園田競馬場
テンプレート:競馬場 園田競馬場(そのだけいばじょう)は、兵庫県尼崎市にある地方競馬のための競馬場である。主催者は兵庫県競馬組合。2005年8月よりD-Net(地方競馬の統一電話投票システム)に加盟した。
かつては「アラブのメッカ」と呼ばれ、楠賞全日本アラブ優駿を開催するなどしてきたが、現在ではアラブ系単独のレースは行われていない。現在の園田競馬場は売り上げが全盛期に比べ大きく減少している。
目次
施設概要
- 収容人員1万7400人
- 入場料100円
- ダートコースのみ、右回り1051m。4コーナーから決勝線までの距離は228m(直線 213m)。
- フルゲート12頭(距離 820m の競走のみ10頭)
- レース施行距離 820m、1230m、1400m、1700m、1870m、2400m
- 2013年現在、2400mは六甲盃のみで使用されている。
- サラブレッド導入に伴い1999年にスパイラルカーブを設置する工事を施した。当初の予定ではサラブレッドのスピードでも十分回れるよう1100mになるはずだったが、3コーナーにある森林(猪名川自然林)に手を入れられないことがわかったため1051mという中途半端な距離になった。限られた部分を使い無理矢理拡張したため、向正面が直線ではなく、緩く右にカーブしているのも特徴である。以前の距離は1周1000mであった。
- これまで、大晦日、元日は初詣などとの混雑緩和のため開催を控えてきたが、1999年度から大晦日開催、2004年度(2005年)から元日開催を実施。元日開催は1965年度(1966年)以来40年ぶりで、この年度は12月28日から1月4日までの8日間連続シリーズとなった。
なお、大阪国際空港の3kmほど南にあるため、飛行機から競馬場の全景が良く見える。
- Sonoda-Racecourse-2.jpg観客席
- Sonoda-Racecourse-3.jpgパドック
- Sonoda-Racecourse-4.jpg映像装置
- Macori.JPG誘導馬マコーリー
アクセス
- 阪急神戸本線園田駅より無料送迎バス(阪急バス)が随時運行。(姫路競馬場開催、他場開催の場外発売日も運行)
- JR神戸線尼崎駅より無料送迎バス(阪急バス)が運行。(1日3便。ナイター開催日は5便。園田競馬開催時のみ)
- 阪神尼崎駅より無料送迎バス(阪急バス)が運行。(1日3便。ナイター開催日は5便。園田競馬開催時のみ 当初は2009年のゴールデンウィークと夏季に限定運行していたが好評のため、2009年9月から定時運行に昇格した)
- 年末年始やゴールデンウィークなどの多客時のみであるが、北大阪急行千里中央駅からも無料送迎バスが運行されることがある。かつてはJR京都線茨木駅からも運行されていたが、2007年度から廃止となった。[1]
- 地図上では大阪国際空港から近くにあるが、空港の発着ロビーは滑走路を挟んで反対側にあるため、車で向かうと遠回りになる。タクシー料金は2000円弱。
発売する馬券の種類
○…発売 ×…発売なし
単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
- 開催中は毎日姫路競馬場で場外馬券を発売。
- 園田競馬場・姫路競馬場開催時の火曜・水曜・木曜はウインズ神戸B館でも場外馬券を発売する。
- 2005年秋にウインズ難波での場外発売を試験的に行い、(2005年は11月3日、11月23日、12月28日の3日間)2006年以降は原則週1回発売することとなった。(通常は水曜もしくは木曜だが、週により発売なし、あるいはダートグレード競走開催日や祝日に振り替える場合もある)2011年1月13日からは原則として毎週水・木曜日に拡大した(ただし月・火・金曜日が祝日場合でも場外馬券は発売されない)。
- 2008年6月12日(姫路競馬場外は2008年7月17日)までは園田競馬場における3連単の発売は、最終競走から数えて4競走(11競走施行の場合、第8~11競走の4競走)に限られていた。現在は全レース購入可能。
- 2008年10月28日より三木市吉川町の競輪場外車券売場サテライト阪神の施設を一部利用して、兵庫県競馬直営初の場外発売所「DASHよかわ」でも全開催日・全レースを発売する(払い戻しは原則として兵庫県競馬開催日のみ行う)。
- 2013年3月に廃止となった福山競馬場の「DASH柳津(旧シャトル柳津)」と「DASH福山駅前(旧福山駅前場外発売所)」が兵庫県競馬組合へ移管され、DASH柳津は同年6月19日より、DASH福山駅前は同年6月26日より園田と姫路の場外として再開された。
