セイバーマリオネット

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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/OVA テンプレート:Infobox animanga/RadioDrama テンプレート:Infobox animanga/Novel テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/OVA テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footerセイバーマリオネット』は、あかほりさとるねぎしひろし原作の戦闘能力を持った女性型アンドロイドセイバーマリオネット」を描いたアニメならびに小説シリーズ。

本来、作品名としては『SMガールズ セイバーマリオネット』とするのが正しいが、後述するテレビアニメ版の影響から『セイバーマリオネット』というタイトルのみで通る逆転現象が起き、後に後発の作品群がこれを公式に踏襲するようになった。

目次

概要

『SMガールズ セイバーマリオネットR』(ラジオドラマおよびOVA作品)『SMガールズ セイバーマリオネットJ』(小説作品)『SMガールズ セイバーマリオネットZ』(漫画作品)があり、ラジオドラマOVA(RおよびJ)テレビアニメ(J)化された。

あかほりさとるによると本作は手塚治虫の『火の鳥 復活編』とマンガ版『人造人間キカイダー』を下地にしている[1]

あかほり・ねぎし両名がメインで関わった作品の中でも『NG騎士ラムネ&40(第1作)』『KO世紀ビースト三獣士(第2作)』『VS騎士ラムネ&40炎(第4作/最終シリーズ)』と並べ「2文字アルファベットシリーズ」の第3作として、その一角を成す。

また『セイバーマリオネットR』『セイバーマリオネットJ』共に、演じる主人公・敵役を全く同じ声優が務めている。

番外編としてあかほりの手による『私立大江戸学園興亡記』が存在する。

セイバーマリオネットシリーズの時間変遷

テラツー暦元年

22世紀末、人口増加に苦しむ地球から新たな天地を求めて外宇宙に乗り出した宇宙船団の船の一つ恒星移民船「メソポタミア号」が惑星テラツーに不時着し、生き残ったのは徳川家安、ゲルハルト・フォン・ファウスト、アレクサンドル・キーシン、ジョイ・ヒューリック、王庸平、ヴィレイ・メディチの6人で、女性がいないために彼らの細胞からクローン技術で子孫を作り、都市国家を建設した。

惑星テラツーの都市国家は日本の江戸時代をモデルにした「ジャポネス」、ナチス・ドイツをモデルにした「ゲルマニア」(アニメではガルトラント)、ロシアをモデルにした「ペテルブルグ」、アメリカをモデルにした「ニューテキサス」、中国をモデルにした「西安」、イタリアをモデルにした「ロマーナ」の6か国が存在する。

テラツー暦300年

『SMガールズ セイバーマリオネットJ』にあたる。

  • テラツー史上のトピック
    • ゲルマニア(ガルトラント)による世界大戦(第一次テラツー戦役)。
    • ジャポネス(ミス・ローレライならびに間宮小樽)による女性復活。
    • メソポタミア号暴走によるテラツー破壊(アニメ版のみ)。
    • 八万年に一度のテラツー地下層プラズマ大暴走(アニメ版のみ)。
    • 西安騒動(アニメ版『セイバーマリオネットJtoX』のみ)。

テラツー暦500年

『SMガールズ セイバーマリオネットR』と『セイバーマリオネットi 〜ネオジェネ〜』にあたる。

  • テラツー史上のトピック
    • 女性復活200年祭。
    • ロマーナにおける純クローン種によるクーデター騒動。
    • ロマーナ王族による「純クローン培養とクローン種王位継承」の最終放棄。
    • マリオネットによる「人間同権」を求めた反乱(第二次テラツー戦役)。
    • マリオネット基本法成立(テラツー暦557年)。

テラツー暦600年

『私立大江戸学園興亡記』にあたる。ただし『大江戸学園』はテラツー暦599年からのスタート。

テラツー暦800年

『SMガールズ セイバーマリオネットZ』にあたる。

  • テラツー史上のトピック
    • 暴走マリオネットによる人襲事件の増加。

SMガールズ セイバーマリオネットR

最初にメディアに登場したセイバーマリオネットシリーズ。OVAは1995年製作。

惑星テラツーに存在する6つの文化都市の一つ・ロマーナ国で巻き起こるクーデター騒動を舞台にしたアクションストーリー。前述の通り、テラツー歴にして500年代の出来事とされている。

この世界では『セイバーマリオネットJ』にて起こった一連のストーリーイベントを「女性復活」と称し歴史上最大の快挙と語り継がれており、それに関わった3台のセイバーマリオネットとそのマスターである間宮小樽(『セイバーマリオネットJ』の主人公)は独裁者ファウストのテラツー支配を阻み女性復活を成したテラツー最大の英雄として語り継がれている。

あらすじ (R)

ロマーナ国の外れ、科学者スター・フェイスの住まう居城にパトカーが押し寄せていた。パトカーから降り立った警官マリオネットたちは、スター・フェイスを国家反逆罪で逮捕、連行する。誰もいない残された居城。フェイスの作り上げたマリオネットが、ひとりでに起き上がる。その胸には、心臓を模した「乙女回路」が据えられていた。

スター・フェイスの逮捕から、いくばくの時を置いた現在。ロマーナではテラツー史上最大の伝説的偉業「女性復活」より200年の時が流れた事を祝い、フェスティバルが行われていた。その一環としてセイバーマリオネットによる格闘大会が開かれ、そこにはロマーナ最高執政官(ロマーナの国王)ヴィレイの息子(王子)であるジュニアのマリオネット「ライム」も出場していた。ライムは紆余曲折を経ながらも、持ち前のパワーとスピードで見事チャンピオンの座を勝ち取る。

だが祭りで湧く街中の裏で、ロマーナ王宮ではジュニアの兄であった、スター・フェイスによるクーデターが人知れず進行していた。フェイスは自ら開発した3体のマリオネットたちを従えてヴィレイを暗殺する。一方、ヴィレイは従者である「ブラッドベリー」に自らよりもロマーナを継ぐ者であるジュニアを守るように厳命して、その命を散らす。

ロマーナ王宮を掌握したスター・フェイスは、ついにクーデターの狼煙を街中へと広げた。異常を感じたジュニアは従者のセイバーマリオネット「チェリー」「ライム」と共に王宮へと向かおうとするが、突如として現れたフェイスのセクサドールであるエッジに圧倒される。セイバーチャンピオンの自負と愛するジュニアを守るためにエッジに立ち向かうライムだったが、結果は惨敗。恐怖を植え付けられて行動不能に陥る。あわや一貫の終わりかと思われたジュニア一行を救ったのはヴィレイによって遣わされたブラッドベリーだった。

ブラッドベリーは階層惑星テラツーの特性を利用した戦略的撤退をジュニアに進言。ジュニアもそれを受け入れて一行と共に惑星の下層へと逃げ出す。ヴィレイの『遺伝子』に縛られた冷酷なる支配者、スター・フェイスと、ヴィレイの『命を継ぐ者』ジュニア。ロマーナの王権と行く末を巡る両者の逃亡・追走劇が始まる。

登場人物 (R)

ライム
- 林原めぐみ
ジュニアの従者。フェイスシリーズ・マリオネットの最終ナンバー。「女性復活」における英雄マリオネットの「ライム」よりその名を冠された。生まれたばかりのために誰よりも純粋かつ素直で、ジュニアを親のように慕う。
チェリー
声 - 白鳥由里
ジュニアの従者。英雄マリオネットの「チェリー」よりその名を冠された。ジュニアを「仕える相手」として、また「異性」として慕い、恋人として心も体も結ばれることを夢見る。時折、暴走気味の大妄想を披露する。
ブラッドベリー
声 - 平松晶子
ヴィレイの従者であり、ジュニアの教育係。英雄マリオネットの「ブラッドベリー」よりその名を冠された。生真面目で使命に対して一本気。ジュニアに対しては母親のように愛情深く、チェリーとライムに対しては姉の如く接する。物語初盤でヴィレイを守りきれなかったことが、彼女の心に小さなしこりとなっている。
ヴィレイ・ジュニア
声 - 今井由香
ロマーナ国執政官(国王)ヴィレイの息子。普段は“ジュニア”と呼ばれる。その名が彼にまつわる出生の秘密そのものの正体を示しており、実は彼はその名の通り“ヴィレイの子供”として生を受けた。即ち、先代ヴィレイとその恋人の自然生殖によって生まれた子どもであり、クローンではない。
キャニー
声 - 水谷優子
フェイスのしもべ「セクサドールズ」の司令塔。白い服を着ている女性。静かにして知的。
エッジ
声 - 高乃麗
フェイスのしもべ「セクサドールズ」の切り込み。全身凶器の刃物女。最初に登場し、ライムを圧倒する。
ブリッド
声 - 井上喜久子
フェイスのしもべ「セクサドールズ」の鉄砲玉。
ヴィレイ
声 - 銀河万丈
ロマーナ国執政官。初代ヴィレイのクローン体。ロマーナは代々、初代の死体から採取される体細胞クローンによって執政が行われていた。
スター・フェイス
声 - 緑川光
ジュニアの兄とされる男。その理知ゆえの無情性からヴィレイにより危険視され、星を模る仮面をかぶせられ、ロマーナ城の塔に幽閉されていた。太古の記録の断片より「ローレライ・システム」の最終成果である「乙女回路」を創り上げた天才科学者。これをもってエッジ、キャニー、ブリッド、ブラッドベリー、チェリー、ライムの6体のマリオネットを創り上げる。その正体は次代のヴィレイとして培養された、初代ヴィレイの最後の体細胞クローンである。
おじじ
声 - 緒方賢一
地下層に逃れたジュニアたちを匿い、彼らに「生きる」ことや平民としての暮らし、大地に足をつける意味を教えた。
アダリィ
声 - 宮村優子
おじじと共に生きるマリオネット。おじじの子どもの頃から、彼の世話をしている。

