松任駅
松任駅(まっとうえき)は、石川県白山市相木町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)北陸本線の駅である。
目次
概要
一部の特急列車が停車する。当駅から金沢駅方面への折り返し列車および始発列車が設定されている。かつては北陸鉄道松金線が接続し、旧松任市の中心駅であった。
日本語では松任の読みに「まつとう」(Matsuto)を充てることが多いが、当駅の読みは旧市名に準じた「まっとう」(Matto)である。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅。駅構内北側には、JR西日本金沢総合車両所松任本所(旧・松任工場)が広がっている。
北陸新幹線(金沢駅以西の開業までは金沢駅 - 白山総合車両基地の回送線となる)が南口駅舎上を通過するため、その工事に伴う駅舎の橋上化と南北自由通路の建設事業が進められ、2011年(平成23年)8月8日始発から供用を開始した。橋上駅舎は旧駅舎よりも約30mほど小松寄りに設置されている。
直営駅(金沢駅の被管理駅)。みどりの窓口とみどりの券売機がある。かつては市内の菓子店「圓八」のあんころがホームで立ち売りされていたが、現在は当駅や小松駅・金沢駅構内のコンビニや売店で販売されている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | テンプレート:Color北陸本線 | 上り | 福井・大阪・米原方面 | |
2 | テンプレート:Color北陸本線 | 上り | 福井・大阪・米原方面 | 待避列車のみ |
下り | 金沢・富山方面 | 待避・始発列車のみ | ||
3 | テンプレート:Color北陸本線 | 下り | 金沢・富山方面 |
- 列車運転指令上では、1番のりばは「上り本線」、2番のりばは「中線」、3番のりばは「下り本線」とされている。通常の発着には1番・3番のりばが使用され、2番のりばは特急の通過待ちや金沢方面からの折返し列車の発着に使われる。
貨物取扱
現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっている。貨物設備は無く、専用線も当駅には接続していない。そのため貨物列車の発着は無いが、金沢総合車両所で検査を受けるため、配給列車で回送された私有貨車やコンテナ車が当駅でJR西日本に引き渡されている。
国鉄分割民営化前までは、ニッコー松任工場や、日本石油松任油槽所(既に閉鎖)、住友セメントのセメントサイロ(既に閉鎖)などへ続く専用線が存在した。
利用状況
- 1日平均乗車人員(石川県統計書、白山市統計書より)
- 2000年度(平成12年度) - 3,324人
- 2001年度(平成13年度) - 3,215人
- 2002年度(平成14年度) - 3,164人
- 2003年度(平成15年度) - 3,066人
- 2004年度(平成16年度) - 2,987人
- 2005年度(平成17年度) - 2,992人
- 2006年度(平成18年度) - 2,968人
- 2007年度(平成19年度) - 2,938人
- 2008年度(平成20年度) - 3,106人
- 2009年度(平成21年度) - 2,987人
- 2010年度(平成22年度) - 2,995人
- 2011年度(平成23年度) - 3,000人
- 2012年度(平成24年度) - 3,019人
駅周辺
中央口(南口)
1990年代までは複数のショッピングセンターの立ち並ぶ商業集積地だったが、白山市内を通る国道8号(白山市徳丸町から同市宮丸町にかけての、通称松任バイパスの一部)沿いの大型ショッピングセンターの開業、南口近くにあった旧松任市役所や公立松任石川中央病院も国道近くに移転した影響で客足は遠のき、商業施設は次々と姿を消していった。現在は白山市の都市再開発の方針でそれらの跡地には市営の文化施設がオープンしている。
駅舎を出て左手には、かつて北陸本線で使われていたD51が静態保存されている。
- おかりや公園(松任城)
- 千代女の里俳句館(旧ショッピングセンター跡)
- 市民工房うるわし(旧JA松任本所跡)
- 白山市松任学習センター(旧松任市役所跡)
- 白山市松任文化会館
- 白山市松任博物館
- 松任ふるさと館 - 吉田茂平(明治期の実業家)の私邸を移築保存したもの。
- 松任中川一政記念美術館 - 中川一政(洋画家)の母が、旧松任市出身という縁で開館。
- グランドホテル松任
- ハローワーク白山
- 松任警察署 - 2012年(平成24年)4月に鶴来警察署と統合して白山市倉光9丁目に新設。
- 石川県立松任高等学校
- ポポロ松任
北口
バス路線
- 松任駅前バス停
- 旧鶴来町方面 - 鶴来線・三反田線
- 川北町・旧辰口町方面 - 川北線・三反田線
- 白山麓旧五村方面 - 白山線
- 白山市コミュニティバス「めぐーる」
- 旧松任市内循環 - まっとう循環バス(中央病院行きなど、一部の既存路線バスはめぐーるに統合)
- 松任バス停(県道沿い)
- 松任バス停(おかりや公園裏)
- 松任駅前を発車するコミュニティバス以外の殆どの便が停車する。
- 松任バス停(県道沿いJR松任駅側)
歴史
- 1898年(明治31年)4月1日 - 官設鉄道北陸線の小松駅 - 金沢駅間延伸により開業(一般駅)。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定、北陸本線所属駅となる。
- 1916年(大正5年) - 松金電車軌道線(後の北陸鉄道松金線)の駅が開業。
- 1955年(昭和30年)11月14日 - 北陸鉄道松金線の駅が廃止。
- 1963年(昭和38年)8月 - RC造平屋の駅舎が完成。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
- 1987年(昭和62年)
- 2011年(平成23年)8月8日 - 自由通路並びに橋上駅の駅舎の供用開始。[1]
隣の駅
※当駅に停車する特急「サンダーバード」(一部通過)・「しらさぎ」の隣の停車駅は各列車記事を参照。
北陸鉄道 松任駅
概要
松金線の始発駅で、国鉄駅の南に位置し、約200メートル離れていた。
駅構造
道路に面して木造平屋建ての駅舎があり、島式ホーム1面2線を有していた。
歴史
- 1916年(大正5年)3月13日 - 松金電車鉄道の駅として開業。
- 1920年(大正9年)3月25日 - 松金電車鉄道が金沢電気軌道に併合され、同社の駅となる。
- 1943年(昭和18年)10月13日 - 合併により北陸鉄道の駅となる。
- 1955年(昭和30年)10月14日 - 松金線全線廃止により廃駅。
廃止後
駅跡地には白山市立松任図書館が建てられている。
隣の駅
- 北陸鉄道
- 松金線
- 松任駅 - 東町駅
その他
かつて駅ではあんころ餅の立ち売りが行われていた。これは1898年(明治31年)から圓八によって行われていたが、2014年現在では行われていない。ただし、餅自体は現在でも別の場所で販売されている。[2]
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:北陸本線- ↑ 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年7月14日
- ↑ http://www.enpachi.com/user_data/enpachi.php