チャンピオンズカップ (中央競馬)
テンプレート:出典の明記 テンプレート:競馬の競走 チャンピオンズカップ(Champions Cup)とは、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場のダート1800メートルで施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。創設から2013年までは「ジャパンカップダート」の名称で、主に東京競馬場や阪神競馬場で施行していた。
正賞は名古屋競馬株式会社賞、日本馬主協会連合会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞[1]。
目次
概要
日本では1970年代後半より『世界に通用する強い馬作り』が提唱され、1981年に芝2400mの国際招待競走『ジャパンカップ』が誕生した[2]。その後1995年に中央競馬と地方競馬の交流が飛躍的に拡大されるようになると、ダートグレード競走で活躍した馬がドバイやアメリカのダート競走に挑戦するようになった[2]。このような状況の中、日本のダート競走においても『ジャパンカップ』と並ぶダートの国際競走を開催しようという気運が高まり、2000年に日本初となるダートの国際招待競走「ジャパンカップダート」が東京競馬場のダート2100mで創設された[2]。
ジャパンカップダートは2007年までジャパンカップの前日(2004年は同日)に施行されていたが、2008年から施行時期を繰り下げ、施行場も阪神競馬場のダート1800mに変更された[2]テンプレート:Refnest。
2014年は施行場を中京競馬場のダート1800mに、名称も「チャンピオンズカップ」に変更[3]。国際招待制も廃止し、他の競走と同様の国際競走となる予定[1]。なお、回次は2014年が第15回とされており[1]、ジャパンカップダートから引き継いで通算される。
外国招待馬の出走枠は創設当初6頭までだったが、2001年から8頭までとなった[2]。2008年からジャパン・オータムインターナショナルに指定されている。また、指定外国競走の優勝馬や過去1年間の国内ダートGI・JpnI競走優勝馬が上位入着した場合に報奨金を交付する制度もある(後述)。
競走条件
- サラ系3歳以上の競走馬(出走可能頭数:16頭[4])
- JRA所属馬
- 外国調教馬(最大8頭まで)
- 地方競馬所属馬
- 負担重量:定量(3歳56kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)[1]
- 出馬投票を行った馬のうち、下記の優先出走権を得ている馬から優先して割り当て、その他は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI競走における収得賞金」の総計が多い順に出走できる。
優先出走権を得られる条件
競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 |
---|---|---|---|
みやこステークス | テンプレート:Color | テンプレート:Flagicon京都競馬場 | ダート1800m |
武蔵野ステークス | テンプレート:Color | テンプレート:Flagicon東京競馬場 | ダート1600m |
賞金・褒賞金制度
2014年の1着賞金は9400万円で、以下2着3800万円、3着2400万円、4着1400万円、5着940万円[1]。
上記のほかに褒賞金として、日本中央競馬会が指定する外国競走の本年度優勝馬が本競走で1着となった場合は5000万円、2着の場合は2000万円、3着の場合は1300万円を交付する[6]。
また、過去1年間に行われた国内ダートGI・JpnI競走の優勝馬が本競走で1着となった場合は5000万円、2着の場合は2000万円、3着の場合は1000万円を交付する[7]。
これらの褒賞金はいずれも、クラス分けに用いる収得賞金には算入されない。
コース
中京競馬場のダートコース、1800mを使用[8]。
正面直線の中央やや第3コーナー寄りの位置から発走し、左回りに1周する[8]。勾配のきつい急坂の途中からスタートするため、スタート直後からいきなり上り勾配となっている。ゴール地点の手前から緩く下り、第2コーナーの途中から向正面の中ほどまで上り勾配が続く[8]。そこから第4コーナーを過ぎるまで高低差3.4mを一気に下り、直線に向くと再び急坂となる[8]。急坂を上りきり、200m程度走行したところがゴールとなる[8]。
ジャパンカップダート創設時のコース(東京競馬場2100m)はテンプレート:要出典からみると半端な距離(当時はJRAの競馬場にダート2000mのコースは存在しなかったため)で、スタートから第1コーナーまでが短く競走馬の能力以外の有利不利があった。またダートが主流のアメリカでは赤土のようなスピードの出やすいダートが主流だが、日本のダートはスピードが出にくい。2007年に来日したスチューデントカウンシルは時計のかかる馬場向きと見てブリーダーズカップ・クラシックを回避して、このレースに出走した経緯がある[9]。
ただし日本馬のレベルの向上とアメリカ勢の惨敗が続いているためアメリカの競馬関係者の中にはジャパンカップダートに出走すること自体が無謀という考えも多くあった[9]。また、根本的な問題として、アメリカの競馬場は全て左回りであることから、右回りの阪神競馬場での開催に疑問の声もあったテンプレート:Refnest。
歴史
- 2000年 - 4歳(現3歳)以上の馬による国際招待競走「ジャパンカップダート」を創設、東京競馬場のダート2100mで施行。
- 2001年
- 馬齢表記を国際基準へ変更したことに伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
- 外国調教馬の招待枠が8頭に拡大。
