マンチェスター・ユナイテッドFC

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:サッカークラブ マンチェスター・ユナイテッド・フットボール・クラブテンプレート:Lang-en-short, イギリス英語発音テンプレート:IPA-en ンチスタ・ユーイティドゥ・トゥボール・クブ)は、グレーター・マンチェスタートラフォードに位置するオールド・トラッフォードを本拠地とするイングランドのサッカークラブである。愛称は赤い悪魔(Red Devils)。

概要

世界を代表するビッグクラブの一つであり、イングランドのフットボール史上最も成功を収めている。特に1986年に監督としてアレックス・ファーガソンが就任して以来、20の主要なタイトルを獲得し、近年では最も素晴らしい成績を残している。イングランドのトップリーグで最多となる20回の優勝を経験しており、リヴァプールの18回を超えている。1968年にはイングランドのクラブとして初めて、UEFAチャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)のトロフィーを掲げたクラブであり、その後、1999年2008年と通算3回の優勝を記録した。また、11度というFAカップの最多優勝記録を保持している。G-14(現・欧州クラブ協会)設立時からのメンバーである。

世界屈指の人気・規模を誇るクラブであり、2012年に大手市場調査会社であるカンター社によって、ファンの数は世界人口のおよそ11人に1人にあたる6億5,900万人と推定されており、フットボールに限らず全てのスポーツクラブの中で世界一ファンの多いクラブであることが判明した。2014年アメリカの経済誌『フォーブス』が発表したクラブの資産価値では、28億1000万ドルと算定されており、世界のサッカークラブの中ではレアル・マドリードFCバルセロナに次ぐ第3位である[1]。2011-2012シーズンのクラブ収入は3億9590万ユーロと推定されており、レアル・マドリード、FCバルセロナに次ぐ第3位である[2]

アメリカMLBニューヨーク・ヤンキースと業務提携を結んでいる。経済的優良クラブの典型とされてきたが、アメリカNFLタンパベイ・バッカニアーズのオーナーであるマルコム・グレーザーによって買収され、物議を醸している。マルコム・グレーザーによるクラブ支配に反対するサポーターの一部は、クラブの負債が3億2,000万ポンドに達していることに懸念し、新クラブFCユナイテッド・オブ・マンチェスターを結成した。

同じ市内にあるマンチェスター・シティとの「マンチェスター・ダービー」は、「マージーサイド・ダービー」(リヴァプールエヴァートン)、「ノース・ロンドン・ダービー」(アーセナルトッテナム)と並ぶ3大ダービーの一つに数えられ、世界でも有名なダービーマッチの一つである。また伝統的にライバル関係にあるとされるリバプールとの試合は、ノースウェスト・ダービーやイングランド・ダービーと呼ばれ、世界に数多く存在する「伝統の一戦」の一つに数えられており、毎回白熱した試合が繰り広げられている。この試合はイングランドにおけるナショナル・ダービーである。

伝統的に背番号7は特別なものとして扱われ、栄光の7番と言われている。ジョージ・ベストスティーヴ・コッペルブライアン・ロブソンエリック・カントナデビッド・ベッカムクリスティアーノ・ロナウドマイケル・オーウェンといった栄華を極めた名手達によってそれは受け継がれている。

一般的な略称はユナイテッド(United)、マン・ユナイテッド(Man Utd、Man United)だが、テンプレート:要検証範囲マンU(ManU)などと呼ぶ。マンチェスター市内ではマンチェスター・シティーと区別する為にただ単にユナイテッドと呼ばれる場合が多いが、市外では他のユナイテッドとつくクラブと区別する為にマンチェスターをマンと略して呼ばれている。対するマンチェスター・シティーは市内ではシティー、市外ではマン・シティーと略されている。クラブは、1992年に設立されたプレミアリーグの創設時からのメンバーであり、1974-75シーズンを例外として、1938年からこれまで、イングランドのトップリーグに属している。また、1964-65シーズンからの6シーズン以外はイングランドのクラブでは最多の平均観客動員数を誇る。

2012年より日本におけるファン拡大を目的として、クレジットカード会社アプラスと提携し「マンチェスター・ユナイテッドカード」(ゴールドとスタンダード)の募集を開始した。

歴史

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アレックス・ファーガソン

マンチェスターの鉄道員が中心となり、ニュートン・ヒース・ランカシャー&ヨークシャー・レイルウェイズFC (Newton Heath LYR FC)として1878年に創立。初めの数年は殆ど公式試合はせず、自チーム内での対戦や他の鉄道会社のチームと対戦していた。1882年から1883年の間に、26試合の親善試合をした記録が残っている。翌年、地元のカップ戦であるランカシャーカップに出場するも、1回戦で昨年のFAカップ覇者のブラックバーン・オリンピックのリザーブチームに7-2の敗戦。1885年にプロチームとなり、1892年にニュートン・ヒース (Newton Heath FC)に名称を変更し、運営を行っていたが、オーナーの方針で入場料を取らなかったことや、グランド移転などで費用がかさみ、1902年に一度破産する。その後、地元醸造業主のジョン・ヘンリー・デイヴィスが500ポンドをクラブに投資し、オーナーに就任して、クラブを再興した。その後、1902年にチーム名が変更され、マンチェスター・ユナイテッドとなる。名称変更前の2日間だけマンチェスター・セルティックという名称であった。

