向谷実
テンプレート:Infobox Musician 向谷 実(むかいや みのる、1956年10月20日 - )は、日本のミュージシャン(キーボーディスト)、実業家、タレント。
永年にわたってフュージョンバンド『カシオペア』のキーボード担当を務めていたことで知られると共に、シミュレーションゲームソフト『Train Simulator』の制作者であり制作元である株式会社音楽館の代表取締役社長として知られる。
人物・来歴
世田谷区二子玉川出身[1]。幼少の頃から音楽を学び、4歳半からオルガンを、5歳からピアノを習い始め、6歳で既に作曲を行っていたという[2]。その後エレクトーンに移行、東京都立大学附属高等学校(現・東京都立桜修館中等教育学校)を卒業後、ネム音楽院(現:ヤマハ音楽院)のエレクトーン科に進学。ヤマハ音楽能力検定の「エレクトーン部門グレード3級(演奏)」「指導者グレード3級」の両資格を取得している。エレクトーンのデモンストレーターを務めた経験を持つ。この頃、友人を介し野呂一生(Gt.)と知り合い、野呂が櫻井哲夫(B.)と結成していたカシオペアに加入、共にプロデビューを目指した。
1979年に『カシオペア』の一員としてメジャーデビュー。カシオペアでは2006年の活動休止までの間、野呂と共にメジャーデビュー時からのオリジナルメンバーとして活動した。カシオペアのライブでは1981年頃からMC(司会)も兼務。軽妙なMCぶりから、向谷の名字をもじり、司会屋実(しかいやみのる)の異名を持つ。T-SQUAREと共演した際に、同じキーボーディストでありMCも担当する和泉宏隆との軽妙な掛け合いも披露したことがある。
デビュー以前の1977年にカシオペアが出場したアマチュア・バンド・コンテストの審査員で、後にカシオペアの一員となる鳴瀬喜博らに気に入られプロとしての仕事に度々誘われるようになった。この頃から家庭を持ち始めたこともあって、自活のためにスタジオ・ミュージシャンやコピー譜の採譜作業をするようになる。1984年都内に音楽スタジオ「スタジオJIVE」を創設しレコーディングスタジオの経営をはじめる。スタジオJIVEはカシオペアの数々のアルバムのレコーディングをしたスタジオであり、向谷の携わる楽曲も主に同スタジオでレコーディングされている。
カシオペアでの活動当時から「ミュージシャンがなぜ、というのは以前より何度も聞かれているが、私は必ずしも“音楽命”ではない。音楽家らしからぬが、あまり音楽も聴かない」と語る[3]一方で、熱烈な鉄道ファンとしても知られ、趣味が高じる形で1995年に世界初の実写版鉄道シミュレーションゲーム『Train Simulator』を制作、ドライブシミュレーションゲーム(自動車)・フライトシミュレーションゲーム(飛行機)しかなかった実機シミュレーションゲームに「鉄道シミュレーションゲーム」という新たなジャンルを生み出した[4]。『Train Simulator』シリーズの応用として、富士通と提携して鉄道会社が実際に乗務員の訓練に使用するシミュレータの開発も手がけており[2]、2007年には鉄道博物館の展示品「国鉄D51形蒸気機関車運転シミュレータ」の開発にも携わった。
現在では自称『鉄道タレント』として鉄道関連のテレビ番組への出演も増えており、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)の鉄道ネタの回には比較的出演することが多い。また鉄道評論家の川島令三と共にレギュラー出演している『鉄道マニア倶楽部』というマニアックな鉄道番組がある。また、鉄道と音楽を融合させた活動も多い(後述)。
2001年 - 2010年まで名古屋芸術大学音楽学部音楽文化応用学科の新設と共に専任教授を務めた。
2011年、2012年のゴールデンウィークに東急百貨店東横店で「鉄道フェスティバル2011 in SHIBUYA」、「鉄道フェスティバル2012 in SHIBUYA」をプロデュースし、SUPER BELL"Zらとのライブも行った。