ドラマCDのみ登場するキャラクター

Dr.リゼッタ
声 - 千葉繁
フェイスの元で助手を務めていた科学者であり、同時にフェイスの技術成果を我が物にせんと、フェイスをロマーナ国警察に反逆罪で売った張本人。後に自らの技術力を世に知らしめるために世界征服の野望を燃やし出す。フェイスのセクサドールズを率い、自らの野望に対して障害になるであろうジュニアのセイバーマリオネット達に挑戦するも、自らの不利が確定すると、自らの手で開発したマリオネット記憶消去装置を用いてセクサドールとセイバーマリオネット双方を行動不能にして勝負を水入りとし、幾度となく逃亡する。
その正体はフェイスが「マリオネットの無意識」を創造する(セクサドールズにはセイバーマリオネットたちへの憎しみ。セイバーマリオネットたちにはセクサドールズへの苦手意識を、それぞれ刷り込む事に成功する)ために、そのプロセスを遂行するようプログラミングされたアンドロイド(男性型マリオネット)であり、彼の行動の全ては自身の逮捕も含めてフェイスの掌の上で転がされていたに過ぎなかった。最終的には獄中のフェイスより「目的はほぼ達成して役目を終えた」と判断され、遠隔操作で自壊させられる。その過程でジュニアに対し、利用されていた悔しさからある希望を彼に託した。
シリーズで初めて登場した男性型マリオネット。
ナレーション
声 - 堀内賢雄
天の声。Dr.リゼッタと壮絶な漫才を披露し、メタフィクションな演技を披露するギャグメーカー。かなりの頻度でリゼッタにナレーションを邪魔される。

OVA

スタッフ

主題歌

本作ではオープニングはない。

エンディングテーマ
「抱きしめて Lovin' you」(1話・2話)
作詞 - 山本成美 / 作曲・編曲 - 大森俊之 / 歌 - 林原めぐみ、白鳥由里、平松晶子
「そばにいるよ 〜優しきエピローグ〜」(3話)
作詞 - 山本成美 / 作曲・編曲 - 大森俊之 / 歌 - 林原めぐみ、白鳥由里、平松晶子

小説

富士見ファンタジア文庫よりノベライズ版が2冊出版されている。執筆者は長谷川勝己

  • SMガールズ セイバーマリオネットR
  • SMガールズ セイバーマリオネットR-2 結婚前夜

SMガールズ セイバーマリオネットJ

あかほりさとるによるライトノベル作品。挿絵イラストことぶきつかさが担当。

月刊ドラゴンマガジン』(富士見書房)に1994年より1999年まで連載。富士見ファンタジア文庫より単行本化されている。全12巻。

富士見書房にて本作が企画された当初は上述された『セイバーマリオネットR』の小説版を連載することになっていた。しかし『セイバーマリオネットR』の企画が進行するうちに世界観を出したあかほりサイドとアニメを実製作するねぎし側に意見の齟齬が発生する。あかほり側が「これだけの世界なら、書くべき事は女性復活しかない!」と主張したのに対して、ねぎし側OVAアニメスタッフが「そんな大事を予定されているビデオ巻数でどうやって表現しろというんだ!」と反発。結果として小説版の連載をあかほりが主張するテーマの物語に切り替えることで、なんとか折り合いがついたというエピソードがある。また、あかほりは本作の中でゲルマニア(ガルトラント)に真っ先に滅ぼされた国家として、ガルトラントの軍事力を示すためにテラツー最大国家とされるペテルブルグを設定したが、自身のアイディアを否定した『R』スタッフ陣に対する意趣返しという理由でペテルブルグとともに滅ぼされた国家としてロマーナを設定し、早々と作品の舞台から除外している[2]

あらすじ (J)

メソポタミア号不時着から300年。男性のみの閉塞した世界は、目には見えぬが徐々に衰退の道をたどり始めていた。クローニング技術の限界による出生率の低下、男性社会による力支配による社会の先鋭化。6つの都市国家の元首たちはそれを感じていながら、誰も打開策を得ることができずにいた。

その中でゲルマニア(ガルトラント)総統・ファウストはその打開策を「優秀な人間のクローンによる他のクローンの支配」と位置づけ、テラツー征服の野望を燃やし始めた。

そんな世界情勢の中、ジャポネスの少年・間宮小樽は子供の頃に訪れたことのある“ジャポネス歴史資料館”にて偶然、隠し廊下に迷い込み地下室へとたどり着く。そこで彼が見たものは、一体の女性型アンドロイド“マリオネット”だった。

自らを「ライム」と名乗るそのマリオネットのマスターとなった小樽は、普通のマリオネットとは全く違うライムの“感情がある”行動に翻弄される。

そんな日々の中、小樽は偶然にもある人物に出会う。それはジャポネス将軍・徳川家安だった。家安はライムが来るべき“女性復活”のために造られた“道標”であることを明かし、ライムと同様に造られた“標”たるチェリーとブラッドベリーと共にその運命を小樽に託す。

そしてファウストと家安、2人の「女性復活」と「テラツーの未来」を賭けた戦いに小樽は巻き込まれていくこととなる。

登場人物 (J)

