北野タレント名鑑

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テンプレート:基礎情報 テレビ番組北野タレント名鑑』(きたのタレントめいかん)は、2004年4月15日から2006年3月23日までフジテレビ系列で放送されていた深夜バラエティ番組である。放送時間は、毎週木曜日25:05 - 25:35放送(関東地区)。

番組概要

毎週、頭文字一文字から連想されるタレント5名を、司会のビートたけしガダルカナル・タカが無作為に選び、スタジオに呼びクイズを行うという番組である。誰でも知っているタレントも出演する事もあるが、一部の人間しか知らないタレントも出演する事も、この番組の魅力である。また番組の出演条件も特徴的で、ノーギャラ(無報酬)であることが条件であり、これが番組冒頭の出演交渉のシーンに色々と味を出している。よくタカが人選に戸惑うと江戸家猫八(四代目)に電話をしヒバリの声などをやってもらった。

最初はゴンドラが最上部にあり、正解と共にゴンドラが下がっていく(当初は昔のアップダウンクイズの要領だったが、途中から逆になった)また2問正解時までヴェールがあり、顔が見えないようになっている。(ヴェールからはみ出て顔が映りそうになる場合は、番組マスコットのマークで顔を覆い映像では3問正解するまでは徹底的に顔を映さない様になっている。)3問正解で顔出し、4問正解でそのタレントのPRが出来る。

解答者(ゲスト)は5名なので解答席(ゴンドラ)が5枠あり、(番組では1~5番といった枠番は設けていないが、説明の便宜上、向かって左の解答席から1枠、以後順に右側が5枠とする)たいていは1枠には顔を隠されていても顔のイメージが沸く、充分世間でも顔が知れ渡った御大クラスのタレントが座る。以降2、3枠は殆ど認知度が無い芸人や、割りと懐かしいというかご無沙汰なタレントが多い。4枠はお笑いタレントで、2人組の場合であろうとあくまでも解答者は1人なので、相方は別席にいる。(そこはヴェールが無い為お面を被り、解答者の相方が3問正解するまではお面は外せない。)5枠はグラビアアイドルがお決まり。殆ど発展途上の売り出し中のピチピチギャルである。意外に司会進行のガタルカナル・タカが特別その5枠のギャルに裁定を甘くするといった様な事はさほど無いものの、時たま「絵が可愛いから」とかいう理由で、(途中で必ず「作曲」したり、もしくは「絵で表現」してください」という問題が出題される)それまで2問正解だったのを2ポイント与え一挙に4問正解のPRタイム獲得にさせてしまう。といった事もあった。

番組中に問題は6問程出題される。解答方法は全てプラカードに解答を記入し、それを立てかける方法である。本当に正解が判らずに当てずっぽうに記入するものや、不正解で顔出し出来ないのを覚悟で、それでも受け狙いでギャグを交えた解答をする者など様々であった。特に4枠のお笑いタレントに多いが、久々のテレビ出演だからPRをしたいとしゃかりきになって正解を出そうとする者も少なくなかった。

番組の最後に、番組スタッフのエンドロールが流れるバックで、3問正解出来ずに顔が一切映らなかった解答者は、終了後の抱負を一言述べるシーンが一人に対して3秒程映るが、そのカットは画面の左上部に小さく映るだけで、視聴者が見える域ではない。

2年間の期間で全84回放送された。一度だけ60分の拡大スペシャルを放送した事がある。

この番組は、元々フジテレビ721で放送されていたチャンネル北野の「ウモラサヌ(知名度の低い芸能人を埋もらさぬという意味から)」という企画から派生された。ウモラサヌには司会を務めていたマキタスポーツと放送作家の倉本美津留の二人がタレント名鑑を見ながら電話で出演交渉をしていた。

出演者

司会

出題

ダンカングレート義太夫〆さばマキタスポーツらが出演
クイズを出す際、様々なモノマネやコスプレで登場。ダンカンの「なぞなぞマン」、無法松仲本工事、マキタスポーツのフレディ・マーキュリー、〆さばヒカルのケーシー高峰風ネタなどが定番だった