2012年4月、カシオペアのメンバー間での話し合いにより、向谷がカシオペアを脱退することがカシオペアの公式サイトで発表された。これにより、音楽マネジメントも音楽館に移管されることになった。
近年の音楽活動としては、自身を中心としたフュージョンユニット『向谷実とメロディーズ』(宮崎隆睦、矢堀孝一、鹿島達彦、平川象士、壷井彰久)を結成。カシオペアのデビュー前後から親交がある三枝成彰の実験的なコンサートにも参加している。
2013年1月14日より『向谷実とチャージ&バックス』(松木隆裕[5]、宮崎隆睦、矢堀孝一、堀川真里夫、平川象士、壷井彰久)を結成し、配信およびライブ活動を行っている(後述の#ニコニコ生レコーディング配信および#ニコニコ生ライブ配信を参照)。
2014年5月、中央競馬実況中継を放送しているラジオNIKKEIは開局60周年の今年、同じく創立60周年のJRAとコラボし、競馬場でのイベント等を実施している。その一環として番組のテーマ音楽をリニューアルすることを発表。競馬ファンでもある向谷が音楽制作を担った(オープニングテーマ「ビクトリー・ロード」、エンディングテーマ「日はまた昇る」)。第81回ダービーが行われる同年6月1日より使用される。
鉄道音楽の制作
『Train Simulator』以外にも鉄道に関する音楽の活動を行っている。
2004年には九州旅客鉄道(JR九州)の九州新幹線新八代駅 - 鹿児島中央駅が開通した際に同線の業務音楽(発車音楽や車内音楽)制作を手がけたのをはじめ、以下の鉄道関連の音楽を手がけている。
- 京阪電気鉄道18駅の発車メロディ作曲[6](2007年6月)
- 阪神電気鉄道全駅の発車・到着メロディ作曲[7](2009年1月)
- 京成電鉄・スカイライナー(2代目AE形)のミュージックホーンと出入口で流されるBGM、車内チャイムの作曲[8](2009年5月)
- JR九州の観光特急「海幸山幸」のミュージックホーンと車内チャイム[9](2009年10月)
- JR九州所属の新幹線N700系電車の車内チャイムおよび九州新幹線の発車メロディ作曲(博多駅以外)[10](2011年3月)
- JR九州の観光特急「A列車で行こう」の車内BGM(2011年10月)
- 博多駅在来線ホームの発着メロディ(2012年3月)[11]
- 東京急行電鉄東横線渋谷駅の地上ホーム到着ベルメロディおよび地下ホーム発車ベルメロディ(2013年3月)[12]
インターネット上での試み
音楽活動の新しい試みとして、『向谷倶楽部』としてミニブログであるtwitterや動画配信サービスUstream、2012年からはニコニコ生放送で活動を始めた。Webを活用した新たな音楽制作を試行している。
Twilight Stream / 21st Love Express
2010年4月、中西圭三と共に、 向谷のスタジオとギターを担当した斉藤英夫(向谷倶楽部の「副部長」とされている)の自宅スタジオをtwitter/UstreamとYAMAHAのNETDUETTO技術によって結び、リアルタイムでの遠隔レコーディングを行い、下記の2曲を制作。2010年6月8 - 10日に、横浜のランドマークスタジオにて下記2曲のレコーディングが行われ、その模様はすべてUstreamにて生中継された。レコーディング翌日にはにiTunesで配信、iTunesランキングJ-POP部門で初登場8位・最高5位を獲得した。その際のアルバムジャケットも歌詞と同様にTwitter上で公募され、生中継中にpns769(イオタ)氏の作品に決定した。
- Twilight Stream - 作詞:熊倉和昭、作曲:向谷実&中西圭三、アレンジ:向谷実&倉田信雄
- 21st Love Express - 作詞:小林千早都、作曲:向谷実&中西圭三、アレンジ:向谷実&倉田信雄
