡高校・冨田工業団地経由 九折行※
- 津幡高校・萩野台小学校経由 北横根行※
- 中津幡駅前・蓮花寺経由 池ヶ原行※
- 明神口経由 旭山公園行
- 潟端・中橋経由 津幡行政センター行
- ※印は、おやど商店街・総合体育館前を経由する便あり。
歴史
- 1898年(明治31年)11月1日 - 官設鉄道(国鉄)の金沢駅 - 高岡駅間延伸により開業する(一般駅)。
- 1900年(明治33年)8月2日 - 七尾鉄道(現在の七尾線)が当駅まで延伸し乗り入れる。
- 1907年(明治40年)9月1日 - 七尾鉄道の国有化に伴い、国鉄単独駅に戻る。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、北陸本線所属駅となる。また、旧七尾鉄道線は七尾線となる。
- 1982年(昭和57年)
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止する。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
- 2014年(平成26年)8月1日 - 駐車場・駐輪場を2013年末より大規模に改修。これにより駐輪場は屋内となりその上が町営駐車場となった。
- 2015年(平成27年)春(予定) - 北陸新幹線金沢延伸全線開業に伴い、北陸本線がIRいしかわ鉄道に移管。
隣の駅
※当駅に停車する特急「サンダーバード」・「北越」・「おはようエクスプレス」(全特急が一部のみ停車)の隣の停車駅は各列車記事を参照のこと。
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color北陸本線
- テンプレート:Color快速「ホリデーライナーかなざわ」(土休日上りのみ運転)
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color七尾線(金沢駅 - 津幡駅間は北陸本線)
- テンプレート:Color普通
- 森本駅 - 津幡駅 - 中津幡駅
- テンプレート:Color普通
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:七尾線- ↑ 石川県統計書より。