タケダアワー
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タケダアワー(Takeda Hour)は、武田薬品工業(タケダ)の一社提供で、1958年2月24日 - 1974年3月31日にTBS系列で毎週日曜日の19時から19時30分に放送されていた番組シリーズ枠である。
解説
オープニングキャッチでタケダの大阪工場(大阪市淀川区十三)の空撮映像と、東京混声合唱団による「♪タケダ、タケダ、タケダ…」の合唱フレーズが放送されたことで知られる。
なお、カラー放送開始(『ウルトラマン』から)[1]を機にバージョンの変更があった。
作品リスト
タイトル | 放映期間 | 話数 | 製作会社 | 出演者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
月光仮面 | 1958年2月24日 - 1959年7月5日 | 130 | 宣弘社 | 大瀬康一、谷幹一、久里千春 | |
豹(ジャガー)の眼 | 1959年7月12日 - 1960年3月27日 | 38 | 大瀬康一、近藤圭子、天津敏 | ||
泣き笑いさくらんぼ劇団 | 1960年4月3日 - 1960年7月31日 | 笠置シズ子、若水ヤエ子、伊豆肇 | |||
夕やけ天使 | 1960年8月7日 - 1962年9月30日 | 楠トシエ、松島トモ子、馬場勤、津島恵子、益田喜頓 | |||
隠密剣士 | 1962年10月7日 - 1965年3月28日 | 128 | 大瀬康一、牧冬吉、大森俊介、宇佐美淳也、天津敏 | ||
新・隠密剣士 | 1965年4月4日 - 1965年12月26日 | 39 | 林真一郎、牧冬吉、白鳥みずえ、高塔正康 | ||
ウルトラQ | 1966年1月2日 - 1966年7月3日 | 28 | 円谷プロ | 佐原健二、西條康彦、桜井浩子、江川宇礼雄、田島義文 | 最終回は「ウルトラマン前夜祭」に差し替え |
ウルトラマン | 1966年7月17日 - 1967年4月9日 | 39 | 小林昭二、黒部進、石井伊吉、二瓶正也、桜井浩子 | この作品よりカラー放送 | |
キャプテンウルトラ | 1967年4月16日 - 1967年9月24日 | 24 | 東映 | 中田博久、小林稔侍、佐川二郎、伊沢一郎、城野ゆき | |
ウルトラセブン | 1967年10月1日 - 1968年9月8日 | 49 | 円谷プロ | 中山昭二、森次浩司、菱見百合子、石井伊吉、阿知波信介、古谷敏 | |
怪奇大作戦 | 1968年9月15日 - 1969年3月9日 | 26 | 勝呂誉、岸田森、松山省二、小林昭二、小橋玲子、原保美 | ||
妖術武芸帳 | 1969年3月16日 - 1969年6月8日 | 13 | 東映 | 佐々木功、藤岡重慶、楓ミツヨ、堀川亮、原健策、月形龍之介 | |
柔道一直線 | 1969年6月15日 - 1971年4月4日 | 92 | 桜木健一、吉沢京子、高松英郎、牧冬吉、名古屋章、近藤正臣 | 6月15日放送は「前夜祭」 | |
ガッツジュン | 1971年4月11日 - 1971年11月21日 | 33 | 宣弘社 | 藤間文彦、丘みつ子、桜井マリ、瑳川哲朗、小夜福子、秋元羊介 | |
シルバー仮面 | 1971年11月28日 - 1972年5月21日 | 26 | 柴俊夫、亀石征一郎、篠田三郎、夏純子、松尾ジーナ、玉川伊佐男 | 第11話より『シルバー仮面ジャイアント』 | |
決めろ!フィニッシュ | 1972年5月28日 - 1972年10月1日 | 18 | 東宝 | 志摩みずえ、三ツ木清隆、中山仁、白川由美、坂上二郎、新井春美 | |
アイアンキング | 1972年10月8日 - 1973年4月8日 | 26 | 宣弘社 | 石橋正次、浜田光夫、森川千恵子、伊豆肇、右京千晶 | |
へんしん!ポンポコ玉 | 1973年4月15日 - 1973年7月29日 | 15 | 国際放映 | 安東結子、小林文彦、堺左千夫、姫ゆり子、砂塚秀夫、小林千登勢 | |
GO!GO!アイドル | 1973年8月5日 - 1973年9月30日 | 9 | (なべおさみとゲストのアイドルが取材フィルムを見ながらトークを進める芸能番組) | ||
隠密剣士(荻島真一版) | 1973年10月7日 - 1973年12月30日 | 13 | 宣弘社 | 荻島真一、牧冬吉、山瀬洋、天津敏、水島道太郎、吉沢京子 | |
隠密剣士 突っ走れ! | 1974年1月6日 - 1974年3月31日 | 13 | 荻島真一、牧冬吉、山瀬洋、有馬昌彦、水沢アキ、天津敏 |
「タケダアワー」廃止後の武田薬品単独提供番組
- 1974年4月7日から、「進め!フィンガー5」、「学校そば屋テレビ局」のバラエティー番組に切り替わった。タケダが降板して複数の企業が提供するようになり、「タケダアワー」の枠は廃止されたが、1982年4月からABC製作・テレビ朝日系列向けに、やはり毎週日曜日19時からの枠でタケダの一社提供テレビ番組「三角ゲーム・ピタゴラス」が登場(タケダの歌=オープニングキャッチがTBS当時とは違うもので、歌や画像をリニューアルしたバージョン[2]=が復活する)。