アイシテルの言葉 / 斜め45度
2010年8月30日・10月18日、Ustreamで公開プリプロ「何かが生まれるかもセッション」を開催。シンガーソングライターの中嶋ユキノと斉藤英夫を加えた3人により、下記2曲のデモレコーディングを行った。2010年11月27日 - 11月28日に中嶋ユキノ「目指せ100万DLプロジェクト」としてランドマークスタジオにて本レコーディングが行われ、その模様はUstreamにて中継、延べ4万人が視聴した。レコーディングした2曲は11月29日未明完成し、同日にiTunesやe-onkyoなどでリリースされ、初登場1位を記録した。
- アイシテルの言葉 - 作詞・作曲:中嶋ユキノ、アレンジ:向谷実&山川恵津子
- 斜め45度 - 作詞・作曲:中嶋ユキノ、アレンジ:向谷実&山川恵津子
さくら
2010年8月、兵庫県西宮市にある呑み処「さくら」をテーマにした楽曲「さくら」(作詞:キムビアンカ、作曲:向谷実、アレンジ:向谷実&篠田元一)を完成させ、同年12月5日にランドマークスタジオにて向谷のフュージョンユニットである「向谷実とメロディーズ」の楽曲「The journey」と共にレコーディングが行われた。この曲は九州新幹線「さくら」のイメージソングとして採用され、JR九州商事より特急車両の車内サービスならびに同社のネット通販でリリースされた。
むかぼんぼ
2010年8月、向谷とカシオペアの元メンバーでもある神保彰がSkypeで中継した中で「むかぼんぼ」というタイトルの曲が誕生。同年9月10日に歌詞を公募したところ、150通の応募作品が集まり、その中から18作品が選出され、向谷倶楽部部室にて公開レコーディングが行われた。
本楽曲はレコーディングされたままであったが、2010年12月7日にiTunes Store、続いて鉄音モバイル[7]において「むかぼんばーず」名義で発売された。ジャケットは神保が描いたイラストが用いられている。
ONE for ONE 〜#ippyoの歌〜
サンプラザ中野くんから、「一人一票実現国民会議#ippyo」の趣旨に賛同する曲の作成を依頼され、2011年2月12日に「ONE for ONE 〜#ippyoの歌〜」(作詞&作曲:サンプラザ中野くん アレンジ:向谷実)デモレコーディングが、2月20日に東京のスタジオジャイヴにて本レコーディングが行われた。元々打込みによる簡素なレコーディングの予定であったが、BLUFFの松木隆裕からブラスアレンジ提供のオファーを受け、ドラムにウチノファンタジー、ギターにオオゼキタク、ブラスにBLUFF Hornsが参加し生音によるレコーディングとなった。この模様はUstreamにて中継された。
TOMOSHIBI 〜地震が来たら〜
3月11日に発生した東日本大震災の被災者に贈るメッセージソングとしてサンプラザ中野くんが作詞・作曲し、アレンジを向谷実が担当した楽曲「TOMOSHIBI〜地震が来たら〜」が制作された。3月15日にはサンプラザ中野くんが自らMCを務めるFM世田谷の番組「せたがやたがやせ」の番組内で生演奏され、3月18日向谷倶楽部部室にてアレンジ作業を行い、その日の夜ツイッターで参加を呼びかけたミュージシャンが集まり、川崎市にあるレコーディングスタジオOasis Sound Design Incでレコーディングが行われた。この模様はUstreamで中継された。今回は無料配信であり、すべてのミュージシャンやスタッフが全員ボランティアで、スタジオも厚意で使用することが出来た[13]。 今回の楽曲は日本語の他、英語、イタリア語、中国語、ベトナム語、フウクライナ語、ランス語、ラオス語、ネイティブアメリカンバージョンなどの言語に翻訳・カバーされている。今後も求めに応じて多くの言語に対応する意向を示している(韓国語、ポルトガル語などが予定されている)[1]。
RadioMukaiya
