渋谷ビデオスタジオ

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渋谷ビデオスタジオ

渋谷ビデオスタジオ(しぶやビデオスタジオ)は、東京都渋谷区宇田川町にかつて所在していたテレビスタジオである。

概要

建物としての渋谷ビデオスタジオは、「ショーエイボウル」というボウリング場として建設され営業していた。同所が廃業したあと、残された建物を改修し、3つのテレビ収録用スタジオの他、VTR編集室なども併せ持った施設として再出発したものであり、企業としての渋谷ビデオスタジオは、この建物及び設備の管理・運営を主な業務として設立されたものである。

1980年代中期には、フジテレビが月9ドラマを中心としたドラマ収録を優先的に行うことを目的に、同スタジオに資本参加していた。

その後、2000年代に入り当スタジオと資本関係のあるフジテレビが東京都江東区青海臨海副都心に建設していた自社スタジオ「フジテレビ湾岸スタジオ」の完成に伴う「収録・編集拠点の統合」のほか、建物自体の「耐震性」が保てないという物理的理由などから2007年9月末でスタジオの運用を停止し、当スタジオはフジテレビのドラマ『フライトパニック』の収録を最後に32年間の歴史に幕を下ろした。

2008年4月からは、事業持株会社としてだけではなく、イベント企画・不動産コンサルティングなども幅広く展開する新生、渋谷ビデオスタジオとしてスタートしている。

所在地・設立年月日

  • 東京都渋谷区宇田川町41-8
  • 1976年(昭和51年)12月

役員

  • 代表取締役社長:熊谷伸一

稼働していた当時のスタジオ

第1スタジオ

HD/SD対応〔200坪〕

第2スタジオ

HD/SD対応〔180坪〕

第3スタジオ

SD対応〔110坪〕

スタジオについての雑記・関連事項

  • パッケージ番組においては、自身が所有する生田スタジオや、系列関連のある後楽園ホールに集約させていた日本テレビも、以前はここを使用することがあり、例えば「欽きらリン530!!」では、ここで生放送や収録を行っていたほか「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」でも定期的に同スタジオを使用して収録していた。
  • 先述の通り、もともとボウリング場として建てられた建物であるため、テレビスタジオに用途変更するにあたり、建物内部で大規模な改装工事が行われた。このため、建物の耐震性や耐久性に疑問を呈する向きもあった。
  • ボウリング場をテレビスタジオに内部改造した例としては、同所の他に静岡朝日テレビ(旧:静岡県民放送)があったが、既に新社屋へ移転し、建物も解体されている。渋谷ビデオスタジオも、運用停止→建物解体となるため、こういった問題は今後は発生しないと思われる。
  • 同所と資本関係があるフジテレビが、東京・江東区青海臨海副都心に大規模な自社スタジオ「フジテレビ湾岸スタジオ」(お台場のフジテレビの本社近くに所在)の建設工事を行い、2007年に完成、同年から運用を開始し、同年9月14日から本格稼動した。このスタジオの完成に伴い、全設備が撤去され、閉鎖後2011年に取り壊された。2012年現在は駐車場になっている。

関連会社

外部リンク