- 1983年3月からは大阪ローカル番組として3年弱にわたり親しまれた「世界一周双六ゲーム」が全国ネット番組として同枠で放送されたが、途中から複数企業提供番組になり(オープニングキャッチは無くなる)、末期はタケダが降板。
- (注)タケダアワー当時、大阪地区のTBS系列はABCだった。
- その後、1992年にそれまでロート製薬の一社提供(末期は複数企業提供)でMBS製作・JNN(1975年3月まではNET(現・テレビ朝日)系向けに放送されていた『アップダウンクイズ』→『クイズ!!ひらめきパスワード』が終了した日曜19時からの枠に、TBS製作の武田薬品と武田薬品グループ一社提供テレビ番組『さんまのからくりTV』がスタートしてタケダ提供が復活(但し、オープニングキャッチはなし)。これは現在1時間枠『さんまのSUPERからくりTV』として継続しているが、製薬メーカーの紳士協定があるためタケダの単独提供は番組前半のみ。後半は複数企業の提供で放送され、このような態勢が2007年春まで続いた。
- ちなみにフジテレビ系・関西テレビの『おくにじまんスター自慢』→『特集 ザ☆スター』→『相性診断!あなたと私はピッタンコ』→『激突!お笑いルーレット』→『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』→『ひらけ!GOMA王国』→『SMAP×SMAP』もロート製薬が前半のみの提供(2010年3月まで)で、これと同様の措置がとられている。
- 2007年3月25日、武田食品工業(現・ハウスウェルネスフーズ及びMCフードスペシャリティーズ)が武田薬品グループを離れたことなどにより、後半のスポンサーである花王・伊藤園と同じ2枠・60秒の提供枠に減少したことに伴い、『SUPERからくりTV』はタケダ・花王・伊藤園の3社を中心とした複数社提供に移行。隔週で番組の前半・後半のいずれかにタケダのCMが放送されていたが、2008年3月30日にスポンサーを降板、提供枠を木曜21時のドラマ枠に移行した(2008年4月-2009年3月まで)。のちに、スポンサー枠を30秒に縮小し、『関口宏の東京フレンドパークII』、『ぴったんこカン・カン』に分割し移行した。『東京フレンドパーク』は2010年3月に、『ぴったんこカン・カン』は2011年9月に降板している。
- 2009年10月に「情報7days ニュースキャスター」において、同局での1分提供を復活するも、2013年4月に30秒に縮小している。(削られた30秒は「今、この顔がスゴい!」に移行した。)
オープニング
- タケダ オープニング・テーマ (作詞・作曲:小倉靖、歌:東京混声合唱団)
- 「ウルトラQ」、および「ウルトラマン」放送開始前に放送された「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」がビデオ・DVD化された際に、この曲およびオープニング映像(白黒版)が収録されている(「ウルトラQ」のDVDには、Vol.7(最終巻)の映像特典として収録[3])。さらに2008年9月13日公開の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、劇中のテレビ画面にこの曲およびオープニング映像(カラー版)のあと、そのまま「ウルトラマン」第1回オープニングの冒頭部分まで、本放映時とほぼ同じ流れで映し出された(本来は、番組タイトルが表示される短いオープニングと、テーマ曲が流れスタッフ・キャストが表示されるオープニングとの間に、一旦CMが入っていた)。
- 放映当時、「天才バカボン」「もーれつア太郎」「レッツラゴン」など赤塚不二夫の複数の作品の中で、この曲(替え歌)がギャグとして多用されていた。特に「ア太郎」の長編作「まっくろシッポを東京でなおせ!」では、ブタ松製薬の社屋の登場シーンに「タケダアワー」のオープニングキャッチのパロディが使われていた。
- 1990年代、鷲尾いさ子と京野ことみがベンザエースのCM内にて、このオープニングテーマの替え歌を歌ったことがある。また、2000年代には室井滋がアクテージAN錠のCM内で「タケダ、タケダ、タケダ〜の!」と当オープニングテーマを歌った。
脚注
- ↑ ただし、『ウルトラマン』放送開始時にカラー放送が開始されていなかった当番組のネット局が一部あったため、当該局ではカラー放送開始まではモノクロで放送した。
- ↑ 小さい正三角形が倍増して、タケダの商標になるバージョン。
- ↑ 2008年から2009年にかけてバンダイビジュアルより再発売されたDVDには、収録されていない。
関連項目
- 武田薬品工業
- 不二家の時間
- ロート製薬(武田薬品同様一社提供番組のオープニング映像がある)
- 土6
- JNNニュースコープ(1960年代中期、武田薬品が一社提供していたことがあり、オープニングにタケダアワーのテーマが使われた)