2011年4月 - 12月まで、ラジオ日経第一放送と動画配信サイトUstreamを通じて毎週水曜夜9:00〜に放送。MCは向谷自身が務め、ディレクターは斉藤りか、構成作家は河野虎太郎が務めた。番組では各界のゲストを招きトークや生ライブやセッション、番組のUstreamのリスナーのタイムライン上の意見で即興でメロディーを製作するコーナーがあった。
ミノルハミタ
2012年1月にネット動画配信での活動の場をUstreamからニコニコ動画へ移し、同年1月30日から生配信番組「ミノルハミタ」をスタート。 作曲・レコーディング風景や向谷自身のトークが主な内容である。特に時間を定めない不定期放送であったが3月中旬より毎週木曜夜に定期放送化されていたが 現在は「ステルス放送」と題して不定期に配信することが多い。
ニコニコ生レコーディング配信
ニコニコ生放送において、ランドマークスタジオから中継。セッティングからアレンジ、レコーディング収録、トラックダウン、iTunes Store、e-onkyoでの販売開始までの作業を可視化して公開。Vol.3ではマスタリングをも可視化している。「向谷実とチャージ&バックス」を中心に、収録・活動している。レコーディングした楽曲は当日未明に完成し、同日にiTunesやe-onkyoなどでリリースされ、初登場上位を記録している。
なおアレンジやレコーディングの際、部分的に再収録するパンチ・インを行っているが、オートチューンは行われていない。また、#ディスコグラフィーの『向谷実×中西圭三プロジェクト』の項にも後述するが、「配信する楽曲の非商用での二次利用は可能である」と向谷本人がVol.1で発言しており、「Ustream、YouTubeなどJASRACと包括契約(包括的契約利用許諾契約)しているところはご自由にご使用できます」とも記載している[14]。
向谷実のニコニコ生レコーディング配信Vol.01
2013年1月14日 13:00、楽曲制作の可視化による配信シリーズをスタート。視聴者は延べ200,000人、コメント数95,000、放送時間は23時間を超えた[15][16]。
- 初出ノ日 - 作曲&アレンジ:向谷実
- Omoe-de-Omoba - 作曲&アレンジ:向谷実 以前から共演した事がある佐藤奏(当時小学4年生)をドラマーとして起用。向谷曰く「この子が一番曲をマスターしてるかもしれない」
- サルビア - 作詞&作詞:野上健太郎、アレンジ:向谷実(リズム)、松木隆裕(ホーン)、ヴォーカル:LONO(中村吏沙、野上健太郎)
- Snow Delight - 作曲&アレンジ:向谷実 放送中に向谷がメロディとタイトルを募集。メロディは視聴者コメントの「ミドシ」を採用。「ミド♯シ」を元に作曲、アレンジした。
AKB48のメンバーが参加する向谷実のニコニコ生レコーディングVol.2
同年2月23日13:00より、『もうこんなじかん』のレコーディングから配信開始までを、約17時間放送[17][18]。
- もうこんなじかん - 作詞:佐藤亜美菜、作曲:向谷実、アレンジ:向谷実(リズム)、西脇辰弥(シンセサイザーおよびストリングス)、松木隆裕(ホーン) AKB48メンバー佐藤亜美菜(作詞)、倉持明日香、中村麻里子の3人がヴォーカルを担当、『向谷実とチャージ&バックス』とコラボした。放送中に視聴者コメントからユニット名「Porrima from AKB48」を採用[19]。
- 参加ミュージシャンの詳細はもうこんなじかんを参照。視聴者は17万6千人、コメント数18万[20]。楽曲は2013年2月21日~27日付の「e-onkyoダウンロードランキング」において第1位を獲得した[21]。
向谷実のニコニコ生レコーディング配信Vol.03
1日目 : 同年3月18日 13:00より4曲のレコーディング収録を約14時間半放送[22]。視聴者 延べ138,000人、コメント数74,000。
