テレビあっとランダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テレビあッとランダムとは、テレビ東京系列局にて放送されていた、テレビ東京制作の情報番組である。司会は関口宏

制作局のテレビ東京では、1984年10月27日から1990年3月31日まで、毎週土曜日21:00 - 21:54(JST)に生放送されていた。

概要

生放送東京街中情報番組であり、東京キー局5局の中では土曜日21時台で初めて放送された1時間枠のバラエティ番組である。当番組が放送される前は、東京キー局はドラマ枠か映画枠のみという状況であった。しかし、当番組以後は現在に至るまで、土曜21時台でバラエティ番組が放送される東京キー局は、テレビ東京とTBS(1986年10月の『日本が知りたい』以後)のみとなっている。

当番組が放送された1980年代後半は、日本が円高から一転してバブル景気に突入した時代であり、「イケイケ」の世相下の東京が特集された番組であった。この『テレビあっとランダム』以後、テレビ東京土曜21時台には「」をテーマにした番組が放送されている。

メインコーナー

オープニング

オープニングは、司会の関口宏の挨拶とゲスト紹介を経て、スポンサー読み上げと同時にスタジオが映し出された。スポンサー読み上げの後は、関口が放送当日に行われたプロ野球の話題を持ち出す(試合のスコアを記したフリップボードを見せながら)ことがあった。スポンサーは複数であったが、番組終了の提供クレジットでは筆頭スポンサーである日産自動車[1]のみ水色をバックにし、そのほかの企業のときはブルーバックにしていた[2]

六本木ギャルインタビュー

六本木ギャルOLの生態を解明、ならびにその時期に話題となったキーワードを見せてそれについて答えてもらうコーナーである。対象が対象なだけにボケ回答を放送するケースが多く、それに対してナレーターのキートン山田がツッコミを入れるのがお決まりのパターンだった。BGMはピーターの「夜と朝のあいだに」。

集団じゃんけん

スタジオの観客が一斉に起立して関口とじゃんけんを行う。勝った者以外(負けとあいこ)は敗者となり、着席する。じゃんけんの回数を重ねて勝ち残りを4人まで減らし、最後は2人同士で互いにじゃんけんして優勝者を決める。優勝者への賞品はその日の番組内容に因んだ物で、基本的にはひと癖あったものが選ばれていたが、時には10万円相当の豪華客船1泊ディナー御招待などもあった。

現在よく行われている「一人vs多数であいこは負け」の集団じゃんけんは、この番組が始めたものといわれている。この集団じゃんけんにおいて、関口が初回からチョキを2回連続で出すというパターンがあった。次第に観客にもそのパターンが浸透し、初回からグーを連続で出す者が増えたが、ごくまれに関口がチョキ以外を出すこともあり、その際には大量の敗者が発生し、時には初回で残りが10人を割ったこともあった。更に一度だけ観客が全滅したことがあったが、その際はエンディングでもう一度集団じゃんけんを実施した。

らんだむ写真館

おもに東京(日によっては横浜など近隣都市も)の街角の今と昔を対比する。昔の白黒写真が出され、次いでその区域の今の姿がビデオ動画で出される。その日の放送内容が東京以外であった場合は、その場所が採り上げられることが多かった(例:阪急神戸線を採り上げた日には大阪御堂筋の写真が登場した)。BGMは中島みゆきの「時代」のインストゥルメンタルで、司会の関口がナレーションを入れた。

エンディング

「らんだむ写真館」が終わると、関口とゲストが番組内容をおさらいしながら、エンディングのBGMが流れてスタッフロールが放送された。この後に「世界の恋人」が流れる日産グループのCMが放送され、提供読み上げで番組が終了した。

なお、エンディングのBGMは佐藤準の「AT RANDOM」(TV版・未CD化。ソロアルバム『彩〜AYA〜』収録の同名曲は別ヴァージョン)。

特集

一年生シリーズ

サラリーマンや、離島の小学校の一年生を特集する。脱サラした男性を追い駆ける企画もあった。

グルメ特集

旅番組を得意とするテレビ東京らしく、グルメ特集も充実していた。どんな企画であっても中盤で必ず入れられていたため、関口らも「おそらく視聴者の方は、この番組のことだから何か食べ物が出るだろうと思ってらっしゃる方もいるのでは。」と話していたほどだった。「通勤駅弁地図」「駅構内(駅近く)の隠れた美味い名店」「○○線沿線のラーメン店」「昼休みに楽しめる一流レストラン」など、サラリーマン向きの企画が多かった。

○○線特集

特定の通勤路線にスポットを当て、沿線の物件、グルメ、デートスポットなどを紹介する。対象となった地域は、山手線中央本線東急東横線など、若者が比較的多く沿線のイメージが上品な路線が多かった。

現代これでいいのか

当時社会問題化しつつあった様々な問題について採り上げ、警鐘を鳴らすコーナー。

モータースポーツ

日産自動車が筆頭スポンサーだったため、モータースポーツの結果を紹介するコーナーもあった。

ナレーター

常連のゲスト

なお、坂本あきらが特集コーナーのリポーターとしてよく出演していた(スタジオゲストとしては最終回に出演したのみ)。

ネット局

生放送であったTXN系列局と独立UHF局では「テレビ東京第1スタジオ(後の東京タワースタジオ[3]から生放送」と表示されたが、遅れネット局では「生」の字の上に「」と上書きされて表示された。

脚注

  1. 系列外のネット局の中にはスポンサーを差し替えていた局もあった。
  2. これは、筆頭スポンサーである日産自動車のロゴをカラーで表示する目的から、テロップとは違いフリップを撮影していたことによる。日産自動車以外の各社ロゴはテロップ表示のため、電子的に作り出したブルーバックを用いていたことから、ベースの色が異なっていた。
  3. 2012年9月30日をもって閉鎖。

関連項目


テンプレート:前後番組

テンプレート:関口宏

テンプレート:Asbox