原作とアニメと漫画版設定が異なる。なお、身長などはマリオネットのみ掲載。

間宮小樽
声 - 今井由香
ジャポネスのかさはり長屋に住む少年。ライム・チェリー・ブラッドベリーを目覚めさせマスター(主人)となる。ライムらと共に暮らしていくにつれ、三人の乙女回路を成長させた。正義感が強いがまたやや短気で、怒ると江戸っ子口調になる。ガルトラントに侵入し、多くの活躍をしたためジャポネスからは英雄として称えられている。家安から賜った伸縮する十手のような武器を所持している。身体能力は高く、街のゴロツキを一人で倒してしまうほど。ライム・チェリー・ブラッドベリーのことを本当の家族のように大切にしているため、彼女らの女性としてのアプローチをやや軽く捉えている節がある。彼の顔つきは若い頃の初代徳川家安と瓜二つであるが、遺伝的に繋がりがあるのか、真相は不明。
JtoXにおいてライム・チェリー・ブラッドベリーの三人の誰を選ぶかという難題を付きつけられ西安で苦悩する。ライム達の記憶を取り戻し、ドクター・ヘスらの野望を追っていくうちに小樽はライム達に対する本当の気持ちに気づく。
名の由来はあかほりが『うる星やつら』の諸星あたるが好きなので「あたる」をもじって「おたる」にし「小樽」という漢字を当てた。そして姓は小樽北海道の都市なので間宮林蔵から取った[3]
ライム
声 - 林原めぐみ
形式番号JSM-01R、身長155cm、体重45kg、スリーサイズ:B83/W55/H85、作戦行動半径:制限なし、センサー有効半径:最大90Km、出力6800hp
小樽が目覚めさせた最初のセイバーマリオネット。乙女回路を持つ。廃棄されたジャポネス資料館の地下に眠っていた。外見年齢は中学1年生程度で精神は幼いが、反面、戦闘能力は高い。無邪気・純粋という言葉が似合い、あかほりは「ある意味、無邪気すぎて罪つくり」と述べている[3]。一人称は「ボク」。精神が幼いせいか、目覚めてすぐ「小樽大好き」と言い、彼と共にいることがライムにとっては当たり前になっていて、小樽を虐める相手には問答無用に鉄拳または蹴りをくらわせる。特に、本気で怒ったライムは小樽でも止められない。敵に対しても同情的になってしまう優しさを持っており、ティーゲルがファウストのために身体をとして任務を遂行しようとした姿を見て心を閉ざしてしまう一面もあった。花形夢路と仲が良く、ポン太くんと一緒に遊んでいるシーンがよく描かれている。
JtoXで西安で記憶を失った後は町外れの診療所に拾われ看護師として働くこととなる。人の怪我や病気を看病していくにつれ、マリオネットの身体では人間の痛みや苦しみは本当に理解することはできないことや、人はいずれ死んでしまい小樽ともいつかお別れをしなければならないことに気づく。心である乙女回路が人間の心と変わらないレベルまで成長したライムにとって、マリオネットの身体でいることが不思議に思うようになり、人間になりたいと強く願うようになった。
チェリー
声 - 白鳥由里
形式番号JSM-02C、身長150cm、体重43kg、スリーサイズ:B80/W50/H80、作戦行動半径:制限なし、センサー有効半径:地表全土、出力6500hp
小樽が目覚めさせた2体目のセイバーマリオネット。乙女回路を持つ。ジャポネス城の使用禁止トイレの中に眠っていた。知恵と家事に優れる。ライム・ブラッドベリーら3人の中では最もおしとやかで家庭的であるが、小樽との恋愛を夢見るあまりしばしば常軌を逸した妄想モードに突入してしまうのが玉に瑕である[3]。長屋生活ではチェリーが炊事洗濯を行なっており、小樽の周りをうろつく花形には、よくフライパンで叩き飛ばしている。各種万能のセンサーが埋め込まれており、索敵や情報処理に威力を発揮する。
JtoXで西安で記憶を失った後は寺の住職に拾われ、孤児の母親でありお姉さん役として面倒を見る。孤児の一人の令文(浅川悠)に懐かれて、幼心ながらのアプローチを受ける。その際に誰かを愛するということ、またマリオネットでは孤児の母にも姉にもなることができないと知る。
ブラッドベリー
声 - 平松晶子
形式番号JSM-03B、身長165cm、体重50kg、スリーサイズ:B95/W60/H88、作戦行動半径:制限なし、センサー有効半径:最大地表全土、出力7000hp
小樽が目覚めさせた3体目のセイバーマリオネット。乙女回路を持つ。ジャポネス城の広場にある銅像の中にいて、謁見の間にある巨大銅像の裏にある解除スイッチを小樽が押したことで目を覚ました。パワーに優れ、3人の中では長女的存在の姉御肌の性格である。喧嘩っ早くて大雑把だが、実は繊細な一面もある。ナイスバディを活かしたお色気攻撃で小樽に迫る[3]。酒と温泉が好きで小樽を温泉に誘おうとするシーンがよく描かれる。
JtoXでは白瀬明石と出会ったことで小樽以外の男性を意識するきっかけを持つ。西安で記憶を失った後はゴロツキの使い走りにされるが、明石のサーカス団に救われて一時サーカス団の一員となる。明石に大切にされる一方で小樽に対する恋心を持っている板挟みで苦悩することとなる。
花形美剣(はながた みつるぎ)
声 - 子安武人
上州屋の跡取りの少年。言動が常にあさっての方向を向いており周囲から突っ込まれること多数。小樽を愛する[注 1]。アニメでは幾分か常識人になっていて、第1話では小樽のことを貧乏人という理由で小馬鹿にしていたことがあったが、ライムが弟の夢路を大火事をおこしてしまった自分の事務所から助けてくれたことがきっかけで小樽と和解し、同じ長屋に住み始めた。隣は小樽達の部屋で、よく壁を突き破り小樽の部屋に乱入してくる。ライムからは“花ちゃん”と呼ばれ、よく子供じみたケンカを続けていたが、チェリーやブラットベリーが現れてからはボロ負け続きで、蹴りとばされたり、フライパンで叩き飛ばされたり、アッパーパンチで空高く飛ばされたりしているが、それでも挫けず小樽にアプローチを続けていく。
将棋にはある程度の知識を持ち合わせており、城塞変形ジャポネスガーの起動させるための家安のキーワード「王手飛車取り」の内容を理解して小樽達の指揮をとる活躍をした。
JtoXからは小樽に相手にされていないことをわかりつつも、西安にも付き添い小樽の行動を心配し助力をした。
ゲルハルト・フォン・ファウスト
声 - 緑川光
ゲルマニア(アニメではガルトラント)の独裁者。少年時代は優しい性格だったが、洗脳によって独裁者となっていった。しかし同時に、メソポタミア号にいるローレライを救うという目的もあり、セイバードールズではその役目を果たせないと分り、ライム・チェリー・ブラットベリーの乙女回路に目を付け、小樽と対立する事となった。ローレライが無事に解放された後、元の優しいファウストに戻り、セイバードールズとテラツーを旅をしている。漫画版ではファウスト(初代)と家安(初代)との間には信頼があったが、ローレライを目覚めさせる方法について深い溝ができてしまったために対立している。
JtoXではセイバードールズと別れ、戦争の無くなったテラツーで新たな時代を迎えるにあたって自分に何ができるかを考えるために一人で旅をしていたが、ドクター・ヘスに影武者として作り出したクローンが登場したために混乱して別れてしまったセイバードールズと、さらわれたローレライを救うために舞い戻る。戦いの後はセイバードールズと共に再び旅に出て、テラツーのフィールドワークを行い、世界の情報を集めようとしている。
ティーゲル
声 - 高乃麗
形式番号GSM-01T、身長165cm、体重55kg、スリーサイズ:B98/W63/H90、作戦行動半径:制限なし、センサー有効半径:最大90km、出力6850hp
ファウストに仕えるセクサドール(アニメではセイバードール)。乙女回路を持つ。スピードに優れており、戦いの時は鞭を使用し、電撃を流すこともできるほか、ビームサーベルのように剣としても使える。彼女だけは幼いファウストのお世話係をしていて、本当はだれよりも優しい人であることを知っていたが、彼女の目の前でファウストは洗脳されてしまう。しかし数々の任務失敗によりファウストに見限られ、どうすればファウストの下に戻れるのかと聞くと、ライム達の乙女回路を持ってこいと言われ、負傷したままルクスとパンターと共にジャポネスに向かい、ファウストの下に戻りたいがためにプライドを捨て、ライム達と戦った。しかし、ろくに整備もされていない状態では戦いにならず、ただやられるだけであった。それでもファウストの下に戻れるという遠き希望を持ち、ブラッドベリーと戦った際にライムが介入したことで自分の乙女回路が破損してしまい、ルクスとパンターが修理しようとしたが完全に修理することはできず、過去に幼少のファウストと共に過ごしたという記憶しかなくなってしまった。だがその彼女の存在が、ファウストの本来の心を呼び覚ました。その後、ローレライの手で乙女回路が修理され、優しさを取り戻したファウストの下に再び仕えた。漫画版ではファウストがカプセル内で養生している間にドクター・ヘスから見捨てられたことを伝えられ、ゾーリンゲン(原作のみ登場)に唆されてジャポネスでライム達の乙女回路を奪おうとする。セクサドールが小樽の元に仕えることとなった後、ライムと仲良くなる。その後、再びファウストの下に戻り、ドクター・ヘスの手で全ての記憶を消されて乙女回路も除去されてしまい、女帝回路(EMPRESS)を取り付けられて究極兵器にされてしまうが、ローレライの求める愛を理解して、敗北を悟ったファウストの下に希望を示すように戻る。
原作ではセクサドールが小樽の元に仕えることとなった後、ライムの母役のようなポジションにあった。
ルクス
声 - 水谷優子
ファウストに仕えるセクサドール(アニメではセイバードール)。乙女回路を持つ。知恵に優れファウストの参謀も務める。戦いの時は無数のダガーを使用する(このダガーは目標に命中すると爆発するものもある)。頭脳派でクールな外見とは裏腹に、チェリーと並ぶ妄想癖の持ち主である[3]。腹の裏にはかなりの陰謀の影があり、ティーゲルとパンターを出し抜いて、自分がファウストの右腕になろうとしていたこともあった。知識に優れ、落ち着いた佇まいをしているが時々明るく振舞おうとしてキャラが壊れることがあり、また料理が大の苦手である。なお、原作では料理上手でもあった。
  • 形式番号GSM-03L、身長160cm、体重50kg、スリーサイズ:B93/W58/H80、作戦行動半径:制限なし、センサー有効半径:最大地表全土、出力6500hp
パンター
声 - 井上喜久子、2期は篠原恵美
形式番号GSM-02P、身長160cm、体重52kg、スリーサイズ:B95/W60/H87、作戦行動半径:制限なし、センサー有効半径:最大70km、出力7000hP
ファウストに仕えるセクサドール(アニメではセイバードール)。乙女回路を持つ。非常に好戦的でパワーに優れる。喧嘩っ早く容赦のない振る舞いが多い。原作ではセクサドールが小樽の元に仕えることとなった後、ブラッドベリーとケンカが絶えなかった。また、恥ずかしがりな面もある。髪を切り、ベリーショートにし、服装はパンクファッション。右目の星型のアイパッチに荷電粒子砲を装備している。『J』ではアイパッチの色が青だったが、『J to X』ではオレンジ色になっている。
徳川家安
声 - 緒方賢一
ジャポネスの統治者。小樽からは“将軍様”、ライムからは“じっちゃん”、家臣からは“上様”と呼ばれる。初代徳川家安の直系クローンであり、彼で十五代目。普段は気さくな人物であるが、有事のときには統治者として厳格にことに当たる。初代からの記憶を受け継いでいるのか、長年ローレライを救うために、乙女回路(ライム・チェリー・ブラッドベリー)を目覚めさせることのできる存在が現れるのを待っていた。ライムたちの成長の影で、自分の願いのために小樽たちを利用していることに負い目を感じていた。第16話でティーゲルに惨殺された後は、セイバーマリオネット「玉三郎」に記憶を移植し、ローレライの救出に従事。メソポタミア号内での戦闘によりその玉三郎も破壊される。ジャポネスの川辺に彼を記念する銅像が立っていて、訪れる人が絶たないらしい。
漫画版ではティーゲルの攻撃からライムを庇って殺されてしまい、セイバーマリオネット「梅幸」に記憶を移植して小樽の窮地を救った。
ドクター・ヘス
声 - 西村朋紘
ゲルマニア(ガルトラント)の科学者。アニメ版では謎の多き科学者だったが3期の終盤にて正体が明かされる。正体はメソポタミア号がテラツーに不時着する100年前に機密の移民政策であるフロンティアプロジェクトによりテラツーに単独で調査に降り立った調査員であった。しかし、テラツーを覆うプラズマ雲により宇宙船が壊れ、救難信号をフロンティア号を送ったものの助けが現れなかったことから、自分を家族と引き裂き、テラツーに置き去りにした地球を憎むようになり、身体をサイボーグとして改造し400年間復讐の機会を伺っていた。楊明を騙し共同で対消滅爆弾を搭載したネオメソポタミア号を建造し、ライムを唆しておびき寄せ、メソポタミア号にある地球へ通じるワームホールの座標を得てることで地球に進撃を開始する。しかし、ワームホールを抜けた先の土星域で大破したフロンティア号を見つけ、かつての地球は自分を見捨てた訳ではなかったことを知り、野望が頓挫する。その際に、自身の肉体の限界が訪れ、事切れる寸前にライムらのスキャンした情報をテラツーに飛ばして息を引き取った。
原作版では、初代ファウストの記憶を持ったアンドロイドということになっている。
ミス・ローレライ
声 - 天野由梨
始まりの地「ジャポネス歴史資料館」にて小樽が見とれていた絵に「失われし伝説の女性」として描かれていた少女。実はテラツー国家元首全員のトップ・シークレット人物で“メソポタミア号不時着時に唯一生き残った女性”である。
アニメではメソポタミア号のコンピューター制御システム「ローレライ・システム」を創った科学者で、システムの暴走のためにシステム内に囚われてしまい、それを助けるためにライムたちの持つ「感情創出回路」である乙女回路を必要とした。ライム・チェリー・ブラッドベリーの乙女回路はローレライの人格モデルを3つに分けたものである。
原作ではメソポタミア号の制御用生体コンピューターそのものであり、頭脳のみで生きていたものがクローン技術によって生身の体を得た存在。初代のファウストと家安はそれぞれにローレライに恋心を抱いており、それがこの作内におけるジャポネスとゲルマニア(ガルトラント)の抗争の一因にもなっている。
『J to X』ではテラツー唯一の人間の女性としてジャポネス城に住んでいる[3]。しかし、唯一の人間の女性という事もあり、外に出ようとするとガラスが降りるなど玉三郎と梅幸からは厳重な監視を受け「篭の鳥」として扱われていた。ただし小樽に「篭の鳥」と例えられるまでは玉三郎と梅幸の2人と一緒ではあるが何度か外に出ていた事がある。
コピー・ローレライ
原作のみに登場するキャラクター。6つの都市国家それぞれに「女性復活(本物のローレライ)への道標」として生み出された。それぞれにローレライの性質の一部分を性格としてトレースされている。ジャポネスのコピーローレライは非常にネアカではっちゃけた性格。