- relieve - 作曲&アレンジ:向谷実 深夜遅くまで生放送をしていることを憂慮していたスタッフ(通称:女帝) の気を引くため、彼女のために作曲。デモ完成後、NHKワールドTV 「J-architect」のテーマ曲の依頼があり、そのための曲として本格的に録音。イントロの10秒部分が、番組のオープニングに使われている。
- タスマニア・タイガー - 作詞&ヴォーカル:中村吏沙(LONO)、作曲&ヴォーカル:野上健太郎(LONO)、アレンジ:向谷実(リズム)、松木隆裕(ホーン)
- もうこんなじかん(Instrumental Version) - 作曲:向谷実、アレンジ:向谷実(リズム)、西脇辰弥(シンセサイザーおよびストリングス)、松木隆裕(ホーン) もうこんなじかんのインストゥルメンタル・ヴァージョン。向谷がピアノ演奏&アレンジを担当。同年5月31日 17:25および21:25、TOKYO FM「ドライバーズ・インフォ」にてBGMとして放送開始[23][24]。
- girl - 作詞&作曲&ヴォーカル:藤岡友香(TOMOKA)、アレンジ:向谷実(リズム)、松木隆裕(ホーン) サンプラザ中野くんに紹介された藤岡友香(TOMOKA)の曲をアレンジ。
2日目 : 3月19日 12:00より、後述CDの『ニコニコ生レコーディング2013』(同年4月27日「ニコニコ超会議2」の超鉄道エリア(向谷氏プロデュース)にて先行販売が行われた。同年5月8日リリース)のためのトラックダウンを約14時間配信。視聴者 延べ112,000人、コメント数68,000。
3日目 : 3月20日 12:00より、Vol.1およびVol.3の2日目にトラックダウンした楽曲をマスタリングする作業過程を、ビクターマスタリングセンターから約8時間放送。マスタリング・エンジニアは小鐵徹。視聴者 延べ75,000人、コメント数40,000。 前回に引き続き、楽曲アルバムは2013年3月14日~20日付の「e-onkyoダウンロードランキング」において第1位を獲得した[25]。
ニコニコ生ライブ配信
- 2013年3月23日 14:30 開演。同年3月16日に東急東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転開始にともない、85年の歴史に幕を下ろした旧・東横線渋谷駅ホームにて、『TOYOKO LINE SHIBUYA Station Park 〜「ありがとう」と「さよなら」の3日間-』 のステージイベントの2日目、3月23日のライブをニコニコ生放送において配信。視聴者 延べ24,000人、コメント数19,000。ライブでのヴォーカルはLONO、TOMOKA。
- 2014年5月31日 19:30 開演。元C-C-Bのギタリスト・米川英之のリーダーセッションに向谷実が参戦、米川の楽曲、及び向谷のカシオペア時代のナンバーやニコニコ生レコーディングで制作された楽曲等で構成されたロックインストルメンタル&フュージョンライブを東京・目黒BLUES ALLEY JAPANより生中継。出演者は他に石川俊介(B、ex-聖飢魔II)、岡本郭男(Ds、ex-スペクトラム)、松木隆裕(Tp)、入山和代(Tp)、包国充(Sax、ex-CREATION、竜童組)、吉田俊之(Tb、ex-スペクトラム)。視聴者 延べ25,800人、コメント数 8520。配信終了時に行った番組の内容に対するアンケートでは「たいへん良かった」96.1%、「良かった」3.9%で普通以下は0%であった。
ディスコグラフィー
カシオペア名義のものを除く。
- シンセサイザーと打ち込み(シーケンサー)を多用した楽曲中心。
- 『ティクル・ジ・アイボリー』 (TICKLE THE IVORY、1993年、廃盤)
- オリジナル楽曲のほか、カシオペアの代表曲をいくつか再アレンジして演奏・収録。高中正義、神保彰、櫻井哲夫がゲストとして参加している。