- 2008年
- 施行場を阪神競馬場ダート1800mに変更。
- ジャパン・オータムインターナショナルに指定。
- 2014年
- 「チャンピオンズカップ」に改称。
- 施行場を中京競馬場ダート1800mに変更。
- 国際招待競走から国際競走へ変更。
歴代優勝馬
距離はすべてダートコース。
優勝馬の馬齢は、2000年も現行表記に揃えている。
競走名は第14回まで「ジャパンカップダート」、第15回は「チャンピオンズカップ」に変更予定。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 調教国・優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2000年11月25日 | 東京 | 2100m | テンプレート:Flagiconウイングアロー | 牡5 | 2:07.2 | 岡部幸雄 | 南井克巳 | 池田實 |
第2回 | 2001年11月24日 | 東京 | 2100m | テンプレート:Flagiconクロフネ | 牡3 | 2:05.9 | 武豊 | 松田国英 | 金子真人 |
第3回 | 2002年11月23日 | 中山 | 1800m | テンプレート:Flagiconイーグルカフェ | 牡5 | 1:52.2 | L.デットーリ | 小島太 | 西川清 |
第4回 | 2003年11月29日 | 東京 | 2100m | テンプレート:Flagiconフリートストリートダンサー | 騸5 | 2:09.2 | J.コート | D.オニール | T.レザーマン |
第5回 | 2004年11月28日 | 東京 | 2100m | テンプレート:Flagiconタイムパラドックス | 牡6 | 2:08.7 | 武豊 | 松田博資 | (有)社台レースホース |
第6回 | 2005年11月26日 | 東京 | 2100m | テンプレート:Flagiconカネヒキリ | 牡3 | 2:08.0 | 武豊 | 角居勝彦 | 金子真人ホールディングス(株) |
第7回 | 2006年11月25日 | 東京 | 2100m | テンプレート:Flagiconアロンダイト | 牡3 | 2:08.5 | 後藤浩輝 | 石坂正 | (有)キャロットファーム |
第8回 | 2007年11月24日 | 東京 | 2100m | テンプレート:Flagiconヴァーミリアン | 牡5 | 2:06.7 | 武豊 | 石坂正 | (有)サンデーレーシング |
第9回 | 2008年12月7日 | 阪神 | 1800m | テンプレート:Flagiconカネヒキリ | 牡6 | 1:49.2 | C.ルメール | 角居勝彦 | 金子真人ホールディングス(株) |
第10回 | 2009年12月6日 | 阪神 | 1800m | テンプレート:Flagiconエスポワールシチー | 牡4 | 1:49.9 | 佐藤哲三 | 安達昭夫 | (株)友駿ホースクラブ |
第11回 | 2010年12月5日 | 阪神 | 1800m | テンプレート:Flagiconトランセンド | 牡4 | 1:48.9 | 藤田伸二 | 安田隆行 | 前田幸治 |
第12回 | 2011年12月4日 | 阪神 | 1800m | テンプレート:Flagiconトランセンド | 牡5 | 1:50.6 | 藤田伸二 | 安田隆行 | 前田幸治 |
第13回 | 2012年12月2日 | 阪神 | 1800m | テンプレート:Flagiconニホンピロアワーズ | 牡5 | 1:48.8 | 酒井学 | 大橋勇樹 | 小林百太郎 |
第14回 | 2013年12月1日 | 阪神 | 1800m | テンプレート:Flagiconベルシャザール | 牡5 | 1:50.4 | C.ルメール | 松田国英 | (有)社台レースホース |
記録
- レースレコード:1:48.8(第13回優勝馬 ニホンピロアワーズ) - 阪神 ダート1800m[2]
注釈・出典
注釈
出典
各回競走結果の出典
netkeiba.comより(最終閲覧日:2014年6月21日)
- ジャパンカップダート
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関連項目
外部リンク
- 今週の注目レース-ジャパンカップダート - JRAホームページ
テンプレート:中央競馬の重賞競走 テンプレート:ダートグレード競走 テンプレート:ジャパン・オータムインターナショナル
テンプレート:Keiba-stub- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 テンプレート:PDFLink - 日本中央競馬会、2014年8月6日閲覧
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 今週の注目レース(第14回ジャパンカップダート) - 日本中央競馬会、2014年6月21日閲覧
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:PDFLink - 日本中央競馬会、2014年8月6日閲覧
- ↑ テンプレート:PDFLink - 日本中央競馬会、2014年8月6日閲覧
- ↑ テンプレート:PDFLink - 日本中央競馬会、2014年8月6日閲覧
- ↑ テンプレート:PDFLink - 日本中央競馬会、2014年8月6日閲覧
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 中京競馬場(コース紹介) - 日本中央競馬会、2014年8月6日閲覧
- ↑ 9.0 9.1 週刊Gallop 2007年11月25日号。
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