テレビアニメオリジナルキャラクター

師範
声 - 飛田展男
アニメ版オリジナルキャラクター。本名は帯市蒼右衛門。町道場を開いていて、幼少の頃から小樽に武術を教えている。小雪というマリオネットを持っており、彼女にまつわる想いを遂げるためにガルトラントの密命を受け、ルーベンスという名を持ち隠密活動を行っているという裏の顔を持つ。
アニメでは第1話の前半で姿を現し、本登場は第5話から。『J to X』ではオープニングの後の映像に映ってはいたものの、本編に出ないまま終わる。
ポンタくん
アニメ1期6話に登場する神流山に棲む魔獣。子供は可愛らしいが、親の性格は凶暴で、特に母親が子を守ろうとする際には惑星を破壊する力さえ持つとも言われている。OVA2期以降では子ポンタくん(声:白鳥由里)の出番が増え、マスコットキャラクター的存在になっている。
花形夢路
声 - 高乃麗
花形の弟。兄とは違い、素直でよい子である[3]。火事に見舞われた上州屋からライムに助けだされて以来、ライムと非常に仲良くしている。『J to X』では少し身の丈が伸びた。また、ポンタくんと大の仲良しであり[3]、神流山でよく遊んでいるシーンが描かれる。
大江久保彦左衛門
声 - 千葉繁
家安に仕える家臣。気難しい性格だが、家安は彼を信頼している。『J』では第16話で家安と共にティーゲル、ルクス、パンターの襲撃で殺されてしまうが、その記憶は第18話で梅幸にコピーされる。
玉三郎
声 - 川村万梨阿
アニメ版オリジナルキャラクター。ジャポネスの誇る御庭番セイバーマリオネットで、徳川家安に仕える。乙女回路を搭載してはいないが、驚きや戸惑いなどの一定の感情を見せる。常に梅幸と共に行動し、ジャポネスを侵入者から警備している。家安の使いとして、梅幸と共にたびたび小樽を呼びに来ることもあり、諜報活動と家安の護衛を担当している。戦闘時では薙刀を使用する。第16話で家安が彦左衛門と共に殺されてしまった後、第18話で万が一に備えて家安の記憶と思考パターンが移植(コピー)されて、窮地に陥った小樽とライム達にジャポネスを救う最後の手立て(ジャポネスガー起動のためのキーワード)を伝える。このシステムがあるため家安は自分の世継を作らなかった。その後も家安不在となったジャポネスの統治者代行を果たし、メソポタミア号で破壊されるまで彼の立場で行動した。
『J to X』でも再登場しており、メソポタミア号の戦いの後、ジャポネスにあったスペアボディを使って再生され、ジャポネス城で暮らすミス・ローレライの護衛をしている。
梅幸
声 - 折笠愛
原作版でも登場しているキャラクター。玉三郎と共にジャポネスが誇る御庭番セイバーマリオネットで、彼女も徳川家安に仕える。玉三郎と同じく、乙女回路を搭載してはいないが、驚きや戸惑いなどの一定の感情を見せる。常に彼女と共に行動し、ジャポネスを侵入者から警備している。諜報と護衛を担当しており、背中に背負った二刀流の剣で戦う。原作では家安の生まれ変わり(いざという時のために家安の全ての記憶が保存されている)であり、アニメ版では家安に仕えていた彦左衛門の記憶と思考パターンが移植される。
『J to X』でも玉三郎と共に再登場し、彼女と同じ方法で再生されて、ジャポネス城で暮らすミス・ローレライの護衛をしている。
ゲッテル
声 - 堀内賢雄
ガルトラントの最高幹部の一人。その性格はガルトラント至上主義に固められており、崩壊したガルトラントの復活を企てたりもした。その能力ははたしてどうなのかはっきりしないが、乙女回路を理解してそれに基づいた作戦を立てるなど一応司令官らしい面も見せた。乙女回路についてはかなり懐疑的で、ティーゲルたちをただの機械人形としか扱っていなかった。
『J to X』でも再登場し、Dr.ヘスらの後ろ盾を使いミス・ローレライを誘拐する。しかし、忠誠を誓ったファウストが偽物であったことが発覚し、戦況が悪化したため見限ろうとするが偽ファウストにより粛清される。ガルトラント崩壊後も新たに国家再建のためファウストに追従しており、小悪党のような立ち振る舞いだが結果としては忠実な男。
まりん
声 - 岡本麻弥
2期OVAに登場するニューテキサスにて創られた乙女回路内蔵マリオネット。開発コードNSM-X-1。
3つの乙女回路を一気に成長させるための「トリプル型乙女回路」を持つために、感情とパワーの暴走が著しく失敗作として海中に打ち捨てられていたが、テラツー地下のプラズマ活性によって目覚めた。また、アンチプラズマシステムを搭載しており、テラツー独特の気象現象である大気中のプラズマ放電を吸収し、自らのパワーにすることができる。ところがそれらのシステムは彼女の体に耐え得ない無謀な負荷をかける危険なものであり、それこそが彼女が失敗作である真の所以であった。
当初、目覚めたばかりで社会常識などが欠如していたため、野良マリオネットとして盗みなどを働き「怪盗・風小僧」と呼ばれていたが、ライムと出会ったことで小樽の元に預けられることとなる。ライムは当初、彼女が海から来たことから「うみお」と呼んでいたが、チェリーたちの常識あるブーイングによって即座に却下され、パンターが提案した「まりん」で落ち着くこととなった。
トリプル乙女回路ゆえの急速な学習能力と小樽たちの元にいることの相互効果で「心」を学ぶ。その恩に報いるために自らの命を投げ出し、テラツー8万年に一度のプラズマ大暴走を阻止することになる。しかしライムはまりん一人に犠牲を強いることを良しとせず、彼女を止めようとした。その後に壊れてしまう。ローレライが必ず直してみせると言っていた。『J to X』では登場していないが、花形による回想で心をもった7人のマリオネットの一人と数えられており、存在を伺わせる台詞がある。