- 2010年以降頻繁に演奏される「A Day in the Stars」の初出はこのアルバム。
- 『東横特急』(2008年5月8日発売)
- SUPER BELL"Zとのコラボアルバム。東急東横線開業80周年を記念して発売された。SUPER BELL"Zの初期の楽曲が初CD化している。11曲中7曲が向谷の、残りの4曲がSUPER BELL"Zの作曲となっている。
- 向谷が制作した京阪電車の新発車メロディを収録。京阪の中之島駅、淀屋橋駅、天満橋駅、京橋駅、守口市駅、寝屋川市駅、香里園駅、枚方市駅、樟葉駅、中書島駅、丹波橋駅、祇園四条駅、三条駅、浜大津駅にて限定販売。その後は子会社の京阪エージェンシーにて通信販売を実施。
- 2009年10月10日にデビューしたJR九州日南線観光特急「海幸山幸」のミュージックホーン・車内チャイム・テーマソングと、付録として九州新幹線の発車メロディ・車内チャイム・テーマソングなど、全11曲。「海幸山幸」車内・九州内の主要駅Kioskで販売。JR九州エージェンシーと音楽館で通信販売。
- 『向谷実×中西圭三プロジェクト』(2010年6月11日 iTunes Store 配信開始)
- 上記向谷倶楽部音楽部による初の作品。『Twilight Stream』『21st Love Express』を所収。配信は「音楽館/鉄音モバイル」「iTunes Store」「 オンキヨー社のe-onkyo music store」「レコチョク」「music.jp」でされている。 なお、この楽曲は当プロジェクトの方針によりDRMフリーとして配信される。また、当楽曲の非商用での二次利用は可能である(と推測される)。楽曲購入者(法人個人を問わない)については公衆送信行為に関する著作権者/著作隣接権者による許諾が(暗黙に)なされている。
- 向谷のニコニコ生放送(前述のニコ生レコーディングVol.1および3)により制作過程のすべてが可視化されながら出来たCD。iTunes Store、 オンキヨー社のe-onkyo music storeで配信されていた楽曲も含め、改めて高音質のSHM CD用にマスタリングされた。マスタリングの様子も中継が行われている。所収された曲順は『relieve』 、『タスマニア・タイガー』、『初出ノ日』、『girl』、『もうこんなじかん(Instrumental Version)』(同年5月31日 17:25および21:25、TOKYO FM「ドライバーズ・インフォ」にてBGMとして放送開始[23][24])、『Snow Delight』、『サルビア』、『Omoe de-Omoba』。向谷の手がけた楽曲では『鉄道ゼミナール音楽編』以来の全国流通CDとなる。[28] (同年4月27日「ニコニコ超会議2」の超鉄道エリア(向谷氏プロデュース)にて先行販売が行われた。同年5月8日リリース。タワーレコード秋葉原店などのレコード販売店、通信販売サイト「Amazon」にて購入することが出来る。なお、ジャンルは「ジャズ&フュージョン」。
- 2008年に発売されたCDに、新曲「YOU GO!」と前作未収録の発車音(3秒)2種類の音源を加え発売。なお「YOU GO!」は初代特急発車メロディを今回のCDのために向谷実氏がアレンジした楽曲である。また、「ニコニコ超会議2」の超鉄道エリア(向谷氏プロデュース)と、浜大津駅特設会場にて先行販売が行われた。京阪の中之島駅、淀屋橋駅、天満橋駅、京橋駅、守口市駅、寝屋川市駅、香里園駅、枚方市駅、樟葉駅、中書島駅、丹波橋駅、祇園四条駅、三条駅、浜大津駅と、京急百貨店5階おもちゃうりば(神奈川県横浜市)、さいか屋横須賀店4階リビング用品売場(神奈川県横須賀市)、京阪カードの通信販売サイト「e-kenet マーケット」にて購入することが出来る。
著書
- 『フュージョン狂時代』 1995年、ISBN 4636209311