そのだ金曜ナイター
その中、2012年からナイター競走の開催が予定されていると報じられた[2]。
ところが、9月26日、一人の兵庫県議が周辺住民を対象として導入の賛否を問うアンケートを実施したところ、回答者の約7割が反対の意思を表示。県議は県競馬組合の管理者に対して、ナイターの計画中止を求める申入書を提出したとのこと[3]。
2012年7月、8月の間にナイター設備の設置工事を行い(この間は姫路競馬場で競馬を開催する)、9月7日から11月9日までの毎週金曜日にナイターで競馬を開催する方針が報じられている[4]。なお当面ナイターは金曜日のみとするが、冬季期間はナイターを行わない予定である。
その後、この名称を「そのだ金曜ナイター」とすることが決定。[5]
- 過去のナイター開催日時
- 2012年度 9-11月に予定されていた第8-12回園田競馬の火曜日開催を中止する分、金曜日のナイター開催を9月7・14・21・28、10月5・12・19・26、11月2・9日(合計10日)に割り当てた。
- 2013年度 4月5日-11月8日に開催された。
- 2014年度 5月16日-11月14日開催予定
- ナイター開催時の概要
- 開場14時
- 第1競走発走15時10分(12レース開催日は14時50分)
- 最終競走発走20時30分
- 閉場21時
- 馬券の発売(場外) 姫路競馬場、DASHよかわ、電話投票(楽天競馬、オッズパーク プッシュフォン・インターネット なお、日本中央競馬会が行う「IPAT投票」は、土曜日の開催準備の関係で当面は即PAT、A-PATとも発売しない)
- 無料送迎バスを11台に増便
主要レース
2歳馬限定
- 兵庫ジュニアグランプリ (統一JpnII)
- 園田ジュニアカップ
- 兵庫若駒賞
- 園田プリンセスカップ:アルテミスステークス、ファンタジーステークスの近畿・北陸・東海地区トライアル(GRANDAME-JAPAN)
3歳馬限定
- 園田クイーンセレクション:チューリップ賞、フィリーズレビュー両競走の北陸、東海、近畿地区トライアル
- 園田ユースカップ:ニュージーランドトロフィーの北陸、東海、近畿地区トライアル
- 菊水賞
- 兵庫チャンピオンシップ (統一JpnII)
- 兵庫ダービー
- のじぎく賞
古馬
- 新春賞
- 六甲盃
- 兵庫大賞典
- 園田FCスプリント(2011年から)
- オッズパークグランプリ(2009年)
- 摂津盃
- 兵庫サマークイーン賞
- 姫山菊花賞
- 園田チャレンジカップ
- 楠賞[6]
- 兵庫クイーンカップ
- 園田金盃
- 兵庫ゴールドトロフィー (統一JpnIII)
騎手招待
- ゴールデンジョッキーカップ
- インターナショナルジョッキーカップ(現在休止中)
- スーパージョッキーズトライアル(第1・2・5回)
JRA2歳認定競走
- アッパートライ(1着 250万円)
廃止された重賞
- 楠賞全日本アラブ優駿(楠賞として回次は継続されている)
- 全日本アラブクイーンカップ
- フクパーク記念
- 園田フレンドリーカップ(2010年まで)
- コウノトリ賞(2010年まで)
中継・関連番組
2009年4月より、スカパー!の鉄道チャンネル(255ch)で開催日に無料放送(ノースクランブル放送)の「園田競馬」中継を放送していたが、標準画質放送の終了に伴い2014年3月末で終了した。 2014年4月からは地方競馬ナイン(701chか702ch)で中継を開始している。当初は当チャンネルの開局を機にスカパー!での中継から撤退するとしていたが、開局直前になって急遽中継を行うことが決まった。ただしばんえい競馬、ホッカイドウ競馬、名古屋競馬場、高知競馬場での中継を優先するため、中継しない日がある。そのため、地方競馬ナインで中継しない日は寄席チャンネル(542ch)で中継を補完している。
グリーンチャンネルではダートグレード競走と園田金盃(2012年)を中継放送している(詳細はグリーンチャンネル地方競馬中継を参照)。
サンテレビでは開催当日の夜に「競馬ダイジェスト」を放送している。
2014年5月16日から同年11月14日までラジオ大阪で「OBCドラマティック競馬 金曜版 そのだ金曜ナイター中継」と題し、 ナイター開催期間中の毎週金曜日に放送する。
ラジオ関西では毎週月 - 金曜日の17:43から「競馬レポート」を放送している。