漫画

『セイバー・マリオネットJ』という題名で、1996年10月号から1997年7月号で『月刊コミックドラゴン』にて連載され、1997年9月号から1999年11月号まで『月刊ドラゴンジュニア』にて連載された。執筆者は琴義弓介

当初、キャラクターデザイン原作者であることぶきつかさが執筆する予定であった[4]テンプレート:要出典範囲

原作・アニメとは違うオリジナルキャラクターも登場し、エピソードがオリジナルに近いものになっている。全5巻。

テレビアニメ

セイバーマリオネットJ』という題名で1996年10月1日から1997年3月25日までテレビ東京系列で放送された。全25話。

『SMガールズ セイバーマリオネット』(J,RおよびZ)を「あくまで原作として捉えて作った(再構成した)作品」というスタンスであり、あかほり及びねぎしが一切アニメ制作に関わらなかった[注 2]事から、本来の作名に付される『SMガールズ』の枕名がつかなかった。この事が冒頭に記した逆転現象の原因となる。

スタッフ (J)

主題歌 (J)

オープニングテーマ
Successful Mission [Ver.1]」(第1話 - 第18話)
「Successful Mission [Ver.2]」(第19話 - 第25話)
作詞 - MEGUMI / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 矢吹俊郎 / 歌 - 林原めぐみ
エンディングテーマ
「I'll be there」(第1話 - 第23話)
作詞 - MEGUMI / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 添田啓二 / コーラスアレンジ - 奥井雅美 / 歌 - 林原めぐみ
「十六夜」(第24話)
作詞 - 松葉美保 / 作曲・編曲 - 岩本正樹 / 歌 - 林原めぐみ
「Successful Mission」(第25話)
作詞 - MEGUMI / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 矢吹俊郎 / 歌 - 林原めぐみ
挿入歌
「遠雷」(第12話)
作詞 - 木本慶子 / 作曲・編曲 - 岩本正樹 / 歌 - 河合夕子
「咲かせるぜ!度胸花」(第13話)
作詞 - 木本慶子 / 作曲・編曲 - 岩本正樹 / 歌 - 今井由香
「DON'T WASTE YOUR LOVE!」(第18話)
作詞 - 松葉美保 / 作曲・編曲 - 岩本正樹 / 歌 - 井上照世

各話リスト (J)

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
Program:START ライム登場!オトコだけの惑星 関島眞頼 下田正美 千葉道徳
Program:02 お騒がせマリオネットガール 金巻兼一 渡辺哲哉 門智昭
Program:03 ジャポネス城で大騒動!? あみやまさはる 大地丙太郎 杉山慶一 鈴木勤
Program:04 チェリーパニック ロマンス大作戦!! 植竹須美男 康村諒 柳瀬雄之
Program:05 ファウストの挑戦!! 野辺朋史 石山タカ明 西本由紀夫 千葉道徳
門智昭
Program:06 熱烈不歓迎!空飛ぶラブアタック! 関島眞頼 松園公 関田修 河村明夫
Program:07 一攫千金はヌカ喜びでぃ! 金巻兼一 本田一行 木村隆一 津幡佳明
山口晋
Program:08 恋占いバトルロイヤル!! 植竹須美男 寺東克己 下田正美 東出太
Program:09 ガルトラント、みんなでいけばこわくない!! あみやまさはる 西本由紀夫 石野聡
Program:10 潜入!!黒き帝国 長谷川勝己 高柳哲司 池端隆史 畑智司
渡辺明夫
Program:11 乙女回路で大勝利!? 金巻兼一 康村諒 畑智司
柳瀬雅之
Program:12 ファーストキスはプラズマの味!? 長谷川勝己 寺東克己 真野玲 千葉道徳
Program:13 小樽デビュー!!今、君が輝く時!! 植竹須美男 佐山聖子 増上寺城蔵
Program:14 迎春!!小樽杯マリオネットコンテスト!! 金巻兼一 寺東克己 花井信也 今泉賢一
Program:15 女性復活!?ローレライの謎 関島真頼 まつぞのひろし 真野玲 千葉道徳
Program:16 いきものってなあに? 植竹須美男 寺東克己 西本由紀夫 島村秀一
Program:17 やさしさと切なさと女らしさと 金巻兼一 神戸守 小高義規 柳瀬雄之
Program:18 城塞変形!!立てジャポネスガー 長谷川勝己 開木菜織 池端隆史 渡辺明夫
畑智司
Program:19 ティーゲル、愛のはてに……!! あみやまさはる 西本由紀夫 古賀誠
Program:20 おもいはてなく こころはるかに 金巻兼一 寺東克己 高田淳 岡辰也
Program:21 闇と光のバーベキュー大会 佐山聖子 山田一郎
Program:22 天空(あま)翔る想い 寺東克己 真野玲 柳瀬雄之
Program:23 ファウスト 歪んだ純心 あみやまさはる 池端隆史 畑智司
古賀誠
Program:24 乙女たちの旅立ち 金巻兼一 甚目喜一 西本由紀夫 千葉道徳
Program:25 いつもキミがそばにいる 関島真頼 下田正美 島村秀一

またまたセイバーマリオネットJ

テレビシリーズ『セイバーマリオネットJ』の好評を受けて制作されたOVAシリーズ。副題は「Program26 プラズマティック・クライシス」で全巻を通じた話がテレビシリーズの第26話目としての扱いとなる。当時としては珍しいデジタル制作を導入した[5]。第一部と共通するキャラクターと声優に入替などは無かったが、収録時にパンター役の井上喜久子が産休に入ったため篠原恵美が代役を務めた。ストーリー的には後述の『J to X』につながっている。

スタッフ (J-OVA)

主題歌 (J-OVA)

オープニングテーマ
「咲かせるぜ!度胸花」(第1話)
作詞 - 木本慶子 / 作曲・編曲 - 岩本正樹 / 歌 - 今井由香
「hesitation」(第2話 - )
作詞 - MEGUMI / 作曲・編曲 - 矢吹俊郎 / 歌 - 林原めぐみ
エンディングテーマ
「hesitation」(第1話)
作詞 - MEGUMI / 作曲・編曲 - 矢吹俊郎 / 歌 - 林原めぐみ
「守ってあげる」(第2話)
作詞 - 松葉美保 / 作曲・編曲 - 今泉洋 / 歌 - 平松晶子
「HEART BREAK DOWN」(第3話)
作詞 - 松葉美保 / 作曲 - 若林剛太 / 編曲 - 五島翔 / 歌 - 白鳥由里
「影になれ」(第4話)
作詞 - 木本慶子 / 作曲・編曲 - 岩本正樹 / 歌 - 折笠愛
「風の詩を聞きながら」(第5話)
作詞 - 松葉美保 / 作曲 - 若林剛太 / 編曲 - 小林信吾 / 歌 - 金牧麗
「I'll be there (Ballad Version)」(第6話)
作詞 - MEGUMI / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 大平勉 / コーラスアレンジ - 奥井雅美 / 歌 - 林原めぐみ

各話リスト (J-OVA)