- 『オンチは楽器がうまくなる』 2006年、ISBN 4794215010
- 『鉄道の音』2009年、ISBN 978-4-04-867666-3
テレビ番組・ビデオ・DVDなど
- ティーンズねっとわーく(NHK教育テレビ、1995年 - 1996年) - 司会
- 熱中時間 忙中"趣味"あり(2004年6月27日)
- 川島令三&向谷実の鉄道マニア倶楽部(MONDO21、2006年4月 - 6月)
- 川島令三&向谷実の鉄道マニア倶楽部 Ver.2(MONDO21、2007年5月 - 10月)
- 川島令三&向谷実の鉄道マニア倶楽部 Ver.3(MONDO21、2008年5月 - 10月)
- 鉄道・運輸機構 交通ネットワークの未来に向けて 〜鉄道・運輸機構の果たす役割〜(2007年3月、非売品)
- 世界一奇妙なクイズ(2007年8月、12月、2008年1月)
- おかあさんといっしょ - 作曲を担当
- タモリ倶楽部(テレビ朝日) - 不定期出演。タモリ電車クラブ(ゴールド会員)NO.3
- 宇宙一せまい授業!(あっ!とおどろく放送局、2008年11月25日)
- ブラタモリ(NHK総合テレビ、2009年10月15日) - 第3回「二子玉川」の回に出演
- 鉄道写真物語 1枚にかける旅(TwellV、2010年)
- BSデジタル号がゆく!〜ブルートレイン 九州一周の旅〜(NHK BSハイビジョン、2010年9月4日・5日)
- RadioMukaiya(ラジオ日経、2011年4月6日 - 12月28日) - 毎週水曜。USTREAM・ニコニコ生放送とも連動
- きん☆すた(NHK福岡放送局、2011年4月15日 - 「ぶっつけ本番!鉄道の旅」レギュラー出演[2]
- 我思う、故に我ラーメン(HTB、2011年6月30日)深夜の新番組。最終回にゲスト出演。札幌のラーメン屋「麺屋 菜々兵衛」を訪問し、実食
- フジテレビONE TWO NEXT チャンネルリニューアル記念!春のCS番組まつり!!(2012年3月9日他、フジテレビONEにおいて生放送。ニコニコ生放送とも連動。後日、ONE、TWO、NEXTにおいてリピート放送あり) - 新番組(後記「向谷鉄道倶楽部」)の宣伝のためにゲスト出演
- 向谷鉄道倶楽部(フジテレビNEXT、2012年4月5日 - ) - 鉄道情報バラエティー番組。毎月1本新作放送予定。アシスタントは横尾真梨子[30]
- 向谷鉄道倶楽部presents駅弁倶楽部(フジテレビNEXT、2012年4月8日 - ) - 向谷鉄道倶楽部で紹介した駅弁を紹介する。毎月1本新作放送
- 探検バクモン(NHK総合テレビ、2012年7月25日) - 横浜市にある原鉄道模型博物館の取材に同行
- おしあげNOW(TOKYO MX、2012年9月23日) - ゲスト出演
- NIKKEI×BS LIVE 7PM(BSジャパン、2012年11月1日) - ゲスト出演
- Mr.サンデー(フジテレビ) - ゲスト出演
- 笑神様は突然に…(日本テレビ、2014年2月7日)準レギュラーコーナー「鉄道マニアの旅」の特別ゲストとして出演。渋谷ヒカリエ開業1周年特別仕様列車「Shibuya Hikarie号」を貸切ってのロケ[3]
関連項目
- 音楽館 - 向谷実により1985年に設立された株式会社
- pop'n music - 『Train Simulator』のテーマ曲『Railroad Force』を提供。初出は13カーニバル
- 三國志II、三國志III 、戦国無双2、戦国無双2 Empires(すべてコーエー) - BGMを担当
脚注
外部リンク
- 音楽館 Ongakukan website
- 向谷実の鉄道と音楽がいっぱい
- テンプレート:Twitter
- ヤマハ 向谷実インタビュー
- Ustream向谷実チャネル
- ニコニコチャンネル向谷倶楽部