主なゲスト

備考

2005年9月22日放送分では、萩原流行がスケジュールが空いていながら断固出演拒否をしたため、「クイズ 目隠しドボン」というニセ番組の出演依頼をして、萩原流行を誘き寄せ、無理矢理出演させた。

2005年12月1日放送分では出演者全員が顔出しをすることができたが、時間の都合(?)により全員の顔が出たところで終了したため、誰もPRをすることができなかった。

2006年1月19日・1月26日にビートきよしが出演したが、この連続2回の出演は自分が出したCDの告知がしたいが為に2回とも無理やり(一時的)改名して(「す」の時で「ズートきよし」、「か」の時で「カル-セルきよし」)臨んだが2回ともボケ解答ばかりで結局顔出しすらできなかった。

番組MCである戸部アナがコンタクトレンズをなくしたとのことで2回だけメガネをかけて出演したことがあった。なお、本番組の後番組で2008年現在放送している『たけしのコマネチ大学数学科』では番組の内容上知的に見せるため(?)に毎週メガネをかけて出演している。戸部アナもたけし同様、最終回には解答者として出演し、顔出しを果たした。

最終回はたけしが松鶴家たかしという芸名で解答者として出演。きよしも松鶴家きよしで登場し、ツービート結成前の名前で出演している。尚、この最終回において、二人に漫才をやらせようとしたが、たけしが嫌がり実現しなかったものの、二人が同時にブラウン管に映り、変則的だが、コントっぽい事も行っている。

たけしのスケジュールの都合がつかない場合時、代行としてダンカンが司会をつとめたことが何回かあった(ただし電話での出演依頼をする時はタカと戸部アナが担当のため出演はせず)。また、最終回にたけしが解答者になったときも司会者席に座った。

ダウンタウン司会の音楽番組『HEY!HEY!HEY!』にて、宇多田ヒカルがゲストだった際、逢いたい人という事で、さだまさしが呼ばれた事がある。通常呼ばれる理由としては、「この人がきっかけで歌手になった」や「この人がファンだった」というのが多いが、宇多田の場合は、「テレビの深夜番組で出ていて印象的だったので」という理由だった。無論、その番組こそ、「北野タレント名鑑」であり、その際の映像が流れた。ダウンタウンからは、「何でこんな番組に出たんですか?」と聞かれまくっていた。ちなみに宇多田はさだ自体をあまり知らず、「歌手」だと思わなかったらしい。

スタッフ

  • ナレーター:小松由佳
  • 企画:ダンカン 、ニンポップ(倉本美津留)
  • 編成:大辻健一郎(フジテレビ)
  • 構成:安達元一、竹内きよのり、斉藤タカシ
  • TP:中村彰
  • カメラ:川崎昭
  • 照明:木幡和弘
  • 音声:竹山裕隆
  • VE:富田祐介、北本崇、吉田崇
  • VTR:今村信男
  • 音響効果:有馬克己
  • EED:関口晴央、木村有宏、粟野耕太 ほか(関口以外は週替わり交代)
  • MA:植木俊彦
  • TK:江藤香織
  • 美術プロデューサー:丸山覚
  • 美術デザイン:高松浩則
  • 美術制作:矢部香苗
  • 美術進行:東山浩美
  • 装置:鈴木匡人
  • 特殊道具:白鳥保夫
  • 衣裳:高野知子
  • メイク:玉田秋恵
  • 技術協力:渋谷ビデオスタジオテレテックメディアパーク、スカイウォーカー
  • 美術協力:アックス
  • 協力:オフィス北野
  • CG:ヴィジブレックス
  • エンドタイトル:THE STRiPES
  • プロデューサー:吉田宏、梅本覇留
  • 演出:藤保修一
  • 制作協力:イースト
  • 制作:フジテレビ、COMPASS

ネット局

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