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
Load:01 みんな幸せ 関島眞頼 - 西本由紀夫 島村秀一
千葉道徳
Load:02 美しきマリンブルー 金巻兼一 下田正美 佐山聖子 宇佐美皓一
Load:03 ラブコメディーは突然に あかほりさとる - 山川吉樹
千葉道徳
Load:04 沈黙の暗殺者 金巻兼一 山川吉樹 西本由紀夫 宇佐美皓一
Load:05 こころ・めざめの時 関島眞頼 - 佐山聖子 千葉道徳
Load:06 海へ還る 金巻兼一 西本由紀夫 楠本祐子
山川吉樹

セイバーマリオネットJ to X

『セイバーマリオネットJ』テレビシリーズ最終作で、1998年10月6日から1999年3月30日までテレビ東京系列で放送された。

前作『セイバーマリオネットJ』のビデオ販売が好調のため制作された[6]。1話から13話はジャポネス、14話から25話は西安が舞台である。26話はビデオソフトだけに収録された後日談である。

女性復活達成後、それまで「女性を模したもの」であるマリオネットの存続意義の揺らぐ中、小樽への恋心を確たるものにしたライム、チェリー、ブラッドベリーの「3人で一人」であることへの疑念、人間でないことへの葛藤などが描かれている。最終回は3人が人間として転生する(3人は爆発に巻き込まれて亡くなり、その時3人の性格が地上に送信され、それを元にして遺伝子が作られた)という衝撃的な結末であった。

登場人物 (J to X)

白瀬明石
声 - 山口勝平
ブラッドベリーに恋をするサーカスのトップスター。外見が間宮小樽に似ている。
マリオネット3人を平等に扱う小樽に対して、「ブラッドベリーだけを選べないなら渡さない」と言い放った。
楊明
声 - 飛田展男
西安の大臣。外見年齢は27から29歳。幼い西安皇帝を影から操る。
その背後にはドクターヘスがおり、朱雀白虎玄武青龍の4体の戦闘用マリオネットを有す(この4体には乙女回路は組み込まれていない)。ドクターヘスの後ろ盾を下に巨大移民船ネオメソポタミア号を建造し、クローンの限界が近づいているテラツーを更地に変え、遙か彼方にある故郷の地球に帰還しようと画策していた。しかし、ドクターヘスに裏切られ、超飛将軍に捕らえられ、投獄される。
超飛将軍
声 - 飯塚昭三
西安の将軍。名前の由来は「三国志」の張飛。大柄な体型をしているが子供達から好かれる気さくな性格で西安旅行に来た小樽達を出迎える。幼い西安皇帝に帝王学を教える楊明を煙たがっており、果てはセイバードールズに楊明の監視を頼み、楊明を捕らえる。ファウストとはある程度は面識があり、ファウストの性格の変化を快く感じていた。

スタッフ (J to X)

主題歌 (J to X)

オープニングテーマ
Proof of Myself
作詞 - MEGUMI / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 添田啓二 / 歌 - 林原めぐみ
エンディングテーマ
「Lively Motion [Ver.1]」(第1 - 19、21 - 23話)
作詞 - MEGUMI / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 五島翔 / 歌 - 林原めぐみ
「風と空を越えて」(第20話)※クレジット表記は挿入歌
作詞 - 木本慶子 / 作曲・編曲 - 五島翔 / 歌 - 今井由香
「Lively Motion [Ver.2]」(第24 - 25話)
作詞 - MEGUMI / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 五島翔 / 歌 - 林原めぐみ
「いっしょに」(第26話)※クレジット表記は挿入歌
作詞 - 奥井雅美 / 作曲 - 大平勉 / 編曲 - 大平勉 / 歌 - 林原めぐみ、白鳥由里、平松晶子
挿入歌
「生命線のマリア」(第21話)
作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 林有三 / 歌 - 浜野和子
「約束の地」(第24話)
作曲 - 奥井雅美 / 編曲 - 大平勉 / コーラス - 奥井雅美

各話リスト (J to X)

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
PHASE:01 あっちこっちで文明開化! 金巻兼一 佐山聖子 千葉道徳
PHASE:02 だんじり合戦で満願成就! 関島眞頼 西本由紀夫
PHASE:03 父が出た出た父が出た! 植竹須美男 佐山聖子 黒田やすひろ 祝浩司
PHASE:04 セイバードールズの旅立ち 久保田雅史 西本由紀夫 竹田逸子
PHASE:05 しらたきは永遠の輝き 金巻兼一 下田正美 西本由紀夫 鈴木藤雄
PHASE:06 二人の小樽!?恋のタイトロープ あみやまさはる 佐山聖子 千葉道徳
PHASE:07 ひとりぼっちの妖精 久保田雅史 山口直樹 黒田やすひろ 祝浩司
PHASE:08 チェリーの子育て奮闘記 金巻兼一 佐山聖子 下田正美 宇佐美皓一
PHASE:09 みんなと森と鉄球と 植竹須美男 佐山聖子 竹田逸子
PHASE:10 おにぎりは平和の味!? あみやまさはる 山口直樹 岡崎ゆきお 祝浩司
PHASE:11 おとこ小樽の落とし前! 関島眞頼 佐山聖子
PHASE:12 運命のヘブンズ・クロス 金巻兼一 新房昭之 下田正美 島村秀一
PHASE:13 黒き野望・鋼の巨人復活!! 久保田雅史 佐山聖子 浜森理宏
PHASE:14 ペア旅行は各駅停車!? あみやまさはる 西本由紀夫 千葉道徳
PHASE:15 悠久の都・西安 金巻兼一 佐山聖子 岡崎ゆきお 祝浩司
PHASE:16 翼なき鳥たち 関島眞頼 阿部記之 下田正美 浜森理宏
PHASE:17 それぞれの昨日と今日 植竹須美男 佐山聖子 宇佐美皓一
森川均
PHASE:18 プラズマ模様の空の下 金巻兼一 西本由紀夫 岡崎ゆきお 祝浩司
PHASE:19 1/3の哀しみ 関島眞頼 佐山聖子 竹田逸子
PHASE:20 西安の雨は降りやまず 久保田雅史 開木菜織 西本由紀夫 千葉道徳
PHASE:21 紅蓮の終劇・緋色の目覚め 植竹須美男 佐山聖子 楠本祐子
PHASE:22 叫び あみやまさはる 西本由紀夫 浜森理宏
PHASE:23 機械じかけの夢 久保田雅史 佐山聖子 青木佐恵子 宇佐美皓一
PHASE:24 虹駆けし乙女たち 金巻兼一 佐藤順一 西本由紀夫 千葉道徳
PHASE:25 光… 関島眞頼 佐山聖子 竹田逸子
PHASE:26 この空はどこまでも青く 植竹須美男 下田正美 島村秀一

テレビゲーム

プレイステーション用対戦格闘ゲームとして『セイバーマリオネットJ・バトルセイバーズ』が1997年3月28日に発売された。フィギュア付きの限定版も同時発売。登場キャラはライム、チェリー、ブラッドベリー、ティーゲル、ルクス、パンター、新キャラクターのアップル。

ゲームオリジナルのマリオネット
アップル
声 - 今井由香
ライムたちに何かがあった万が一の時のために用意されていた第4のセイバーマリオネット。

関連書籍

  • セイバーマリオネットJ パロディコミック大会
  • セイバーマリオネットJ フィルムブック全4巻
  • セイバーマリオネットJ アニメコミック全4巻
  • セイバーマリオネットJtoX すぺしゃる 
デスクトップアクセサリー
  • デスクトップアクセサリー集 セイバーマリオネットJ 乙女繚乱
  • デスクトップアクセサリー集 セイバーマリオネットJ DAILY COLLECTION

SMガールズ外伝 セイバーマリオネットZ

アニメ雑誌『アニメV』(学習研究社刊)にて1995年5月号から翌年まで連載された漫画作品。『セイバーマリオネットR』の発売を受けて作られた続編という形式による外伝作品。Rと共に原作者名義のコピーライトとして、あかほりさとる・ねぎしひろしの両名の名が冠されている作品でもある。

なお『R』や『J』とは異なり、本作のアニメ化や音声ドラマ化などのメディア化はされておらず、単行本も発刊されていない。

執筆者について

上述の通り原作者は、あかほり・ねぎしの両名であるが、これはあくまでもセイバーマリオネットシリーズ全体の原作者という意味での名義貸しに近い原作者名義であり、正確には両原作者の本作へのタッチは設定出しや大まかなストーリーラインの提示など最小限に留められている。ただし、連載スケジュールの都合から最終回は原作者の一人である、あかほりの手によって小説形式で掲載され完結という形を取っている。

本作において「作者」と言えるのは、チームの代表として、あかほり・ねぎし側が出した設定を元に、ストーリー構築と作画統括を担当した岡田芽武であり、一方で「作画者」については岡田が代表を務める漫画スタジオである「STUDIO RESPONSE」のメンバーが数月代わりで交代しメイン作画を担当した。そのために数度にわたり執筆者が変わっており、キャラクターの描写が一定化されていない現象が起きている。雑誌掲載時の作画者名義としては「岡田芽武&(その話のメイン作画者) with STUDIO RESPONSE」が用いられている。