- 向谷倶楽部
- ↑ 『ブラタモリ』2009年10月15日
- ↑ 2.0 2.1 向谷実氏が考える鉄道と音楽(前編)――発車メロディ3つのオキテ - Business Media 誠 2008年12月23日
- ↑ 山手線~Train Simulator Real』を開発した向谷実氏「山手線の運転手さん、ごめんなさい」 - ASCII.jp 2001年08月25日
- ↑ Minoru Mukaiya : News & Profile - カシオペア公式サイト
- ↑ テンプレート:Twitter
- ↑ 京阪線18駅で発車メロディーを流しています - 京阪電気鉄道公式サイト
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 『鉄道ジャーナル』通巻514号(2009年8月号) p94
- ↑ 観光特急「海・山幸」 女性好みの可愛い列車 - 産経MSNニュース2009年11月23日
- ↑ CD「さくら〜九州新幹線全線開業記念BGM」 - ネコ・パブリッシング鉄道ホビダス2011年2月17日
- ↑ 博多駅在来線ホームの自動放送に新しくメロディーを導入します。(九州旅客鉄道プレスリリース 2012年3月16日)
- ↑ 東横線・東京メトロ副都心線 相互直通運転開始記念!東横線渋谷駅にオリジナルベルメロディを導入します - 東京急行電鉄、2013年2月28日
- ↑ 【日本語版 参加ミュージシャン、スタッフ】Vocal:サンプラザ中野くん、Pf&Keyboard:向谷実、Guitar,Chorus:オオゼキタク、Jembe,Chorus:ウチノファンタジー、Flugelhorn,Chorus:松木隆裕、Percussion:YAS-KAZ、Manipulation:.堀内 靖、Engineer:石塚良一、ssistant Engineer:宇納真也、Ustream Specialist:西村俊一、Jacket Design:鯉沼香帆、Co;Direction:丸山GANKO、Co-Ordination:斉藤りか、Oasis Sound Design Inc:金森祥之、Oasis Sound Design Inc:千葉綾子
- ↑ 記載例、ニコニ・コモンズ。
- ↑ 向谷実のニコニコ生レコーディング配信Vol.01、ニコニコ生放送。
- ↑ ニコニコ生レコーディングVol.1、向谷倶楽部 音楽部。
- ↑ AKB48のメンバーが参加する向谷実のニコニコ生レコーディングVol.2、ニコニコ生放送。
- ↑ ニコニコ生レコーディングVol.2、向谷倶楽部 音楽部。
- ↑ 向谷が所属していたカシオペアにあやかり、乙女座のγ星の英語 Porrimaと命名。
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 【e-onkyoダウンロードランキング】AKB48参加の向谷実レコーディング可視化プロジェクト第2弾が1位!【2013/2/21~2/27】
- ↑ ニコニコ生レコーディングVol.3、向谷倶楽部 音楽部。
- ↑ 23.0 23.1 向谷倶楽部
- ↑ 24.0 24.1 Twitter - 向谷氏本人によるツイート。
- ↑ 【e-onkyoダウンロードランキング】向谷実のニコ生レコーディングVol.3が1位【2013/3/14~3/20】
- ↑ 「京阪電車 発車メロディ COLLECTION」を発売、京阪電気鉄道。
- ↑ 京阪電車 発車メロディcollection 11月1日(土)リリース!、京阪電気鉄道。
- ↑ http://www.ongakukan.info/news/allnews.html#192
- ↑ 京阪電車発車メロディCOLLECTION2013 臨時列車・オリジナルグッズ、京阪電気鉄道。
- ↑ フジテレビONE TWO NEXT「向谷鉄道倶楽部」紹介