ジャパンダートダービー
テンプレート:競馬の競走 ジャパンダートダービーとは日本の特別区競馬組合が大井競馬場のダート2000mで施行する地方競馬の重賞競走(統一JpnI)である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 ジャパンダートダービー」と表記される。
正賞は農林水産大臣賞、日本中央競馬会理事長賞、地方競馬全国協会理事長賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、東京都馬主協会会長賞、東京都競馬株式会社賞。
概要
1996年に創設された4歳ダート三冠(ユニコーンステークス・ダービーグランプリ・スーパーダートダービー)の3競走はいずれも秋に開催される競走だった為、「春にも4歳(現3歳)のダートチャンピオン決定戦を」と言う意見があった。また特別区競馬組合が主催するダート4歳ダート三冠競走最終戦のスーパーダートダービーを統一GIIから統一GIに昇格を目指していた思惑とも合致しスーパーダートダービーをスーパーチャンピオンシップと改名の上、4歳ダート三冠から撤退および南関東交流競走に降格させ本競走を統一グレード競走のスーパーダートダービーの後身競走として春季に新設した。春の3歳ダートチャンピオン決定戦の位置付けで、統一JpnIとして開催されている。なお、2006年までは南関東G1が併記されていた。
また新設年よりユニコーンステークス・ダービーグランプリと共に3歳ダート三冠を形成。更に2002年より羽田盃・東京ダービーと共に南関東3歳三冠を形成した。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)の競走馬を前提としてフルゲート16頭でJRA所属馬6頭、南関東所属馬5頭、南関東所属以外の地方所属馬5頭と出走枠が定められている。
なお、2007年までは1着入賞した地方所属馬に限りダービーグランプリの優先出走権が与えられた。
優先出走権付与競走
地方所属馬に限り優先出走権保持馬、指定馬が所属枠内の頭数で出走できる。その指定競走は以下のとおり。
- 優先出走権トライアル競走(優先出走権は地方馬のみ)
競走名 | 競走格 | 施行競馬場 | 施行コース | 取得条件 |
---|---|---|---|---|
兵庫チャンピオンシップ | テンプレート:Color | 園田競馬場 | ダート1870m | 1着入賞 |
ユニコーンステークス | テンプレート:Color | テンプレート:Flagicon東京競馬場 | ダート1600m | 1着入賞 |
関東オークス | テンプレート:Color | 川崎競馬場 | ダート2100m | 1着入賞 |
- 南関東トライアル競走
競走名 | 競走格 | 施行競馬場 | 施行コース | 取得条件 |
---|---|---|---|---|
羽田盃 | SI | 大井競馬場 | ダート1800m | 1着入賞 |
東京ダービー | SI | 大井競馬場 | ダート2000m | 1着・2着入賞 |
- 指定馬トライアル競走(ダービーWeek参加競走)
競走名 | 競走格 | 施行競馬場 | 施行コース | 取得条件 |
---|---|---|---|---|
九州ダービー栄城賞 | KJ1 | 佐賀競馬場 | ダート2000m | 1着入賞 |
東海ダービー | SPI | 名古屋競馬場 | ダート1900m | 1着入賞 |
兵庫ダービー | 重賞 | 園田競馬場 | ダート1870m | 1着入賞 |
岩手ダービーダイヤモンドカップ | 重賞 | 盛岡競馬場 | ダート2000m | 1着入賞 |
北海優駿(ダービー) | H1 | 門別競馬場 | ダート2000m | 1着入賞 |
また上記以外のダートグレード競走の1着入賞馬、兵庫チャンピオンシップの2着・3着入賞馬、中央競馬における重賞競走(2歳芝重賞・障害重賞除く)及びオープン特別競走(芝・障害・2歳競走を除く)の1着入賞馬にも指定馬としての権利が与えられる。
賞金
回数 | 総額賞金 (万円) |
1着賞金 (万円) |
2着賞金 (万円) |
3着賞金 (万円) |
4着賞金 (万円) |
5着賞金 (万円) |
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第1回(1999年) | 1億1,375 | 6,500 | 2,275 | 1,300 | 780 | 520 |
第2回(2000年) | 1億1,700 | 1,495 | 910 | |||
第3回(2001年) | 1億200 | 6,000 | 2,100 | 1,200 | 600 | 300 |
第4回(2002年) | ||||||
第5回(2003年) | ||||||
第6回(2004年) | ||||||
第7回(2005年) | 8,500 | 5,000 | 1,750 | 1,000 | 500 | 250 |
第8回(2006年) | ||||||
第9回(2007年) | ||||||
第10回(2008年) | ||||||
第11回(2009年) | ||||||