岡田の監修作品だが、基本的に作画を担当したのは、その各話におけるメイン作画者であるため、岡田作品の特徴である大見開きを使った弩級作画や大文字を利用したアクション描写などは、あえて使われていない。

メイン作画者

あらすじ (Z)

『セイバーマリオネットR』の時代よりさらに300年の時が経過した。ローレライ・システムの再現システム「フェイス・システム」による「乙女回路」の普及により、マリオネットたちは感情を持ち、より人間に近しい隣人としての立場を手に入れていた。

しかし、その一方でマリオネットの暴走事件が多発。暴走したマリオネットは正常なマリオネットや人間たちを襲うようになる。

主人公であるマリオネットドクターの女性、キタジマ教授は、マリオネット暴走の原因をつきとめるため、供のマリオネットであるクーニと、自らに仕えてくれているスティンガーを連れて暴走マリオネットが数多く出没し、彼らの残骸が眠る樹海の探索に乗り出す。だが探索を始めてすぐに一行は暴走マリオネットの襲撃を受ける。ピンチに陥る彼女らを助けたのは、どこからともなく現れたマリオネット「ZERO」であった。

ZEROは周囲に散らばるマリオネットの残骸や他の稼動マリオネットを自らに取り込み、パワーアップできる乙女回路「Z回路」の持ち主であった。しかし、なぜZEROがそんなものを持つのか、彼女たちはその疑問を解くため、樹海の深奥にある伝説の科学者「スター・フェイス」の居城を目指して進むことになる。

最終的に、暴走マリオネットの存在はフェイス・システムの連続コピーによる世代間劣化が原因であり、ZEROのZ回路はその是正を目的としてフェイスの遺した彼の意識をコピーされたコンピュータが創り上げたものだった。そしてZEROこそはコピーフェイスがライムを基礎に創り上げたZ回路試作機=次世代マリオネットだったのである。

登場人物(Z)

ゼロ (ZERO)
マリオネットの残骸が眠る樹海の深奥「フェイスの墓」より出てきた謎のマリオネット。Z回路の持ち主であり、他の乙女回路を持つマリオネットと同化できる。ショートカットの髪型だが、頭部には、うなじから伸びるチューブ状のマニピュレーターが伸びており、これを用いてZ回路と同化する素体マリオネットの操作を行っている。
「フェイスの墓」を守る暴走マリオネットたちからは「乙女回路のプロトタイプ」ないしは「プロトタイプ・ゼロ」と呼ばれる。
キタジマ
暴走マリオネットや成長不全マリオネットの謎を求めて「フェイスの墓」へと足を踏み入れた女性教授。父親は著名なマリオネットドクターで、暴走マリオネットの謎を解くために「フェイスの墓」へと向かったまま消息を絶った。父の果たせなかった「暴走マリオネットを治す」という夢を継ぎ、その謎に挑む。
クーニ
キタジマに仕えている少女型マリオネット。ZEROの同化素体として力を発揮する。実は彼女自身も乙女回路に不全を持つ「成長不全マリオネット」で、経験を成長に活かす事が出来ず、その認識力および精神年齢は5歳程度のまま停止している。
スティンガー
キタジマの助手兼ボディーガードにして元は凄腕の傭兵。以前に命にかかわる怪我を負い、その際、キタジマの父の手によりサイボーグ化手術を受けて一命を救われた。その恩に報いるために娘であるキタジマに仕え、彼女が父娘2代に渡って果たそうとしている夢を手助けしている。

関連CD一覧

シングルCD

  • TVアニメ主題歌シングル
    Successful Mission』(1996年10月23日、TVアニメ『セイバーマリオネットJ』主題歌)
    Proof of Myself』(1998年10月23日、TVアニメ『セイバーマリオネットJ to X』主題歌)

アルバムCD

  • TVアニメ版サウンドトラックアルバム
    セイバーマリオネットJ サウンドトラック ジャポネス 吟詠詩集 其ノ一
    セイバーマリオネットJ サウンドトラック ジャポネス 吟詠詩集 其ノ二
    セイバーマリオネットJtoX 音楽集 ジャポネス春待月乙女紀行
    セイバーマリオネットJtoX 音楽集 ジャポネス吹喜月乙女紀行
  • OVA版サウンドトラックアルバム
    SMガールズ セイバーマリオネットR 抱きしめてLovin' you
    またまたセイバーマリオネットJ ジャポネス吟詠詩集 真打ち
  • ヴォーカルアルバム
    セイバーマリオネットJtoX 歌集 ジャポネス初花月乙女紀行
    SABER MARIONETTE VOCAL HISTORY from“J”→“JtoX”and“R” SABER MARIONETTE BEST
    スタまにシリーズ:セイバーマリオネットJ
  • ドラマCD
    SMガールズ セイバーマリオネットR 第一シリーズ 乙女の恋はどんな味?
    SMガールズ セイバーマリオネットR 第二シリーズ ボクの初体験ピンチ!
    SMガールズ セイバーマリオネットR 第三シリーズ 乙女の恋は未来へ続く
    SMガールズ セイバーマリオネットJ 第一シリーズ お江戸情緒の乙女たち
    SMガールズ セイバーマリオネットJ 第二シリーズ 乙女の激突 ラブラブパーク
    SMガールズ セイバーマリオネットJ 第三シリーズ 大江戸バイト事情 乙女の心は止まらない!
    SMガールズ セイバーマリオネットJ 第四シリーズ 天晴れ!乙女心と江戸の空
    セイバーマリオネットJ・THE・ラジオ ジャポネス絡繰日記 其ノ一幕
    セイバーマリオネットJ・THE・ラジオ ジャポネス絡繰日記 其ノ二幕
    セイバーマリオネットJ・THE・ラジオ ジャポネス絡繰日記 其ノ終幕

など

セイバーマリオネットシリーズの基本技術

クローン人類

トラブルに遭遇した宇宙船団から唯一脱出に成功した恒星間移民船「メソポタミア号」から、生存した乗組員六名の細胞を元に培養したテラツーの住民。徳川家安(日本系)、ゲルハルト・フォン・ファウスト(ドイツ系)、アレクサンドル・キーシン(ロシア系)、ジョイ・ヒューリック(アメリカ系)、王庸平(中国系)、ヴィレイ・メディチ(イタリア系)を基準とした六種類の人種で構成されている。彼ら六名は皆男性のため、人類に女性は一人も存在しない。

従来のクローニングでは彼ら生き残り六名と同固体しか誕生しないが、何らかの技術によりテラツー暦300年までに見られる多種多様のバリエーションを可能。それでもDNA配列が限られる以上、似た容姿の人間が同時期に登場するなど多くの限界が来ていた。

結婚概念・法律もあるが両名の次世代を残す事は不可能。子供はクローン赤ん坊を育てるのだが、このあたりについて詳しい事情は不明。アニメでは同じ細胞を使用して生まれた様な兄弟の描写がある。

テラツー暦300年に女性が復活して以降もクローン技術は継続を続けている。

マリオネット

男性しか生き残ることのできなかった人間たちが、失われた女性を忘れないために作り上げた女性型アンドロイドの総称。後に人間による労働力の不足、開拓における効率化などの問題によって労働力へと転化され、「ただの機械」「道具」として扱われるようになってしまう。

マリオネットはその用途によって以下のカテゴリに分類される。

汎用型マリオネット

主に家事全般を行うために開発された、最も代表的でポピュラー。

  • 代表例(括弧内は登場作品)
    • アダリィ(R)
    • じぇみに(J)
    • 小雪(J)
    • チェリー(J) =セイバータイプとの兼用型(後述)
    • キク(J to X)

セクサドール

主に人間(男性)の生理的な生殖欲求や視覚的な満足を満たすための愛玩型。アニメではセイバードールと表記され、愛玩という設定はほぼ除外されている。

  • 代表例(以下に挙げるものは全てセイバータイプとの兼用型)
    • エッジ(R)
    • キャニー(R)
    • ブリッド(R)
    • ティーゲル(J)
    • ルクス(J)
    • パンター(J)

