愛は風の如く
『愛は風の如く』(あいは かぜの ごとく)とは、
- 幸福の科学グループ 創始者 兼総裁、大川隆法の著作。1988年から口述筆記、1989年1月より雑誌連載開始。
- 上記の物語をもとに、下記の作品群が製作された。
- 挿絵
- 挿入歌1曲、歌唱のカセット(1989年)
- 書籍化(1991年 - )
- 朗読劇、テーマ曲、挿入歌、計5曲、CD(1992年)
- 舞台劇(1993年)
- ギリシャ現地取材による、イメージビデオ(1996年)
- 漫画(1997年、2003年)
- 劇場用アニメ映画(1997年)
- シングルCD『風の理想(ねがい)』劇場用アニメ映画「ヘルメス-愛は風の如く」イメージソング(1997年)
- 『劇場用アニメーション映画「ヘルメス - 愛は風の如く」パーフェクトガイド』(1997年)
- 映画サウンドトラックCD『ヘルメス-愛は風の如く』(1997年)
- アニメ映画収録VHSビデオ、完全版2本組み『ヘルメス-愛は風の如く』
- アニメ映画収録VHSビデオ、普及版『ヘルメス-愛は風の如く』
- アニメ映画収録DVD『ヘルメス-愛は風の如く』(2008年)
概要
テンプレート:基礎情報 書籍 テンプレート:基礎情報 書籍 大川隆法の著作『愛は風の如く』は、1988年夏頃より口述からの原稿書き起こしにより作られた。紀元前2300年頃、4300年前の古代ギリシャの歴史を霊的な能力で再現した物語であるとされる。エーゲ海、クレタ島のクレタ文明の英雄ヘルメスの実像を描いている。1989年1月より幸福の科学の会内月刊誌『月刊幸福の科学』に連載が開始され、副題として「現代によみがえるギリシャ神話」と示されたこの連載には、生方純一による油絵の挿絵が毎回5-6点併載された。
また、物語の中で登場する古代ギリシャの歌等も同時に再現され、1989年2月号(第2章)の「母マイシャの歌」が、歌唱のカセット『愛は風の如く「聖霊の歌」』(1989年)として販売された[1]。この物語の題名『愛は風の如く』の由来は、この歌の歌詞の中にある。 1991年7月から学習研究社より書籍化がなされ、カラーの挿絵を含む〔愛蔵版〕として出版された。
物語の中で登場する古代ギリシャの歌も5曲に増えたので、朗読劇と共に1992年にCD化され『愛は風の如く「愛しのアフロディーテ」』の題で販売された[2]。このCD版での「聖霊の歌」は小川知子による歌唱である。
その後、月刊誌連載は毎月継続し1992年3月の第39章まで掲載されたが、ここを最後に休載し未完のままになっている。
1993年12月23日、東京ドームにて『神々の叙事詩 愛は風の如く』の題名で舞台劇として上演された[3]。
この物語を原作として、1994年の映画『ノストラダムス戦慄の啓示』の次作としての映画化の話が進む。アニメ映画化のための作画用映像を求めて、1996年からのギリシャ現地取材が行われた。このときの取材映像が『ギリシャ - エーゲと風の記憶 - ヘルメス&アフロディーテの足跡を辿って』と題するVHSビデオにて発売された[4]。
1997年に『ヘルメス - 愛は風の如く』の題名で映画化された。
1992年の月刊誌の休載で未完のままになっていたこの物語の行方が、2011年2月の大川隆法の「公開霊言シリーズ」の公開映像で明らかになった。この内容は書籍に収録され発刊された。『エロスが語るアフロディーテの真実』幸福の科学出版、2011年4月8日発行、ISBN 978-4-86395-111-2[5]
月刊誌連載と書籍化
原作『愛は風の如く』は、幸福の科学の会内月刊誌に1989年1月より連載が開始された。毎月1章ずつ継続され、1992年3月の第39章まで掲載されたが、ここを最後に休載し未完のままになっている。
また、書籍化に際し、第38章までの収録となり、第39章「エロスの神秘」は、単行本未収録のままである。
書籍情報
- 『愛は風の如く―ヘルメスの生涯〈1 黎明編〉』学習研究社〔愛蔵版〕
- 1991年7月15日発行 第1章 - 第12章 ISBN 4-05-105719-4
- 『愛は風の如く―ヘルメスの生涯〈2 新帝編〉』学習研究社〔愛蔵版〕
- 1991年12月18日発行 第13章 - 第24章 ISBN 4-05-105915-4
- 『愛は風の如く―ヘルメスの生涯〈3 奇瑞編〉』学習研究社〔愛蔵版〕