2日間だけではあるが、セルティックと名乗ったことでこのクラブがカトリック系であると思われることが多いが、このクラブはカトリックとは全くの無縁である。

今や名門となったチームだが、歴史の長いイングランド・フットボールリーグにおいて、意外にもその歴史はさほど古い方ではなく、また苦難の連続でもあった。草創期に2度のリーグ優勝後、1910年代から1950年頃までは低迷。第二次世界大戦時には空襲でオールド・トラフォードが被災し、戦後も資金不足から修復できず、マンチェスター・シティの本拠地(メイン・ロード)を拝借するといった有様だった。

1950年代に入り、マット・バスビーを監督としてチームの大改革を行い、復活を遂げたかに見えたが、その矢先ミュンヘンの悲劇で主力の多数を失った。これにより英国(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)のクラブチームとして初のヨーロッパでの栄光はスコットランドセルティックに譲ることになってしまう。ボビー・チャールトンジョージ・ベストらを擁して栄光を勝ち取る1960年代後半の後、1970年代に入り、世代交代に失敗。1974年には(1シーズンだけ)2部落ちの憂き目にも遭っている。ちなみに、マット・バスビーは当時からチームの愛称となっていたレッド・デビルスという名をクラブの商標や、エンブレムに使用した先駆者でもある。

長い低迷期を終わらせたのは、スコットランド人監督、アレックス・ファーガソンである。1986年に就任した彼は若手の育成と、暴れ馬と呼ばれた選手たちの融合に見事成功。現在に至る常勝軍団の系譜をスタートさせる。

FAプレミアリーグの優勝回数は12回で、最多優勝クラブ。旧フットボールリーグ・ファーストディビジョン時代を通じても、優勝19回は歴代1位。その他に、FAカップで11回、カーリングカップで2回、UEFAチャンピオンズリーグで3回、UEFAカップウィナーズカップで1回のタイトルを勝ち取っている。

中でも1998-99シーズンはクラブにとって特筆すべきシーズンである。ファーガソン監督の下、ユース時代から育て上げられたデビッド・ベッカムガリー・ネヴィルポール・スコールズライアン・ギグスら、いわゆる「ファーギーズ・フレッジリングス(アレックス・ファーガソンの雛鳥)」と呼ばれた選手達を中心に、UEFAチャンピオンズリーグ決勝では、バイエルン・ミュンヘンを劇的な逆転で下しヨーロッパ覇者となった(カンプ・ノウの奇跡)。さらにこのシーズンはリーグ優勝とFAカップ優勝を合わせたトレブル(三冠)を達成。ヨーロッパのサッカーシーンに「赤い悪魔」の名を轟かせた。このカンプ・ノウの奇跡の試合と、FAカップでライアン・ギクスが見せたハーフライン付近からのドリブルしてのゴールは今でもサポーターの中では語り継がれている。

ヨーロッパフットボール史において、他にUEFAチャンピオンズリーグ(旧UEFAチャンピオンズカップ時代を含む)、国内リーグ、国内カップを制し、3冠を成し遂げたのは、1966-67シーズンのセルティック、1971-72シーズンのアヤックス、1987-88シーズンのPSV、2008-09シーズンのバルセロナ、2009-2010シーズンのインテル、2012-2013シーズンのバイエルン・ミュンヘンである。

1995年には、イプスウィッチ戦でリーグレコードの9-0の大差で勝利。2005年10月29日ミドルスブラ戦でクリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドとしてのイングランド・プレミアリーグの通算1,000ゴール目を記録。これはプレミア最速記録でもある。

このようにプレミアシップ発足後も高い実力と人気を兼ね備え、アーセナルとともに2強と呼ばれた。しかし2002-03シーズン以降はアーセナル(2003-04シーズンの無敗優勝)、チェルシー(2004-05、2005-06シーズンにかけての2連覇)からの王座奪還を目標としていた。そして、2006-07シーズンではリーグ2連覇をしていたチェルシーとの激闘を制し、2002-03シーズン以来4年ぶりのリーグ優勝を果たした。

2013年5月、27年間監督を務めたファーガソン監督が退任[3]、後任はエヴァートンFCを11年にわたり率いたデイヴィッド・モイーズが就任したが[4]、成績が低迷しチャンピオンズリーグ出場権を逃したことにより2014年4月22日、同シーズン限りでの解任が発表され[5]、今季残りについてはライアン・ギグス(兼任コーチ)が暫定監督に就任すると発表した[6]。そしてチームは7位で終了。前監督がモイーズだった5位のエバートンと共に、残留圏内の16位で終えたハル・シティがFAカップ枠で、6位のトッテナムがキャピタル・ワン・カップ戦枠でそれぞれUEFAヨーロッパリーグの出場権を獲得したので、25年ぶりにヨーロッパのカップ戦に出られない屈辱を味わった。

