あんころ餅
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テンプレート:統合文字 あんころ餅(あんころもち)は、和菓子の一種。
概要
餅を小豆でできた餡で包んだもの。餡が餅の衣になっていることから「餡衣餅(あんころももち)」と呼ばれ、それが「あんころ餅」になったという説がある。おはぎ、牡丹餅と同一視されることもあるが、中身が完全な餅であるという点でそれらとは区別されていることが多い。
関西や北陸地方(特に京都・金沢)を中心に夏の土用の入りの日にあんころ餅を食べる風習があり、別名「土用餅(どようもち)」と呼ばれる。
発祥は定かではないが、ウナギを食べるのと同様に、土用餅を食べて精を付けて夏の暑さを乗り切るためとされている。
江戸時代に、疲れた旅人が食べやすい様に一口サイズになったともいわれている。
日本各地に分布し、土産菓子としても使われることが多い。
あんころ餅で有名な地域
- 倉敷市児島 - 由加山の名物
- 伊勢市 - 伊勢神宮門前町において「赤福」「御福餅」などの商標のあんころ餅が名物
- 上越地方 - 「川渡餅」という名称で伝統的な菓子となっている
- 白山市 - かつてJR北陸線の松任駅にて駅弁スタイルで販売していた(元文2年<西暦1737年>創業の圓八によって明治31年から行われていたが、現在、駅では中止)