- 1992年6月15日発行 第25章 - 第34章 ISBN 4-05-105916-2
- 『愛は風の如く』1巻〜4巻(未完)幸福の科学出版 刊
- 1巻「ヘルメスとアフロディーテ」1994年7月15日発行 第1章〜第11章 ISBN 4-87688-212-6
- 2巻「愛の英雄ヘルメス」 1994年9月5日 発行 第12章〜第20章 ISBN 4-87688-215-0
- 3巻「王子エロスの誕生」 1994年10月30日 発行 第21章〜第29章 ISBN 4-87688-221-5
- 4巻「宗教家としての出発」1994年12月10日 発行 第30章〜第38章 ISBN 4-87688-223-1
楽曲・歌唱
テンプレート:Sidebar with collapsible lists テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer
カセット
- 歌唱のカセット『愛は風の如く「聖霊の歌」』(1989年)幸福の科学出版 ISBN 4-906282-42-3
- SIDE A ヴォーカル・バージョン(8分30秒)
- SIDE B オーケストラ・バージョン(8分30秒)
CD
- 『愛は風の如く「愛しのアフロディーテ」』(1992年)幸福の科学出版 ISBN 4-87688-871-X
舞台劇
- 1994年12月23日、東京ドームにて『神々の叙事詩 愛は風の如く』の題名で舞台劇として上演された。
漫画
- マンガ『ヘルメス-愛は風の如く』第1巻「アフロディーテの愛」絵:美村あきの 幸福の科学出版 刊 ISBN 4-87688-311-4
- マンガ『ヘルメス-愛は風の如く』第2巻「強敵との死闘」絵:美村あきの 幸福の科学出版 刊 ISBN 978-4-87688-514-5
- この漫画は、外国語にも翻訳され、
- 中国語版、尖端出版社 刊、EAN 4710614362833
- インドネシア語版、エレックス・メディア社 刊、ISBN 974-92918-2-4 、ISBN 974-91341-0-9
- タイ語版、ブラパト社 刊、ISBN 978-979-20-5966-3 、ISBN 978-979-20-5967-0
- などがある。
映画
テンプレート:Infobox Film 『ヘルメス-愛は風の如く』は、幸福の科学出版による日本映画アニメ映画で、1997年4月12日に東映系で公開された。上映時間は114分。
書籍『愛は風の如く』の第32章あたりまでを原作として、さらに1996年からのギリシャ現地取材を行い、原作の裏付けのもと「ヘルメス・シナリオプロジェクト」により、アニメ脚本となった。制作はセル画による時代だったが、随所に最先端のCG技術やSFXを駆使している。
なお、この原作『愛は風の如く』のストーリー(第33章以降)は、次々回作品2003年の映画 『黄金の法』の中に続いている。
配給収入は7.4億円で1997年度の邦画配給収入ランキング8位[6]。
1997年度の毎日映画コンクール・日本映画ファン大賞で2位だった。(1位はもののけ姫)
中央青少年団体連絡協議会 推薦
優秀映画鑑賞会 推薦
ストーリー
紀元前2300年頃、4300年前のギリシア、ミノス王が勢力を広げつつあった地中海諸国に住む人々は、救世主の出現を待ち望んでいた。そんな時、クレタ島シティアの王家に、将来、全ギリシアの王になると予言されたヘルメスが誕生する。
また、地中海のディロス島に生まれたアフロディーテは、7歳のころから盲目の母とともに「囚われの王族」としてロードス島リンドスの城に11年間幽閉されていた。アフロディーテの美貌と美しい歌声は近隣諸国にまで伝わり、その噂を聞きつけたクレタ島の小国シティアの青年ヘルメスは、単身でリンドスの浜辺までやってきて、アフロディーテと恋の歌を交わすようになった。そのうち、アフロディーテは脱出を企て、ヘルメスに運命を託すことを決意する。満月の夜に二人は出逢い、生前の約束を思い出したアフロディーテの純愛は、やがて妻としての愛へと変わっていった。
結婚から2年が経って28歳となったヘルメスは、リュカルゴスの丘で雲から変化した老人(オフェアリスの神)から「ミノス王を倒せ」という使命が与えられる。ミノス王はクレタ島中央部にあるクノッソス宮殿を本拠として周辺の島々を侵略し、シティアの50倍の軍事力を持っていた。ヘルメスは、アテナイのアイゲウス王の息子テーセウスと同盟を結び、奇襲をかけてミノス軍を混乱させた。ミノタウロスの餌食となる人質として潜入していたテーセウスは、ミノス王の娘アリアドーネの協力を得てクノッソス迷宮でミノタウロスを倒す。一方、天上界の神々(高級霊人)の援助、およびオフェアリスの神から魔法の杖(ケリューケイオンの杖)を授かったヘルメスはミノス王を討つが……。
