宇島駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファイル:Unosima-station-platform.jpg
ホーム(2007年5月5日)
宇島駅(うのしまえき)は、福岡県豊前市大字八屋にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である。
豊前市の代表駅である。豊前市は北九州市や大分県中津市への通勤・通学圏であり、また駅周辺には企業や高等学校が立地することから、特急列車の約半分と快速・普通の全列車が停車する。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。ホームのうち5両分はかさ上げされている。互いのホームは跨線橋で連絡している。
のりば
1 | テンプレート:Color日豊本線 | (上り) | 小倉・博多・下関方面 |
---|---|---|---|
2・3 | テンプレート:Color日豊本線 | (上り) | 小倉・下関方面 |
(下り) | 中津・宇佐方面 |
※小倉方面の快速は2番のりば、中津方面の快速は3番のりばを使用する。
その他
- トイレは改札内・改札外ともに小倉寄りにある。
- 2004年に古賀駅で使用していた無限軌道を用いた車椅子用階段昇降機が配置されていたが[1]、2011年にエレベーターが設置された[2]。
- 売店は改札口外脇に小さなコンビニエンスストア型のものが営業しておりホーム上には自動販売機が設置されている。また、売店脇にはエアコン・テレビ付きの待合室がある。
- 上下線のホームの前よりに豊前市のマスコットキャラクターにもなっている鴉天狗の像が建立されている。県文化財の求菩提八天狗像をモチーフとして、1981年ごろに制作されて設置したものである[3]。
- 日中の中津終着の上り普通ワンマン列車は、当駅まで回送し2番のりばに留置後、回送で中津駅まで戻ってから中津始発列車となる場合が多い。
利用状況
1996年ごろの1日平均利用者数は約4,600人である[3]。</br> 2011年ごろの1日平均利用者数は約3,700人である[2]。
駅周辺
周辺は豊前市の中心地で、商店街を形成している。駅の北側は多くの工場が立地する工業地帯である。
金融機関・郵便局
公的機関・学校
- 豊前市役所
- 福岡県立青豊高等学校
- 市民会館
- 県総合庁舎
- 京築保健所
- 豊前市商工会議所
- 豊前市立図書館)
宿泊施設
- 築上館
スーパーマーケット・コンビニエンスストア
- マルショク豊前
バス路線
歴史
- 1897年(明治30年)9月25日 - 宇ノ島駅として初代豊州鉄道が開設。
- 1901年(明治34年)9月3日 - 豊州鉄道(初代)を九州鉄道(初代)が買収。
- 1903年(明治36年)6月16日 - 電報の取扱開始[4]。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道(初代)が国有化され帝国鉄道庁が所管。
- 1907年(明治40年)11月1日 - 宇島駅に表記変更。
- 1914年(大正3年)1月21日 - 宇島鉄道(宇島 - 耶馬溪)間開通。
- 1915年(大正4年)4月2日 - 駅舎増築[4]。
- 1936年(昭和11年)8月6日 - 宇島鉄道全線廃止。
- 1959年(昭和34年)- 現2代目駅本屋完工。
- 1966年(昭和41年)- 駅前広場完成。
- 1982年(昭和57年) - 貨物業務取扱廃止。
- 1987年(昭和62年)2月6日 - みどりの窓口開設[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2004年(平成16年)4月10日 - 車椅子用無限軌道型階段昇降機が古賀駅より移動[1]。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
- 2011年(平成23年)2月16日 - エレベーター完成[2]。
駅名の由来
駅名の由来となっている「宇島」という地名は駅の300m東にあり、駅周辺の地名は「八屋」となっている。これは宇島駅開業の際に土地を提供した者が宇島に住んでおり提供条件として「宇島駅」と名付けることとしたためとされている。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 日豊本線
- 特急「ソニック」「にちりん・にちりんシーガイア」停車駅
かつて存在した路線
- 宇島鉄道
- 宇島駅 - 千束駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 読売新聞2004年4月10日(土)(京築版)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 広報ぶぜん2011年4月号p. 14
- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Cite news
- ↑ 4.0 4.1 『豊前産業百年史』 広瀬梅次郎、1966年
- ↑ 日本経済新聞1987年2月3日西部朝刊 社会面 17ページ
参考文献
- 『豊前市史 下巻』 豊前市、1991年
- 弓削信夫 『福岡鉄道風土記』 葦書房、1999年