第12回(2010年) | ||||||
第13回(2011年) | 7,650 | 4,500 | 1,575 | 900 | 450 | 225 |
第14回(2012年) | ||||||
第15回(2013年) |
歴史
- 1999年 - 大井競馬場のダート2000mの4歳(現3歳)の定量の統一グレード競走「ジャパンダートダービー」として創設、格付けは統一GI・南関東G1。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳」から「3歳」に変更。
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIに変更。なお、南関東グレード(G1)は併記しないことになった。
- 2009年 - JRA所属馬の出走枠が5頭から6頭に、南関東所属馬の出走枠が6頭から5頭にそれぞれ変更。
- 2011年 - 南関東二冠牝馬のクラーベセクレタが3位入線したが、後日、禁止薬物のカフェインが検出されたことから失格となる[1]。
歴代優勝馬
馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。
コース種別を記載していない距離は、ダートコースを表す。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1999年7月8日 | 大井 | 2000m | オリオンザサンクス | 牡3 | 大井 | 2:06.9 | 早田秀治 | 赤間清松 | 日浦桂子 |
第2回 | 2000年7月12日 | 大井 | 2000m | マイネルコンバット | 牡3 | JRA | 2:06.4 | 大西直宏 | 稲葉隆一 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
第3回 | 2001年7月12日 | 大井 | 2000m | トーシンブリザード | 牡3 | 船橋 | 2:05.8 | 石崎隆之 | 佐藤賢二 | 稲垣博信 |
第4回 | 2002年7月4日 | 大井 | 2000m | ゴールドアリュール | 牡3 | JRA | 2:04.1 | 武豊 | 池江泰郎 | (有)社台レースホース |
第5回 | 2003年7月8日 | 大井 | 2000m | ビッグウルフ | 牡3 | JRA | 2:04.9 | 武豊 | 中尾正 | (有)ビッグ |
第6回 | 2004年7月8日 | 大井 | 2000m | カフェオリンポス | 牡3 | JRA | 2:04.5 | 柴田善臣 | 松山康久 | 西川清 |
第7回 | 2005年7月13日 | 大井 | 2000m | カネヒキリ | 牡3 | JRA | 2:04.9 | 武豊 | 角居勝彦 | 金子真人ホールディングス(株) |
第8回 | 2006年7月12日 | 大井 | 2000m | フレンドシップ | 牡3 | JRA | 2:06.1 | 内田博幸 | 角居勝彦 | 吉田照哉 |
第9回 | 2007年7月11日 | 大井 | 2000m | フリオーソ | 牡3 | 船橋 | 2:02.9 | 今野忠成 | 川島正行 | ダーレー・ジャパン・レーシング(有) |
第10回 | 2008年7月9日 | 大井 | 2000m | サクセスブロッケン | 牡3 | JRA | 2:04.5 | 横山典弘 | 藤原英昭 | 高嶋哲 |
第11回 | 2009年7月8日 | 大井 | 2000m | テスタマッタ | 牡3 | JRA | 2:04.5 | 岩田康誠 | 村山明 | 吉田和美 |
第12回 | 2010年7月14日 | 大井 | 2000m | マグニフィカ | 牡3 | 船橋 | 2:05.2 | 戸崎圭太 | 川島正行 | 吉田照哉 |
第13回 | 2011年7月13日 | 大井 | 2000m | グレープブランデー | 牡3 | JRA | 2:04.9 | 横山典弘 | 安田隆行 | (有)社台レースホース |
第14回 | 2012年7月11日 | 大井 | 2000m | ハタノヴァンクール | 牡3 | JRA | 2:05.3 | 四位洋文 | 昆貢 | (有)グッドラック・ファーム |
第15回 | 2013年7月10日 | 大井 | 2000m | クリソライト | 牡3 | JRA | 2:04.8 | 内田博幸 | 音無秀孝 | (有)キャロットファーム |
第16回 | 2014年7月9日 | 大井 | 2000m | カゼノコ | 牡3 | JRA | 2:03.9 | 秋山真一郎 | 野中賢二 | 橳嶋孝司 |
脚注・出典
注釈
出典
各回競走結果の出典
- ジャパンダートダービー 歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会、2014年6月20日閲覧
- ジャパンダートダービー競走優勝馬 - 南関東4競馬公式サイト
関連項目
外部リンク
- TCK公式サイト「レースと日程」より(2012年版)
- ↑ クラーベセクレタ号の失格に伴う成績の変更について - 東京シティ競馬公式サイト 2011年7月31日閲覧