暴君を倒すため多くの人が犠牲となったことに自責の念をおぼえたヘルメスは、オフェアリスの神から二週間の修行を命じられる。反省によって心を清らかにし、瞑想や祈りで神の世界と交流したヘルメスは、指導者となることを自覚した。その後、国づくりのため、政治や経済にさまざまなアイデアを活かしていたヘルメスに、霊界の案内をするという妖精パンとアガペーが現れた。幽体離脱により霊界へ旅立ったヘルメスは、花の妖精たちの世界を見聞し、エーゲ海の竜宮界で、人魚の湖で泣いている人魚姫デルモーネに出会う。
霊界の一部では、かつて地上で戦ったミノス王が悪想念を大量に喰らうことで巨大化し、闘争の破壊の「阿修羅地獄」で魔王として君臨していた。アフロディーテの祈りでオフェアリス神の言葉を思い出し、自分の過去世がオフェアリス神であることを悟ったヘルメスは、「信仰心」により、天上界の光の軍勢の奇蹟を喚起し、神と一体となって地獄のミノス王を討ち倒す。
登場人物:キャスト
- ヘルメス:子安武人
- アフロディーテ:伊藤美紀
- オフェアリスの神:南原宏治
- ミノス王:内海賢二
- ヘシス:野沢那智
- アガペー:神代知衣
- パン:こおろぎさとみ
- デメス:小島敏彦
- テーセウス:細井治
- アリアドーネ:井上喜久子
- カイペイヤ:青森伸
- リュカルゴス王:堀勝之祐
- マイシャ:工藤恵子
- 人魚デルモーネ:田中敦子
- ミノタウロス:笹岡繁蔵
- パーシパエ:伍井美知子
- ナレーション:室園丈裕
- 予言者:景山民夫
- 愛の女神:芦川よしみ
- その他:大本眞基子
スタッフ
- 制作総指揮:大川隆法
- 原作:大川隆法(『愛は風の如く』幸福の科学出版)
- 脚本:ヘルメス・シナリオプロジェクト
- プロデューサー:丸久生
- 監督:今沢哲男
- 総作画監督:柳田義明
- 作画監督:児山昌弘
- 美術監修:串田達也
- 撮影監督:玉川芳行
- 音響監督:本田保則
- CGスーパーバイザー:八巻磐
- CGディレクター:川添和人
- 制作プロデューサー:三本隆二
- 音楽プロデューサー:高桑忠男
- 音楽:水澤有一
- 企画協力:プランニングアーツ
- 制作協力:スタジオジュニオ、アーツプロ、アニメーションスタッフルーム、ソニーPCL
- 配給:東映
映画関連品
- シングルCD『風の理想(ねがい)』劇場用アニメーション映画「ヘルメス-愛は風の如く」イメージソング、映画エンディングソング
- 作詞:松本弘司、作曲・演奏:水澤有一、歌:he Winds、幸福の科学出版刊 ISBN 4-87688-647-4
- 『劇場用アニメーション映画「ヘルメス - 愛は風の如く」パーフェクトガイド』
- ヘルメス・シナリオプロジェクト編 幸福の科学出版 刊 1997年3月25日 発行 ISBN 4-87688-315-7
- サウンドトラックCD『ヘルメス-愛は風の如く』幸福の科学出版刊 ISBN 4-87688-645-8
- VHSビデオ:完全版2本組み『ヘルメス-愛は風の如く』幸福の科学出版刊
- VHSビデオ:普及版『ヘルメス-愛は風の如く』幸福の科学出版刊
- DVD『ヘルメス-愛は風の如く』幸福の科学出版刊
脚注
- ↑ 歌唱のカセット『愛は風の如く「聖霊の歌」』(1989年)幸福の科学出版 ISBN 4-906282-42-3
- ↑ 『愛は風の如く「愛しのアフロディーテ」』(1991年)幸福の科学出版 ISBN 4-87688-871-X
- ↑ 『ネオ・ジャパニーズ・ドリーム 1993年エル・カンターレ祭』幸福の科学 ISBN 4-87688-459-5
- ↑ 『ギリシャ - エーゲと風の記憶 - ヘルメス&アフロディーテの足跡を辿って』幸福の科学出版、1996年5月26日、ISBN 4-87688-699-7
- ↑ 『エロスが語るアフロディーテの真実』幸福の科学出版、2011年4月8日発行、ISBN 978-4-86395-111-2
- ↑ 邦画配給収入ランキング、興行通信社調べ
関連項目
ギリシア神話関連