その他
- 英知大学賞 - 競馬に造詣の深い三浦太郎(同名の絵本作家とは別人)が同大学で教授を務めており、彼の尽力で2003年に創設された。年1回の施行で、クラスは決まっていない。表彰式にはミス英知が参加する。しかし2007年、同大学が「聖トマス大学」への改称するのに伴い廃止されることに。学内で「カトリックの聖人の名前をギャンブルと組み合わせるのはいかがなものか」という意見が強かったためという([1])。
- オリックス・バファローズが神戸市を本拠地(ブルーウェーブ時代)にしていたころ「ブルーウェーブ特別」(2005年は「バファローズ特別」)という特別競走を行ったことがあった。
- 2008年11月3日にジャパンブリーディングファームズカップ (JBC) が園田競馬場で開催された。近畿地方での地方競馬場では初の開催で、JBCスプリントはバンブーエールがJBCクラシックはヴァーミリアンがそれぞれ優勝した。当日は22,174人の観衆を集めて盛大に行われ、1日の売上も関係者の予想を大きく上回る20億5584万900円となり園田競馬場開設以来のレコードを記録した。
- 実況は、ダートプロの吉田勝彦、竹之上次男、三宅きみひと(過去に及川暁も)が担当している。
- 園田競馬場では競馬が開催されていない日に、競馬場中央の芝生を一般に開放している。近隣の学校の行事でも使用される(かつては遊戯設備もあった。現在も開放が行われているかは不明)。
- 園田競馬場の一般・特別競走での出走馬が使用しているゼッケンは、中央競馬のゼッケンが馬名入りになる前に使用していたものと、ほぼ同じである。なお、特別競走については、クラスの違いでゼッケンの色を分けている。
- かつては、騎手の勝負服は騎手個人の服色ではなく、枠番ごとにデザインが決められており、色も騎手帽の色と同じものが使用されていた。その後、騎手固有の勝負服に変更された。
- 年間を通して、兵庫県の全自治体にちなんだ特別競走が行われる。(市町特別)
- 女性ファンの獲得等のため、女性向けに期間限定で『園田競馬体験ツアー』を企画していた。
- 2008年7月27日、JBC開催に向けた施設改修がほぼ完了した。この施設改修には日本中央競馬会(JRA)からの援助を受けている。公表されている改修の内容は以下の通り。
周年記念
- 毎年11月(以前は10月)に開催される1節を「兵庫県競馬組合設立記念シリーズ」として開催している。これは、1981年に兵庫県営競馬が兵庫県競馬組合の設立に伴い移行したことを記念したもので、アラブ系が主流だった時代には全日本アラブクイーンカップや六甲盃を中心に編成していたが、サラブレッド主流になって以後は統一グレードGIIの「兵庫ジュニアグランプリ」と地方交流の牝馬限定重賞・兵庫クイーンカップを中心に開催している。
- またこの期間中は芸能人によるトークやライブショーも開かれている。
脚注
関連項目
- 園田事件
- 園田オートレース場
- マイ・フェア・レディ (映画) - 劇中歌の一つ、運が良けりゃ (With A Little Bit Of Luck) が締切前BGMとして使用されている。
- 夏の日の恋 - 締切前BGMとして、ディスコバージョンオリジナルが使用されている。
- ラデツキー行進曲 - 本馬場入場オープニングBGM
- 威風堂々 (行進曲) - 昼間開催時やナイター開催の照明が灯る前の本馬場入場BGM
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 日刊スポーツ大阪本社版 2007年4月25日付 園田競馬欄
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 園田・姫路競馬場・おしらせ「そのだ金曜ナイター」の開催について
- ↑ 2008年のみ3歳馬限定重賞として施行。2013年は開催なし。
- ↑ これにより、座席数は400席から283席に減少した。
- ↑ これにより、座席数は40席から32席(ホワイトルーム1)+34席(ホワイトルーム2)の68席に増加した。
- ↑ 鉄道の駅に設置してある改札機のようなものに直接入場料を入れて入場するシステム。入場料が1コイン(100円)であるため実現できる。金沢、笠松、名古屋、福山、高知の各競馬場にはすでに設置済みで、無料入場券やキャンペーンその他により無料で入場できたり、割引料金で入場できるなどの設定がある場合はコインゲートではなく有人ゲートからの入場となる。