ドラえもん のび太の恐竜2006

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ドラえもん のび太の恐竜2006』(ドラえもん のびたのきょうりゅうにーまるまるろく)は、2006年3月4日に公開の映画ドラえもんシリーズ通算第26作(第2作2期シリーズ第1作)。1980年公開の映画化第1作『ドラえもん のび太の恐竜』のリメイク作品。まんがドラえもん誕生35周年記念作品。第1回Invitation AWARDSアニメーション賞受賞作品(『時をかける少女』と同時受賞)。

解説

本作品はスタジオジブリ出身の小西賢一作画監督に迎えており、テレビアニメと絵柄が異なり小西が作画監督を務めた『ホーホケキョ となりの山田くん』と同じく輪郭線がところどころ意図的にとぎれて描かれている。また、森久司松本憲生橋本晋治など著名アニメーターも多数参加し、それぞれの個性が随所に現れている。シンエイ動画の筆頭アニメーターである大塚正実1989年の『のび太の日本誕生』以来17年ぶりに参加している。美術背景も、美術監督である西田稔によって写実的に描かれ、木船徳光率いるIKIF+による3DCGも随所で効果的に活用された意欲作となっている。長年オープニングはCGを多用した物が主流だったが今回はクレイアニメを交えた物になっている。

映画ドラえもんシリーズとしては初めて製作委員会方式が採られ、新たに小学館プロダクションが出資と製作に参加した。

2007年3月10日土曜にテレビ放映されたものの、視聴率は9.4%で2作目以降のテレビ放映時は金曜日となった。海外でも公開され、中国で初めて公開された日本のアニメ映画作品である(2007年7月公開)。台湾(2007年9月14日公開)のほか、シンガポールスペインフランスでも公開された。

また、第2期ではこれのみふすまがテレビシリーズのものと同じである。

旧作との違い

新旧の相違点を一言でまとめれば、「最後まで自分たちの力でがんばる」と言える(実際にドラえもんたちはタイムパトロールの力を借りずに日本まで辿り着き、のび太の机の場所を発見する)。新旧共に基本的に原作通りに進むが、本作では終盤からの展開が原作および旧作と異なる。

  • 旧作ののび太は序盤、スネ夫に爪の化石を真上から見せてもらったが、新作では全く見せてもらえなかった。
  • キャラクターの役割の入れ替えによる合理化が図られている(たとえば原作ではのび太がラジコンを操作しているが、映画ではスネ夫がラジコンを操作しているなど)。
  • 本作では原作にない展開がいくつか追加されており、監督の渡辺歩は「新しく盛りこんだというより、原作に潜んでいる(と想像される)ものを改めて描いた」と述べている。
  • ピー助と別れる際、原作でのドラえもんたちがタイムパトロールのタイムマリンに乗って帰るが、本作でのドラえもんたちは自分達のタイムマシンに乗って帰った。
  • ドルマンスタインの切り札的存在としてスピノサウルスが登場し、ティラノサウルスと対決する。
  • その他、ピー助、恐竜ハンター一味のキャラクターデザインや登場メカのデザインにも変更が見られる。

また、本作制作時における最新の学説を取り入れ、それぞれの場面に登場するには適切でない恐竜は別の恐竜に差し替えられている。ただし、現在では卵から産まれるとは考えられていない「フタバスズキリュウ」(ピー助)は、本作では卵から産まれるものと設定されている。同様に、解剖学上フタバスズキリュウは陸上を歩けないとされているが、本作では陸上を歩けるものと設定されている。なお、人類の祖先についてドラえもんは哺乳類型爬虫類だと説明したが白亜紀においての人類の祖先は腹式呼吸が可能な哺乳類である。恐竜ではない動物の学説は改めなかったのか、原作の台詞に従ったためなのかは不明だが、この点については旧作のまま修正されていない。

  • 火口湖でティラノサウルスに襲われる恐竜。
    原作…アパトサウルス→本作…アラモサウルス…冒険の舞台は白亜紀だが、アパトサウルスはジュラ紀後期の恐竜である。ただし、ティラノサウルスが群で狩をする学説は取り入れられておらず、単独での襲撃である。また、ティラノサウルスが非常に強靭なアゴを持つ(「まともに噛みつけば、ほとんど一撃で獲物にとって致命傷になる」との説もある)こと、そしてティラノサウルスにとっても獲物から尻尾で反撃されるのは非常に危険であることなどがわかってきたため、戦いの様子も、一撃の機会をうかがうティラノサウルスと、隙を見せまいとするアラモサウルスの、いわば「にらみ合い」として描写されている。
  • タケコプターで飛行中、5人を襲う翼竜。
    原作…プテラノドン→本作…ケツァルコアトルス…海の近くに生息し魚を捕食していたプテラノドンが、峡谷で人間を襲うようなことはないと思われる。

このほか、着せ替えカメラで水着に着替えようとして失敗するシーンでは原作・旧作ではスネ夫が描いた水着の絵を一人ずつ着替えさせており、しずかにまで男性用の水着に着替えさせてしまったが、今作では4人が描いた絵をまとめてカメラに入れ、4人いっぺんに写したため、しずかの水着とジャイアンの水着が入れ替わっている。

声の出演

スタッフ

原画
山口明子 植村淳 大城勝 大杉宜弘 大谷敦子 大塚正実
加来哲郎 金子志津枝 佐々木美和 古屋勝悟 牧原亮太郎 森久司
篠原真紀子 松井理和子 才田俊次 林静香 関修一 西田達三
尾鷲英俊 山下高明 浜洲英喜 鈴木大司 佐々木政勝 宮沢康紀
橋本晋治 大武正枝 沢みなと 夏目真悟 吉田徹 和泉絹子
桝田浩史 奥野浩行 矢上孝一 川畑栄郎 鈴木勤 山本佐和子
松本憲生 原和孝
夢弦館
吉田誠 大嶋清美 西村貴世 井上香織
テレコム
横堀久雄 馬場健
「特報」ムービー制作スタッフ

(7月中旬から劇場や公式ホームページで流された最初の特報でドラえもん、のび太、ピー助が乗るタイムマシンが黒マスクが乗るタイムマシンに襲われるシーンがメイン。この特報は本編DVDにも収録されていない。これ以外の特報、予告編は本編映像を使用。)

主題歌

オープニングテーマ - 「ハグしちゃお
作詞 - 阿木燿子 / 作曲 - 宇崎竜童 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 夏川りみビクターエンタテインメント
エンディングテーマ - 「ボクノート
作詞・作曲・編曲 - 大橋卓弥・常田真太郎 / 歌 - スキマスイッチアリオラジャパン/AUGUSTA RECORDS)

キャッチコピー

  • DORAEMON THE MOVIE 2006
  • うまれたて、映画ドラえもん。
  • 君がいるから、がんばれる。

その他

外部リンク

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