幸崎駅
幸崎駅(こうざきえき)は、大分県大分市大字本神崎にある、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)日豊本線の駅である。
普通列車の半数弱が当駅で大分方面に折り返し、早朝及び夜間に一部の特急列車が停車する。
駅の所在地は「神崎」と表記するが、佐賀県神埼市にある神埼駅(かんざきえき)と区別するためにこの駅名が採用された。かつては佐賀関鉄道が接続していた。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを有する地上駅である。ホームは高速化工事事業の際に6両編成までの対応に変更されたため、多客期の特急列車では前後端の車両がホームに掛からない事がある。また1面1線の単式ホームは駅本屋とは反対側にあり、全てのホーム間連絡は跨線橋を利用する。
分鉄開発が駅業務を受託する業務委託駅で、マルスは無いがPOS端末が設置されている。ICカードSUGOCAは同駅より南側では利用できないため、大分方面への出入場とチャージのみ対応。
のりば
- 1番線(島式ホーム)
- 待避の無い全ての停車・通過
- 停車列車同士の待避における日豊本線下り(佐志生、臼杵、佐伯、重岡、南延岡、南宮崎、宮崎空港方面)
- 2番線(島式ホーム)
- 待避列車
- 停車列車同士の待避における日豊本線上り(坂ノ市、大分、亀川、日出、杵築、大神、中山香、柳ヶ浦、小倉、博多方面)
- 3番線(単式ホーム)
- 下り到着及び折り返し上り方面、終電留置(当駅始発・終着の電車が使用する)。
利用状況
- 2011年度の1日平均乗車人員は389人(前年度比-12人)である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 407 |
2001 | 453 |
2002 | 477 |
2003 | 471 |
2004 | 483 |
2005 | 489 |
2006 | 463 |
2007 | 438 |
2008 | 419 |
2009 | 425 |
2010 | 401 |
2011 | 389 |
駅周辺
駅前から国道197号旧道にかけての丘陵上には民家や商店、小中学校があり、海岸には漁港や海水浴場がある。駅裏を流れる小川に沿った低地に田畑が続く。半農半漁ののどかな景色が今も残るが、1990年代以降、公営住宅建設や住宅団地の造成が行われ、徐々に様相が変貌しつつある。
2005年、大分市と合併するまで当駅が旧佐賀関町の中心駅で、佐賀関鉄道廃止後は旧佐賀関町唯一の鉄道駅であった。ただし、当駅は1955年の旧佐賀関町成立前、神崎(こうざき)村と呼ばれていた地域に所在し、佐賀関港がある旧町中心部の佐賀関地区とは約8km離れているため、駅周辺や沿線からはその様子をうかがうことはできない。
バス路線
大分市中心部方面及び佐賀関方面行きのバスに接続している。特に、旧佐賀関町中心部への公共交通はバスのみで、約20分かかる。
かつては国鉄バス坂ノ市・佐賀関線があり、早朝便は佐賀関駅の先にある製錬所まで延長運行していた。JRに移管後も暫くの間運行されたが、2003年(平成15年)4月1日に全線廃止され、同日より大分バス(大分-佐賀関線)の幸崎駅乗り入れが開始された。
大分バス
- 大分(坂の市・鶴崎経由)
- 佐賀関
歴史
- 1914年(大正3年)4月1日 - 国有鉄道の駅として、大分 - 当駅間開通時に開業。当時は終着駅。
- 1915年(大正4年)8月15日 - 当駅 - 臼杵駅間開通。
- 1933年(昭和8年)3月28日 - 省営自動車(後の国鉄バス)佐賀関線(幸崎駅 - 佐賀関間)運行開始。同路線は九州最古のもの。
- 1946年(昭和21年)3月11日 - 日本鉱業佐賀関鉄道開業(接続駅は日鉱幸崎駅)。
- 1963年(昭和38年)5月15日 - 佐賀関鉄道全線廃止。
- 1972年(昭和47年)2月25日 - 専用線発着を除く貨物の取扱を廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 貨物列車の設定が廃止。
- 2008年(平成20年)12月22日 - 旧駅舎を解体し、仮駅舎で営業。
- 2009年(平成21年)3月20日 - 新駅舎が開業し、新築記念式典が行われた。
- 2012年(平成24年)12月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。