2014年5月18日、オランダ代表を率いているルイ・ファン・ハールワールドカップ後の就任が決定した[7]。暫定監督を務めたライアン・ギグスは選手を引退しアシスタントコーチへの就任が決定。

2014年8月16日、2014-2015シーズンのプレミアリーグのホームでの開幕戦・スウォンジー・シティとの一戦で、スコアは1-2と敗戦。優勝争いに返り咲きを狙うチームにとっては厳しいスタートとなった。尚、チームがホームゲームの開幕戦で敗れるのは1972年以来、42年ぶりの出来事である。

タイトル

国内タイトル

国際タイトル

親善大会

現所属メンバー

  • 2014-2015年開幕メンバー

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2014年7月25日現在[8]

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ローン移籍

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リザーブ・アカデミー

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歴代監督

氏名 国籍 期間
アルフレッド・ハロルド・アルバット テンプレート:Flagicon イングランド 1892 - 1900
ジェームス・ウエスト テンプレート:Flagicon イングランド 1900 - 1903
ジェームス・アーネスト・マングノール テンプレート:Flagicon イングランド 1903 - 1912
ジョン・ベントレー テンプレート:Flagicon イングランド 1912 - 1914
ジョン・ロブソン テンプレート:Flagicon イングランド 1914 - 1921
ジョン・チャップマン テンプレート:Flagicon イングランド 1921 - 1926
ラル・ヒルディッチ テンプレート:Flagicon イングランド 1926 - 1927
ハーバート・バムレット テンプレート:Flagicon イングランド 1927 - 1931
ウォルター・クリックマー テンプレート:Flagicon イングランド 1931 - 1932
スコット・ダンカン テンプレート:Flagicon スコットランド 1932 - 1937
ウォルター・クリックマー テンプレート:Flagicon イングランド 1937 - 1945
マット・バスビー テンプレート:Flagicon スコットランド 1945 - 1969
ウィルフレッド・マクギネス テンプレート:Flagicon イングランド 1969 - 1970
マット・バスビー テンプレート:Flagicon スコットランド 1970 - 1971
フランク・オファレル テンプレート:Flagicon アイルランド 1971 - 1972
トミー・ドハーティー テンプレート:Flagicon スコットランド 1972 - 1977
デーブ・セクストン テンプレート:Flagicon イングランド 1977 - 1981
ロン・アトキンソン テンプレート:Flagicon イングランド 1981 - 1986
アレックス・ファーガソン テンプレート:Flagicon スコットランド 1986 - 2013
デイヴィッド・モイーズ テンプレート:Flagicon スコットランド 2013 - 2014
ライアン・ギグス(暫定) テンプレート:Flagicon ウェールズ 2014
ルイ・ファン・ハール テンプレート:NED 2014-

歴代在籍選手

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GK

DF


MF


FW


練習場

テンプレート:仮リンク。2000年にテンプレート:仮リンクから当地に移転。現在は、スポンサー名を冠しAon Training Complexが正式名称。また、単に施設所在地の地名からキャリントンとも呼ばれている。

スポンサー

年度 メーカー 胸 スポンサー
1945–1975 Umbro none
1975–1980 Admiral
1980–1982 Adidas
1982–1992 SHARP
1992–2000 Umbro
2000–2002 Vodafone
2002–2006 Nike
2006–2010 AIG
2010–2014 Aon
2014–2015 Chevrolet

公式パートナー

  • 東芝メディカルシステムズ(2013)

関連項目

脚注

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外部リンク

テンプレート:Sister

公式
ニュース
携帯
  • マンチェスター・ユナイテッド携帯電話サイト
iモード:メニューリスト→スポーツ→サッカー→マンチェスター・U
EZweb:カテゴリで探す→スポーツ→サッカー→マンチェスター・U
Yahoo!ケータイ:メニューリスト→スポーツ→サッカー→マンチェスター・U
ユニフォーム 2008-2009シーズン
 公式メンバーズカード
その他

テンプレート:マンチェスター・ユナイテッドFCのメンバー テンプレート:Navbox テンプレート:オリジナルプレミアリーグクラブ テンプレート:Navbox テンプレート:欧州クラブ協会メンバー テンプレート:ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀チーム テンプレート:トレブル達成チーム

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  1. Soccer Team Value Business of Soccer Forbes 2014年8月現在。
  2. 世界4大会計事務所の一つのデトイトが公表した2011-2012シーズンの欧州サッカークラブ年収ランキング
  3. ファーガソン、今季限りで監督を引退
  4. マンチェスター・ユナイテッド、モイーズ新監督就任を発表
  5. ユナイテッド、モイーズ解任を正式に発表
  6. ユナイテッドのモイーズ監督が退団(uefa.com日本語版)
  7. Van Gaal named United manager
  8. http://www.manutd.com/en/Players-And-Staff/First-Team.aspx?pageNo=1