セイバーマリオネット

戦闘能力・戦闘装備に特化。セイバーセイバータイプと称されることもある。

主に国家の軍隊・警察にて活躍、主を守るSP的性質を持つものもこれに含まれる。また、その特長によってさらに細かく分類されることも。

  • 代表例(登場作品括弧以下の表記は詳細分類)
    • ライム(J) - スピード・パワーのツインバランスタイプ
    • ライム(R) - スピードタイプ
    • チェリー(J) - 戦略・戦術型の知略戦タイプ
    • チェリー(R) - 知略戦型タイプ
    • ブラッドベリー(J) - パワータイプ
    • ブラッドベリー(R) - 知略参謀型パワータイプ
    • エッジ(R) - スピードタイプ
    • キャニー(R) - 知略タイプ
    • ブリッド(R) - パワータイプ
    • ティーゲル(J) - 参謀型スピードタイプ
    • ルクス(J) - 戦術・戦略・知略参謀型タイプ
    • パンター(J) - パワータイプ
    • 梅幸(J) - 諜報・護衛タイプ
    • 玉三郎(J) - 諜報・護衛タイプ
    • クリーガァII (J) - 量産型戦闘タイプ
    • 桜花(J) - 量産型戦闘タイプ

兼用型マリオネット

用途によって上記3種の内、2種以上の機能を併せ持っているタイプ。当作にて活躍するマリオネットのほとんどはこのタイプで「基礎タイプ+付加機能」として造られている。

  • 代表例
    • チェリー(J) - セイバー+汎用型
    • エッジ(R) - セイバー+セクサドール
    • キャニー(R) - セイバー+セクサドール
    • ブリッド(R) - セイバー+セクサドール
    • ティーゲル(J) - セイバー+セクサドール
    • ルクス(J) - セイバー+セクサドール(原作ではさらに汎用型機能がつく)
    • パンター(J) - セイバー+セクサドール

乙女回路

マリオネットに装備される感情創出回路にしてミス・ローレライによる「ローレライ・システム」最終成果の一つ。感情創出とそれにともなうパワー(力)・スキル(技術)のアクセラレーター(増幅)機能を持っており、「学習」することでマリオネットに「成長」を促すことも可能にする「心の回路」。

原作版では「女性を忘れない」ため、テラツー創生初期に開発された全てのマリオネットに乙女回路が装備されていた。しかし労働力転化の流れの中で彼女たちの乙女回路は封印され、製作も停止。最終的に乙女回路は「失われた技術」となってしまう。

アニメ版では「乙女回路」そのものがある目的のために作られた特別な機器であるため、これは初めからライムたち、ティーゲルたち、そしてまりんにしか装備されなかった。

なお、作中に登場する乙女回路は、その性質・形状から以下のように分類される。

原作タイプ(心臓型)乙女回路

『セイバーマリオネットR』『小説(原作)版 セイバーマリオネットJ』『セイバーマリオネットZ』に登場。その形状は心臓の形を模して作られ、位置も心臓部にセット、実際に人間の心臓と同じように拍動する。

小説版Jにおける開発者はミス・ローレライ。幾度もの試行作動と旧回路との比較を行わねばならず、そのために一万体ものマリオネット(ライムタイプ)を必要とした。それらはジャポネスのゲロゲロ温泉郷の地下施設にて安置されている。RおよびZの乙女回路の開発者はスター・フェイス。失われた古代記録から「ローレライ・システム」を再現した「フェイス・システム」を作り上げた。しかしその再現は完全なものとならず、システム第一世代は異常は起こらなかったが、後に開発が第二世代、第三世代と移行するごとにシステムが劣化。暴走マリオネットを生み出す結果に。

また「2文字アルファベットシリーズ」最終作『VS騎士ラムネ&40炎』に登場するマリオネット・バロン三人娘「ドラム」「チェロ」「トランペット」に内蔵されている感情創出回路もこのタイプの乙女回路。開発者はバロン三人娘の母(製作者)オルガン・シンフォニー。

寄生型(Zタイプ)乙女回路

「セイバーマリオネットZ」に登場。心臓型乙女回路の中で、他の乙女回路を取り込みパワーアップを果たす機能を持つ。取り込まれた乙女回路は「Z女回路(絶女回路 / ぜっつめかいろ)」となり、極限以上の出力を発揮する。暴走マリオネットの是正(およびフェイス・システムによるオリジナルたるローレライ・システムの凌駕)を目的として作られた。「セイバーZ」の主人公マリオネットZERO(ゼロ)にのみ装備されている。

アニメタイプ(円筒機械型)乙女回路

『アニメ版 セイバーマリオネットJ』に登場。形状は円筒形。胸部にセットされるのは原作版と同じだが、しっかりと機械に固定されているために拍動は動作ではなくLEDインジケーターで表される。

開発者は「ミス・ローレライ」「徳川家安」「ゲルハルト・フォン・ファウスト」の3名。ローレライの基礎理論を使い、家安とファウストがそれぞれ独自開発した。

特徴として3つの同回路がワンセットとなっており、3つ揃って一人の人間の思考感情をバックアップする機能を持つ。それぞれの回路は、その性質において特徴付けが成されている。たとえばライムとパンターの持つ乙女回路が「純真」を、チェリーとルクスの持つ乙女回路が「貞淑」を、ブラッドベリーとティーゲルの持つ乙女回路が「母性」をそれぞれの性質として持つように作られている。女性復活という目的のため、メソポタミア号の「ローレライ・システム」本体と互換性・相互作用機能が存在している。

トリプルタイプ乙女回路

『またまた セイバーマリオネットJ』に登場。ニューテキサスで開発され、まりんに装備された。

通常の乙女回路ではありえない急速な学習能力と超高度なアクセラレーター機能が特徴。本来、1台のマリオネットに1回路しか持てない乙女回路を強引に連結して、乙女回路の成長を倍化させようと目論んで開発されたもの。そのため、装備されたマリオネットにかかる負荷が相当なものになる。装備されたマリオネットは最終的に自らの乙女回路の成長度に耐え切れず自滅するという欠陥を持っている。

私立大江戸学園興亡記

2000年、『月刊ドラゴンマガジン』10月号増刊『ファンタジアバトルロイヤル』に掲載された作品。『セイバーマリオネット』シリーズの最終的な後継作品としてあかほりの手によって執筆されているが、その後の展開は存在していない。

テラツー暦にして600年代のストーリーで『セイバーマリオネットJ』および『JtoX』から300年、『セイバーマリオネットR』から100年後の世界として設定されている。タイトルの通り「大江戸学園」を舞台とした学園もので、その舞台はジャポネスとなっている。

それ以前に発表された作品からの発展類型は以下の通り。

  • 本作に登場する“人間”は「人間」と「マリオネット」に分類される。すなわち、マリオネットが人間と同等の存在として、その権利が認められている。100年ほど前にロマーナを統治したヴィレイ執政官(かつてのヴィレイ・ジュニアが成長して王となった存在)によって発された宣言で、その後「マリオネット基本法」ができるなど、急速にテラツーの中で「新たなる義務・権利・常識」として根付いている。
  • 「男性のマリオネット」が登場。マリオネットの類型にも様々なパターンが登場する。また『J』や『R』と異なり『Z』と同じく、ほとんどのマリオネットに「乙女回路」もしくはそれに類する感情創出回路が装備されている。
  • ほとんどのマリオネットは人間と同居する上で、その力に上限がかけられる「リミッター・システム」を装備している。このリミッターを解除し、自らの100パーセント(ともすればそれ以上)の能力と特性を全開にするための「アタッチメント」が存在。なお、アタッチメントの利用は個々のマリオネットの判断に委ねられる。リミッター・システムを始めから持たないもしくは意図的に破壊しているマリオネットもいるが、そうした存在は「違法マリオネット」として刑罰などの対象になる。

セイバーマリオネットi 〜ネオジェネ〜

シリーズ最新作。『月刊ドラゴンエイジ』2008年8月号で連載開始。作画は大朋めがね。

女性が復活した後の世界で、『J to X』の200年後(『R』と同じ時代)という設定になっている。

一応、間宮小樽がこの時代へと託した遺志をめぐる、第2次テラツー戦役を描いた作品、となっていたのだが、物語がそこに至る前に打ち切りとなってしまっている。

英語版

英語版は『セイバーマリオネットR』をMedia Blastersが、その他の作品を米Bandai Visualが発売している。

英語版では『セイバーマリオネットJ』、『またまたセイバーマリオネットJ』、『セイバーマリオネットJtoX』、『セイバーマリオネットR』それぞれの作品で主要キャラクターの声優が交代しているが、ライム役のMaggie Blue O'Haraのみ『セイバーマリオネットJ』および『セイバーマリオネットR』で配給会社の枠を超えて担当している。

脚注

注釈

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出典

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外部リンク

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  1. 小黒祐一郎 『この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001』 飛鳥新社、2006年
  2. 小説『SMガールズ セイバーマリオネットJ』第9巻あとがきより。
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 『「セイバーマリオネットJ to X」設定資料集』『月刊ニュータイプ』1999年1月号、角川書店、179-183頁。
  4. 原作『SMガールズ セイバーマリオネット』1巻あとがきに記述あり。
  5. テンプレート:Cite journal
  6. マーチャンダイジングライツレポート1998年10月号


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